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いちです。おはようございます。今日はこの録画録音にゲストをお迎えしています。
航空艦船がご専門の研究者の伊藤衛理先生です。おはようございます。おはようございます。
今日はゲストをお迎えして質問をしていきたいんですけれども、
ご専門が航空艦船であってます?
航空・航通管理です。どんな分野かというと、広くは航空工学の中に入るのかもしれないですけれども、
多分、これは僕の想像ですけれども、飛行機の旅の、空の旅の学問ということで、旅というのはもう
人類の歴史始まって以来、ずっともう10万年ぐらい続く人の活動で、そういう意味では歴史学にも通じるし、人と人との活動だから
社会学であったりとか、人がオペレートすることだから心理学であったりとか、
マスクしてるとめっちゃしゃべりづらいです。僕だけマスクしてる間、ちょっとマスク外させてもらいます。
このままいきましょう。心理学であったりとか社会学であったりとか、またそのいろんな国の人たちが行き交わったりとか運営してたりとかなんで、
文化的な違いとかあったりとか、人文学であったりとか、いろんな学際的なやりとりがあって研究が進んでいくのが、
我々が、例えば河合ゆきのり先生とかとやってる、考古学と工学、科学と混ざっているような分野と近いなと、非常に近いなと思うんですけども、
そういう理解であってます?人文系とか社会系の人と考古学系の人と一緒にやってる分野というのは。
実際にやってるところで、航空交通管理って言ったら、空の交通整理の研究なので、
やったら航空機が今人間が作り出した規制とかルールとか法律とか、あと経済活動の中で、
うまく機械ですよね、飛行機、ソフトウェアも積んでますけども、それがぶつからないように効率よく、
皆さんのそれぞれの関係者、利害関係のある関係者の中でうまく動くようにどうやっていくのかというふうな研究なんですけども、
言ったら、それを作っている基盤が1950年代とか60年代に確立されたものを積み上げてきているので、
例えばその時は無線を使う方法しかできなかったのが、今は衛星を使えるようになったりとか、
いろんな技術革新があった中で、今は人間社会の中で動いている複雑なシステムをですね、
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どういうふうにアップグレードしていくのか、うまく動かしながら、みんなが納得いくようにどう動かしていくのかという学問なので、
いろんな切り口があって、データサイエンスとも親和性があってですね、
データを使ってどこに問題があるのかというのを調べたりとか、数学的な数理モデルを使って複雑なモデルをですね、
コンピューターの中に再現して問題とかですね、ボトルネックを探して改善策を見出したりとかですね。
あとはですね、デジタルツインなんかも言われてますけども、感性館とかパイロットさん、
実際の操縦者が操作できる実験環境というのを大きいものを作ってですね、
新しいシステムを実際に人間がどういうふうに受け入れるかどうかというふうな評価をしたりなんかして、
最終的には国際基準ですね、空は一つということで国際基準に直していって、
みんなで使えるようにですね、やっていくというのが研究なので、
またものすごくたくさんの専門分野の人たちと関わってお仕事をすることになります。
ということは、さっき僕は言い忘れたんですけども、
法律の専門家とか経済の専門家とか、ひょっとしたら観光とか旅行の専門家の方とかも分野に入ってくるわけですね。
それからちょっとお話し聞いてて感じたのは、
昔からフライトシミュレーターというコンピューターの世界でも、
コンピューターの応用分野としては割と古くからある大きなジャンルがあるんですけども、
飛ばすシミュレーションだけじゃなくて、複数の飛行機が飛んで行って空港にアプローチするとか、空港から出てくるとか、
そこら辺もフライトシミュレーターの範疇に入るんですかね。
そうですね、フライトシミュレーターはご存知の通り一機の単体の航空交通を評価するんですけども、
例えば交通整備の観点から空には道があってですね、
どこを賢くも自由に飛んでもいいってことではないので、
新しく作った空の道がパイロットさんの観点から見て飛べるかどうかとか、
燃料消費を削減するというのも今SDGsの観点からも非常に大きな課題でありますけども、
そういうふうな環境に優しいフライトを実現できているのかっていうのを評価するのは、
フライトシミュレーターの範疇であるんですけれども、
例えば複数の航空機、例えばCOVID-19の前のピーク時になりますけども、
世界の空には今この瞬間に約1万機程度の航空機が飛んでたこともあると言われています。
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そういうふうな1万機をフライトシミュレーターでまさかシミュレーションはできないので、
もうちょっと大気的なシミュレーションを行うということをやります。
それはやっぱりコンピューターの中で航空交通を再現してですね、
もっと大きな範囲で見ていくので、
それはちょっとフライトシミュレーターの研究ではできないかもしれないですね。
今、空に道があるっておっしゃってたのは、地面の道と違って標識もないし信号機もないし、
砂漠の道路と似ているのかな。
砂漠も別にここから道ですよって、ここから砂漠ですよってなくて自由に動けるんだけど、
まあまあなんとなく道みたいなのは、でもそれはなんとなくじゃあかんじゃないですか。
そうですね。一応の移動経路で指定された地点があって、
それをつなぐ形で固定された経路っていうのを指定したりですね。
新しく飛ぶ、その経路じゃない道を飛ぶというか、経路と経路をクロスする場合とかでも
ウェイポイントと呼ばれる地点を結んで飛んだり、
そういうふうな形で感性感の混乱も起こらないようにですね、
ぶつからないように整理しているというふうなやり方になります。
なんかこう、パイロットが飛びやすいようにっていう心理的な配慮っていうのも、
例えば船同士だと標識ないけど、どっち側におけましょうとか国際的な取り決めがあったりするんですけども、
飛行機でも、例えば正面から飛行機が来ちゃったらどっちにおけるとか、上下におけるとか。
上下ですね。今の状況では航空機のいろんな状況の衝突回避があるんですけども、
最終的にものすごく一番近くなっちゃったというときは、
衝突防止装置という自動化システムを航空機が積んでいて、
一機の航空機には上昇して、一機の飛行機には降下してというのをこういうふうに避けるっていうのが今のやり方ですけど、
将来的には横におけたりとか、もうちょっと柔軟なやり方も研究されていたりします。
あと空港なんかも羽田空港とか、新型コロナウイルス感染症が広がる前は、
めっちゃ過密だったじゃないですか、滑走路4本?
4本ですね。
常に飛び立ってたり着陸してたりとかするんですけど、
その空港の完成っていうのはめっちゃ難しいんですか?
めっちゃ難しいんやろうなと思うんですけど、空港のサーフェイスっていうんですかね、
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航空機が中期上にいてから遊道路を通って滑走路に行って離陸するっていうのは、
あそこの完成島にいらっしゃる完成艦の方がチームでですね、動いていらっしゃるっていうので、
言ってしまえば航空交通のボトルネックって滑走路にあるので、
滑走路の容量をどこまで増やせるかどうか、
極限まで増やせるとしたら今よりも全然多くなるんですけども、
イレギュラーな時とか何かが起こった時とか、滑走路1本閉鎖とか天候が悪くなった時も
安全に運用するとなると、やっぱり人間の知恵というかですね、
今は完成艦さんの経験とか技術に頼っている状況なので、
どこまで自動化でサポートできるのかっていうのが次からの課題になっています。
最後に国ごとの文化的な違いをお聞きしたいんですけども、
多分世界中の研究者が集まっている分野で、
アメリカだったりとかヨーロッパとか航空大国、
オランダとかフランスとかアメリカとか航空大国かなと思うんですけども、
国柄というか、日本人にはない発想があるなとか、そういうのはないんですか?
そうですね、やっぱり航空機の研究開発の歴史からも、
アメリカ、ヨーロッパのボーイングエアバスあったりとか、
いろんなメーカーがその辺にあったりとかして、
航空機に関する意思が高いというか、
やっぱり欧米がリードしているのかなという感じですね。
あと、前もおっしゃっていたんですけど、いろんな分野の方々がいて、
メーカーの方とか操縦の方とか、
行政の人とか、他に研究者とか技術者とか、
いろんな法律の人とか、いろんなところの人たちを束ねていくっていうのが
上手なのが、やっぱりアメリカ、ヨーロッパの行政関係者のですね、
リーダーシップが素晴らしいなというか、その当事者意識があって、
多分ね、責任を取れる体制なんだと思う。
担当者が責任を持つっていう体制なので、やり切るんだろうなっていう感じですね。
それはお国柄というか、培ってきた文化のようなものを感じたりします。
アジア地域もですね、これから航空交通の需要が増えているので、
元気にやってほしいんですけど、まだそこまでリーダーシップがないのかなというのが現状なので、
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欧米型のリーダーシップとアジア型のリーダーシップがどう違うのかというのが、
これから目が離せないところかなとも思っています。
なるほど。全然僕の印象ですけども、
日本が割とボトムアップに現場から積み上げて、
中国とかアメリカと似てて、韓国も割とトップダウンで、
その代わり上がちゃんと責任を取ると。
日本の場合はちょっと上の方が責任を逃れるようなところがあるなというのが、
現場から見ているとそう思うんですけども、なるほど。
確かにヨーロッパなんかは国が非常にたくさん、地続きでたくさん集まっているので、
そういうトップダウンでやっていかないと。
中国なんかも一つの国ではあるけども、広いし国民も多いし文化もみんな違うしというので、
上からガツンと責任を取ってやっていかないとまとまらない。
ただ全地球的な交通というのを考えると、やっぱりタフな交渉力であったりとか、
そういう俯瞰的なものの見方ができたりとか、
そうですね。
ないといけないのかな。
それはあらゆる国際分野に通ずる話ではあるんでしょうね。
なるほどね。
今、日本の女性が活躍しているというのが結構顕著に国際舞台で現れていて、
私が行っている国連の会議なんかも、担当してくれている国連の議官さんというんですかね、
担当官の人は日本の女性ですごくですね、タフに世界を股にかけてやられている。
それを見るとですね、勇気づけられたりしますね。
日本の男の人よりも女の人の方が国際舞台を…
それは言えていると思います。
いいかもしれないですね。
エジプトでも日本人女性が一番タフ。
そうそう、タフですね。
日本じゃない、世界のことで、航空交通管理で使っている通信環境の電波環境、
どこの電波環境を航空分野に割り振るかというので、それを取れるかどうかというのは、
航空分野では安全性の話だけど、他の携帯電話とかの分野だとどこまで便利かとか、
便性の話になって、携帯の話になってくるので、
その女の人が電波環境の交渉の会議に行って、
すごい叫んでるって言われてたらダメなんですよ。
なんかすごい今日も叫んできましたっていう感じですね。
そういう方々に支えられて、航空機っていうのは安全に飛んでるんだということですね。
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これも今ぜんぜん思いついたことなんですけども、
やっぱり国際部隊出てくる日本の男性はどちらかというとエリートというか、
現場叩き上げ系の人ってなかなか出てこないじゃないですか。
ちょっと奥下さん体質というか、ちょっとカッコつけてる部分があって、
多分日本ってまだまだ男性社会だから、
女性で責任ある地位に就こうと思って、それなりにハードルを超えてきてると思うんですよね。
そういう人たちのバイアスもあって、国際社会で日本人女性っていうと、
僕も国際会議とかを主催させてもらうことあるんですけども、
日本人男性女性はだいたい半々呼ばせてもらって、
発言の比率で言うと9対1ぐらいで女性が発言されたりとかするので、
ちょっと男が温室育ちすぎるんじゃないかなと。
多分ね、男の人は日本社会の中でも本当マジョリティだから、
そんなに喋らなくても、言わずもがな文化があって、
その中で階層が細かくあって、その階層にハマればこれをするんだみたいな、
暗黙の了解があって気づいてる気がするんですけど、
それが国際舞台になると、まず皆無になるわけですよね。
日本の女の人って、そもそも皆無な状況からやってるから、
国際舞台にでも変わらないので、それはあるかもしれない。
だからコミュニケーションとか、いろんな多様性っていうんですかね、
今流行りの、その中でやっていくっていうのも、
日本の女性っていうのをやってるから、
それはもしかして強いのかもしれないなと思って期待する部分ではありますね。
エジプトの調査なんかでは、そういうのを抜きにして、
純粋体力的に女性強い。
そう、体力はありますね。
特にアジア系女性強い。
強い。
ヨーロッパ系より強いんじゃないかなと。
日差しも強いので、涼しい国寒い国から来た人は、
暑いの苦手っていうのもあるんでしょうけど、
神田の激しい日本っていうのは、結構鍛えられてるのかなとは思うので、
やっぱり女性強いですね。
最後、研究って最後、体力勝負だから、
体強いかどうかっていうのはありません。
大事ですね。
大事ですね。
向こうの欧米の男性ってすごいがたいが良くて、
一見すごくタフに見えるけど、
冬場握手したら手めちゃ冷たかったりして、
すごい同じ会議室にいた人は、
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次の日からインフルになったっていう。
倒れてって、私の手だけいつまでも温かかったり。
男はね、すぐ風邪ひくし熱出すし、
もう体がそうなんで仕方ないんですよ。
そういうのは感じましたね。
見かけと強さは関係ないっていう。
というわけで今日はこの辺で、
ということでお話しかけると、
学際研究っていろんな人がいて、
多様な分野が集まりあっているので、
いろんな道、例えばこれからの学生さんとかで、
航空の分野行く、いろんな分野目指すと思うんですけども、
そのルートはものすごいたくさんあるということで、
よろしいでしょうか。
そうですね。
でも絶対やっとかない。
語学とか、理系に進むにしても、
ちゃんと国語力とか、英語、
分野によってはひょっとしたら今後中国語であったりとか。
そうですね。ちょっとある程度基礎がないと、
アイデアを閃いたものもちょっととんでもない感じになってしまったりするので、
勉強は大事かなとは思いますね。
インプットの勉強は大事かなと思いますけど、
あまり枠にはまりすぎずに、
自由に発想を伸ばすという時間をたくさん取るのも大事かなと思います。
今日は伊藤恵理先生にお越しいただきました。
ではまた次回の動画録音でお会いしましょう。
では、さようなら。