よろしくお願いします。
じゃあ簡単にですね、ニクソンさん何やってるのかみたいなところに、簡単な自己紹介を最初お願いしてもいいですか。
はい、そうですね、合同会社マドロミズムっていう会社。
これ一人でやってるんで、個人事業に気が生えたようなものではあるんですけど、代表をしてます。
で、マドロミズムっていうのは、人類のまどろみをつかさどるっていうのが一応コンセプトとしてはあって、
基本的にやってることはイラストレーションとか、デザインとか、
あとは活動のアーカイブ、組織でイベントをやったとか、継続的にやってるプロジェクトみたいなのをどう振り返れる形にするかというか、
やりっぱなしで終わっちゃうことって結構あると思うんですけど、
いい振り返り方というか、いい思い出し方をできる記録の仕方って何なんだろうみたいなことを、
いろんな企業さんとか個人の方と共同研究みたいな形で、その都度作ってるっていう形になります。
なるほど。まどろみは何かどっから出てきたんですか?
まどろみは、元々芸大で芸術を学んでて、出身大学京都一律芸大なんですけど、
そこで彫刻をやってた時に、人間の重力に負ける形みたいなのに興味があって、
基本的に人類のどうしようもなさみたいなところに関心があって、
完全に目覚めてる状態って実はないんじゃないかというか、
覚醒しきってない?
そう、実はずっと寝ぼけてるのかもみたいなっていう、2度寝3度寝4度寝の中に実はいるのかもみたいなっていうのを何となく思ってて、
芸大出た後、大学院に行って宗教学を学んだんですけど、
それもやっぱり人類のどうしようもなさの極地というか、
芸術も宗教も、人間が完全体だったら多分やらないことっていうか、
不完全だからこそ何かを求めて、宗教っていう形とか芸術っていう形を求めていくんじゃないかっていう仮説のもと、
完全に目覚めてない人類のまどろみの層、その層っていうのは手層の層みたいなのを、
どう記述できるかみたいなことで、まどろみイズムで。
なるほど、人間が不完全だからこそのまどろみっていうのがテーマにあるんですね。
そうですね、ちょっとめっちゃややこしいんですけど。
いいね、なんか初っ端から飛ばしてる感じいいですね。
もう大体の概念説明しようと思ったらこうなっちゃうっていう。
今日はこういう回です。
入り組んだ、はい。
一律芸大、京都の南北漢字で、靴掛けっていうね、
多分スマホで靴掛けって打つと、サジストは多分出てくると思うんですけど、多分普通読めない漢字の靴掛けというところにある。
あった、かつてあった。
大学で学んでおられて、もともと出身はどちらだったんですか?
出身大阪ですね。生まれは広島で、育ちは小中高等大阪。
で、大学から京都に出てきたっていう感じで。
京都と関わり始めたのは、もう大学進学きっかけに。
そうですね、でも靴掛けってあんま京都ではないっていうか、
関急桂駅からバスで20分ぐらいさらに上に上がっていったところに、当時の京都一芸あったんで、
あんまり京都らしくない暮らしっていうか、ずっと山にこもってるみたいな。
芸大自体も村社会だから、その中で青春が多くて。
たまに山から降りてきて。
降りてくる感じのイメージなんですね。
人里に降りてきて、鴨川でゆっくりするみたいな。
当時の拠点は、そういうわりと京都の中では、山まで行かないですけど、ちょっと外れのね。
そうですね、そこはそこで面白いっていうか、
国道9号線をずっと西に行って、亀岡とかの入り口で、
確か亀岡とかに行く途中で靴を脱ぐ場所、脱いでかけておく場所だから靴掛けみたいな。
確かそういう言われがあった。
確かに交通の要所まで行かないかもしれないですよ、
交通の流れがあって、そういう土地が生まれたみたいなのは確かにあるのかも。
京都の中心部の端っこみたいな、西京区なんか独特の雰囲気あるのかなっていうのはちょっと思ったりします。
京都市内で言うと、西の方のエリアですね。
そこにじゃあ当時はいらして、大学出てからはどうされてたんですか。
大学出て、1年アイドル活動をやって。
アイドル活動?何アイドル?
菩薩系アイドル。
菩薩系アイドル、初めて聞く人しかいないじゃん。
そうですね、菩薩になって、人間を救うっていうのをコンセプトにした、お寺を拠点にしたアイドルを1年やってて、
その時は茶山のあたりに住んでましたね。
西京区の方ですね。
なのでかなり京都らしい生活になって。
そのあと1年間は、長岡郷にある、長岡禅塾っていう臨済州の禅道場に1年間住んで。
アイドルやってた時に、ちょっと大学院行きたいなって思って、1年間道場に住み込みで修行しながら、
そこは料費と食費が無料だったので、その代わりにみっちり修行するっていう形で、修行しながら受験勉強して、大学院目指して、
その後、筑波大の大学院で宗教学というので、2年間筑波に移住した形で、また戻ってきました。
結構、菩薩系アイドルとか、禅寺での修行、それは僧としての修行なんですかね?
でも、ガチ僧の修行ではないですけど、雲水さんっていう修行僧の方が、一応修行をつけてくれるみたいな感じで、
朝5時から座禅して、掃除やって、朝ごはん、お粥食べたら、昼間の時間はフリー。
なので、仕事したり勉強したりっていうのは基本的に、街中に出たり、図書館に行ったりして、夜また帰ってきて座禅するみたいな。
なるほど。朝と夜なんですね、活動の。
そうですね。
コアタイム的な。お寺っぽい。
本当にガチの雲水さんは、一日中朝から晩までですけど、学生向けの道場ということで、その辺は割とゆるい感じで、
当晩生でご飯作ったりとか、あと結構国際食豊かなところだったり、スイスの方とかトルコの方、スリランカの方。
すごい、めちゃたこくすぎる。
一緒に座禅して、修行してっていうのを一年やってました。
そっからさらに院でも、宗教をほんまに学んでっていうので、もともとその宗教自体に興味・関心があったんですか?
そうですね。高校の時とかは、結構教祖になりたいなとかって思ってましたけど。
新たな教祖。
教祖願望。今はちょっと嫌ですけど。
大学時代、芸大にいたときに、4回戦の時に菩薩アイドルをプロデュースしてたリュウガン寺っていうお寺さん。
京都駅近くにある浄土宗のお寺なんですけど、そこで宗教間対話のイベントを企画するっていうのを、
私ともう一人、キリスト教の研究者の方と住職の3人で企画して、2016年からやってて、
そこで結構アカデミックな宗教学に関心を持ったっていう感じで。
そういう宗教とか面白いなっていう方からすると、京都ってまさに宝庫というか、
研究テーマも活動場所もいろいろあるような土地なのかなっていう印象はあるんですけど。
キリスト教もあるし、同志者とか、いろんな土壌が入り乱れてる土地なんで、
宗教の勉強をしたりとか、活動するには面白い場所なのかなっていうのは思いますかね。
そっかそっか。そっからじゃあ委員で、がっつりと宗教専攻されて終始取ってから、また京都に帰って来られたんですかね。
本当にもう鴨川が恋しくて、もう無理ってなったんですよね。
筑波行った時に。
筑波も研究するには絶好の環境っていうか、本当に自然も割と豊かだし、気持ちいい場所ではあるんですけど、川が近くになくて。
川大事?
川大事ですね。行こえる川が。心がめっちゃ鴨川を求めて。
そうだったんですね。
本当にそれですね。
じゃあ京都また帰りたいな、暮らしたいなみたいなのは思ってあったんですかね。
そうですね。もう切実に。
京都いいなみたいなのは、学生時代過ごしたからなのかな。もともと大阪も出身で、なんとなく近しい関西圏ではあると思うんですけど。
それだけ京都が鴨川がっていうのは。
そうですね。でもなんかよく言うじゃないですか。大学時代京都で過ごすと、もう魂が京都に引きずられてっていうか。
私もそのタッチなので、よくわかります。
なんか戻ってきちゃうみたいな。でもいろんな意味で、ちょうどいい感。スケール的にも、暮らしやすさと文化の充実度というか。
そうですね。それもあって、やっぱり京都一択みたいな。
もちろん他の地域も面白そうだなとは思うけど、いっちゃんバランスが良くて戻ってきちゃうのが京都みたいなところがあるかも。
戻ってきちゃうっていい表現ですね。帰ってきちゃうみたいな。
心が鴨川を求めてたっていうか。
一度知ってしまうと忘れられないみたいな。
そうですね。やっぱりああいう規模感で生える川のほとりって、なかなか少ないんじゃないかな。他の地域。
あるかもしれないけど、鴨川特有のやっぱり。
空気感というか、なんかありますよね。好きな僕らからすると。
だからこのラジオのタイトル秀逸だなと思って。
鴨ラジオに?
鴨川でゆっくりしたいっていう。
ほんと京都に住む同期の8割それかなと思います。
いろんな思いでね、ぜひ京都来ていただければとは思いますが。
京都戻ってきてからはどのあたり拠点に今はいらっしゃるんですか?
そうですね。2年ぐらい四条大宮に住んでて、そこめっちゃ住みやすくて。
で、そのあとちょっと2人暮らしになったので、本が大量に家の中にこう。
これどうしようってなって、一個立ての賃貸が借りられるところが千本北大寺にあったんで、そっちにちょっと移動して。
なので結構大宮通り沿いみたいな、大宮通りから千本通りのあたりをうろうろしてます。
なるほど。区でいうと北区になる?
今はそうですね、北区ですね。
じゃあ割と過去の返力でいうと、いろんな西京から左京も行って、今その中間、ちょっとずれるかもしれないですけど、真ん中の北区のほう見てみたいな。
いろんな地域見てきて、京都のエリアの特徴もそれぞれで全然違ったと思うんですけど、今のとこはどんな感じですか?
北区は最近開拓しようとしてるところで、大宮通り面白いなっていうのは、立ての筋でいうと、立ての筋でゾーンというか雰囲気があるような気がして、
大宮通りの文化ゾーン感、メインストリームではないんだけど、サブカル感がちょっと最近は気になってます。
そうなんですね。
四条大宮も面白いし、三条通り商店街があって、やっぱり生活感と、若者もおじいちゃんおばあちゃんも両方いてみたいなっていうのとか、
そうですね。住みやすいし、面白いし。佐教区はわかりやすく京都、一番ディープなゾーンでもあり、ザ京都、地味猛漁が住まう。
だけど、大宮中行区とか北区もちょっと面白さが、別の面白さがあるなっていうのは思ってるところです。
住んでみて、いろいろわかってきた感じなんですかね。
そうっすね。住まないとわかんないことありますよね。
僕も今は佐教区在住なので、そんなにちょっと西の方になる大宮通りの方まで行かないんですけど、学生の頃は千本丸田町っていうとこに住んでいて、それこそニクソンさんがたまに遊びに来てくれてたりした。
実は付き合い長いんですよ。
そう言えばそうだった。
すごい初めまして感で喋ってたかもしれないですけど、実は付き合い長いんですよ、この二人。
割と縦の通りで言うと似たようなところ住んでたので、なんとなくそのイメージは僕もわかります。
千本通りちょっともっと掘りたいんですよね。
そうですね。結構、すごい新しい風が吹いてる、いけいけなエリアというよりかは、昔ながらの街並みとかも残りつつ、そういうほどよさがいい感じのイメージはあるかもしれないですね。
あと西陣もあるし、上七軒とか、そのあたりの昔ながらの伝統が残っている場所と、なんかちょっと曰く言いがたいな、雰囲気が感じてます。
いいですね。ありがとうございます。
なんか他にもいろいろそういういろんなお寺での活動とかされてたと思うんですけど。
メイド喫茶みたいなのもされてらっしゃった?
そうですね。
メイドは何のメイドかっていうところからちょっと伝えないといけないかもですけど。
そうですね。浄土の代表的なメイドの土産のメイドのメイド喫茶。
それがさっきちらっと言ってた宗教間対話のイベントなんですけど。
そこで親しみやすい。やっぱり宗教の話するってなったらちょっととっつきづらいところがあるよねみたいなところで。
じゃあカフェスタイルがいいんじゃないかっていうのと、じゃあメイド喫茶にしちゃおうみたいなっていうノリと勢いで。
そうですね。2016年から。じゃあ私メイドやりますみたいな感じで。
アイドル活動とちょっとかぶってた時期もあるんですけど。
そこでアンバサダーとまではいかないですけど、お寺の文化だったりとか、あとはやっぱり人間の信仰そのものが一体何なのかみたいなのを、
いろんな研究者の方とか信仰を持ってる方をお呼びして、お話し聞くみたいなっていう、結構がっつり。
なるほど。宗教に普段何か信仰しているわけでもない方が、日本だとね、結構多かったりもするかもしれないですけど、
その入り口として、そういうメイド喫茶みたいな、コンセプトもすごい面白いし、きっかけとしてはすごい面白い入り口になってたんかもしれないですよね。
そう信じて。
でも基本的には、やっぱり何だろう、信仰っていうものそのものの謎に迫るじゃないですけど、人類がね、
仏教とかキリスト教だったら、2000年以上信じてきているものの持つ力っていうか、自分はもともと芸術をやってる人間なので、
その信仰が形をとって現れた宗教芸術の世界みたいなのとか、あとは京都の職人さんたちと一緒に部活動っていう形で、
ブツブツブって言うんですけど、
仏像を彫ってらっしゃる物資さんとか、漆を塗ってらっしゃる職人さん、金箔をしてらっしゃる方とかと一緒に職人業界自体、
宗教芸術を作っている人たちを盛り上げるみたいな活動も並行してやってたりとか。
結構、じゃあコミュニティあるんですか?なんかそういうお坊さん方とか、お寺とか、自社仏閣に関わるような方々の。
そうですね。でも職人さんとお寺さんは、あんまり直で仕事をしづらいというか、
職人さんが前に出てくるっていうのは、これまでは結構難しかったみたいで、
組合が間に入ったりとか、仲介があって取引するみたいな形だったのを、
もうちょっと職人さんが前に出てきてもいいよねみたいなっていう形で、
お寺と直接そのつながりを持って、コミュニティを作っていくみたいなことは、
ちょっと多分どっちかっていうと先進的な取り組みとしてやってましたね。
すごい、めちゃめちゃなんかいろいろされてた。
本当に情報量が多くて、もうこれ大丈夫ですかね。
いや、なんかそんだけいろんな活動されてこられて、一回大阪、京都、筑波も行ってまた戻ってきてみたいな、
中でいろんな京都の暮らしも楽しまれたと思うんですけど、京都ってここがいいなみたいな、
さっきは鴨川の話、いろいろ出てましたけど、なんかそういうお寺とかにも関わる中で、
京都のこの辺好きだなとか、とかあります?ニクソンさん的な。
そうですね、やっぱり自転車で走って、君だけのお気に入りの店を見つけろみたいな。
特にやっぱり古本屋さんとかね、古道具屋さんは、ちょっとこんなところにみたいな、
面白い店をいかに見つけられるかみたいなところが、あと喫茶店とかですかね、
Googleマップ情報じゃない、足で稼いで、ふらりと入った店がフェイバリットになるみたいな。