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2021-12-07 11:35

11杯目 ~『5000日後の世界 - すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる』を読みました。

私はケヴィンさんの生き方に惹かれながら読みましたが、様々な未来予測やテクノロジーの方に引き込まれる方もいらっしゃると思います。
読み手によって印象が変わる本なのではないかな、と。

この本が紹介されていた荒木さんの book cafe の放送、プレミアムなのですがリンクはこちらです。
https://voicy.jp/channel/794/226156

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今回のブックレビューの本のリンクはこちらです。

『5000日後の世界 - すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる』
ケヴィン・ケリー(著) 大野 和基(編集)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569850502/ 

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『5000日後の世界 - すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる』の読書メモ・マインドマップです。
https://twitter.com/kokeshi_bungu/status/1468058889304215554?s=21
ミラーワールドとは
いらっしゃいませ、ミコ店長のこけし文庫カフェです。
アメリカの小さな町にある架空の文具店から、大好きな文房具、本、コーヒーについてお話ししています。
いかがお過ごしですか?
私は、やっとクリスマスカードを全部書き終えて、ちょっと一息ついているところです。
今回、日本行きのクリスマスカードを急いで仕上げたんですね。
コロナウイルスのオミクロン株がどんどん広がっているということで、航空便が日本行きの分でチケットを予約済みなものは飛ぶみたいなんですけれども、
これから予約するものについては飛ばないということで、どんどん郵便が遅れる可能性が考えられたので、ちょっと急いで仕上げました。
アメリカ国内やカナダに向けてはもうちょっと余裕があると思うんですけれども、
日本行きは、特に昨年の3月から4月に出したポストカードは、もう2ヶ月から3ヶ月かかって日本にやっと到着ということがあったので、
なんとか今回クリスマスまでに届いたらいいなというふうに思っているところです。
それでは、今回のブックレビューなんですけれども、
著者名が、5000日後の世界、すべてがAIと接続されたミラーワールドが訪れる。
著者はケビン・ケリーさん。
編集者・著述家でいらして、1993年に雑誌ワイヤードを共同で設立、総監編集長を務められたということです。
現在はニューヨークタイムズやサイエンスなどに帰港するほか、編集長として毎月50万人のユニークビジターを持つウェブサイト、クールトゥーズを運営。
こちらの本は、PHP研究所から2021年10月14日に発行されています。
この本を手に取ったきっかけなんですけれども、
新木さんのブックカフェの中で、今週仕入れた本図というコーナーが毎週日曜日にありまして、
私はそれを楽しみにしているんですが、その中でご紹介されていたんですね。
その中で、読んでおいた方がいいですというふうにお勧めされていたことと、
私が少し前に石澄さんのAI時代の新キャリアデザインを読んだばかりだったんですね。
それでAIへの関心が高めで、これは今ちょっと早めに読んでおいた方がいい本なのかなと思って、ちょっと焦って手にしました。
私がこの本のタイトルを読んだ時に、5000日もって何だろうとか、ミラーワールドってなんだろうと思ったんですね。
そして、表紙がケビン・ケリーさんのお顔なので、著者さんのプロフィールを拝見して、
あ、この方が、この表紙の方がワイヤードの編集長さんだったんだということを知りまして、
大変失礼ながら、私はこのワイヤードという雑誌はITエンジニアさんが読まれるようなそういう専門誌だと思っていたんですね。
なので、この年配の男性がそういったものの創刊編集長なんだというふうに、ちょっと意外な印象を持ったんです。
内容がAIということで最先端の話もテクノロジーの話もたくさん入っているんですけれども、
それだけではなくて、このケビン・ケリーさんが様々なご経験をされた中で、
これからの未来一体どういうことが必要になるのか、大切になるのかという人生哲学のようなものも含まれていて、
とても興味深い本でありました。
簡単に本の概要をお話ししますと、まず第一章がミラーワールドについて、
第二章がAIメインの時代はどうなるか、ガーファーが主流だった時代からもうそれさえもなくなるかもしれないという時代についてですね。
それから第三章がテクノロジー、第四章が二大プレイヤーの中国トイントについて、主に未来都市についてですね。
そして五章六章ではどのように今後生きていく必要があるのかという話があります。
まず第一章から私が疑問に思った5000日後って何だろうということなんですが、この5000日後イコール13年後ということなんですね。
この5000日後というキーワードは、今から5000日前、SNSがよちよち赤ちゃん歩きを始めた頃で、
さらにその13年前5000日前はインターネットが商用化されたということなんですね。
それで今から5000日後には今ちょうど始まったこのAIの世界が当たり前になるということなんです。
そしてここであえて13年後ではなくて5000日後という文として使われているんだろうと思ったんですけれども、
音楽家のブライアーイーヌさんがこれからの人生を年帯ではなくて日数で考える発想法ということをケビンさんにお伝えされたということで、
あと残り20年あると思うととても長く感じるしいろんなことができると思うけれども、
それが7000日しかないと思うともっと時間がないから大切に使おうというふうに思えるということだったんです。
これからの人生を考えるという意味でケビンさんは今1952年の生まれなので、
これから残りの人生でどれぐらいのことができるだろうというのを考えていらっしゃるということが本の本にも書かれていました。
タイトルにあるミラーワールドについてなんですけれども、
こちらはイエール大学のデイビッド・カランダー教授が広められた言葉ということで、
現実世界の上に重なったその場に関する情報のレイヤーを通して世界を見る方法とのことです。
これからスマートグラスが当たり前になる世界で、
実際に目の前に見ている世界とさらにスマートグラスで表示される情報であるとか映像が重なって伝えられる認識できるということですね。
その世界でどのようなテクノロジーが当たり前になるのか、
AIの時代の到来
たくさん本の中ではあるんですけれども、その中でも3つだけご紹介します。
まず1つ目は先ほどお話ししたスマートグラス。
こちらが当たり前になりまして、
例えばちょっと想像していただきたいんですけれども、
スーパーマーケットに行ってジャガイモを手に取った時、
そのジャガイモの産地はもちろん生産者さんのお顔も見れますし、
農薬どのようなものが使われたっていうこともスマートグラスに表示されます。
そしてそのスマートグラスと自宅の冷蔵庫はつながっているので、
今自宅にある材料とそのジャガイモを使ってどんな料理ができるのかというレシピもきっと表示されると思います。
さらにスーパーマーケット時代がなくなって、
スマートフォンやタブレットから注文した食材が自宅のバルコニーに届くようになるかもしれません。
2つ目のテクノロジーなんですけれども、
自宅で簡単にお肉が作れるようになります。
こちらはお肉だけ作ることができるので、
クリーンミートの登場
これまでのような皮であるとか骨であるとか、
そういう廃棄物も発生しません。
そもそも動物を殺す必要がなくなるので、
動物愛護団体の方から見てもOKなお肉になりますし、
今環境問題で言われている動物を育てることで必要な肥料であるとか、
あるいは水であるとか、
そういったものも必要なくなるので環境にも優しいということになります。
こちらはクリーンミートと呼ばれまして、
すでにアメリカの大手マーケットでは販売されているはずなんですけれども、
今西海岸でとても熱いテクノロジーということで、
これからどんどん進化して、
自分の好みの食感であるとか味であるとか、
そういったものを調整してお肉が作れるようになるということです。
そして3番目の技術なんですけれども、
スマートグラスと延々と続く歴史の学び
皆さん、ちょっと時間が随分前に遡るんですが思い出してみてください。
小学校の理科の時間で天体の勉強したと思うんです。
例えば北斗七星が何度動いた時に何時間経ったかっていう問題が出たかと思うんですけれども、
私はその時に天体をイメージすることがとても難しかったんですね。
でもこれが授業で先生の話を聞きながら、
スマートグラスでその天体の様子を立体的に見ることができるようになるかもしれません。
また私はWikipediaで延々と歴史の、
例えば徳川家であるとか、英国の王朝であるとか、
どんどんどんどん遡っていろんな人物の人生を眺めることがとても好きなんですけれども、
それがスマートグラスをつけることで立体的に見ることができたりとか、
バーチャルリアリティの世界でそれを実際に私も体験できるかのように楽しむことができるようになるかもしれません。
ケビンさんは本の中で、これからは仕事と遊びの境がなくなるという話だったんですが、
勉強と遊びの境をなくなるような時代が来ると思います。
とても楽しく素晴らしい未来が来る予感がするんですけれども、心配なこともあります。
思い出していただきたいんですが、
皆さんは先週、どれだけの時間をインターネット、あるいはSNSに使われたでしょうか?
今から5000日前にSNSが始まって、それからさらに5000日前にインターネットが商用化されたわけですけれども、
今そのSNSもインターネットも、とても私たちの時間を奪ってしまうということが問題になっています。
さらにこれから5000日後、AIが当たり前の世界になった時に、もうどれだけでも時間が失われることが簡単に想像できます。
もし昨日SNSとインターネットに使った時間が1時間だとして、それ自体は大した時間ではないかもしれませんが、
それが例えば1週間、1ヶ月、1年と積み重なると本当に膨大な時間になりますよね。
AIの世界は本当に素晴らしいと思いますが、時間を無駄にしないためにはどうしたらいいのかという風に考えた時に、やっぱり目的を考えることが必要になると思うんです。
そうすると目的を自分の中で明確にするにはどうしたらいいと思われますか?
これについては本を読み終えてからもずっと考えていたんですけれども、
ケビンさんが本の中でおっしゃるには、AIの時代、人の仕事は問いを持つことだという風に書いてあるんですね。
自分が何者であるかということを考え続ける必要があるということなんですが、
自分が何をしたいのか、どういったことが得意で強みなのか、そして何を学ぶ必要があるのか、問いを持っていく必要があるということでした。
私は最初にテクノロジーの話だと思ったので、最後にこういった生き方の話になるのがちょっとここでは長いのでご紹介できないんですが、
様々なご経験をされたケビンさんならではの内容だなという風に思ったんです。
皆さんはいかがでしょうか?
ご自身の目的を明確にするために、あるいは問いを持ち続けるためにされていることはありますでしょうか?
今回のブックレビューはこれでおしまいにしようと思います。
閉店までお付き合いいただいてありがとうございました。
またのご来店お待ちしています。
美子店長でした。
11:35

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