1. IVS2024 KYOTO SESSIONS
  2. はじめてのWeb3におけるM&AとPMI
2024-09-19 29:16

はじめてのWeb3におけるM&AとPMI

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■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

このエピソードでは、日本初のWeb3におけるM&A事例として、PENTAプロジェクトが詳しく取り上げられています。M&Aを通じて、音楽を聴くことによってトークンを得る新しいビジネスモデルの重要性や、法的な課題への対応が紹介されています。また、Web3におけるM&AとPMIのプロセスに焦点を当て、契約書の作成や合意の達成、買収後のプロジェクト統合について言及されています。特に、投資家とのコミュニケーションやフィロソフィーの共有が成功の鍵であると強調されています。さらに、Web3におけるM&AとPMIのプロセスについて、企業の価値を新たな視点で把握する重要性が論じられ、Web3プロジェクトが直面する課題やその解決に向けた意義が強調されています。

Web3のM&Aの背景
Shinya Otsuga
はい、みなさんこんにちは。イベントも過境に、今日本日はなってきてますけども、ぜひ最後まで聴いていただければと思います。
早速噛んじゃいましたけど。今回ですね、初めての国内のWeb3事例、M&Aの事例としてですね、お二人に今日お話ししていただこうと思うんですけども、
このケースっていうのは、株式のトークンであったりとか、現行の日本の法的な問題であったりとか、そういったかなり難易度の高い事例だというふうに聞いてます。
今回はですね、その流れとしては、最初に契約書を結んで、その後契約書に合意を取って、その後PMIという形で流れていくと思うんですけど、
この辺のことをですね、実際の事例をもとに、今回お二人が二人三脚で作り上げてきたということなので、ここを今日聞いていきたいと思っております。
改めましてモデレーターを務めさせていただきます、源頭社という出版社で、新しい経済というメディアの記者をやっております。大津賀と申します。改めてよろしくお願いします。
一応簡単に新しい経済を紹介させていただくと、新しい経済を、ちなみに新しい経済って見たことあるよ、読者ですって人いますか?
ありがとうございます。もう励みになります。
じゃあ、僕の自己紹介は軽くさせていただいて、では早速、じゃあまず清水先生から、自己紹介のほうをお願いいたします。
Otoki Shimizu
はい、皆さんこんにちは。弁護士の清水太貴と申します。私はスマートコントラクトエンジニアをしばらくやっていたんですけれども、今はですね、弁護士をやっておりまして、ブロックチェーンの領域ですとか、ベンチャーキャピタルファイナンスの領域を普段取り扱っております。
Shinya Otsuga
で、弁護士以外にもですね、立教大学で通う講義をしておるというところで、アカデミックの領域も熱心に取り組んでいるものでございます。本日はよろしくお願いします。
Takahiko Kojima
清水さん、本なんか今日持ってきてみたいな話聞いちゃったんですけど、出版されたんですけどね。
Otoki Shimizu
ちょっと忘れちゃった。
Shinya Otsuga
その間、小島さん、自己紹介を続けてほしいですか?
Takahiko Kojima
まさかの忘れてしまったっていうね。
Otoki Shimizu
すいません、ちょっと緊張しすぎて書籍を持ってくるの忘れてしまいましたけど、
エンジニアと弁護士の経験、知識をですね、ある種の研究成果として一冊にまとめた書籍、スマートコントラクトの仕組みと法律というものを出版しております。
こちらですね、出版した後、不定期に勉強会をしておるんですけれども、
その勉強会に小島さんいらっしゃって、いろんな研究院学学とした議論をする中で、
意気投合しまして、いろいろお付き合いが始まったということになります。
Shinya Otsuga
ちなみに清水さん先生、スマートコントラクトでも書ける弁護士ってことなんですよね?
Otoki Shimizu
そうですね、スマートコントラクト書けます。
Shinya Otsuga
ちなみに他に日本でそういった方っていらっしゃるんですか?
Otoki Shimizu
日本では私だけです。
すごい、他にはいない。
Shinya Otsuga
そんな弁護士の先生でございます。
ありがとうございます。
小島さん、続いて自己紹介をお願いします。
Takahiko Kojima
みなさんこんにちは。
株式会社ピクスルで代表しております小島と申します。よろしくお願いいたします。
私はですね、もともとソフトバンクのグループ会社のレンレンというですね、
Facebookの中国でパクリって言われてた会社があるんですけれども、
そこの日本法人のですね、経営の部分ですとか、あとビジネスできたらですね、
あとはじめとしてですね、プロジェクトファイナンスですとか、M&Aですとか投資ですね、
あとはニューヨーク証券取引所にIPをさせていただきましたので、
そこの全国関係のところをさせていただいたという形で、
現在はですね、自動車メーカーのT1の開発ですね、
大手の2社をやっている唯一のITのベンチャー企業なんじゃないかなと思いますけれども、
そういった形の仕事をしています。
Shinya Otsuga
ちなみに今、車業界のT1みたいな話してたんですけど、
これって結構実はすごいことじゃないですか。
Takahiko Kojima
気になりますよね、それは。
結構激レアですね。システムベンダーみたいなところでいくと、
IBMさんとかTwitch2さんとかと同じティアなので、そういった形ですね。
Shinya Otsuga
めちゃくちゃお金入ってきてるんじゃないですか。
だからM&Aするんですか、やっぱり。
Takahiko Kojima
まあまあということですね。
Shinya Otsuga
あとあれですよね、小島さん。
Web3の実はWeb2での、たぶん後でもお聞きすると思うんですけど、
Web2のM&Aの経歴ももちろんあるんですけど、
今Web3の事業も実はプロジェクトもやってらっしゃるということで、
これもちょっと軽く、性格なんで。
Takahiko Kojima
はい、ありがとうございます。
そうですね、今のアスターGKE上で、海外本人ですけども、
DEXですね、Very Long SwapっていうDEXをやってまして、
今全体で8位で、ラップステーキングは、
今日時点だと45.6ミリオンですね、まで上がっていて、
リリースから3ヶ月ですけども、
今のLPとSwapとIDO機能と、
あと今後リキッドリスティーキングの機能とかですね、
そういったものを入れていくというような形になっています。
Shinya Otsuga
結構何社もM&Aって、
前のWeb3じゃないものは結構やってらっしゃったってことですか?
Takahiko Kojima
そうですね、仕事として日々やってたっていうところですね。
Shinya Otsuga
ありがとうございます。
ちなみに清水先生も、
今回お二人で初めてのWeb3のM&Aをやったわけですけど、
清水先生もWeb2というか、それ以外のM&Aって結構関わられてたりするんですか?
Otoki Shimizu
そうですね、清水先生はですね、
スマートコントラクトの印象が強すぎるわけなんですけれども、
普通のM&A案件、株式の所詮の所詮の案件は、
しっかりやっておるというところでございますので、
ご承知をお聞きいただければと思います。
Shinya Otsuga
はい、ということで、もともとWeb2のM&Aの経験があったお二人が、
今回Web3のPENTAというプロジェクトのM&Aを、
日本では初めてやったというところで、
今回このお二人にですね、
改めてここから事例をお伺いしていきたいと思っています。
改めてよろしくお願いいたします。
Otoki Shimizu
よろしくお願いします。
Shinya Otsuga
はい、ということで、まずちょっと簡単にPENTAって、
そもそも今回M&AしたPENTAって、
どんなプロジェクトかみたいなのも一応教えていただいてよろしいですか?
わかりました。
Takahiko Kojima
PENTA自体が音楽プロジェクトになっていまして、
基本的には音楽を聴いてトーク音を稼ごうという、
音楽版ポイカツのWeb3版のプロジェクトになっています。
よくタクシーとかトラックでも音楽を聴いたりしますけれども、
そこで復収入が得たりとかですね、
収入を増やしてですね、
よりより生活を送ってもらったら非常に嬉しいなというところですとか、
あとですね、今回のWeb3のプロジェクトの音楽のレーベルとかですね、
いろんな今著作権の権利の再分配とかですね、
いろんなのはありますけれども、
そういったものにもですね、
取り組んで社会課題も解決していくというようなことを考えています。
Shinya Otsuga
ちなみにブロックチェーンってPENTAさんは何に乗っているんですか?
Takahiko Kojima
現状だとアスターさんですね、で乗っています。
なるほど、なるほど。
Shinya Otsuga
ということで、今回このPENTAの事例なんですけど、
M&Aのきっかけと挑戦
Shinya Otsuga
じゃあM&Aをそもそもするよう、
するってなったきっかけって、
小島さんどんな形だったんですか?
Takahiko Kojima
そうですね、本当のきっかけでいくとですね、
PENTAのファンの正人くんっていう子がいるんですけども、
彼がXですね、
エンジニア、いい方いるんで紹介しますよっていうですね、
ツイッターが流れてて、
ちょうどうちの会社でエンジニア募集してたところもあったので、
じゃあちょっといい方いたら紹介してくださいねということで連絡したと。
Shinya Otsuga
じゃあまずなんとなくM&Aとか関係なくて、
エンジニアの募集してたから関わったっていうところがスタートだったんですか?
Takahiko Kojima
そうですね、その時はもうM&Aとかそういったことはもう一切頭になくですね、
単純に人材紹介っていうところで話したというのがきっかけですね。
Shinya Otsuga
その後どうしてそこから紹介して、どんな絡みがあって?
Takahiko Kojima
そうですね、紹介いただいたのが海外の方だったんですけども、
当然海外だとCVっていわゆる履歴書、
職務経歴書にあたるものを送っていただくんですけども、
そのドキュメントをチェックしたときに、
最後の経歴ですねがペンタって書いてあったので、
自分のところの人材を紹介するのかっていう話になってくるので、
そこで何かあったんですか?みたいな話をしてたときに、
プロジェクトがどうしても学生同士で起業して、
ちょっと仲違いしてしまってうまくいかなかったっていうところがあったりするので、
最後そのファウンダーの子が一人になってしまったというのがあったので、
そこのところがきっかけで、
どういうところが課題なんですかって話してたら、
システムの構築とか運用のところが課題だったよねっていうところで、
うちの会社のところでシステムの開発ですね、
通常通りやってるので全然問題なく開発できたっていうところがあるので、
お互い補完性があるので、
じゃあこちらでよろしければマンドリーしましょうかっていうところから始まったという感じですね。
Shinya Otsuga
結構ポロッと今困ってるみたいなこと言ってくれたんですか?
Takahiko Kojima
最初から私も東京都と神奈川県のスタートアップ事業の
アドバイザーみたいなことを結構やったことがありまして、
学生起業家のことも数年前から話してたことが結構ありまして、
お互いちょっと腹を割って話さないと全然理解できない内容でもあったりするので、
その辺ですね、慣れてたっていうところが一番大きかったかなというところですね。
Shinya Otsuga
コミュニケーションの部分ですね。
Takahiko Kojima
なるほどなるほど。コミュニケーションの部分は強いですね、きっとね。
Shinya Otsuga
清水先生もやっぱり見てますと思います?
Otoki Shimizu
やっぱり人間力がすごい、握るところをしっかり握ってくるなというのはすごい感じておるところですね。
Shinya Otsuga
なるほど、てことでそういうきっかけだったんですけど、
M&AをPENTAさんをするきっかけっていうのはあったんですけど、
これじゃあ今国内で今回初じゃないですか、今まで事例ないわけじゃないですか。
じゃあそれ清水先生のところに聞いて最初、
多分小島さんがお話をしたと思うんですけど、
最初聞いたらどう思われました?
Otoki Shimizu
いやこれはやっぱり非常に難しいなと、やっぱり率直に思った次第でございます。
やっぱりビジネスの価値っていうものは基本的には株式で把握していくと。
なので株に出資するし、株を買収する、M&Aをするってことになると。
ただPENTAの場合はトークンがありましたので、
株式で把握しきれない価値っていうものをどういうふうに移していくか、
そこは非常に難しい問題ではありました。
ただそこを困難なところをトライしていくっていうところに非常に共感は覚えましたので、
ちょっと一緒にやってみようというところになったという次第ですね。
Takahiko Kojima
なんか一つ、結構ハードワークでしたよね。
Otoki Shimizu
ハードワーク大好きなんで、そこは大丈夫ですね。
Shinya Otsuga
ありがとうございます。
さっきちょっと聞き忘れちゃったんですけど、
さっきちょっとPENTAさんが困ってるみたいなところからM&A始まったみたいな話だったじゃないですか。
逆にPENTAさんに、どこか可能性を感じていることってあったんですか?
Takahiko Kojima
そうですね。可能性を感じたところでいくと、
最後ファウンダーの子が一人になってしまったんですけども、
やっぱりそれをどうしても成し遂げたいっていう情熱ですよね。
やっぱり炎はもうずっと燃えたままで、
契約書の作成プロセス
Takahiko Kojima
ずっとやっぱりすごい真っ直ぐで、信念は真っ直ぐな方で、
そこはやっぱりずっとパッションの部分ですよね。
非常に高い状態だったっていうところが大きいですね。
Shinya Otsuga
ありがとうございます。
じゃあここからきっかけみたいなところと始まったんですけど、
そのM&Aってどう進めていったんですか?
Takahiko Kojima
そうですね。まず最初に話があったときに、
ちょうどスマートコントラクトの先生の勉強会に出させていただいたので、
先にエンジニアリングもできて、
弁護士の先生である、経験が豊富であるっていうところから、
一番最初にちょっとえりななく相談させていただいたっていうのがきっかけなんですけども、
やっぱり株式トークンケースでのM&Aの事例はありつつも、
株式とトークン、いわゆるサフトって言われる契約体が絡んでくる、
この2つのパラレルで絡んでくる内容について、
どうそのコンフューズしているところを解くのがいいのかなっていうところが結構課題として、
どうしたらいいのかなと思ったので、
やっぱりアドバイザリーで先生に入っていただくっていうところに至ったっていうことですね、まずは。
Shinya Otsuga
なるほど。そしたらその、
まあ契約書っていう話があったと思うんですけど、
じゃあ契約書はどうやって作成していったりとか、
例えばどういうところに気を使ったのかみたいなところってポイントってあります?
Otoki Shimizu
ありがとうございます。やっぱり契約書っていうのは一つ分かりやすい結果ではあるんですけれども、
一番重要なのは進むべき方向性をまずはしっかり明確にする。
いかんせんかなり複雑な事案ではありましたと。
単に株を移転するだけじゃなくて、
残った債権整理して、残った役員の地位を整理して、
残ったトークン、あるいはその潜在的なトークンを丁寧に分解していくっていうところが必要だったので、
それぞれ個々交渉していくんじゃ到底終わらないと。
なのでやっぱり一個重要な大きい方向性を敷いて、
それに従っていろんな交渉ですとか、契約書のレビューとか作成とかを進めていったという主題になります。
Shinya Otsuga
そうすると、今契約書の作成するポイントみたいな気をつけたところみたいなところがあるんですけど、
でも結構すんなり固まったもんですか?
Otoki Shimizu
どうですかこれは。
Takahiko Kojima
そうですね、そもそもの現状を把握したりとか、
その現状を把握してどこに課題があって、
どこにそれをソリューションとして出していくのか、
そういったところは清水先生とほぼ毎日オンラインさせていただいて、
クイックに話して進めたっていうところが正解ですね。
Shinya Otsuga
時間ってどれくらいかかりました?
作る契約書スタートから終わるまで。
Otoki Shimizu
時間。どれくらい時間かかったかは秘密ということで、
それなりにかかった。
真剣に契約書は作りますので、
それなりの時間はかかるというところですね。
Shinya Otsuga
なるほど、ありがとうございます。
そしたら契約書が今滞りなくできたという段階だと思うんですけど、
トークンと投資家との合意
Shinya Otsuga
そしたら次多分、この契約書を先ほど言ったトークンを持っている投資家たちとの合意みたいなのが流れてくるんですけど、
この辺ちょっと詳しく小島さんから教えてもらっていいですか?
Takahiko Kojima
トークンの?
Otoki Shimizu
契約書の合意の部分。
Takahiko Kojima
そうですね、契約書の合意のところについては、
やっぱり契約書の最終形の非難型ができましたというときに、
やっぱり当時VCさんが8社くらい入っていて、
個人のエンジェルの方も全員10名ほどプラスに入っていたので、
そこを一人一人連絡して面談して、
やっぱり合意するという作業が発生するんですけれども、
やっぱりどうしても事業上等したり下等したりすると、
やっぱり紛争に発展しやすいというところが非常にあったりするので、
そこのところはかなり先進的な話だったので、
特に株式部分は問題ないんですけれども、
トークン部分で、
それぞれのVCさんによっても大手であったり中小であったりするので、
そこのケースによって清水さん先生に、
どういうふうに言ったらいいですかね、みたいなのは一個ずつ確認して、
しっかりとコミュニケーションして、
ちゃんと筋を通して説明をして、
最終的には清水先生のアドバイスが全部刺さったというのが結論なんですけれども、
Otoki Shimizu
すごい言い過ぎかなとは思いますけど。
Takahiko Kojima
でも最後はVCさんの方から、
今回本当にM&Cでありがとうという言葉をいただいたというのが一番大きいですね。
Shinya Otsuga
言えるか言えないか分からないですけど、何社ぐらいと合意契約してるんですか?
Takahiko Kojima
こちら側に結んだのは8社ぐらいですね。
Shinya Otsuga
8社絡んでですね。
なるほど。
清水先生はどんなアドバイスを受けて、みたいなところがありましたけど。
Otoki Shimizu
そうですね、多分いろいろ細かいところはいろいろあるんですけども、
やっぱり最初申し上げたところに行き着くなというのはあって、
やっぱり法律の問題ではないところが非常に大きい。
やっぱりいろんな思惑があって、
それぞれやっぱりVCさんでもかなりそれぞれ性質は違いますので、
やっぱり進むべき方向性をまず1個我々で強いていかないと、
交渉にすらならない。
もう気持ちの問題になっちゃうので、
それはちょっとまずいと。
なのでまず1回大きい方向性をまず決めると。
そこからはぶらさない。
法律的にある程度納得感のある方向性を決めて、
そこに誘導していく。
その中では多分いろいろ損をこむってしまうステークホルダー、
思いのほか利益を得るステークホルダーはいたと思うんですけれども、
やっぱりそこは正確に理解しつつも、
1個大きい方向性しっかり決めて、
それを認識合わせして、
あとは丁寧に進めていくだけっていう、
Takahiko Kojima
そういう進め方をしましたね。
PMIの実施とマネタイズ
Shinya Otsuga
なるほど、なるほど。
ここ、小島さんからもうちょっとこういうことがあったみたいなことあります?
Takahiko Kojima
そうですね。
やっぱり一番最初に話したときは、
すごい嫌悪感が一番最初に出てくるんですよね。
で、こういう時なんで。
東鹿さんが嫌悪感を示すんですかね。
東鹿側がですね。
しょうがないからミーティングするよみたいな形に最初はなりつつも、
面談するとなんすかみたいな感じになるんですけども、
そこからちゃんとお話をして、
信頼を構築して、
30分くらいの面談の中でクロージングまで持っていくっていう、
作業をしてるんですけども、
やっぱり最終的にはお互い人と人の部分があるので、
ちゃんとコミュニケーションをして、
こういう形でこういう価値をこうなるんですよっていうのは、
しくしくとちゃんと説明をして理解いただいて、
最後終わる時には、
じゃあ本当に引き継いでくれてありがとうという形の流れのサイクルを、
ひな形みたいなドークスクリプトですかね、
を作って望んだっていうのが大きいですね。
Shinya Otsuga
なるほど、ありがとうございます。
じゃあ割と今回の場合はすんなりいったって言っていいんですかね、
その契約は。
Otoki Shimizu
比較的私の見えている範囲では、
そんなに大きな問題なく進んだのかなというふうには思ってはおりますけど、
やっぱり裏で結構いろいろ。
Takahiko Kojima
いや、本当に何かしこりを残したとかそういうのも一切なく、
本当に綺麗にちゃんといったっていう。
Shinya Otsuga
やっぱり契約書もしっかりしてるから。
Takahiko Kojima
いや、もちろんですね。
Otoki Shimizu
ありがとうございます。
Takahiko Kojima
一言一句細かいんで。
Shinya Otsuga
ありがとうございます。
そしたら次、契約書の合意をスムーズに取れたということで、
そしたら今度、プロジェクト側の先ほどのファウンダーの方と、
PMIという形でこれから事業を進めていかなきゃいけないんですよね。
この部分っていうのはどうやって進ませていったんですかね。
Takahiko Kojima
そうですね。
よく言われるPMIっていうのが最終的にM&Aした後にどう組み込んでいくかみたいな話だと思うんですけども、
そういうあまり堅苦しいことは考えずにですね、
単純に買った側が偉いとか買われた側がどうのとかっていうのは一切なくですね、
やっぱり人と人の付き合いであったりするので、
普通にご飯行ったりとか、オンラインでコミュニケーションしたりとかしてですね、
やっぱり友達目線というか、お互い同じ目線でしっかりやっていこうねっていうグリップですね、
持ってきたっていうのが現状ですね、うまく進行している一番の理由かなと思ってまして、
やっぱり最終的には繰り返しですけども、下と上なので、
そこのコミュニケーションですよね、が一番重要としたという点があります。
Shinya Otsuga
この辺で清水先生は見えてるんですか、
小島さんがどういう動きをしてたかみたいな。
Otoki Shimizu
そうですね、聞き及んではいてですね、
今その人間力みたいな、一言で言ってしまえば人間力みたいなところでお話いただいたと思うんですけど、
やっぱりもう一個重要な小島さんがPMIを進めるにあたって、
うまくいった秘訣がもう一個あるとは正直思っておりまして、
やっぱりその正人さんとフィロソフィーをかなり共有できていた。
やっぱり単に儲けたいから買うとか、
正人さんを苗頭にしてプロジェクトをコントロールを奪うとか、
そういう話じゃなかったっていう、
しっかりなんで一緒にやりたいのかっていうのをしっかり説明してですね、
M&Aが終わった後もそのフィロソフィーを前提に
いろいろとプロジェクトを進められていたのがやっぱり大きなポイントだったのかなと、
Takahiko Kojima
個人的には思っているということですね。
Shinya Otsuga
結構聞いてると何か当たり前に人間関係構築って、
僕の中では普通かなと思っちゃうんですけど、
Takahiko Kojima
意外にそうしない人多いもんなんですか、M&A業界みたいなところで。
Otoki Shimizu
M&A業界って言っちゃうと。
敵対的なことがある。
やっぱり皆さん利害はありますので、進みたい方向がマッチしていないっていうのは、
往々にしては例もあるとは聞き及んでいますけどね。
Shinya Otsuga
ありがとうございます。
ちなみにここからプロジェクトが走っていくわけじゃないですか。
こうやってマネタイズの見込みって小島さんどう見込んでます?
Takahiko Kojima
そうですね。
マネタイズの見込みに関しては、いわゆるROIみたいな仕様で測ってますけれども、
投資対効果に関しては、
投稿を発行してその先TG、取引所にリスティングさせていただくっていうのは
グリップで握ってたりするので、
そのところに関してはある程度裏付けをした上でやってたりするので、
そこに関してはROIは非常に高いところで整理するかなとは考えてます。
Shinya Otsuga
じゃあまたもう一回トークンを発行して、
そこに自家装甲ついて、
今までは投資家さんたちもハッピーって言ったらあれですかね、
いう状態で、
そして小島さんにもちゃんと収益が入るような状態になるっていうのは見込めてるってことですね。
Takahiko Kojima
角度的にはそうですね、高いかなと思います現時点で。
Shinya Otsuga
ありがとうございます。
これって多分今までお話ししてて、
結構小島さんの人間力みたいなところもあったじゃないですか、
ちょっと意地悪なこと言っちゃいますけど、
ぶっちゃけこれ再現性ってあるんですか?
Otoki Shimizu
これ。
Shinya Otsuga
清水先生の契約書ってしっかりしてたかもしれないですけど、
この辺ちょっと教えてもらっていいですか。
Otoki Shimizu
はい、ありがとうございます。
再現性は一部ない。
でもやっぱりあるところはしっかりあると正直思っておりまして、
M&Aという文脈ではなくて、
Web3での価値の把握
Otoki Shimizu
そのトークンを発行しようとする企業について言えること。
やっぱりどうしても我々は株式でビジネスの価値を把握しようとする。
ずっと長年そうやってきたし、
そこが一番の論点だと決めて交渉にも入ると。
ただやっぱり株式以外の方法で価値を把握するというところを恐れない、
というのが非常に今回の教訓としてはあると。
例えばいい例が、
例えばスタートアップでバリューエーション100億円のスタートアップがあるとして、
皆さんが例えば10%投資していると。
10億円分の価値があって、
10%分の持ち分が仮にあるとしますと。
そのスタートアップのファウンダーがですね、
仮にトークン発行したいですと。
60億円のトークン自家総額があるものが作れました、作れそうですって言われたときに、
そこで10%持っている投資家は、
じゃあ自分6億円分の割当てがあるんだって思うのは間違いだというところなわけですね。
やっぱりそのトークンが形成する経済圏に基づく価値というものは、
株式で把握されるものではない。
10億円ぐらいはもしかしたら開発の価値として評価できるかもしれないですけれども、
やっぱりそこは別であることを前提に、
重ね合う部分は認めていく。
そういう大前提をですね、
敷いた上でそれを元に個別の論点を整理していくというのが極めて重要だと。
その順々に整理していった話っていうのが、
他の案件でも生きてくるんだろうというふうに思って、
そういう意味で再現性がある。
Shinya Otsuga
なるほど、小島さんの方はどうですか?
これに重ねて再現性、WebCのM&Aの再現性があるかどうか。
Takahiko Kojima
そうですね、構造的に再現性が高いというふうに認識しています。
理由としてはですね、やっぱりプロセスが明確になっているというところと、
そのプロセスを踏んで結論までうまく持っていったというところで、
やることはもう決まっているというところがはっきりしているので、
再現性は構造的にあるのかなというふうに思っています。
ただですね、やっぱりXとかのツイートを見てもですね、
Web3の大企業がWeb3のプロジェクトをM&Aしようとしてうまくいかなかったみたいなですね、
結構つぶやきがあったりしてですね、
どこに具体的な課題があるのかわからないですけれども、
今回のスキームを使うことによって再現性は構造的にあるので、
そこのところをうまく乗っかることによって、
これから困っているWeb3プロジェクトを大企業が作っていくみたいなですね、
プロジェクトの意義と展望
Takahiko Kojima
ところが増えてくるんじゃないかなというふうに思っています。
Shinya Otsuga
ありがとうございます。
じゃあ最後の質問にしようかなと思っているんですけど、
この2人にとってこのWeb3の事業をM&Aしていく意義みたいなのっていうのを
ぜひちょっと教えてもらって、清水先生から。
Otoki Shimizu
ありがとうございます。
今回の案件はやっぱり意義は非常に大きかったと思っておりまして、
やっぱり今まで把握できなかった価値を発見して、
それを何らかの経済活動に落とし込むという活動がやっぱりできた。
それが他の案件にももしかしたら生きてくるかもしれない。
そういったところには非常に意義が大きいなと感じて、
そのブロックチェーン一般に言えることですけど、
今まで認識できなかった価値を発見して、
それはビットコインとかインスタリアムだったらネットワークの価値ですけれども、
そういったところを今回発見できた。
かつ落とし込むことができたというのは非常に意義が大きかったと感じております。
すみません、ちょっと長くなった。
ありがとうございます。
Takahiko Kojima
そうですね、意義としてはやっぱり情熱があって、
やっぱりビジョンを掲げて概念を作ってやろうとしている、
やっぱりファウンダーの方の思いを実現させてあげたいというところの意義と、
あとWeb3業界を盛り上げていきたいというところも裏側の意図としてはあったりするので、
そうしたときに意義を表面化させて形にしてあげるということは非常に重要なのかなと思っていまして、
そこの意義のところは、ペンタのプロジェクトがうまくいったら再生ファンドを作って、
同じような境遇にいる体をどんどん作っていきたいなというふうに思っています。
Shinya Otsuga
ちなみに他にもM&Aの案件で進めているんですか?
Takahiko Kojima
並行して今2件ぐらい進めていますけれども。
Shinya Otsuga
じゃあ今ペンタさんは確定して、他に今2件は並行中?
Takahiko Kojima
そうですね、交渉中と言いますか。
Shinya Otsuga
なるほど、ありがとうございます。
じゃあこれあれですか、
他ここでM&Aしたいなみたいな事業者様がいるのかわからないですけど、
一応あれですか、M&Aしたいなと思ったら清水先生にお問い合わせした方がいいんですか?
Otoki Shimizu
ありがとうございます、宣伝していただいて。
M&Aは規模がいろいろあるところではあるんですけども、
小さいものだったら私が対応しますし、
大きいものはしっかり事務所のチームで対応させていただきますので、
ぜひお声掛けいただければと思っております。
イベントハブですね、IBS参加された方はイベントハブからチャットでコンタクト取れると思いますので、
イベントハブかメールで直接いただければと思います。
たぶんM&A後のPMIの話は結構気にされている方も多いと思うので、
PMIの極意はぜひ小島さんに問い合わせていただければと思います。
Shinya Otsuga
はい、じゃあお二人にぜひ何かあったらお聞きいただければと思います。
そして何か新しい経済も追っていければと思っているので、
ぜひ新しい経済もご覧いただければと引き続き思いますので、どうぞよろしくお願いします。
はい、それではちょうどお時間になりましたので、こういう風にセッションを終わらせていただきます。
ありがとうございました。
Takahiko Kojima
どうもありがとうございました。
29:16

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