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こんにちは、ジュリーです。 ジュリーのスナックリアスでおしゃべりしよ、東京でゲストハウスをしたり、スナックのママをしています。
さて今回は某メガバンク新人研修の続き、 その③ということでお話ししていきたいと思います。
今までその①、その②ともし聞いてくださった方がいたらですね、私のテンションが、新人研修がやばかったんだよっていう話をしているということはお聞きになってお分かりいただけると思うのですが、
細かい話がまだありますので、今日もその続きです。
新人研修、10日間のプログラムの中には、 もちろんビジネスマナーだったり、あとその会社、銀行の歴史を学ぶとか、
あとそのビジネスを知るということ以外にも、いくつもアイテムメニューがありました。
全体の研修のアイテム、メニューが特典制になっているんですね。
その特典で各クラスが競争するような感じでした。
各クラスに競争させて、最後最終日にその優勝クラスが発表されるみたいな、そういう立て付けになっておりました。
インストラクターとしては、担任としては自分のクラスを勝たせたいって思いますね。
やっぱり情が入って、ただ勝たせるとかなんとかっていうのってあんまり無理があって、というのも同じ情報の中で競わせて、
結果を出させるということを研修全体を通して体験して学んで気づいてもらうということが目的なのでね。
ただ若い軍曹と私が読んでいた、心の中で読んでいたその若い軍曹インストラクターは、
やっぱり熱く力が入りすぎていたのか、情報を漏らしていた疑惑みたいなのがあって、
ちょっと笑っちゃうんですけど、そこまでして自分のクラスを勝たせたいかと思うんですけど、
人それぞれですからね、仕事もやる気がありすぎたということなんじゃないかなと思います。
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あとですね、クラスの持ち点から原点される項目の中に遅刻っていうのがありましたね。
何かに遅刻すると、その遅刻を誰が遅刻したのかというのを記録されていて、
クラスの得点から原点されていましたね。連帯責任ですよね。
なので、普通はね、周りに迷惑をかけちゃいけない、クラスの足引っ張っちゃいけないから、
遅刻しないようにしようっていうふうに、新人はダメな人間だから叩き直してやろうっていうことの現れなんですけど、
そういうふうにですね、自分で気づいて自分を変えてもらうという仕組みなんですけど、
全員が全員それができたかどうかわからず、できないっていうことを前提に、人間はダメだから、新人はバカだからみたいな感じでしたね。
自分たちが怒鳴って脅して叩き直すっていうのが基本姿勢でした。
私以外のインストラクターはね、私は怒鳴ったりはしませんけど、注意する程度はやってましたけど、
そういう精神的に圧力をかけていました、当時は。今はさすがにですね、そんなことやったら本当に問題だなぁと思います。
で、研修メニューの中にですね、さすがに今はもう絶対やってないよなっていうメニューが2つあって、
一つがですね、殺官と言われるやつです。殺官、これ金融業界にいらっしゃる、金融業界で働いたことがある方は殺官と聞いてすぐわかるのかもわかんないんですけども、
私は当時転職したときは殺官って聞いて何のことやらって感じでした。知りませんでした。
誤殺を勘定するってやつですね、殺官。この殺官っていうのは、本物の紙幣を触れるわけではないんですね。
殺官用の紙、紙幣、偽紙幣ですね、殺官用の研修用の教材があって、
それを一人一人配ってですね、バーッとカウントするんですよね。その誤差、誤差が出ないようにカウントして、それを決められた制限時間でカウントして、どれだけ正確だったかみたいなのも全部競争になってるんですね。
なので、用意スタートってやって、バーッと数えて、いくらいくらいくらいくらみたいな感じで勘定して、それを整合を確かめて、得点に勘定する、それこそ勘定なんですけど、得点化するみたいなのが全部メニューで組まれてました。
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私自身ですね、殺官なんてやったことなかったんで、私以外の人たちはもう殺官を新人研修で殺官やって、殺官マスターみたいになってるわけですよね。
なのでもう殺官のメニューになるとウキウキするみたいで、さあ殺官かー!みたいな感じで、一丁数えてやるかー!ぐらいな感じで殺官の研修に臨むわけですね。
なんかですね、そのテンションの上がり方にも私はついていけませんでした。
もう一つは電卓競争ですね。電卓、電卓。
やっぱりこちらも問題が出されていて、電卓でいかに早く正確に答えを出せたかっていうのも、これも全部クラス対抗になってました。
それ以外にもビジネスコンテストみたいなのがあって、仮想のお客様、小売店なのか中小企業なのか大企業なのか、
その自分たちのクライアントを見立てて、それをプレゼンするみたいな、そういうビジネスコンテストみたいなこともやって、
そのビジネスコンテストの中には、要はその研修の中で学んだビジネスマナーがしっかり実践できていたのか、
そのクライアント役を実際に銀行もしくは会社にいる先輩社員が、その時はドット研修所にやってきてくださって、
クライアント役をやってくれるんですよね。
クライアント役をやって、その人たちが新人たちのビジネスマナーだったり、プレゼンの内容を評価して、
これもまた点数化して、クラス対抗の得点を出すみたいなことをやっていました。
本当にですね、新人たちは朝早くから夜、真夜中まで、いろんなビジネスコンテストのシナリオだったり役割だったりとか考えるのもそうですし、
チームビルディングの屋外のメニューがあって、そういうのも全部役割が決まっていて、
それを自分の仕事をやらないとクラスに足引っ張っちゃうというので、もうみなさん睡眠を削ってやってましたし、
あと必ず毎日一日ですね、日報というのを出さなきゃいけないんですね。
手書きです。当時なんでもちろん手書き。
まあ今はさすがに手書きの日報とかやってないことを願うんですけども、
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一日にあったこと、自分の気づきなどを紙に書いて、それを日報係が回収して職員室に持ってくるんです。
職員室に持ってくるときは、何何銀行、何何支店の何クラス、何何インストラクターお願いします、みたいな感じで来るわけですね。
インストラクターの方はですね、インストラクターで自分たちもですね、その研修の各メニューの役割があるんですね。
運営側の役割。その準備もありますし、その日報に提出された日中に目を通して赤を入れて、
なんか一人一人にコメントを書いて翌日渡すんですよね。
もちろんですね、たった10日間なんですけれども、初めて自分のクラスの名簿を渡されて、
かなり早いタイミングで彼らの顔と名前を全部覚えます。
なんとなく性格とか雰囲気とか、あとはその係とか委員も全部把握して、自分の中に咀嚼して、
一人一人の性質に合わせて日報が出てくると、そこにコメントを入れて励ますというか、頑張ってもらうように意識付けてあげるんですね。
というのをやるので、インストラクターも私たちも結構夜中遅くまで職員室だったり、自分の部屋に帰って日報に赤を入れて返していました。
ものすごく体力も、あとは精神的にも結構強くないとなかなかできなかった仕事だったなと今振り返って思います。
というのも、これ2回目に喋ったのかな、監視システムの話なんですけど、
やっぱりですね、会社、銀行の風土が足の引っ張り合いというか、人よりも自分が引い出ているためには、
他の人、自分以外の人が自分より劣っているところを見つけたいわけですよね、ということを日々彼らはやっているんです。
なので、もちろん職員室でも気が抜けないですし、
あの会社にいた時の他社との関わりというのは、もう緊張感以外の何者でもなかったです。
その研修中だけじゃなくて、自分の会社の所属の部署で仕事をしている時も、
絶対に自分のプライベートみたいなことはほとんど出さなかったですね、どの人も。
なんでかというと、やっぱりそういうのを見せるイコール弱みじゃないんですけど、
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要は素の自分というのをできるだけ隠して、
その自分を隠して、ボロを出さずにと言うんですかね、
そつなくできるだけいい評価をもらってやっていくということが、ものすごく大事なそういう組織でした。
そういう風土の会社でした。
なので、別に新人研修だけがそうじゃないんですけども、
非常に特殊な環境だったことは間違いがなくて、
なんでかというと、運営側は何も知らない未熟な人間であるこの新人を、
この短い期間で叩き直してやるみたいなスタンスで、恐怖政治で退治している運営側と、
本当にビクビクして怯えている新人と、
攻め合いでものすごくストレスフルでしたし、
同じ密度の高い時間を過ごすということに合わせて得点で競うみたいな、
そういうのも非常にストレスが高い時間でした。
だからですね、この新人研修、4月のこの時期になると、
あの研修所の要塞の雰囲気、冷たくて暗くてギスギスした、
もう二度と行きたくない、二度と体験したくないみたいな新人研修を、
今でもこの花びえのシーズンになると思い出します。
実際はですね、私はそこで3年間、新人研修だけじゃなくて、
会社の研修に携わってお仕事にやってたんですけど、
さすがにですね、もう3回目の新人研修の時には、
もう来年はその次の年の新人研修はやるまいと決意して退職することに、
私は全力を注いで無事退職して転職することがその後できるんですけども、
それぐらいですね、この4月っていうのは私にとっては気が重かったです。
3回にわたり、新人研修某メガバンクの新人研修について話してみました。
またこの会社、この銀行に関して思い出したことがあれば語ってみたいと思います。
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