1. 映画の感想をふたりでダラダラ喋るやつ
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2023-11-14 15:45

#140『ドミノ』の感想をふたりでダラダラ喋ったやつ

ギターケースから銃が出ない方のロバート・ロドリゲス映画(メキシコには行く)

() バンデラスが二丁拳銃の弾を撃ち尽くす : 『デスペラード』。アントニオ・バンデラスとゆかいなマリアッチ仲間がギターケース片手にギャングにカチコミをかける最高のやつ。

() ダニー・トレホが鉈を振り回す : 『マチェーテ』。ダニー・トレホがマチェーテ(鉈)を携えたテキサスのメキシコ不法移民軍団を率いて麻薬王のセガールをブッ潰す最高のやつ。

() ギターケースから鉄砲が出てきたりギターケースが火炎放射器だったりロケットランチャーだったり : 『デスペラード』および『レジェンド・オブ・メキシコ』。特にマリアッチの一人、キーノがロケットランチャーを放つときの所作は「デスペラード撃ち」として語り継がれている。

() タランティーノのちんちんが溶けてなくなったり : 『プラネット・テラー』。ローズ・マッゴーワンが義足代わりに取り付けたマシンガンでブルースウィリスを筆頭とするゾンビ軍団と戦う最高のやつ。タランティーノは登場するなりちんちん溶け落ちて死ぬ。

() 『マチェーテ・キルズ』 : ちんちんリボルバーにおっぱいマシンガン、撃つと内臓が飛び出るわくわくスペースガンなど。嫌いではないが、まがりなりにも不法移民問題を扱った前作に比べて悪ふざけが過ぎたことは否めない。そりゃまあコケるだろうなと。

() スペースマチェーテ : ウソ予告『マチェーテ・キルズ・アゲイン…イン・スペース!』。『マチェーテ』自体が『グラインドハウス』のウソ予告から始まった企画なので、当然こちらも制作されるだろうと楽しみにしていたのだが未だ制作されず。

() 『マトリックス』 : 中2カッコイイ仮想世界バトル。今更説明するまでもない……と思ったがもう20年以上前の映画だった。怖。

() 『トゥルーマン・ショー』 : 毎朝コピペのような笑顔をするジム・キャリーが怖い。

() 『ゲーム』 : 凄まじく悪趣味な誕生日プレゼントをもらう話。

() 『インセプション』 : めっちゃ寝る話。

() メキシコ : ロバート・ロドリゲスは作品にメキシコを絡めないと死ぬんだと思う。

() 『ザ・コンサルタント』 : 父親の軍隊式教育で立派なベン・アフレックになってしまった自閉症の(元)少年が会計力と暴力を武器に裏社会を生きていく。演技も脚本もアクションも筆者は大変好きなのだが、上映当時は全く話題にならなかった。

() 『アリータ:バトル・エンジェル』 : 木城ゆきとの漫画『銃夢』の実写化。原作のモータボール編までをうまく2時間に再構成して見事にまとめた。クズ鉄町やモーターボールのビジュアルも最高。さすがにメキシコは出てこない。

() ジェームズ・キャメロンも噛んでた : 『アリータ』はキャメロン脚本でした。うろ覚えが合ってた。

() 『ドクター・ストレンジ』シリーズ : 特に一作目。空間をグネグネ歪めて戦う魔法アクションが大好きなので。

() 『インセプション』がそんなに好きではない : 夢世界へのダイブが主人公チームの切り札なので、「ここぞ」というタイミングで寝るのが笑えてしまう。

サマリー

ロバート・ロドリゲス監督の映画『ドミノ』は、期待していたようなアクションではなく、少し物足りない感じがします。また、ネタバレの要素やヒプノティックの能力にも物足りなさを感じます。ベン・アフレック監督の『ドミノ』についての感想です。アクションと演出について話し合い、ヒプノティックとドミノの選択について疑問を持っています。

期待外れの『ドミノ』
ロバート・ロドリゲス、お前こんな卒のない感じの映画撮るやつじゃなかっただろう、っていう感じがしててさ。
もっとね、バンデラスが二丁拳銃の弾を撃ち尽くすとかさ、ダニートレホがナタ振り回すとかさ。
ギターケースから鉄砲が出てきたりとかね。そう、火炎放射器だったり、ロケットランチャーだったり、タランティーノのチンチンが溶けてなくなったりとか。
タランティーノのチンチン溶けるやつって、この人の…
プラネット・テラー、というロバート・ロドリゲスが僕は大好きなのに、デスペラードは、何?マイベストムービーあげたら絶対入るのに、なんか普通に卒ないやつでしたね、っていう。
悪少なかったね。
なんかあれかね、マチエーテ・キルズが、おそらくあれ散々な工業収入とかだったんだろうから、あれでコリって真面目な映画撮るようになっちゃったのかな。
そうなんだ。
いや、多分、だって、あれで儲かってたらスペースマチエーテができてるはずじゃん。
うーん。
多分あれ儲かってないと思うんだよね。
そうなのか。
ヒプノティックの物足りなさ
大どんでん返し系のお話だとは思うんだけど、ヒプノティックが万能すぎるから、どんでん返しがどんでん返しになってないんだよな。
最初にヒプノティックの能力が出た時点で、これ何も信じられなくなるやつじゃんってなっちゃって。
そうね。
だから、そのあと何が本当って見抜くのかとか、じっくり読み解けばわかるのかもしれないけど、途中でよくわかんなくなっちゃってね。
まあね、序盤ちょっとだるかったっていうか、わりと眠気に耐えながら見てたよ、僕も。
最後にね、こう、全部つながるからって言って、ちょっとわけのわからないシチュエーションがまかれまくってるから、理解がおつかなくて、眠くなっちゃうんだよね。
最後に、ああ、そういうことだったのかってつながるんだけども、ためが長すぎたよねっていうのと、
結局オチとしては、これ大ネタバレだけどさ、構築世界っていう、見ていたものは全部虚構だったっていう話じゃない?
それを最後の大ネタにするにもさ、ちょっともうネタが古いっていうかさ、マトリックスだとかさ、トゥルーマンショーだとか、あとゲームとかもそんな感じだよね、考えてみたら。
ゲームか。
マトリックスやら、トゥルーマンショーなんて、結構序盤でさ、作り物の世界だって明かされちゃって、その中でどうするかっていう話になるわけじゃん?
あとはインセプションか。
どこからどこまで寝てる間にことが進むんで、なんか夢なんだか夢じゃないんだかわかんないっていうやつをちょっと思い出したかな。
虚構と現実の混同
あと、虚構と現実がわからないっていうところがポイントであるにもかかわらず、最後のどんでん返しの大ネタは全部虚構でしたっていうんだから、意外性がないよねっていう。
絵は綺麗なんだけどさ。
絵は綺麗だね。
あと、ベン・アフレックがさ、ヒプノティックの中でこう行動してると周りの人たちがみんな赤いジャケット着てて、観測してるのはちょっと面白かったけどね。
赤いジャケットのいる人の世界はヒプノティックで作られた虚構世界ってことなのかな?
違う違う違う。ヒプノティックでそれまでの世界をベン・アフレックが見てるけども、現実世界はみんな赤いジャケットを着てベン・アフレックを観察しているっていう。
そこね、私理解できるまでの説明のところが根落ちてたぶんわかってない。
最後のそれをやって、ベン・アフレックが娘を隠してどうのこうのっていうところもさ、全部ベン・アフレックのセリフで説明されちゃうんだよね。
結局、ベン・アフレックと奥さんの娘が最強のヒプノティックになる素質があることがわかったから、組織に召し上げられちゃって、利用されるのを避けるために娘を隠しました。
その隠した娘の居場所を組織が突き止めたいから、ベン・アフレックには自分が目を離した隙に娘がさらわれてしまった刑事ですっていう役目を与えた虚構世界に放り込んで、自分の手で娘を探させるということをやっていた。
その説明聞いててあんまりよくわかりづらいから。
僕はああなるほどねって思ったけど、ああなるほどね以上のところはなかった。
ただ最後に機関の人たちがさ、全員赤いジャケット着て乗りつけてくるところとか、そこに立ちはだかる義理のお父さんお母さんがライフル構えてさ、
ここだけロバート・ロドリンゲスだってなった。
なんかね部分的にね、ちょっとだけ悪の強いところが会話見えるのね。
ヒプノティックされちゃった、非常にヒプノティックされやすいニックさんの死にざまのところとか、
なんかね、あのニックさん面白かった。
ニックさんも機関の人なんだけどね。
演技とかね、あとなんかバーンって打たれ、なんだっけ、打つじゃん。
みけんをね。
みけんの銃の腕がやたらといいなとか。
まあそれも幻覚だから何でもありなんだけども。
そうなんだよね。だから幻覚だから嘘くさい表現があっても許せるというか、そういうもんですみたいな感じでいろいろやられてるんだけどもさ。
逆にさ、そんだけ幻覚万能だったらわざわざハリボテのセットとか作んなくてもいいじゃんとかさ。
ハリボテのセットだったの?
メキシコだったかな。
ここは銀行ですとかさ、ここは警察署ですとかさ、部分部分で実物っぽいセットを作ってて。
だから目が覚めた時に周りを見渡したらこれまで経験したものが全部セットであるじゃねえかってなって、
ベアフは現実に気づくというか思い出すんだけども。
で、その目覚めた時が12回目の失敗で、そのまま即座に13回目を始めるじゃないですか。
なんかね、周りの人たちも研究者だったらさ、
同じことを繰り返したら同じ結果しか出ないっていうことをさ、学ぶべきというかさ、
ちょっとアプローチを変えて13回目を始めなさいよって思うよね。
同じセットで同じことをしてたんだ。
そう、全く同じストーリーを赤いジャケット着ながら観察してて、あそこは面白かった。
あとあの赤いジャケットの人たち、何なんでしょうね。国際スポーツ大会の審判みたいな感じ?
オリンピックの、東京オリンピックの時の入場シーンを思い出すよ。
あとはルパンのバージョンで赤いジャケットのもあるよねってのも。
テレビアニメは赤だった気がする。
まあそれはどうでもいいんですけど。
あ、娘さんが出てきた瞬間から強キャラ感をめちゃめちゃ出してるのは良かった。
最後の方で?
ドミノの真ん中に座っててさ、にこりとも笑う、ちょっと目が怖い娘。
もう出た瞬間から強そうだし、実際に娘無双だったわけじゃないですか。
一番ヒプノティックが強い子だったんだよね。
そう、が十分戦えるぐらい、一人で敵組織を全滅させられるぐらいヒプノティックが育ったから、娘のところに誘ったっていう話でしょう。
まあだから結局全員が全員ヒプノティックだから、
あの赤ジャケの人らはみんなヒプノティックなんだよね、あれね。
研究員も混ざってるのかな、ただの。
え、何?全員ヒプノティック持ちなの?
あのお医者さんとかまでさ、赤衣に赤マスクっていう。
僕は勝手にあそこにいる人たち全員ヒプノティック持ちっていう解釈をしたけど、
そうじゃないと、ただの研究者の人たちも攻め込んできたってことにならない?
何しに来たの?ってなるじゃん、非戦闘員だとしたら。
なんか組織っていうのがあったじゃん。
機関かな。
機関か。
うわ、ヒプノティック持ちの人が赤い服でチームを組んでいるの?
どうなんだろうね、ヒプノティックの素質がある人を集めてるっていうんだから、
ヒプノティックの人も初めはいたんだろうけどね、そのうち全員研究者もみんなヒプノティックになってたりするのかな?
そうなんだ。
わかんない、わかんない。
『ドミノ』のアクションと演出について
ただ、そうじゃないと、最後にわざわざのこのこと全員集まってきて、みんな殺しにされてる理由がわかんないからさ。
なんで全員集まってくんだよっていうさ、最強のおっさんいるじゃないですか、敵方にも。
あの人一人でいいじゃんっていうね。
で、敵がさ、幻覚を見せられてることにも気づかずにバタバタやられてるシーンでさ、
現実はこうですって言ってさ、義理のお父さんとお母さんが片っ端から撃ってるところはちょっと面白かった。
そんぐらいかな、なんか、絵は綺麗だしさ、出来が悪いわけじゃないんだけど。
あの人からケレン身を覗いちゃうと、なんか個性がなくなっちゃって。
なんかあの、持ち味であるところのケレン身、なんかすごい悪の強さが、この監督さんの持ち味っていうか売りなのかなって思ってたんだけど、
それを全部悪すくっちゃったら、なんか澄んだお味になりましたね。
そんな味しないの。
ベン・アフレックっていう役者さんが食い合わせが悪いのかもしんないねってちょっと思った。
あんまりさ、マチェーテみたいな役やらせらんないじゃん。
汚しづらいの。
汚しづらい。バカアクションの主人公にはしづらいなと思った。
やるとしてもさ、ザ・コンサルタントみたいなさ、ああいう役になっちゃう。
インテリゴリラ役が似合うじゃん。
二重拳銃で弾を撃ち尽くすキャラにはならないよね。
間違ってもギターケースに銃を仕込んだりしないもんね。ベン・アフレックは。
そうなんですよ。というところもあり、どういうご縁で組んだのかは知りませんけど。
でもほら、アリータ見たじゃん。ガム。
面白かったよ。
あれはまあ原作のパワーもあるかもしれないけど、まあ綺麗な映画も撮れる人なんだなと思ったんだけどね。
あれってロバートル・ドリゲスなの?
そうそう。
あ、そうなんだ。
ただジェームス・キャベロンも噛んでたのかな?ちょっとここはいい加減だけど。
だからまあ、新境地って感じにはならなかったね。
どうせやるんだったらB級臭いあれを見たいんだけれども、もうあれですかね、中堅監督の領域とかに入ってるからもうやらないのかな、そういうの。
それか、もっともっとロバートル・ドリゲス的にはバカ映画みたいなの考えてたのに、ベン・アフレックが伐採していったのかもしれない。
ベン・アフレックも監督やるけどね。
監督もやるし、なんかいろいろできる人じゃん。
つい正面出しちゃったんじゃないの?
どうなんでしょう?
知らないけどさ。
単純にロバートル・ドリゲスみ、昔のロバートル・ドリゲスみを出しすぎると予算がつかないだけかもしれないしね。
でもさ、序盤に爆発するシーンが花火が飛ぶタイプのボーンで、この間フェイスオフで見たみたいな、ちょっと一昔懐かしい感じの爆発シーンだなって思って。
だから新しいというよりは、ちょっと懐かしい?10年そこそこ前の映画っぽい感じがしたんだけど。
だからお家も含めてちょっと古めかしいお話だよね。
映像としてはね、全体の作りとしては現代のVFXなんかも決めてて、見劣りはしないもんではあるけどね。
でもやっぱりB級映画が見たいな、俺ロバートル・ドリゲスだったら。
監督さんの名前でね、これってロバートル・ドリゲスなんだって言って、見に行ったら、
あとさ、現代も変わってたね。ヒプノティックじゃなくてドミノにしたの、なんでなんだろうね。
最強のヒプノティックがドミノ計画だか、ドミノって呼ばれるそのものだったかな。娘がドミノなんだよね。計画における。
だからそこを持ってきたんだろうけども、別にドミノが連鎖するような話でもなんでもなかったし、普通にヒプノティックでいいやって思ったね。
ドミノはあくまで演出でチラッと出てくるぐらいのもんでさ。
だから予告のジャケを見るとさ、いまいち何の話かわからなかったんだよね。
『ドミノ』のヒプノティックとドミノの選択について
だから最初見た時は普通に刑事物のサスペンスなのかなと思ったら、突然インセプションが始まるしさ。
そこでああそういう件なの?ってなって意外だなって思った。
そこの意外性がさ、別に面白くも驚愕でもないんだよね。
あ、どっかで見たやつってなって終わりなんだよ。
例えばドクターストレンジみたいなさ、世界に歪み方をされてさ、追跡が妨害されるとかそうでもなくて、電池がひっくり返っているのを見てるだけなんだよね。
別に何も起きないんだよ。
催眠術の中だから何でもできるんだねって。
そもそも僕インセプションはそんな好きじゃないからさ。
劣化脳卵とは言わないけど。
やっぱりあなたの持ち味はそっちじゃねえだろっていう思いが強すぎるね。
そうだね、パラメータの入れ方間違っちゃったね。
間違ってる間違ってる、そんな感じ。
ドミノを作るんだったら宇宙待ち得てが見たかったな私。
ね、スペース待ち得て待ってます。
ずっと待ってます。
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