プロジェクト・デザイン・ルーム
プロジェクト・デザイン・ルーム
家族や恋人たちとも恥ずかしくない 工場にしようというのが2つ目なんです。
求人の数の活動を始めて、2年で 3.5倍になりました。
人に対して出すお金は、 費用だと思いがちだったと。
ほんのちょっとだけでも、 推しの認識を持つことで、
未来が違ったものになるんじゃないかな という気がします。
プロジェクト・デザイン・ルーム
プロジェクト・デザイン・ルームへようこそ。
この番組では、企業家や科学者、クリエイター、 さまざまな分野のプロフェッショナルの原動力に迫り、
プロジェクトを成功に導く秘訣を探っていきます。
ナビゲーターは、Konel・知財図鑑代表の 出村光世です。
本日も、緑相場黒横山をスタジオとして 収録をしております。
ということで、すっかり秋になってきまして、
ここのところ、だいたい毎週末 海に入ってたりするんですけど、
今週でぐっと水温が下がってですね、 ずっと入ってたらだいぶ寒くなってきたな
というところで、秋の訪れを感じているんですが、 前回、第13回の配信からちょっと油断しまして、
結構時間が経ってしまったと。
リスナーの方から、おいまだかと、 採測をいただいてしまったりすることもあったんですが、
決してサボってたというわけではなくてですね、
もう後院屋のごとし、一瞬で今日になってしまった という感じでございました。
同じような体感を持っている方もいらっしゃると 嬉しいなと思いますが。
ということで、言い訳はこの辺にしておきます。
今日もですね、今僕が一番膝をつき合わせて 語り合いたいなと思っている
素敵なゲストをお迎えしております。
非常に話題が、引き出しが多い方なんですけれども、
どんな方向にお話が展開するか、結構 未知数でワクワクしているところではあります。
キーワード的にはですね、ローカル企業、 製造業、事業生計、産業改革。
こういったビッグワードを引き出していけたらな というふうに思っていますので、
こういったところにピンとくる方は ぜひ深く聞いてほしいなと思っています。
それでは本日のゲストをお呼びいたします。
静岡県掛川市にあるメタルクラフト カンパニー、コプレック代表の小林久典さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ようこそ。
どうもこんにちは。
お久しぶりって感じはしないですけど。
しませんね。
いつもありがとうございます。
まず小林さんに、いつも話はしてるんですけど、
いつもできないような話もしたいなと思って 今日はお呼びしてて、
まずは改めておめでとうございますということを 僕からお伝えしたいんですけれども、
つい先々月ですかね、日経クロストレンド B2Bマーケティング大賞のグランプリを獲得されたということで、
おめでとうございます。
ありがとうございます。
素晴らしい。
5者決勝のラウンドで、NTTグループはじめ、 超大手企業に囲まれながらの見事グランプリということで、
ありがとうございます。
感動しました。
ありがとうございます。
緊張しました?
緊張しましたね。
あんなに人前で話すこともあんまりないと思うんですから。
一人作業着を着ながら目立っていくっていうようなところも 僕非常に印象的だったなと思うんですけど、
リスナーの方にちょっと補足をさせていただくと、
コプレックという企業は静岡県を拠点に、 いわゆる板金加工業と呼ばれるようなカテゴリーだと思うんですけども、
代々事業をされてきている会社だったりしますと。
今回、日経クロストレンドのB2Bマーケティング大賞というのが、
いわゆるマーケティングの手法だったりベッドケースを アワードしていくってものだと思うんですけど、
この企業づくりとか、コーポレートブランドの活動が すごく本質的だなっていう評価で、
ブランディングしてたら、結果それがマーケティング、 しかもB2Bのマーケティングとしてめちゃくちゃ評価されたっていうのは、
すごく面白いなと思って見てましたが、良かったですね。
良かったですね。
何か反響ありましたか。
皆さんからありとあらゆるところからおめでとうのメッセージをいただきまして、
我々本当に田舎の地方の小さな会社なんですが、 大学の学長さんから金融機関から、
今まででは信じられないぐらい大きな会社さんからも 俺のメッセージをいただくようになりまして、
こんなに多くの方に見られてるんだというのを改めて感じました。
さすが日経の迫力は、また健在なんだなっていうのも思いますけれども、
本当に本当に、こういったところの記事も、それこそ日経さんのウェブサイトなんかにも載ってますので、
ぜひ検索いただきたいんですけども、
いわゆる地方の中小企業であり、かつ製造業であり、
代々引き継がれてきたところの板金会社さんが、
今、日本を代表するようなステージに上がってくるんだなって、
ちょっと今横で見させていただいてるような感覚なので、
結構多くの方にとって今日はヒントが出るんじゃないかなというふうに思ってますので、
じっくりお話ししていきましょうと。
よろしくお願いします。
でもあれですね、小橋さん早いもんね。
もう2年半とか3年ぐらいのお付き合いなんですかね。
そうですね、早いですよね。
まさかこんな深いお付き合いになるとは思いませんでしたけど。
僕もうっかり気軽に静岡県の掛川に初めて来ましたけどね。
そうですね、なかなか来ませんよね。
最初は共通のものづくり系のお知り合いの会社に紹介していただいて、
確かコーポレートサイトをリニューアルしたいというようなお題ですごい気軽に、
なんか静岡行きたいなあぐらいの感じで行きましたけどね。
今でもよくその時のこと、というかその時の夜の飲み会のことをよく覚えていて。
そうでしたね。
うちも結構ブランドづくりとかコーポレートづくりみたいなことを
お仕事としてよくやらせていただいてますけども、
やっぱり経営者の方と会う機会ってすごく多くて。
もちろん吉橋じゃないんですけど、
一般的にはこの自社の成長をどういうふうに高めていくかっていうような観点で、
すごく膝を詰めてお話しさせていただくんですけど、
中橋さんとはですね、この初日に飲んだ日から、
この人なんかあんまり自社とかコプレックっていう種語で話さない人だなあっていうのがすごく印象的で。
そうですか。
なんかこの製造業はとか、工場はみたいなフレーズですごくお話をされてて、
なんかこの業界肩にしょってんなあみたいなことをね、
第一印象として思ってるんですけど、やっぱり昔からそんな感じだったんですか。
そうですね。私、製造業に携わって20数年になるんですけど、
ずっと昔から違和感というか問題意識を持ってまして、
というのは、工場で働く人たちの扱いってひどくないかっていうことをずっと思ってたんですね。
というのは、なんか皆さんなんとなく感じると思うんですけど、
工場の事務所って薄暗かったりとか古臭かったりとかちょっとダサいみたいなものが、
そういうものだよねっていう認識として皆さん認識されてると思うんですけど、
よくよく考えてほしいんですけど、日本が戦後、高度経済成長で経済的に発展して、
そして世界に誇れてきたものは何かって考えた場合に、
それは日本品質っていう言葉に象徴されるように、
ものづくりへの信頼であったりとか、小型化とか高性能化といった技術、
つまり工場で働いてきた人たちの貢献度がとても大きかったように思えるんですけれども、
しかし彼らはコストダウンという価値観も吸い込まれているがためにですね、
なんか自分たちが快適に働く環境を作るコストであったりとか、
かっこよさみたいなものはあんまりなくてですね、
時には産経と呼ばれてしまったりとか、
あと社会的な印象もあまり高くないなっていうのをずっと考えていたんですよね。
一般的なオフィスの方々は、
なんかこう、あれコストダウンってどこ行ったんだろうっていうような環境で働いているようにも見えて、
結構きらびやかなオフィスだったりね。
そうですよね。
それがたとえ中小企業だけでなくても、一つの大手さんの会社でも、
なんか工場とその他のオフィスは何かこう差があるみたいな、
これって何なんだろうなって違和感ってずっと感じていたんですね。
要はその生産の現場はすごいコストコンシャスに振る舞っていくのが当たり前で、
いわゆる会社の顔じゃないですけども、
よく広報とかのPRとかに乗っかってくる本社系と呼ばれるところは結構キラキラしてるぞみたいな。
それは別に本社がキラキラすることは悪いことじゃないと思うけど、
なんかそれが差も当たり前で誰も気にしなくなったのって何なんだっけみたいな課題感ってことですね。
そうなんですよ。
そうですね、なんかそういう漠然としたものを抱えながら、
当然その僕が初めてコプレック行った時も、
工場のいろんなところに工夫がされていたりだとか、
皆さん行き行き働かれているのは非常に印象的だったので、
その辺後半でまたお話聞いていきたいんですけど、
ちょっと蛇口ひねるだけでドバドバ出てくるんで、やっぱり今日はいいなと期待をしてますが、
本当毎日楽しくやり取りさせていただいてます。
じゃあちょっと基礎的な部分から、
少し輪郭を固めていきたいんですけれども、
改めてコプレックという会社、企業に関して簡単にご紹介いただいてもよろしいですか。
わかりました。
我々は静岡県の掛川市という田舎町にある板金加工をしている工場を経営している会社です。
社員は70人ぐらいの会社なんですけれども、
私はですね、創業者が祖父で、父が次の社長、私が3代目の社長ということで、
今経営しているところです。
精密板金加工ってどういうものかといいますと、
畳よりも大きな鉄板を仕入れてきてですね、
それを切ったり曲げたりとかしながら機械の部品を作ったりとか、
金属製品を加工するという部品屋さんと言われている分野ですね。
板金って、僕も自分が直接板金の何かを発注したりすることって、
なかなか日常生活の中ではないので、
お付き合いする前までは板金っていう二文字を見たときにイメージするのが、
だいたい街角にある自動車の修理工場のイメージが強かったですけど、
広い意味ではあれも板金。
そうですね。自動車板金と言われる分野で、
おっしゃるように我々も板金の加工をしていますというと、
車の凹みとか直してくれるんですか、なんて言われ方をすることも多いですね。
ですけど実際は、いろんな部品、大型のものから小型のものまで、
穴を開けたり曲げたり溶接したりして製造しているというようなことなんですよね。