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はい、今ツイッターで集中したところです。
お昼の本棚探検ライブということをね、やってます。
あのね、本をね、僕の本棚の本をね、ちょっと面白いやつを見つけて紹介していくというライブの収録なんですけど、
今紹介しているのはですね、あまりにも平凡でね、それで当時の様子があまりにもよくわかって面白すぎるという。
それがまたね、絵日記であって、さらにそれを描いたのがね、下級武士の人であるというね。
本来なら名前が残らないような人が、このことによって名前が残っちゃって、
後世の僕たちは当時の様子を見て、本当によくね、当時の世相がわかるという。
そんな話をね、3回ぐらいまでやってきてるんですけど、
今回ですね、ちょっと最後にしようかと思うんですけどね、
これをちょっとご紹介するのはね、えーと思うような内容なんですけども、
この方ね、尾崎関条さんなんですけど、この方が生きていた時代。
もうすでにペリーが来ていたんですよね。ペリーがもうすでに来ていたんですけど、
もうこの記事をちょうどね、記事というか日記を書かれる2年前にはね、安政の大国とかがあった時代ですね。
大変な時代なんですよ。桜田文会の編はその前の年ということでね、
もう正常はめちゃくちゃ不安というような、そういうような時期なんですね。
そんな時期にもかかわらず、この下級の武士の彼らはね、
とっても知的な生活を行い、書籍に囲まれて知的な生活を行いつつ、
日々たくさんの人たちと交流しながら、毎日のように酒を飲み、遊び。
遊びっていうのは知的な遊びですよ。論事あったりとかね、そういうようなことなんですけど、
それも身分の差なくね、中級武士の下に普通に遊びに行って、
みんなでいわゆる騒いだりとかいうような、そんな生活をしていたわけですが、
海の表面の波はものすごく荒れ狂っても、下の方は海の底の方はゆったりしているというね、
そういう状況だったわけですが、そういう状況の中にもですね、
やはり世上のね、大変な波の情報っていうのはね、入ってくるわけですよね。
今日はこの辺のとこなんですけどね、面白いですよね。
例えばね、桜田門外があったとかね、そういうようなことっていうのはね、
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本当ね、すぐ回ってくるわけですよ、そういうのがね。
もちろん、かなり経ってからのことっていうのもあるんですよね。
例えば、天邦の大基金とかね、そういうようなのも日記に書いてるんですよ。
こんな天邦の大基金というのがあったみたいなね。
実はこの日記を書いたよりも24年も前に起きていたことなんですけども、
それがね、ずっと回ってくるというのは、全国を回るアンギャ層という方々がいらっしゃるんですよ、修行層ね。
彼らがね、ずっと語り伝えていってると。
情報というのは、彼らによってずっと巻かれていくわけで、
そうですか、旅の人をもっと話を聞かせてくだされ、みたいなね、そういうようなことで伝わっていくんですよね。
京都にね、京都で7000人もの人が死んだんだとかね、あるところの墓にはね、
たった7本の戸場が残っているだけで、夜が更けるとね、
気持ちいいようとすずり泣く声が今も聞こえるんだとかですね。
そのような妖怪的な表現もあるとはいえですね、
ある程度の人数が真実を言ってるんじゃないかという、そういうことも言われてますけれども。
まあしかし、そうやって情報というのは長い時間をかけて、修行層によって流れていったということなんですけども、
ここがね、面白くて、大事件はね、数日のうちに伝わるっていうんですよね。
今回のね、ヘッと思ったのが、
坂下文外の変っていうのが起きてるんですよね。
老中の安藤信政ですね。
この人が水戸の老子に襲撃される事件なんですよ。
1862年に起きたんですけどね。
実はこれがもうほんの数日後にね、伝わってるわけですね。
安藤信政っていうのが、9日後にね、幕府に襲撃事件の届けでですね、
それをね、出してるんですよ。
あ、9日じゃなかった。
9日後にですね、坂下文外が起きた9日後にですね、
この安藤信政が幕府に出したその届け礼書の写しがですね、
この石像の手元に渡ってきてるわけですね。
これってすごくないですか。
いや、なんで、なんでね、
安藤という老中ですよ。
老中の人が幕府にこういう事件でしたっていうのが出した書き付けですね。
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幕府にしかわからんはずですよね、その重要な書き付けって。
それはですね、地方の城下町にね、普通の武士たちの手元に写しが回ってくるという。
なんだこりゃっていう話ですよね。
つまりね、幕府の誰かがそれを外部に流したというわけですよね。
で、その一枚がまたたく間にね、写し取られて、
全国の城下にね、それがね、流していったという。
それがさらに拡大するということですね。
これ修行僧が何年もかけてずっと日本中回ってお話を広めていくということとは、
また別のすごい情報もですね、書き付けを写していくっていうのが。
それがまた面白いのがね、
面白いのが安藤自身が言ったこととですね、
それとは違う角度から報告されたものとの違いっていうのも一緒に写されてきてて、
面白いんですよね。
安藤自身がね、出したものは、
安藤がね、毅然としてね、狼藉者に対処したんだって報告してるんですよ。
ところがね、別の視点から写されたものはね、
安藤は逃げ出してね、カゴの後ろに隠れて、
それをね、狼藉者たちはそのカゴ越しにね、何度も刀で刺したんだと。
その傷口は深くてね、重傷だったともなんか言うんですけども、
いやー、なかなかね、そういうような違いまでがね、出されているという。
これすごく面白い話だと思うんですよね、僕はね。
情報が少ない時代っていうのは、ある一つのね、
情報を流してやろうとする方の情報っていうのは当然のようにもあると思うんですけれども、
それとは別の反対側から来た、見た、もしかしたらそれが真実かもしれないというようなね、
情報も一緒になってですね、書き写されて、
ここのカゴには狼藉者たちの手元にそれが回ってるっていう、
それを見て、それをこの石状はね、日記に書いてるわけですよね。
めちゃくちゃ面白いですね、この情報の伝わり方ってね。
SNSなんか何もない時代に。
でね、これとまたね、今とのことをね、いろいろ考えてみると、
僕よく報道しない自重っていうのをね、ダメだと思っていろいろと言ってるんですけど、
今のテレビとかですね、本当に両論平起をしないテレビの番組がすごく多くて、
どちらかの見方だけ、新聞もですよ、いわゆるオールドメディアっていう新聞とかテレビはね、
どっちかだけに取材してですね、そっちの言い分だけを書くというような、
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そういうようなね、その報道の仕方ってすごく多くて、
で、いやいや報道しなかった方が正しかったということが後でわかっても、
それに対して大したこと、修正をしないという、
もうなんかね、そういうことってすごく多いじゃないですか。
本当に報道機関が一番大事なことは両論平起ですよね。
自分たちで、私たちはこう思うんだっていうのはいいかもしれないんですけども、
でも両論平起した上で自分たちはこちらの立場を取るんだと、
ちゃんと正々堂々と言うということはすごく大事なことなわけですけどね。
それをしないで片一方の意見だけを言うっていうのは、
本当に出回ってる情報をダメにして言ってますよね。
で、オールドメディアへの不信感という。
それでさらにテレビや新聞見なくなるという悪状況、悪循環が今非常に出てるんですけども。
結局本当の情報どこに来るんだって言ったときにはね、
ツイッターとかでの生の情報っていうのはね、やっぱり得やすいですよね。
なので、やっぱり僕らっていうのは、この席上立ちみたいにですね、
どちらの意見もですね、手に入れて、そしてそれを一緒に回していくという。
こういうことっていうのは大事だなというふうに思いますね。
それがその上で本当の真実はどうなのかということを一生懸命見極めようとしていくと。
この武士の絵日記を見てるとね、そういうところまで今考えていくものだなというふうに思ったところでした。
ということでね、3回に分けて紹介してきたこの武士の絵日記ですね。
あまりにも平凡なことゆえに面白すぎるというね。
そして中に描かれている絵がまた見事でね。
はい、これねぜひね読まれたらいいかなと思いますね。
門川ソフィア文庫というところから出ていますのでね。
はい、ということでね、一読されるととても知的好奇心を揺さぶられます。
はい、ということでね、今日のお昼の本棚探検のライブ収録を終わります。
聞いていただいた方ありがとうございました。