発酵っていうのがやっぱりキーワードだと思うんですけど、この後お話になってくると思うんですけど、発酵っていう現象と我々の協奏ともに重ねるっていうキーワードはすごく親和性が高いんじゃないかなっていうのは、
かねがねを持っていて、直接お話するときもそんな話をしてたので、本当に満を持して出ていただいたかなっていうふうに思うんですけど、
まずあれですね、私とかケイタさんとカムシカ氏との出会いみたいなところからでいくと、全然別のところで出会ってはいると思っていて、
私はいつお会いしたか、実はあんまりちゃんと記憶がないんですけど、もともとは発酵食堂カモシカさんが、SILKのこれからの1000年を紡ぐ企業認定を受けたときに、
めぐみさんのほうとお会いしてお話しさせていただいたのが最初で、そこから多分だいぶ経ってから、カモシカ氏とはどこかのイベントか何かでお会いしたのが初めてかなって思ってはいるんですけど、覚えてます?
僕の記憶は、京都経済センターの上のKOINでしたっけ?っていう場所で、未来の祭典の前身みたいな打ち合わせ、未来の祭典っていう名前が決まったあたりのときにブレスト的に集まってるところにいらっしゃった。
そこで出会ったような気が、僕の最初の記憶はそこなんだよ。
そこだと思います。
多分そうですよね。
はい。あれが2年か3年くらい前ですかね。私がDari Kから独立した後だと思うんですけどね。
そうそうそう。
その時期だね。
その時期でしたね。
まだダリケー引きずってますね河村さん、カモシカ氏さんに言われた記憶がある。
なんか失礼な言い方してますね。相変わらず。
図星というかね。的を得た発言だったかもしれません。
思い出してきた。
思い出した。すごい確かに言いたい放題で発酵のこととか話をしてた記憶が蘇ってきましたね。
たぶん褒め言葉だったと思うんですけど、ダリケーさんってことはチョコレート、しかもなんかこだわった発酵の過程を経たチョコレートっていうことで、
あれじゃないですか。譲ってますねっていうのは褒めてたと思うんですけど。
そう、発酵つながりでチョコレートの発酵食品だよねみたいな話を当時してたんですけど。
そうそうそう。そうでした。
時を経てね、Jam Sessionzという別の発酵と関連がありそうなところでみんなこういうふうにお会いできて関わらせていただいて嬉しいなというふうに思うんですけれども。
ちょっと前あれじゃないか、ダンボールカホンでコラボレーションしてるんじゃないですか。
そっから先はいろんなところでお会いして。
直近だと、私がダンボールの会社の洛西紙工さんのお手伝いをしてるときに、ダンボールを使った新しい商品をちょっとこういろいろ考えてる中で、楽器ですね。
カホンという楽器をダンボールで作れないかという話の中で、こうやってきたのが関さんだったという。
もう関さんって言っちゃってるけど。
もう関さんになっちゃってる。関ですけどね。
でもあれは確かけんたろうさん、益田けんたろうさんに、ダンボールで面白いことできませんかって言われて、
ダンボールで面白いことって言ったらカホンしかないんじゃないですかっていうことで持ち帰ってもらって、洛西紙工の小田さんが、
試作を5、6回繰り返してくれて、できあがったっていう。あれはなかなかいい商品だと思うんですけどね。
音もね、すっかりしてる。
そういう意味では確かに、Jam Sessionzという名前を聞いたときに、すごい僕も大事にしている概念というか、
決まった楽譜の中から音楽を演奏したものを聴くのも好きなんですけど、
自分でパーカッションとかドラムとかをずっとやっていたときに、ジャムセッションの中で音楽をするバンドメンバーとかとは仲良くなっていくんですよ。
やっぱりそれでスキルセットとか、音楽のスタンスとか、スピード感とか、コミュニケーションが音でしっかりと会話できるのはジャムセッションしかなくって、
そういう自由度の中で音楽をする人たちが仲良くなって、
正式な曲をやるときに、ジャムセッションのときの雰囲気とか空気を引きずるんですよね。
すごいジャムセッションができる。
面白いですよね。まずセッションしてみて、相性だったりとか、リズム感だったりとか、そういうのを試してみるじゃないけど、
その後本番というかね、ステージにむけてっていう、そういう立ち位置というか位置づけのものなんですね。
そうです。チームビルディングのために欠かせないのが、バンドの中ではジャムセッションという機械だと思ってますね。
面白いですね。
これは確かに発酵に無理矢理つなげちゃうと、
例えばぬか床を一つとってみても、乳酸菌という酸味を出す菌と、酵母菌といううま味を出す菌と、濁酸菌という苦味を出す菌という、
それぞれ全然違う菌たちが、ちょうどよくバランスをとって拮抗作用という、
どっちが強い弱いではない状態になって初めておいしいぬか床になるっていう現象が白光の中ではあって、
ジャムセッションも同じで、ドラムとギターとベースとボーカルが例えばいたとして、
誰かがやっぱり音楽の中で上になったり下になったりでは、やっぱり良くないんですよね。
ちゃんとそれぞれの持ち味がプレイの中で生きて、一つの曲に向かって切磋琢磨するっていったときに、
ちょっと緊張感もあったりとかリラックスできたりとか、目指すべき音楽が奏でられるというのはあるので、
本当にぬか床は先生だと思いますね。
変な話になりましたけど、急に。
面白いなと思ったのが、我々ジャムセッションズのメンバー、誰も本格的に音楽をする人いなくて、
今まで出てきた人も、本当の音楽っていうか実際の音楽をやってて、
それと絡めてお話をされたことがなかったんですね。
そっかそっか、なるほど。
ようやくちゃんと音楽されてて、ジャムセッションズとはっていうのを音楽やってる人から語っていただいた初めての回になったと思います。
ありがとうございます。光栄かも。
僕らも割と雰囲気で言ってますからね。
完全にメタファーとして言ってるので。
メタファーとして言ってるからね。
そこら辺を実際音楽プレイされてる人にそういうふうにおっしゃっていただけると、すごい納得感が我々もあるとかね。
そんな言われたらちょっと調子に乗って、いろいろ喋ってしまいそうな感じがしますよ。
これちょっと続けて聞きたいところなんですけど。
もう止まらないですよ。
けいかさんとの出会いは、私ちゃんと聞いたことないような気がするんですけど。
確かに。話したことないかもね。
僕は普段、地域通貨のeumoっていうコミュニティとかeumoの地域通貨があるんです。
3ヶ月で腐っていく循環をテーマにした地域通貨があるんですけど。
そこのコミュニティにいるので、京都でどういうお店が使えるかっていうのは、京都に2年前に住むことになって一通り見てる中で、
発酵食堂カモシカっていう場所があるって存在自体はずっと気になっていて。
でも行けてはなかったんですよ。
そうこうしてる矢先に田中あゆみさんが開いてる交流会みたいな、
司法書士の田中あゆみさんって僕らのジャムセッションズを立ち上げるときにも手伝っていただいた司法書士さんなんですけど。
あゆみさんが開いてる会に、カモシカ氏が来られて。
そこで初めてお話しして、あ、発酵速度へ行きたかったんですよっていうのを、
そこでやっと接点が生まれて、しかもただお店に行くだけじゃなくて、
実際に運営されてる方とお会いできると思ってなかったので。
偶然そこで出会って、やっぱり発酵の世界とか、
あと僕は組織づくりとかも好きなので、
カモシカ氏がやってる組織、ぬか床的チームビルディングの話とか。
夫婦でそれをやるといつも面白くて、
やっぱり必ずデコとボコになっていることが多いというか、
差分がきっちりとあって、
接続点もきっちりあるというふうになぜかなっているという。
ただどこでどういう価値観でつながっているのかということとか、
どういう強みでつながっているのかというのを認識すると、
結構スムーズにコミュニケーションがなったりとか、
事例があったので、
たまにやっているんですけれども、
けいたさんのキャッチフレーズだけご紹介してもいいですか。
もちろん。
ちょっと失礼なキャッチフレーズだった。
結構けいたさんの強みが特徴的で、
すごくバーンって未来に行く思考が強かったりとかするのと同時に、
結構安心感のある関係を構築していくみたいな、
すごいどっちなんだろうみたいな強みが混じっているところが共通的だったので、
キャッチフレーズは、
脱藩はしないかもしれない坂本龍馬。
(沖縄県在住)って書いてありますけど、
あとの細かいことはお任せするぜよっていうキャッチフレーズだとか、
セリフを言うような、
脱藩はしないかもしれないけど、
すごく志がすごく高くもって、
周りをすごく鼓舞していくような存在に見えましたっていうのがありましたね。
秀逸なんですよ。
すごいわかりますね。
私も一緒に仕事をしててわかりますね。
付き合い長いけど、脱藩しないかもしれない坂本龍馬っていうのもすごいわかりますね。
わかっちゃうんですね。
僕はね、そこまでもうわかんないんですけど。
適切ですわね。
強みだけを見てると、そうなりますっていう感じですね。
それもつなげるようになるんですけど、
結構僕はセッション感を大事にしてですね、
バーっと強みとかの診断を見て、
ロジカルに考えてるっていうよりは、
この人ってこんな人かもみたいな、
ジャムセッション的に言葉を紡いでるという側面があるんで、
あんまり頑張ってやってるものでもないんですよね。
関さんの肩の力が抜いてる感じがすごい特徴的ですよね。
普段のいろんな活動とかも、フットワーク軽いし、いろんなところに顔出されたり。
しかもこの分野っていうよりは、
発酵という世界観の中でいろんな場所にいらっしゃるみたいな感覚が僕の中ではあって、
面白いなと。
ありがとうございます。それは確かに。
ちょっと音楽に戻ると、
ドラムをやってたときに、ものすごい練習しすぎて、
そのライブの前日に中指がものすごい折れたぐらい痛くなった日があって、
スティックを持つだけでちょっと痛いみたいなときに、
なぜかその日のライブがすごい好評だったんですよ。
すごいドラムが心地よかったみたいな評価がいつものよりもすごい多く集まってきて、
これはどういうことだろうと思ったら、たぶん中指をかばうために全脱力してるんですよね。
力が入れられなかったんですよ、要は。
ってことは、頑張って力を入れて、気合い入れてドラムとかパーカッション叩くよりも、
本当に力が入らないぐらいの状態で周りの音楽をサポートするという、
本来のドラマーの役割にその日は相当近づいたんだと思うんですよ。
我がなくなったというか。
なんとかこの音楽のライブを、つつがなく終わりまでバックで伴奏するというところに集中したときに、
力が抜けて心地よい音楽が届けることができたという、僕は一つの成功体験に数えてるんですけど、
これはもしかすると人生も一緒なのかもしれないと思っている時はあるんですよ。
あんまりそんなことばっかり言ってると、社長に怒られる。
ゆるさっていうのが、悪くも捉えられるし良くも捉えられると思うんですよね。
いい塩梅の脱力感だったりとか、脱力してるちょっとゆるい雰囲気みたいなのが、
良いセッションに繋がるだろうなっていうのは、音楽というよりも我々はワークショップやったりとか、
イベントをやってるときに最近感じていることではないですね。
そうだと思いますね。
ぴりっとした雰囲気じゃないほうが、良いものが生まれるセッションになりそうだなっていうのが、
何回かね、ジャムセッションツナイトっていうイベントを我々はやってるんですけど、感じるところですね。
そこがたぶん今、カモシカ氏が言ってたことに繋がるんだろうなって思います。
そうかもしれないですね。ある程度のゆるさが良いし、
そういう意味では作りたい場面によっては、超緊張感あったほうが良い場もあったりするし、
すごくリラックスしてみんなが湧き上がりとやったほうが良い場もあるし、
そういう意味で、ジャムセッションでもやっぱりパターンがあったりするんですよ。
本当にもう自由に、ゆるゆるとやろうぜみたいなジャムセッションと、
ちょっとこれは曲作りとか、新しい曲を作って仕上げるために、
頑張ってやる、緊張感持ってやるジャムセッションとか、
結構ジャムセッションの中でも、今お話ししててパターンがあるなと思うんですけど、
共通するのは、瞬間瞬間への対応力と、大きな作りたいビジョンというか、
曲の世界観みたいなものが両方、演奏者が合意できていないと、ジャムセッションにならない。
面白いですね。
目の前のことだけを頑張っているジャムセッションではダメなんですよね。
それでもいいときはあるんですけど、関係築くだけだったら。
価値を生むとか、クリエイティブに何かを引き上げていくというときには、
ジャムセッションといっても、瞬間と大きな流れとつかむ、ちょっと緊張感のあるものも発生し得るというか。
いやいやいや、それはすごい、私も何パターンかある中の、
本当に例えばアイスブレイク的にとか、最初に関係性を築くときのジャムセッションは特に目的なくても、
ちょっと緩さを前面に出して、リラックスして行うと。
ただ何か目的があったりとか、テーマがあるとか、我々も会社のビジョンがあるんですけれども、
そういうものを前提に置いた上でセッションしてみましょうっていう段階があるんだろうなと。
そうですね。
ジャムセッションズ・ナイトというイベントをやっていく中でも、
今同じような力の抜け方が毎回チューニングをかけてやってるんですけど、
でも今回ちょっと抜きすぎたなみたいなときもあるんですよね。
そうなんですよ。
かといってカチッと決めすぎると、またそれはそれで違うので、
この抜け方、今回うまくいったなみたいなときとかとのいろんな違いが少しグラデーションで見えてきて、
これがちょっとどういうところにポイントがあるのかなっていうのをメンバーでも話したりしたんですけど、
今の話とかすごい信用性高い人に参考になるなというふうに思いましたね。
そうですね。
ただノープランで臨めばいいではないなっていうのは当たり前なんで分かってきてるんですけど、
そこを突き止めたいなみたいな感覚はちょっとあるんですよね。
もう一回ぬか床にしつこく戻っちゃうんですけど、
学校の中で起きているジャムセッションの中で大切なのは拮抗作用なんですよね。
拮抗作用ですね。
力と力がちゃんとぶつかり合いながらバランスが取れているっていう、
どこか一つの組織とか人とか品とかが強いのではなくて、
すごくぶつかり合って切磋琢磨していいものが生まれているっていうのは、
全員が本気であるっていうことが学校の中では起きていて、
すごく個々が磨いているからセッションが起きたときにすごくハーモニーになるっていう、
個人の成長を前提としているのがジャムセッションっていうのがあるかもしれないですね。
結構厳しい世界のような気がしてて、ジャムセッションっていうのは実は。
そうじゃないと弾き出されちゃうんですよ。
僕も経験ありますけど、めちゃくちゃ上手いミュージシャンのジャムセッションとかにうっかり入っちゃうと、
やべーってなるんですよね。
ついていけないみたいな。
そうなると、ちょっと悲しい気持ちになって、
その気候作用が取れてない僕は、違う場所に行かなければならない。
なるほど。
でもそれも目的次第かの感じします。
そうですね。
めちゃくちゃレベルの高い演奏をしたいっていう目的を持った人たちの集まりの中では、
ある程度レベル感っていうのが求められるわけですよね。
そうなんですよ。
だからまさに、どういう人たちとどういうジャムセッションをしたいのかっていうことによって、
変わってくるわけですよね。
スキルを伸ばさなきゃいけないのか、
本当に理解をしなきゃいけないことが足りていないのか、
まず人間関係を紡いでから行かなきゃいけないのか、
ちょっと一杯飲んでから行ったほうがいいのかとか。
ジャムセッションに加わってパフォーマンスを発揮するための条件は、
自分の中でちゃんとチューニングしなきゃいけない。
話してて確かにビジネスとすごい近しいものがありますね。
そうですよね。
イベントとか企画に当てはめても、
結局その場をどうしたいのかっていうところがあって、
初めて力と力が結構するとか、
力の入れ方と効果が結構するみたいな感覚を持ったので、
そこの世界観がないとただのカオスになるというか。
そうですね。
やっぱりチームビルディングとブランディングを両輪で考えたときに、
そっかそっか。
なるほど。
じゃあいいんですね、これね。
いい。
いいんだ。
よかったよかった。
急に不安に襲われましたからね。
結果としてこういう話にどの方とも対でなるんですけど、
あれなんですよね、本当にフリートークなので、
もともと打ち合わせしてここにたどり着いたわけではないという、
まさに今セッションをしているわけなんですけど。
まさにそうですね。
普通にそうそう、セッションが不安になるもんですからね。
なるほど。
そうなんですね。
あれ今、俺大丈夫かなみたいな、この感じで行っちゃっていいのか、
なんかちょっとボリューム下げた方がいいのか、
一回ちょっと、ドラムは結構難しいんですよ。
止まった方がいいのか、小さくした方がいいのか、
大きくして盛り上げていった方がいいのかは、
なんか委ねられちゃってるんで。
顔色を見るしかないんですよね、周りの人たちの。
でもそれもね、セッションのうちの一つの要素っていうかね、
周りを見つつ調整していくみたいな、
まさに柔軟性であり即興性というかね。
そうなんですよね。
そうですね、一番セッション感が求められるポジションですね、ドラムは。
そうなんです、あんまり自分が気持ちよくなってても、
ちょっと不安になるんですよね。
あれちょっとなんか、空気がなんか、
淀んできたかなみたいな感じの時は、
ちょっとチューニングをかけていく感じになりますよね。
それもでも協奏っぽいね、共に重ねるっぽいですね。
そうですね。
ともに作るっていう、そうそうそう。
ともに作るっていう表現だと、ちょっと調整かけるみたいなのとか、
あまり含まれてないんですけど、
共に奏でるっていう表現とかも、
カモシカ氏がおっしゃったようなことも含めて、
セッションなんだなって、すごい発見がありました。
そうですね、確かに。
いやいや、僕も話してて、
なんかそうだなと思って、ありがとうございます。
これね、本当にまた延長しちゃいそうなんで、
一旦ここでチャプターを切って、
次からはいつものコーナーに行きたいなと思いますので、
一旦ここでチャプターを切らせていただきたいなと思います。
ということで、あのまま喋り続けていると、
多分このセッションが終わらないと思ったので、
チャプターを切らせていただきましたが、
ということで、本当に今日は発酵の話から始まって、
チームビルディングの話に行って、
音楽の話になって、
結局、カモシカ氏たら何の仕事をしているんだ、
みたいなことになった方もいらっしゃると思うんですけど、
そんな感じで、発酵を起点に色々されている人ということだけは
分かったのかなというふうに思いますけれども、
このラジオのいつものコーナーで、
ゲストの方のおすすめの1冊もしくは1曲を
ご紹介いただくというコーナーに移っていきたいなと思うんですけど、
ドラマーでもあるカモシカ氏なので、
どっちかというと曲の方ですかね。
そうですね。
おすすめの曲を教えていただいてもいいでしょうか。
おすすめの曲、
多分僕が生涯で一番聴いていくであろうという曲になるんですけど、
スティーリー・ダンという、
これは2人のユニットがスタジオミュージシャンを使って、
TV作りとか音楽作りをしていたバンドで、
そこのガウチョというアルバムのガウチョという曲があって、
ちょっとマニアックかもしれないですけど、
すごく僕の好きなというか、学びある曲なんですよね。
ドラムをもちろんすごく重視して聴いてみたい時の曲なんで、
ドラマーがジェフ・ポカーロさん、
もしくはジェフ・ポーカロさんっていろんな呼び方があるんですけど、
もう亡くなられた、だいぶ若くして亡くなられたドラマーさんで、
今でもファンがたくさんプロドラマーの中にいるという、
スタジオミュージシャンの一人なんですけど、
その方のガウチョという曲でのプレイが、
ものすごく噛みごたえがあるというか、
聴けば聴くほど熟成感を勝手に聴く側の中で増して、
聴いても聴いてもまた発見があるっていう、
そういうプレイなんですね。
まさにセッション感があるということで、
決まってなくて驚きが毎回毎回あるという不思議なプレイ。
そこでそう来たかみたいなのを、
わかってるはずなのにもう一回驚くみたいな、
そういうドラムプレイになっていて、
この方の中の一つの特徴的なものとしては、
スネアドラムというパンという音がある楽器がドラムの中にありますけど、
すごくかすかに高くゴーストノートっていう、
ドラムのプレイの仕方があって、
幽霊の音というぐらいなんで、
かすかに聞こえるか聞こえないかという音を挟んでるんですよ。
これはどこに入ってるかっていうのが、
わかるようでわかんないっていう、たまに聞こえるんですけど、
このゴーストノートが挟まることで、
大きな音でバグの時間が出るという、
すごいお手本となるプレイなんですよね。
ちょっとマニアックな話になった。
これは本当に、
共に奏でるラジオっぽい内容ですね。
確かに。
圧倒的に本の方を選ばれる方が多くて、
曲は2人目なんですけど、
ちなみにこのガウチョっていう曲は、
ジャンルって言うとジャズみたいなジャンルに入るんですかね。
いや、これはロックに入ります。
ロックなんですね。
ロックですね。
ただこのスティーリー・ダンを構成している2人のミュージシャンは、
クラシック音楽とかの作業もあったりとか、
ジャズの作業もあったりとかして、
ロックを作っているので、
すごく深い音の作り方をされているロック。
ジャンルはそうなると思います。
でも、音楽の作り方とかもあれですね。
デュオでやってて、いろんな人とセッションしたりして。
まさにそうですね。
ぴったりじゃないですか、Jam Sessionzさんと。
ぴったりだなと。
面白いのは、その2人は、
名前がすぐ出てくるんですけど、
ウォルターベッカーさんと、
ドナルドフェイゲンさん?
そう、ドナルドフェイゲンとウォルターベッカーさんの
2人が2トップであって、
本当かどうかわかんないんですけど、
ギタリストとかを1曲で何人も呼んだ時期があるらしいんですよ。
で、そこで演奏をドンとした時に、
とか、ギターの音を録ってた時に、
一番ハマったギタリストの音源を選んでCDにするという、
とても贅沢なことをやっている。
贅沢。
とても。
黄金時代はそうだったんじゃないですかね。
だから本当に、
音楽をやる人はいろんなプレイヤーの
一つのCDで聴けて学べるので、
すごく教則本的な側面もある、
カリスマな2人だったかなっていう感じ。
1回大阪に来た時に見に行ったんですけど、
スティーリー・ダンがね。
その時は結構ヨボヨボのおじいちゃんになって、
コカ・コーラとかドクター・ペッパーとかを
ピアノの上にドンドンドンと置いて、
フラフラになりながら演奏してるんですけど、
周りのミュージシャンたちが固めすぎて、
ものすごい良い感じのセッション。
2人のヨボヨボ度合いをきっちりと支える、
あれを一つのすごい、
共に奏でるという意味で、
尊敬とやっぱり、
曲への敬意、
2人への尊敬が混じって演奏してるから、
そういうのが伝わってくるようなライブでしたけどね。