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リュースタイルのハッピーライフコーチング。この番組は、コーチリュースタイルが全国のシニアを元気にするために配信している番組です。
今日は、記憶は何らかの物質として脳内に保存されているのだろうか、ということについての話です。
もし何らかの物質として保存されていて、そしてそれを取り出すことができるのなら、これはですね、すごいことですよね。
それを取り出して、他の人の脳に植え付けることができたら、記憶を全部そのまま渡していくことができるわけですもんね。
今ではそういうようなことっていうのは、口頭無形だなというふうに思われていると思うんですけど、
実はほんの50年前、1970年代の初め頃くらいまではですね、結構真面目に世界の研究者たちはその研究をしていたらしいんですよね。
あなたの記憶というのは、どのようにして脳の中に保存されているんでしょうか。
記憶の壺みたいなものがね、壺ですよ。中に物を入れるような壺。
それが脳内のどこかの場所に無数に置いてあって、私たちはその中のどれかの壺を探してきて、そして記憶を見つけて浸る。
そういうようなイメージを考えてしまうこともありますよね。
ハリーポッターの映画を見ると、脳から紐みたいなのをスーッと出して、これがあの記憶じゃんみたいなのがあったけれども、
そういうものではないかというように考えている人、またいた人、たくさんいるというふうに思うんですけど。
フロッピーディスクって今も知らない人たちがたくさんいるんですけど、30歳以上ぐらいの人はまだ知っているんじゃないかと思うんですけど、
磁気ディスクですよね。軸を帯びたプラスチックのディスクに、1か0かの信号として磁気を書き込んで、そして物理的に保存をしているわけですね。
そして記憶もそれと同じように、何らかの物理的なものとして脳の中に保存されているんじゃないかというようなことですね。
最初に言いましたように、かつて記憶というのは何らかの物質として脳内に保存されていると考えられていたわけですよね。
多くの研究者たちがその物質を求めて、かなり真面目に動かしていたということなんですね。1970年代の最初ぐらいまでなんですね。
その代表的な人がアメリカのアンガー博士というその方による研究なんですよ。
70年代の初め頃なんですけれども、そういう物質を見つけた、抽出できたということで、このアンガー博士が記憶物質、スコトフォービンという名前で発表されたんですね。
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全世界みんなだいたいそういうものがあるだろうというふうに思っていたものだから、世界は世紀の大発見だということでセンセーショナルなことになったわけですね。
好意的な科学者もたくさんいて、それは素晴らしいと、本当にすごいことだということで、私もそれを見つけようと、追思しようということで、
好意的な科学者というのが誠実にその研究に向き合って、そしてできるだけ忠実にアンガー博士の行った実験を追思したんですけれども、残念ながら再現できなかったということでですね。
その後、その好意的な科学者たちはですね、やっぱりこれは違うんだろうということで離れていったんですよね。
結局、アンガー博士は絶対あるんだということで一生懸命頑張ったんですけれども、1977年に失意の下にこの世を去っていくということになるんですけれども。
しかし、そのような物質というのはあるかもしれないなという気もするけど、そんなものはないだろうと思うことの方が、今の時代の私たちというのは一般的じゃないですかね。
なぜかというと、僕らって、私たちの体って一般的には7年から10年程度で完全に分子が入れ替わっているというようなことを、そういうことが言われているということを結構一般的にも知っている時代じゃないですか。
もともと生物って常に分子が入れ替わっているということでね、それは動的な平行状態という言い方をするんですけれども、そうやってその細胞の更新とか再生が常に続いているので、
もともと同じものでないものが7年か10年くらいになった時には、もともとの自分を構成していた分子とは全く違うものからできているということになるわけですね。
それでもずっと自分というものは続いているじゃないですか。だから、物は違うけども平行しているという状況なんですよね。これが生物ということですね。
具体的にはですね、骨は10年程度で全部入れ替わるんだって。肝臓は300日で完全に入れ替わって再生だそうですね。皮膚の細胞は1ヶ月で更新ということで、少なくともあなたの皮膚というのは1ヶ月前と今とでは全く違うんよというような話ですね。
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全然そうやって違うんですけど、自分というものを成しているものというのはずっと留めている。つまり平行状態にあるということなんですよね。
なので、その中にあってですね、常に変わらない記憶物質というのが体内に保存されているはずはないっていうのはね、私たちは今の常識で考えるとそうですよね。
今では記憶というものは記憶という物質としてどこかに並べて保存されているというんじゃなくて、今この瞬間に作り出されている何物かであるというのが新しい考え方じゃないかと言われているようですね。
つまり記憶というのは今作り出されているもの、ずっと保存されているんじゃなくて、思い出している今作り出されているもの、それはずっとあるものではなくてね。
じゃあそれなんだと言ったときには、それが神経細胞のニューロンのネットワークによる回路なんですね。
その神経細胞とかニューロンとかそういうものっていうのは当然分子は入れ替わるけれども、その回路を作るよという情報は保持されているわけですね。
そしてその回路を作り出すための情報というものが何らかの物質としてあるんじゃないかというふうに言われているようですね。
昨日お話しした5分前に全てが作り出されたという世界5分前仮説に似たところがありますよね。
でも少なくとも記憶は5分前じゃなくて、たった今作り出されたものだよということができるわけですけどね。
今日も福岡博士の動的並行という本を読んで、これ面白いなと思って昨日お話ししようと思っていたお話なんですね。
先に世界5分前仮説の話を昨日しましたけれども、非常に面白いお話なんで、まだ聞いてないよという方はぜひ聞いてみてください。
さて、私の新刊定年号を輝かせるためのKindle出版無料キャンペーンですけれども、つい先ほど17時ごろ終わったようです。
本当にご協力いただいてありがとうございました。およそ130冊というところで終わったみたいですね。
200冊いくかなと思ったんですけど、いかなかったですね。
ブログ運営戦略シリーズの2冊はどちらも軽々と200は超えたんですけどね。
それ以降の知的生活の作り方とか、ノートから始めるKindle出版、そして今回の本、200に届かなかったですね。
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ですからこれからは弱者の戦略として、頻繁に90日ごとにこの無料キャンペーンを繰り返して販売実績を上げつつ、紹介をしていくという地道な反則活動によって本の強さを少しずつ強くしていくという。
そのような戦略で地道に力をつけていきたいなというふうに思っているところです。
それではまた何か始めたのりゅうスタイルでした。