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プロジェクトの秘訣を探る Project Design Roomです。
プロジェクトデザインルームへようこそ。この番組は、企業家や科学者、クリエイター、新時代を導く先駆者たちと膝を付き合わせながら、未来を対話するインタビューシリーズです。
プロジェクトデザインの観点から、5つの質問を投げかけることで、プロフェッショナルの原動力に迫っていきます。
ナビゲーターは、Konel 知財図鑑代表で、プロジェクトデザイナーの出村光世です。
それでは、本日のゲストをお呼びしましょう。
サステナブルで調和の取れた暮らしを目指して、異色重を横断するプロジェクトを推進する、レトロワグラース社代表の柴咲コウさんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
なんで笑ったんですか。
そういうふうに紹介されることが、あまりまだないから。
本当ですか。でもこれ、バッチリウェブサイトから振り返りながらでしたけれども。
ありがとうございます。
プロジェクトを推進されているということで、すごい楽しみにしていました。
ありがとうございます。
もちろん聞いてくださっている方も、女優アーティストとしての柴咲コウさんについて、お活躍をしている方が多いと思うんですけれども。
今回は、起業家経営者としての側面について、詳しくお話を聞いていければと思っています。
うまく話せるかは分かりませんが。
でも、やっぱり俳優業だったりとか、アーティスト活動をしているというのは、世の中の人にも認識されている部分はあるかなと思うんですけど。
会社を立ち上げて、本当に代表としてそれを運営しているというのは、知っている人の方がずっと少ないと思いますので、いい機会だなと思います。
良かったです。ありがとうございます。
ちょっとあえてコウさんと呼ばせていただきますけれども。
僕たち出会いで言うと、レトログラフスのプロジェクト、今このサステナビューティーというふうに掲げられていますけれども。
そこのロゴのデザインに関わらせていただいたというのがきっかけだったんですけれども。
ありがとうございます。本当に素敵なロゴを作っていただいて。
というか、すごく一緒に作ったなという感覚が強くて。
途中途中送っていただいたようなコメントとか。
これちょっと絵が見えてないんで、音だけであれですけれども。
なんかこれ何に見えるんだろうねみたいな。
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なんかちょっと虫な感じもするけど感じにも見えるしみたいな。
なんか生き物っていう感じが内包された地球のマークって感じですかね。
そうですよね。ミクロとマクロが結構循環するような感じとかも。
コメントをもらいながら僕らもヒントを得てやってるような感じがあったので。
本当に一緒に誰かと何かを作るのが普段の作品というか、
俳優業もそうだと思うんですけども。
とてもなんか面白くてリズム感があったなっていう印象でございました。
そうですね。一見すると本当によくあるアースコンシャスな地球のマークなんだけど。
美しいっていう文字で形成されている、線でできているっていうのがすごいって。
そうですね。
それを知るとそっか地球だけれどもサステナビリティって美しさと共存できるんだっていうのが
このロゴだけで伝わるっていうのがすごいものを作っていただいてありがとうございます。
ありがとうございます。
ちょっと順を追っていろいろとお話を聞いていきたいんですけども。
ちょっと本題に入る前に少しアイスブレイクをさせていただきたいなと思っていて。
本当僕自身初めて会社やられてるんだっていうのを知った時は結構驚きから入っていて。
いやそれしなくても結構いろんな意義深いお仕事ってやっぱあると思っていて。
ちょっとそういうリーダーシップみたいなところに関してお伺いしたいんですけども。
もともと家族とか学校とかいろんな組織あると思うんですけど、
結構リーダーシップ発揮しがちキャラだったんですか?
全く違いますね。超内向的。
真逆じゃないか。
暗がりを求めるみたいなタイプ。
じゃあかなり一年発起としては。
とはいえ自分の人生を振り返ってみてもいろんなタイミングだったり出会いがあって。
初めのキャラクターとしてはすごく内向的で一人っ子だったし鍵っ子だったし。
自分の頭の中でいろんなことを想像して解決していくっていうのが
染み付いちゃってた幼少期だったと思うんですね。
そこから学生時代になっていろんな人と関わりを持つ中で
私が主張しないと変わらないじゃんっていう局面があったりして
そんなに好き好んで前には立ちたくないけどなんか言ってしまったとか
強い発言をしてしまったみたいなことが結構ことあるごとにあったかなと。
何かお話しいただける範囲で全然結構なんですけど
思い出に残ってるエピソードとかあります?
例えば中学生の時にバレーボール部だったんですけど
ちょっと不協和音というかやっぱりあれも人間関係がかなり重要じゃないですか。
どういう人とチームを組むのかそこが結構いざこざがあって
ある人が辞めざるを得なくなったんだけれども
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そういうふうにちゃんとメンバーで話をして
こういうふうに導きましょうってなったので
先生でもなくてやっぱりそういう顧問でもなくて
他のチームメイトでもなくて
言いづらいことじゃあ私が言うよみたいな
そういう決断はそういう時からやってましたね。せざるを得なかったというか。
最後の最後我慢ができないのかもしれないですね。
なんかこうやっぱり自分の中に温めて解釈する時間があって
こうコップあふれる瞬間みたいなのがあったりするのかもしれないですね。
あとはなんていうのかなその協調性だったりとか
雰囲気の良さっていうのも重要だけど
でもここで今ここで決断しないと間に合わないよ
っていうタイミングがあったりするなと思っていて
そこは多分みんなその嫌な役になりがちじゃないですか。
何かを切り取るとか決断して排除するとか
次のステップに行くとか
そうすると今まであったものっていうのを
捨てざるを得ない機会があったりするんだけど
そういう決断力は割とあったのかなと思いますし。
なるほど。確かにそれちょっと社長向いてる席がありますね。
席に私が取るみたいな最後の最後。
僕ももう十何年かぐらい経営してるんですけど
結構心弱い方で嫌われるのが苦手で
どんだけ新人の子だったとしても
ちょっと軽減な顔をしたりすると
意外と夜中一人で眠れなくなったりする時間もあるんですけど
そこもわかるんですよ。
できるだけやっぱり仲良くいたいし
みんなハッピーな気持ちで働きたいっていうのはベースにあるんだけど
っていう時がありますよね。
ちょっと番組の後半でも聞いてきますけど
たぶん何か成し遂げるべきもののために
みんな集まってると思うので。
そうですね。そこがブレないようにっていうのがあるかもしれないです。
ありがとうございます。
僕すでに3回ぐらい噛みそうになってるんですけど
レトロはグラウンドは噛まずにみたいなと思っていて
ちょっとご存じない方もいらっしゃると思うので
ちょっと会社の設立から
ちょっと今までどんなシーンがあったのかみたいな
簡単にお話いただいてもいいですかね。
そうですね。
元々どうしたら人間社会って
持続可能でやっていけるんだろうとか
地球環境っていうのに興味があった
自然環境を保全するとか守るっていうことにも興味があって
人間がこのまま今の社会生活を送っていったら
地球っていうのは全然持たないよねっていうのも囁かれるようになって
そういったものがデータでも出るようになったり
論文でも出るようになったりして
まずいじゃないか不安じゃないかって思いがあったんですが
やっぱりそれを払拭できるのは自分の行動しかないなと思って
そういった思いから会社を立ち上げるに至りまして
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2016年の11月にレトロはグラウンド株式会社を設立しました
実はこれがタイガドラマ女上司ナオトラを演じている最中
一番ハードだった時の
とはいえ民放のドラマだったりとか映画だと
2,3ヶ月長くても4ヶ月でその一つの撮影が終わったりするんですよね
だけどタイガドラマだと1年以上に渡る結構長いプロジェクトで
その代わりに週2日ちゃんとお休みがあるっていう
なんて言うんですか
企業に勤めている人のような働き方をその時初めてしたような感覚だったので
土日っていうのがすごく自分の中でいろいろ活用できたし
頭の整理もできたっていうのが結果会社を作るようになったという感じですね
そうだったんですね
でもちょっとそこはわかる気がするというか
会社創業した時は勤めてたんで
なんかこういろんなストレスもあれば成果もあってアップダウンがあるんですけど
なんかムズムズしちゃう時があって
結局なんかいろいろ書いたりとか整理をしてると
あれなんかこれ自分でやらないとダメだなっていう瞬間がやっぱり土日でしたね
ほんとですか
明らかに
そこのリズムみたいなことがもしかしたら何か会社を立ち上げたりするね
ヒントにもなるかもしれないですね
企業をするとか会社を一から作るってなると
すごい作能的な感覚があるかもしれないんですけど
やっぱりすごくクリエイティブなことなんですよね
自分が今までやってきたものでないものでもって
自分の理想の世界っていうのが作れるんじゃないかっていうのを形にしたっていうのは
すごく有能的だなと自分では思ってるんです
めちゃめちゃわかります
レトロアグラスの意味も一回ここで聞いといていいですか
フランス語で三美心
三つの美の神っていう意味なんですけれども
人間が暮らしていく中で必要なものって
結構三つに分けやすいなと思って
一色十分あってもそうだし
あと三美一体とかって言われることもそうだし
三っていうのがすごく自分の中でキーワードにあって
最小限なんだけども絶対に必要なもの不可欠なものっていうところで
三つの美の神的だなと思って
フランスにとても興味があったので
フランス語で名付けました
トロワカさん
そうですね
ありがとうございます
立ち上げられたのが2016年というところで
そこから具体的な活動としてはどんなことになってたのか
撮影も落ち着いた頃
2018年の10月にローンチしたのが
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アパレルブランドミバコンスになります
これは環境課題というか環境負荷が高いものの一つに
アパレルって特に挙げられると思うんですけれども
だからこそちょっとやってみたかった
挑戦してみたかったというところで
しかもその一色十の中でもしかしたら生活して住む場所があって
自分が生きるものが先で
纏うものっていうのはより贅沢品に近いのかもしれないけれども
やっぱりでもこう
みんなさんが自分を装うために
いろんなものを犠牲にしているっていうのは
何かどうしてもこうもやもやするものがあって
自分自身も含めてですよね
自分を着飾るためにいろいろなものが犠牲になってるっていうのが
ちょっと嫌だなと思って
そういったものにまずアプローチできないかなと思って
立ち上げたブランドになります
割と女性に向けたアパレルお洋服を作っていらっしゃるというところですね
ミバコンスはどういう意味なんですか
これもフランス語なんですけど
自分のバケーションみたいな休日みたいな意味で
旅するように暮らす 暮らすように旅するっていうのがコンセプトで
いろんなシチュエーションがあると思うし
逆に言ったらコロナ禍のような時代時期に
ずっと家にいなきゃいけないみたいなことも
私たちは経験してるじゃないですか
その中で意識でいろいろ生活のあり方って変容させられるなと思って
同じ家の中にいても自分の向き方 向き合い方が
今働いてるモードなんですって言ったらそういうふうに
切り分けられるし
今は生活モードですっていうオフモードですってなったら
そういうこともできる
それを演出できるのがアパレルというかお洋服かなと思っています
ラインナップも見させていただいてたりしたんですけど
だからゆとりがあるというか
ご機嫌な感じだけど
シャレてるっていう感じがすごい印象としては
そうですね デザイン性はある 高いんだけど
意外と着ると楽っていうのがあります
いいですね ありがとうございます
そんな活動されてたら環境省のほうからも
すごい拝命をされてますけど
これは同じ年2018年に
そうですね 環境省の環境特別広報大使を拝命いたしまして
同年にレトロアチャンネルというメディアを作っていまして
主にYouTubeにはなるんですけれども
そこで3つの柱としてエンターテイメント
そしてライフスタイル
それでアースコンシャスという3本の柱にして
カテゴリー分けをして動画を制作していて
その中で日本の34ある国立公園を巡って
まるで自分も旅をしているような感覚になってもらえるような
動画作りっていうのもしておりまして
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そこが環境省と結構
共有できているところかなと思いますね
国立公園って本当に素敵な環境省の方でも
素敵な動画だったりとか写真というのをアップしているんですけど
もっと身近でエモーショナルな
私も行きたいとか行った気分になれるみたいな
動画を作ってみようと取り組んでます
ありがとうございます
少し伸ばしていきますけども
今スキンケアのブランドも立ち上げられたりしてますよね
ハフリメというスキンケアブランドもやっております
2021年からですね
本当に毎日の生活の中に届いていくものを
中心に今は作られて
またメディアと合わせて活用されている
そうですね
とにかくお洋服もそうなんだけど
作ってみたいっていう
どういうふうに制作工程ってあるんだろうとか
どういうふうに世の中に届けるためには
必要な過程があるんだろうっていうのを
身をもって知りたかったっていうのもあります
そっかそっか
なんかやってみてやっぱり結構
違和感を感じることとかありましたか
違和感というか理想と現実は確かにあるなと思って
本当に理想を詰め込むと
原価がものすごく高くなっていくっていう現実
そうですよね
あとたくさん作るのか作らないのか
そうですね
そうしますね
なるほどですありがとうございます
そうですね
じゃあちょっと本題にも入っていこうかなと思います
今回はプロジェクトデザインのヒント
盛り下げていこうということで
5つの質問を用意をさせていただいております
1つ目がビジョンに関してというところで
前半も少しお話上がってきてますが
このサテナビューティーっていうすごく美しい言葉をもとに
どんな未来をイメージして活動されていますでしょうか
ログも作っていただいたというところもあるんですけれども
まさに人は地球と美しくなれるっていうところが
コンセプトであるし
イメージしている未来だなというふうに思ってます
いろんな言い回しもまでもしてたんですよね
持続可能な調和社会を作るとか
自分の思いが先行しすぎて
あまり共有できてなかったなと思っていて
自分ごとにもなれるような
聞いた人が自分ごとにもなれるようなキーワードっていうのが
まさに人は地球と美しくなれることだな
自分自身の美にまつわることで
消費行動をしたりとか何か物を購入したとしても
それが何かを犠牲にしない
人と一緒に美しくなれるんだよっていうところがすごく重要だなと
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重要なキーワードだなと思ってます
ありがとうございます
ちょっとこの言葉も少しボディコピーがあるので
聞いてくださっている方々をちょっと読んでいくんですけれども
人は地球と美しくなれる
美しく生きる人が増えればきっと地球の健やかさも続いていく
心身の美しさと環境の美しさ
そのどちらかを諦めることなく
共に叶えていくためのプロジェクトですということで
僕もサステナビリティってすごく大きいテーマなんで
普段の仕事でいろいろ接することが多いんですけれども
サステナブルであるためには何かを我慢しなきゃいけない空調であるとか
こういうことができなくてもしょうがないよねみたいな
何か万全と感じているところが
そうですよねだから自分たちが生きたいように生きると
地球のほうがとかサステナビリティがっていう調和が取れないじゃん
矛盾をはらんでいるんだけど
でもその矛盾とちゃんと向き合っていくっていうところが
ポイントかなと思っていて
もともと解決できていたら
そんな問題にもなってないわけですよね
でも解決するべき問題があるから取り組む意義もあって
やるべきこともあるなって感じてます
すごくそこを向き合っていくって言葉がすごく印象的だなと思って
誰か一人とかどこか会社一つで解決できることはそもそも
決してないし自分もその一員なんですよね
人間である以上人間社会を営んでいる以上
その一員である以上は
みんな同じ課題を抱えていると思ってます
そうですよね
生まれた瞬間からそういう状況に立っていくってことが
当たり前なので
でもそれをすごく大変だな苦しいなっていうよりも
いろんな活動を拝見していて
一個一個工夫していくことが想像的だなと思うし
なんか結構楽しそうだなって印象を持ってたりします
そうですね
それが一番大切なことかもしれないなと自分でも思っていて
やっぱり持続可能な世の中や地球にするために
自分たちも持続可能でそれを営めるかっていうことだと思うんですよね
例えばそれをボランティアで継続できるかといったら
私はその自信がないし
それに関わっている人にもちゃんとそういった対価を払いたいなと思うし
それで生活をきちっとできるようにしてもらいたいという思いがあったので
やっぱりそれだと私一人の力では成し得ないから
会社を作るっていうことがいいなと思いましたね
そういう動詞を作っていくっていう
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そうですよね
やっぱり続けていくことも自然にやるためには
やっぱり環境的な循環もそうだけど
経済的な循環も同時に成り立ってないと
現状はそうですよね
その経済的な部分とか
そういう主義思想みたいなものって
多分変わっていく転換期かもしれないけれども
現状は今のこのスタイルスタンスでやっていくしかないとすると
そこでちゃんと賄えるような仕組みを作らないといけないなと思いました
プロジェクトデザインルーム
このお話の続きは後編で