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2022-01-17 13:44

12杯目 ~『藁を手に旅に出よう』を読みました。

今回、荒木さんの『音声発信力養成講座』の最終課題でもあるため、講座の受講動機が含まれていて冗長です。すみません!

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今回のブックレビューの本のリンクはこちらです。

『藁を手に旅に出よう “伝説の人事部長”による「働き方」の教室』
荒木 博行 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4163912649/

本の紹介と著者プロフィール
いらっしゃいませ、ミコ店長のこけし文庫カフェです。
アメリカの小さな町にある架空のブーム店から、大好きな文房具、本、コーヒーについてお話ししています。
いかがお過ごしですか?
こちらはいよいよ、ホミクロンの感染者数が急激に増えていまして、
昨年もこの時期、サンクスギビングが終わって、クリスマスのホリデーの後に急増したんですけれども、
この最高の感染者数を、さらに2倍越しそうな勢いで、ここ、本当に5日間でしょうか、急に増えているような感じです。
もともと私が住んでいる地域は、マスクであるとか、ワクチンに対する抵抗が強い地域なんですけれども、
それでもやっと、ここ数日はスーパーマーケットやカフェの店員さんもマスクをするような感じになってきました。
ただ、それでもマスクを押さえない方も多いので、再び私は息子と一緒に引きこもりかなというような感じです。
それでは早速、今回のブックレビューなんですが、タイトルは、「わらお手に旅に出よう!伝説の人事部長による働き方の教室!」
著者は荒木ひろゆきさん、発行所は株式会社文芸春秋、2020年9月20日の発行になっています。
簡単に、著者プロフィールをご紹介しますと、
荒木ひろゆきさん、株式会社マナビデザイン代表取締役社長、慶應基塾大学法学部政治学部ご卒業後、住友障子に入社。人材育成に関わる。
その後、グローベスに入社。
グローベス経営大学院でオンラインMBAの立ち上げや、特設キャンパスのマネジメントに携わる。
2018年にご退職後、株式会社マナビデザインを設立し、代表取締役に就任。
株式会社フライヤーアドバイザー兼エヴァンジェリストや、ニュースピクスエヴァンジェリストも勤めていらっしゃいます。
武蔵野大学教員ということで、先生でもいらっしゃるんですね。
さて、私が笑お手に旅に出ようのこの本を手に取ったきっかけなんですけれども、
原木さんのボイシーブックカフェで、毎回、今はなくなってしまったと思うんですが、タイトルコールでご紹介されていました。
私はフライヤーのブックキャンプ、原木さんの音声発信力養成講座を受講するにあたって、原木さんの本を何冊か読んでおこうと思いまして、
その時に購入した1冊になります。
私はこのタイトルの笑お手に旅に出ようまでしか知らなかったので、
実際に本を購入してから、伝説の人事部長による働き方の教室というサブタイトルを知ったんですね。
なので、これを読んだ時にちょっとこれは私向けの本ではないかもしれないという風に思ったんです。
笑お手に旅に出ようの内容について
ここの人事部長というのは人事の部長ということだと思うんですけれども、
私が勤めていた病院組織にはこの人事部というのはなかったんですね。
そのため、私が一般企業の組織の話をどれだけ自分のものとして読むことができるのかというのがちょっと不安がありました。
実際に読み進めてみますと、こちらは新卒の社員さんと人事部長の石川さんのお話、対話形式でお話が進んでいきます。
物語形式なので、とても分かりやすく頭にも入ってきやすいので、
もちろん1年目の社員さん、あるいはこれから1年目新卒になる学生さん、後半は3年目の研修の話が出てくるので、
その3年目の方々、そしてその1年目、3年目の方々にお話をする人事部の方というんでしょうか、そういった方にもとてもおすすめの本だと思います。
もしこれが世界東山図鑑のような背景が淡々と書いてあるような本だったら、もうちょっとスムーズに読み進めることができたと思うんですけれども、
私にはストーリー形式であるが故に、私が知っている世界ではないとか、読み進めるのがちょっと辛かったんですね。
可愛いイラストを頼りに何とか読み進めていたんですが、そうしているうちにあるイラストというか、図鑑が目に飛び込んできたんです。
それを見て、これは音声発信力養成講座の内容につながるんだというふうに思いまして、そこからはやっと自分のこととして読むことができるようになりました。
そのため今回は音声配信、ポッドキャストに関するお話になります。
ここでちょっと本の内容から外れるんですけれども、すでに音声配信をされている方々に大変失礼な質問をこれからします。よろしいでしょうか。
あなたの音声配信は需要がありますか?そしてそこにある価値は何でしょうか?
これは私がこの半年間、自分に向けて問い続けてきたことであり、また原木さんの音声発信力養成講座を受けようと思った理由でもあります。
と言いますのも、私のポッドキャストを聞いた夫から、私のポッドキャストには需要がないというふうに言われたんですね。
さて、さらに本の内容からそれますが、夫曰く私のポッドキャストの需要がない理由、3つあります。
1つ目の理由として、日本の音声市場がこれから大きく伸びるとは考えにくいから。
2つ目の理由、ブックレビューがレッドオーシャンであるから。
そして3つ目の理由、私が選ぶコンテンツを間違っているということらしいです。
音声市場はただでさえニッチな分野であるため、誰にも読まれない日記ブログのようになりたくなければ、しっかりと戦略を練るようにとのことです。
私はこのフィードバックをもらった時に、もう本当に困ってしまったんですね。
市場とか価値とか需要とか、そういったことは、MBAを取った夫は始終そんなことばっかりを考えているんですが、
元が医療従事者である私は、ちょっとそういった方向性に頭が向かなかったんです。
戦略と努力
でも、ここに出てきた戦略、需要、そして価値について、このファラオテに旅に出ようの中に出てくるんです。
まずは戦略から。
セッション1のウサギとカメさんのお話から始めます。
まず、このウサギとカメのお話、皆さんきっとご存知だと思うんですけれども、
このカメさんがウサギさんと陸地で競争したということは、戦略的に正しかったでしょうか。
戦略的に考えるということは2つありまして、
1つは時間軸の長さ、もう1つは論点の多さ。
これを縦軸・横軸で考えることが大事だということです。
長期視点で、さらに多くの論点から考えることができれば、それは戦略的ということになりますし、
反対に時間軸・短期間に、そして論点の少ないままに決めるということは、反落的ということでもあります。
そしてもう1つここで大事なお話がありまして、努力には2つの種類があるということです。
1つはどのフィールドが自分に合っているのかというのをよくよく考える、その努力。
もう1つはその決まったフィールドで精一杯頑張るということですね。
ウサギとカメさんの話であれば、カメはたまたまウサギが油断したから勝つことができましたけれども、
本来であればよく考えて、自分が得意なフィールド、例えば水中での競争であるとか、
どちらが長生きできるかとか、そういったもので勝負をすべきだったということになります。
次に需要について、セッション5の北風と太陽のお話になります。
需要とマーケティング
こちらも皆さんお馴染みのお話だと思うんですけれども、ざっくり言いますと、北風はこの旅人の気持ちをよく理解できなかった。
理解して旅人が求めるものを提示できなかったということなんです。
ここで旅人をお客さんとしますと、お客さんの視点を理解することが大切ということになります。
音声発信力養成講座の中では、これがリスナーさん視点というふうに出てきたので、私はここでリンクしたんですね。
ただちょっとこれは難しいので次に行きます。
最後は口について、セッション6の笑う手に旅に出ようの話になります。
皆さんはわらしべ長者のお話、ご存知でしょうか。
簡単に言いますと、観音様からお告げがあって、主人公はわらを手に旅に出ることになるんですね。
そしてそのわらとあぶをくっつけたものを持っていると、男の子がそれを欲しがって、そのお母さんは、ではみかんと交換してくださいっていうふうにお願いされて、そのあぶつきのわらを男の子に渡します。
そしてみかんを持って歩いていると、とてもとても喉が渇いたごふくやさんが、ぜひそのみかんをこのたんものと交換してくださいというふうにお願いされて、たんものを渡しします。
そんな感じでどんどんどんどん交換するものがグレードアップしていくってお話なんですね。
さてここで一年生の研修の話に戻しますと、人事部長さん曰く、まずは自分のマイクロスキルを認識しましょうということです。
そのマイクロスキルを組み合わせましょう。
そしてそれを実際にやってみましょうということですね。
ここでわらしべ長者の話ではマイクロスキルというのは、わらしべとあぶということになります。
そしてそれを組み合わせてみようというふうに着想するわけですね。
そしてそれを実際に結びつけてみるわけです。
ここで私はわらしべとあぶをくくりつけてみようという発想にはきっとなりませんし、
さらにそのあぶをわらしべにくりつけるというのは末内の手の器用さが必要だと思いますので、
確かに組み合わせというのはオリジナリティが出そうだなということは考えられます。
そしてわらしべとあぶがくっついたことで付加価値ができるわけですね。
この研修のお話では、相手の状況によって需要が変わるから、私たちはそれをコントロールすることも知ることも難しいということでした。
音声配信におけるマイクロスキル
例えば私はあぶがついたわらしべは全くいりませんが、男の子は欲しかったわけですね。
そしてみかんについて、炭物の方がはるかに価値がありそうですけれども、
そのご服屋さんは本当に死ぬほど喉が渇いていたんですね。
なのでその炭物よりもみかんの方がはるかに価値が高かったわけです。
これを音声配信になぞらえたときに何ができるでしょうか。
まずマイクロスキルの認識とありますが、自分が当たり前に持っているようなものを認識するというのはまた難しいなというふうに感じているところです。
そしてそれを組み合わせてみて、実際に表に出してみるということは大事なんだろうなというふうに思いました。
わらとあぶの組み合わせに需要があるんだとしたら、もう何でも組み合わせてみないとどこにどんな需要があるかわからないですものね。
私は今回パーソナリティ視点でずっと本を読んできたんですけれども、一方でリスナー視点でも自分が好きなポッドキャストについて考えていたんです。
一つはとても有名な古典ラジオというポッドキャストがあるんですが、これは本当に繰り返し繰り返し私は聞いているんですね。
それが私が歴史が好きだとか、勉強になるとか、ストーリーとして楽しいということだけではなくて、音楽的なものがあるのかなというふうに思い始めています。
というのもメンバーの中に日道さんという方がいらっしゃるんですが、もともとミュージシャンでいらして、ポッドキャストは音楽のようなものだというふうにお話しされていたんです。
編集もリズム感が大事とのことでした。
音声配信におけるノイズについて
そのことを考えた時に、古典ラジオは音楽のように聞けるから、私は繰り返し疲れている時でも聞けるのかなというふうに思ったんです。
もう一つ、日道さんがご自身でお一人語りをされているポッドキャストがあるんですけれども、そちらは長距離運転の間に日道さんがスマートフォンに話しかけるような感じになっているんです。
そのお話の内容自体は聞かれるんですけれども、車を運転中なのでどうしてもそのノイズが入ってしまうんですね。
もちろん日道さんなのでノイズ除去はちゃんとされているんですけれども、ちょっと私が聞き続けるのが難しいんです。
一方で、ノイズが入っていても私が聞き続けられている音声配信があらきさんのブックカフェなんですね。
あらきさんの話の背景でたまに家電、たぶん洗濯機かなと思うんですけれども音が鳴ることがあるんですね。
そうすると、あ、あらき家でも洗濯機回っているんだな、私も家事頑張ろうというふうに思うんです。
あとは、あらきさんはよくボトルで水分摂取されるんですけれども、私も特に冬は忘れがちになるので水分摂取しなきゃというふうに思うんですね。
まだこのノイズについて自分が受け入れがたいというのと受け入れられるというその違いがまだちょっとわからないんですけれども、
相手がちゃんと生きているというふうに感じられるのは音声のとても不思議なところだなというふうに思います。
あなたはいかがでしょうか?音声配信をする側としてご自身のチャンネルにどのような需要、価値があると思われますか?
そしてリスナー側としてお気に入りのチャンネルのどんなところに価値を感じていらっしゃいますか?
今回のブックレビューはこれでおしまいにしようと思います。
閉店までお付き合いいただいてありがとうございました。またのお越しをお待ちしています。
美子店長でした。
13:44

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