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2024-02-08 12:40

99. アイデンティティ

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みなさんこんにちは、Kotsu kotsu NihongoのMizukiです。
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今日は、アイデンティティについて話そうと思います。
このテーマを話そうと思ったきっかけがあります。
先日、ミス日本を決めるコンテストが行われたんですね。
で、グランプリが決まったんですが、このグランプリに選ばれた女性について議論が起こったんです。
この人がミス日本、おかしいでしょ?っていう批判の声が結構たくさん出ていて、ニュースにもなっていたんです。
じゃあ、どうして批判されたんでしょうか?
それは、彼女の両親がウクラエナ人だからです。
彼女の見た目もね、いわゆる日本人って聞いてイメージするような、
例えば黒くてまっすぐな髪とか黒い目とかね、そういう見た目じゃないんですね。
そして、両親がウクラエナ人なので、DNAも日本人じゃない。
そういう理由で、この人がミス日本に選ばれるのはおかしいっていう声がたくさんあったんです。
でも、彼女のアイデンティティは日本人です。
彼女は5歳の時に日本に移り住んできて、ずっと日本で暮らしてきました。
幼稚園から大学までずっと日本の教育を受けてきました。
頭の中で話す言語も日本語だそうです。
だから、彼女は自分のことを日本人だと思って過ごしてきました。
そして、実際に国籍もウクラエナから日本にしました。
私は彼女のYouTubeチャンネルを見たんですが、こう言ってました。
03:07
これからも日本人として生きます。
そして、死ぬ時も日本人として日本にお墓を作りたいって言ってたんですね。
もう、彼女のアイデンティティは紛れもなく日本人だし、それを否定する権利は誰にもないと、
思いました。
このニュースを見て思い出したエピソードが3つあるので、
今日はそれをシェアしようと思います。
まず1つ目は私の最悪な失敗談からです。
ドイツに留学していた時の話です。
留学中に、ランゲージパートナーみたいな感じで、
日本語を勉強している大学生たちと友達になって、
毎日のように会っていたんですね。
その中に、両親がルーマニア人という人がいました。
そのことを聞いた時に、私は、
本当に何も考えずに言ったんですね。
そしたら彼は、
私ね、それがどういう意味なのか全く理解できませんでした。
なぜかというと、その当時の私は、
つまり、DNAが決めるって考えてたんです。
だから、彼が自分のことをドイツ人ですって言った時に、
え?両親がルーマニア出身なんですか?
私は、
私は、
だから彼が自分のことをドイツ人ですって言った時に、
え?両親がルーマニア出身なのに、子供がドイツ人?
そんなことありえないでしょ?って疑ったんですね。
だから、こう言ったんです。
いやいやいや、親がルーマニア人なら、あなたもルーマニア人でしょ?って、
本当にね、軽い気持ちで言い返したんですね。
彼は、いやいやいや、私はドイツ人ですって何回も否定していました。
それでも私はね、理解できなかったんですね。
これは私の、自分の勉強不足と、そして想像力が足りなかったせいです。
それで、彼のアイデンティティを否定してしまっていました。
彼を傷つけてしまったと思います。
でも、この失敗に気づいたのは、この出来事があってから、10年以上経ってからでした。
06:11
日本語の先生になるために、学校に通っていたんですけど、
その時に、外国から日本に移民してきた子供たちについて、
そして彼らのアイデンティティについて勉強したんですね。
その時に、やっと私は自分の間違いに気づきました。
私はあの時、本当に最悪なことを言ってしまったなって反省しました。
ドイツの友達の中にトルコ人の子もいました。
彼女の国籍はトルコなんだけど、
でもドイツに変えたい、ドイツ人になりたいと言っていました。
私はそのことも不思議に感じていました。
なんでDNAがトルコなのに、ドイツ人になりたいんだろうって。
今思えばね、彼女もドイツで生まれ育っているので、アイデンティティがドイツ人だったのかなって思います。
まあでもこれは私の勝手な想像で、本当かどうかわからないですけどね。
じゃあ2つ目のエピソードです。
これもドイツの友達の話なんですけど、韓国人の子がいました。
彼女もドイツで生まれ育った人でした。
国籍は韓国。
ドイツ語も韓国語もペラペラです。
でね、その子はドイツの大学に通っていたんだけど、途中で韓国の大学に留学したんですね。
で、その時私は日本にいたので、彼女に会いに韓国へ旅行に行ったんですよ。
で、いろんな話をしている中で、こんなことを言ったんですね。
今ね、大学の寮で暮らしてるんだけど、ルームメイトと仲良くなれないんだよね。
その人に、あなたは韓国人じゃないって言われるんだよ。
あなたの韓国語は変って言うんだよねって悲しそうにね、言ってたんです。
あなたは韓国人じゃないって言われて、
自分がじゃあ何人なのか、アイデンティティーはどこにあるのかっていうことを悩んでいました。
はい、じゃあ3つ目のエピソードです。
私の娘が通っていた保育園での話です。
娘のクラスメイトに、お父さんが外国出身、お母さんが日本人、
09:06
お父さんが外国出身、お母さんが日本人という女の子がいました。
その女の子は日本語ペラペラですが、見た目は外国のルーツを感じるような見た目をしていました。
はい、それでここからは娘から聞いた話です。
ある時、クラスの子たちと将来誰と結婚したいっていう話で盛り上がったそうです。
その時にある男の子が、何々ちゃんとは結婚したくない、だって外国人だからと言ったそうです。
他にもどういうシチュエーションかわからないんですが、
その女の子はよく外国人ってからかわれていたそうです。
日本も昔と比べたらかなり外国人が増えましたし、外国にルーツを持つ子どもも増えました。
それでもやっぱり見た目が違うと仲間外れにされたり、外国人って言われてしまう。
これは差別とか偏見ですよね。
はい、いろんなエピソードをシェアしましたが、皆さんどう思いましたか?
私は、やっぱり私自身がそうだったように、知らないということがどんなに危ないことか?
無意識のうちに人を傷つけてしまう可能性があるか、このことを身をもって経験しました。
だから、私は子どもたちには同じことをしてほしくないんですよね。
世の中にはいろんな人がいるということ、私たちがスタンダードじゃない。
見た目も考え方も文化も人それぞれだから、もちろんアイデンティティも人それぞれで、
日本で生まれ育ってもアイデンティティは日本じゃないかもしれないし、それは人それぞれですよね。
外国人のような見た目でも日本人かもしれないです。
だから、人のアイデンティティを否定しちゃいけないってことですね。
それをこのミス日本のニュースを通して、私は子どもたちに伝えました。
これからも日本に住む外国人は増えていくと思うので、学校でもこういうことをしっかり教育してほしいなと思います。
12:07
そうじゃないと差別とか偏見はどんどん酷くなっていく気がします。
はい、今日はここまでです。
私のポッドキャストやYouTubeの活動を応援したいという方がいたら、
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とても励みになります。
ではでは、今日もコツコツ頑張りましょう。
バイバイ!
12:40

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