まずお互いの温度感を確認しておきたいんだけど、君、相対としてどうだった?
ふつう。
俺もふつう。いいとこと悪いとことっちもあって、合わせてふつうって感じかな。
VFXは結構よかったかなと思ってて、街を吹っ飛ばしていくところとか、船がゴーって吹っ飛んでいくところとかね、好きだし。
あと、海の中で頭だけ出してさ、すーっと追っかけてくるところ、あそこ全然動きがないんだけどさ、
だから、ちょっとハリボテ浮かべて引っ張ってるみたいには見えるんだけど、
背びれじゃなくて、頭と背びれ、嫌いを投げつけてさ、攻撃してたところとかあるじゃん。
頭と背びれだけ出して、すーっと近づいてくるところが、
でーでんって感じだよね。
そう、サメ映画っぽいというか、サメ映画っぽいハリボテ感があって、ちょっと可愛かった。
あの感じは好き。
あと、ゴジラのデザインもさ、胸筋がやたら盛り上がっててさ、ちょっとデブっぽくって、
で、動きはぎこちなくて、やっぱりハリボテ感があるんだよね。
それをしょぼいと撮るか、それっぽくていいって撮るかは人それぞれだと思うんだけど、
僕は結構好きだった。
なんか、なんて言うんでしょう、正しくないんですけど、ゴジラとコングをいい感じに混ぜて、
いい感じの、ムチッとした感じの、なんか、いいおごじになってて、
私はね、結構さ、成長していくじゃん、最初に神木隆之介があったさ、若ゴジラ、仕留められなかった、
ファーストコンタクトゴジラと、2回目に、またなんか、高級バイトに出てて、仕留められなかった時のゴジと、最後はちながわに攻めてくる大ゴジ、中ゴジぐらいがちょうどいいかな。
なるほどね。
最初のゴジラ、ちっちゃって思ったよね。
うん。
あれがビキニ会場の核実験で巨大化したっていう感じだろうね、多分ね。
あー、そういうこと?
同じ個体とは言ってたから。
あー。
で、まあ、最初にゴジラ出てくるの早いしさ、ちっちゃくて迫力ないしさ、っていうのはちょっとツッコミどころかなと思うんだけども、
で、あのゴジラの方がさ、人を喰わえてポイチョポイチョと。
うん、投げるんだよね。
噛み砕かないんだって思った。
そう。で、ボウモンってかなり遠くに吹っ飛ばされてたご遺体を、橘さん足怪我してるのにみんなあそこに一列に集めて弔ったので、すごいなと思いました。
そうね。死に化粧とかされてない死体っていうのをさ、見る機会がないから、わかんないんだけどみんな紫色になっててさ、江戸元春樹の漫画。
絶対言うと思った。
だよね。江戸元春樹の漫画みたいだなって思ったよね。
シーンってなってるね。
あれはいろいろ、制作的にめんどくさいからああいうパグッとやってぶん投げましょう。そうすればご体満足のご遺体にできるし。
だいたい今回劇場に結構子供多かったけど、結局ゴジラってファミリー映画でもあるから、あんまりグロは出せないしね。
まあそれでも泣いてるお子さんはいらっしゃったね。
最後ウェー言ってるお子さんはいらっしゃったし。
なんかアイマックスだったけど、こんなに子連れの家族全員みたいなのが何組も集まってるのって珍しいなって。
ハリボテっぽいとは言ったけども、最初のこう加えてポイポイ投げるのは、いかにもハチウルっぽい動きだったね。
ハリウッド版のゴジラっぽいティラノな感じだったよね。
そうね。最初ね。小っちゃいって感じるのもなんかハリウッド版ゴジラっぽさを感じさせたかな。
なんかだんだんだんだん太ましくなっていって、水面に浮かぶ船を見つめるゴジラくんって感じになってて、かわいかった。
そうそう。でしょ?
とてもかわいい。
さっきも言った通り、あれのハリボテ感がなんか好き。
ハリボテとは思わなかったんだけど、なんかかわいいなって思った。
ただ見るんだったらハリボテと思わないんだけど、あれが静かにスーッて前に動いてるとハリボテっぽくない?
動きの話ね。
動きの話。
あんまりスーッてなってるところは、背びれで上手方式でやってるのかなって思ってたけど、
それよりも顔がアップで映るシーンとかは、目の交際とかが結構CGしっかりしてたので、
何と何かイキイキして見えてよかったですよ。
最後の熱線を放つ前のテイクワッと構えたさ、
あの正面からのカットは文句なしにかっこよかったよね。
目がカッと光ってさ。
そういうゴジラの動きとかもやっぱりオリジナルに対するリスペクトがあるってことなのかね。
オリジナル詳しくないからね。
何ともなんだけども、微妙なハリボテ感とか動きの鈍重さとかは、ぽさを出してるのかなって思った。
なるほどね、それは見たかったな。
なんかそういう観客の様子とかは、
あの特に目に入らなかったんだけど、
なんか家族が多いなと思ってて、
ちょっとうるさいっていうところはあったけども、
それでもね、キッズが上がってる様子は良かったよ。
静かに上がってたんだったらすごい偉い子だわね。
で、なんだっけ。
沈んで、ポンってショートして、
その後、東急バルーンの人たちが提供してくださった。
あのぐらいのバルーンで浮き上がるのかなっていうのはちょっと思ったけどね。
口ぐかんで引っ張っても上がらないものがバルーンで上がるのかっていうのと、
あと何より面白かったのは、
ゴジラずっと立ち泳ぎで戦ってるのねっていう話で、
あの安定した上半身立ち泳ぎでやってたんだなっていう。
あれ、フロンのボンベを繋いでたロープって、
ゴジラのどこにかかったの?
ゴジラの胴周りにぐるっと巻きつけて、
で、フロンをボンと出すことによって浮力を奪うということをやっていましたね。
作戦の説明のときにさ、ゴジラの木人形でさ、
同じことをやってさ、これをやるとどうなると思いますか?
って出したら、見てる人たちが沈んだっていうのもちょっと面白かった。
ベタベタだよね。
沈んだじゃねえよっていうね。
で、急激に潜って浮かんで圧の変動がかかりましたって言っても、
見た目上は表面がちょっとポロポロっとなってるだけで、
あんま効いてるような感じはしなかったし、
普通に熱線を吐こうとしてたよね、あの後。
で、近隣のなんとか丸たちが集まってさ、助けてくれるってしも、
まあ胸圧ではあるんでしょうけれども、
あの短時間でよくあんなにワイヤー繋いだよなとかさ、
あとゴジラの重みに耐えられなくてへし曲がっちゃったクレーン、
あれであのまんま引っ張れるの?とかさ、
いろいろ疑問は残ったね。
で、最後に神殿を突っ込ませて、爆発して倒しましたって言うと、
じゃあわだつみ作戦いんなかったんじゃね?とかも思うし。
一応、何発か撃たせて、ゴジラの体組織をボロボロにして、
あと深海に沈めて浮かべることで疲労させて、
そこへ口の内部から爆発させることで、
重ね重ね結果的にボロボロにすることができましたっていう、
一応、わだつみ作戦の後だから回復力も落ちてて、
あれがとどめにできたってことなのかね。
熱栓一回吐いた後にさ、次に吐くまではしばらく時間がかかりますって、
なんで知ってるの?とか思ったけども、
その後ゴジラの顔がアップになって顔がボロボロになってて、
あの熱栓は本体にもダメージがあるっていう表現はちょっと良かったな。
だから消化器系統、口からやられると体の組織にダメージがあって、
あと熱栓吐く前の背びれがジャキンジャキンジャキン、
だんだん加速してドンドンドンドンってチャージされている様子が分かりやすいのは良いね。
芸が細かいなーって思った。
小僧くんを連れてきてくれてたのは居酒屋の親父さんだったね。
そうだった?わからなかった?
倉之介と上木隆之介と学者先生と小僧くんの4人で飲み屋さんで飲みながら作戦について、
あれってどうなのかなって作戦について話してて、
この作戦ってひょっとして穴だらけなんじゃね?とかいろいろ話せたでしょ?
その時にカウンターで新聞か何か読みながら脇にいた親父さんがいたんだけど、
ああ、あの親父さんだーって思った。
なるほど。
あん肝とか出してた気がするんだよね。
知らない、そんなところは今。
海鮮系のおつまみをやってるってことは、
あのおじさんが漁船を出してて、それで親父さんに頼み込んで、
俺も船に出たいんだって小僧くんが親父さんに頼んで、
あそこまで連れてきてくれたのかなと。
漁師も居酒屋もやってるってこと?親父さん。
じゃないと、あの親父さんなんで船運転しててあそこに来たのかなって思って。
魚、深海魚がさ、浮き袋を口から出してプカーって浮かんでるシーンがいっぱいあったけど、
それがね、和達三作戦の前振りなんだねって思うと結構露骨だねって思ったかな。
作戦といえば、鷹穂が来るまでの時間稼ぎだって言ってさ、
あの嫌い処理船でさ、ゴジラの前に行かせるとかさ、
さすがに政府の指示も雑すぎるしさ、
学者先生もさ、知ってたんなら船に乗る前に言ってやれよと思うね。
現地に行ってから時間稼ぎなんですよとか言い出すしさ、
ひどく猫の人って思った。自分も乗ってるけどさ。
そう、だから当時のGHQによる海軍の縛りがいまいち具合がわかんないんだよね。
まあね、ソ連と睨み合ってるからアメリカは協力できませんとか言ってたけどさ、
あとゴジラを撃った戦車、あれはどこのなんだよってのもあるね。
あの辺戦車とか見てもパッとわかんないからね。
あと最初に戻ると、あれゴジラじゃねえかって言った人がすげえなって思った。
島の人たちが深海魚が浮いてるとたまに出てくるって言ってたって言ってさ、
そんな砲撃戦してる中にいねえで、もうとっとと距離とって逃げろよと。
鷹尾が爆撃してもただボサーッと見てるしさ、
メインキャラはゴジラを観測するためにそこに立ち止まらせられるんだよ。
いちいちイライラはするんだが、でもさ、ちょっとね、のりこに関してはわかんない。
のりこに関しては、あれが上木隆之介が言ってた怪獣、目撃した怪獣のことか。
確かになーって思って、やばーって思ってボケーとしてたのかなーって思うのと、
あと、戦争直後に海軍出身とかの人たちって、敵を前にしてすぐ知りまくって逃げるってことができなかったんじゃないかと思うんだけど、どうでしょう?
いやー、でも誰かが泥かぶんなきゃいけねえんだよって力いっぱいいたと、これは海軍でも無理だって言って、
そこ逃げに回ったのはちょっと面白かったけどね。
軍人魂みたいな話をするとさ、民間の元海軍の人がさ、人を集めて作戦を説明して、
で、何人か俺には家族がいるって言って出てっちゃうけれども、残った人たちが、
俺たちにしかできないんだぞ!やってやろうぜ!みたいな感じでさ、うおーってみなさん盛り上がるじゃないですか。
だけども、なぜかあのシーン盛り上がらないんだよね。白々しいというか。
やっぱり演技が、演技というか、演出がコテコテすぎて冷めちゃう。
なんだろう、これからやってやろうぜ!みたいなシーンがさ、
シン・ゴジラの長谷川博の演説の時はね、結構上がったんですよ。
だけど今回上がらないなって思ったのが、こういうチャーなんだけど、やっぱり演出はチンプなのかなと。
だからあれだよね、ファミリー映画としての分かりやすさっていうのが大事にされてて、
シン・ゴジラってもうその辺完全に切り捨てて趣味に走ってたじゃん。
そこら辺が賞に合うか合わないかの違いなのかなって思った。
あそこはね、全員でやったるでっていうよりはね、
あの中で神木隆之介だけがこう、不敵された顔していたから上がんなかったっていうのもあるんだろうけど。
一人仮面ライダーみたいになってたよね。
突然ゴジラ絶対殺す前になってさ、その方法で絶対殺せるんですかとか噛みついてさ、
絶対とはわからないみたいなこと言われたら怒って出てこうとするけどさ、いやわかるわけねえじゃんってなるよね。
なんなんだ君はってガキんちょかってなる。
だからまあやっぱり人間パートがねパッとしなかった。
ゴジラ対コングの時も人間いらねえよねって言ってたけど。
あのぐらいもこう雑に切り捨てられてれば、あの分量としてかなりどうでもよかったから許せんだけど、
今回人間パートがどっちかって言えばメインぐらいの長さだったじゃない。
ゴジラ対コングの人間パートはゴミですよ。
だけどもあんぐらいもうちゃちゃっと流されたらそれはそれでって感じになる。
そうしてドラマがしんどかった。
のでゴジラのいい部分と人間パートのちょっときつい部分と足してならして普通って感じ。
ちょっと普通マイナスかもしれない。
マイナス1?マイナス1.0?
何うまいこと言ってんだよ。