1. IVS2024 KYOTO SESSIONS
  2. 宇宙ビジネスIPOセッション
2024-09-20 40:35

宇宙ビジネスIPOセッション

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宇宙産業の将来像や上場後の宇宙スタートアップの姿についてのイメージを持ち、明日からのアクションを考えるセッション。前半では、宇宙スタートアップの経営陣と専門家が創業から上場までの課題とブレークスルーを若手に語る。後半では、産学官の3つの観点から、宇宙技術の社会実装について徹底討論する。

■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

宇宙ビジネスのIPOに関するセッションでは、アイスペースの月面着陸ミッションの進捗や月の水資源を利用した経済圏の構築が議論されています。また、宇宙ビジネスに関わる弁護士の役割や民間企業の関心の高まりについても触れられています。宇宙ビジネスの展望とIPOの重要性について語られており、特に日本における宇宙スタートアップの成長、資金調達の難しさ、さらに軍事との関連性が取り上げられています。アイスペースは2010年に設立され、月面探査ローバーを開発し、2017年からの資金調達の後、2022年にミッション1を成功させています。この成功を基に、アイスペースは2023年に日本初の月探査関連企業として上場し、宇宙ビジネスの重要性に対する認識が高まっています。宇宙ビジネスにおける国内法の整備や、宇宙資源の商業化の可能性についても議論されています。また、アイスペースの月面ミッションやNASAとの取引についても触れられ、企業が求めるデータの重要性が強調されています。宇宙ビジネスにおける新たなイノベーションの可能性とその影響についての考察も行われています。

宇宙ビジネスの現状
藤井 涼
まだ多分ですね開始に時間があると思うので、ちょっと聞いてみたいなと思うんですけども、すでに皆さんの中で宇宙ビジネスなんかちょっとでもやってますって人どれぐらいいますか?
あ、ちょっといますね。 5人ぐらいいましたね。
ありがとうございます。 じゃあ、人工衛星とかロケットとか、ものづくりに関わっていらっしゃるって方は?
あ、2名いらっしゃいましたね。あ、3名いらっしゃいました。 えっとじゃあ衛星データとかスターリンク通信、衛星通信とかそちら系に関わっている方ってどれぐらいいらっしゃいますか?
あ、そうですね、天地人さんいましたね。 じゃあ皆さんこれから宇宙に参入しようと思って、今日は話を聞きに来ていただいているという。
新谷 美保子
興味持っていただいてありがとうございます。
野﨑順平
あ、じゃあ聞いてください。 すみません、じゃあこれから宇宙ビジネスやってみようと思っている方どれぐらいいらっしゃるんですか?
あ、でも。 3、4人ぐらい。
宇宙ビジネスやってて一番楽しい瞬間って何なんですか? ミッションの瞬間ですね。打ち上げる瞬間ですね。
打ち上げた後は辛いですね、精神的にずっと。 そうですよね。 打ち上げの瞬間だけはお祭りですね。
新谷 美保子
この1年で月面着陸っていろんな国がやったと思うんですけど、 ある意味ライバルのやっている瞬間も結構緊張してみるんですか?
野﨑順平
複雑な心境で見てますね。 成功しちゃったりすると。 業界としては成功してほしいですね、正直。
ただやっぱり競合でもあるので失敗を願うわけじゃないですけど、結構競合の目で見てますね。
藤井 涼
特に2月の米国のやつとかは複雑ですよね、あれはね。 あと1月の日本のスリムも嬉しい反面先にやりたかったなって思ったじゃないですか。
いやいや、内木さんいらっしゃるので嬉しいですよ。 そこでジャクサさんが今控えてるので。 もちろん嬉しいですよ。
嬉しさしかない。 じゃあみなさんこんにちは。
始まりました。宇宙ビジネスのセッション始まりました。 今回2部構成になってまして、前半が宇宙ビジネスのIPOについてのハードシングスについてお伺いしていきたいと思ってます。
後半がですね、宇宙、人類の課題解決に活用できるんじゃないか、貢献できるんじゃないかと言われてますので、
そちらにチャレンジされている皆さんのお話を後半は聞いていきたいというふうに思っております。
モデレーターを務めさせていただく宇宙ビズという宇宙ビジネスメディアの編集長をしております。 藤井と申します。よろしくお願いします。
前半宇宙ビジネスIPOのセッションを早速いきたいと思うんですけれども、豪華なお二人に来ていただいておりまして、
まずですね、ちょっと奥からなんですけれども、アイスペースの取締役CFOである野崎さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
野﨑順平
よろしくお願いします。野崎です。こんにちは。
藤井 涼
そしてお隣がですね、企業側の考えも理解してるし、政府側のお話も熟知されているTMI総合法律事務所のパートナー弁護士、新谷さんになります。
新谷 美保子
新谷美穂子です。よろしくお願いします。
藤井 涼
よろしくお願いします。
はい、ではまず最初にちょっと簡単に事業紹介とか自己紹介をお願いできればと思うんですけれども、野崎さんよろしくお願いします。
野﨑順平
はい、よろしくお願いいたします。これを使うんですね。
アイスペースという会社ご存知の方いらっしゃいますか?
ありがとうございます。ありがとうございます。うれしいです。
アイスペースはですね、月面ランダーという月着陸船を作っています。
最初のミッションを2022年に打ち上げまして、2023年に着陸を試みたんですけれども、
ちょうど今ご覧いただいているのはその時に撮った写真です。実際に撮った写真です。
これ高度2000キロから撮った月の写真なんですね。
もう一枚実はありまして、こちらもその写真です。
これ非常に貴重な写真なのはですね、地球が見えると思うんですけど、地球の下の方に黒い影が見えると思うんですけど、
ちょうど日食を捉えた瞬間なんです。オーストラリア大陸のあたりですね。
昔はこういう写真ってNASAとか宇宙機関しか撮れなかったんですけど、
民間企業としてこういう写真を撮れるようになった。
アイスペースのランダーっていうんですけど、そこから撮ったという写真を冒頭ご紹介したいと思います。
少し申し上げましたけど、アイスペースは2023年の4月に着陸を目指しました。
この最後の終わりの方ですね、マイルストーンでいうと、月に向かって垂直な状態で降りていくところまではしっかり実現できたんですけど、
残念ながら最後ですね、高度数キロのあたりでホバリングのような状態になってしまって、最後は燃料切れになって落ちてしまった。
高度計算にミスがあったんですね。高度認識にミスがあって残念ながら着陸できなかった。
非常に惜しいところまで行ったという状況です。
ただですね、技術R&Dがよくハイライトされて、一番もちろん大事なんですけども、
それだけではなくてですね、アイスペースはこれを事業としてやるということで、
ビジネス化をしているというところです。
なんでこんなことをやりたいのかというとですね、会社として月に経済圏を作りたいということがあります。
経済圏って何かというとですね、単に実験だけだと、冒険だけだとなかなか宇宙船が飛び交うような世界というのは作れないんですけど、
何機も何機も宇宙船が飛び交うような世界を作るにはビジネスの仕組みが必要なんですよね。
お金が回る仕組みが必要だということで、経済圏を作りたいというのをアイスペースがやっていることになります。
もうちょっと申し上げると、月の水資源です。鍵になるのが。
月には水があるということを皆さんご存知でしょうか。
もう確認されているところなんですけども、この水資源からエネルギーを作れます。
こないだH3ロケットというのが打ち上がりましたよね。
ああいうふうなロケット燃料を水から作り出すことができます。
月でこれを作れると、例えばもっと簡単に火星とか小惑星に圧倒的安いコストで行ける。
あるいは地球の周りの衛星がたくさん。
皆さんの生活にも欠かせないと思うんですけど、GPSとか気象衛星とか。
こういうものを今後維持していくときにも、この月の水の燃料というものが非常に有効活用できる。
これを使って経済圏、ビジネスの流れを作って、引いては人間の生活を豊かにしていきたい。
これがアイスペースがやりたいことです。
よく月に脱出したいんですかと言われるんですけど、そうじゃなくてですね。
地球の生活をよりちゃんと維持するために、そういう衛星インフラとかをちゃんと守るために、
アイスペースはこういう事業をやっているというのが紹介になります。
法律と民間宇宙ビジネス
野﨑順平
最後のページかな。
具体的にどういうビジネスをやっているかというとですね、宅配事業です。
ペイロードというのはお客さんの荷物なんですけども、
月にいろんなものを持ってきたいという方がたくさんいますので、
それを今預かって月に届ける。
そのことでお金をいただくということを今やっていますし、
今後もっとやっていきたいのはデータをさらに活用して、
いろいろな刺激につなげていきたいということを考えています。
一番右にあるパートナーシップサービスというのはスポンサーですね。
見ていただいた通り、今日このユニフォームにもありますけど、
いろんな企業さんから協賛金をいただいてですね、ご協力をいただいています。
こういうことをやっている会社になりますが、
ごめんなさい、もう一枚ありました。
今ミッション1というのは2022年に打ち上げて終わったんですが、
今アイスペースはですね、3つのミッション実はやっています。
ミッション2というのは今年の冬に打ち上げます。
2回目のチャレンジで今度こそ着陸をしっかりしたいと思いますが、
同時に2026年のミッション3ですね、
これをアメリカの方でAPEX 1.0というランダーを作って、
より大型なランダーを作っています。
そして日本ではさらに2027年、さらに大型からミッション6に向けたランダーですね、
こういう開発をしているということになります。
今日いろいろとお話しできればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
藤井 涼
ありがとうございます。
新谷さんに移る前に一問だけ。
先日中国が試乗を始めて月の裏側のサンプルリターンというのが成功しましたけど、
あれはまさに月をやっていらっしゃる野崎さんから見てどれほどの衝撃だったんですか?
野﨑順平
あまり衝撃ではなくてですね、実は。
皆さんあまり知られていない事実かもしれませんけど、
月を今世界で一番アクティブにやっているのは中国ですね。
そして一番進んでいるのは実はアメリカよりも中国だと思います。
月に実際着陸無人機でしているのも3回していますし、
そして裏側で今回サンプル撮れるというのもある程度予想はできるので、
ただリアルになってきているので、どんどんどんどんやらないとやっぱり
中国が一人先行いってしまうんでですね、
実際そういうふうに月で水資源を取るというのは
iSpaceがやっていることだけじゃなくて、
皆さんどの宇宙機関もみんなが目指していることだというふうに思います。
藤井 涼
ありがとうございます。
じゃあ続いて新谷さんお願いします。
新谷 美保子
はい、よろしくお願いします。
なんで弁護士が出てきているのかなって思っている人もいるかもしれないので、
私の活動について本当に5分少々ですけれどもお話ししたいと思います。
めちゃくちゃ文字多いやつなんですけど、別に読んでもらわなくて大丈夫で、
私の所属している事務所は日本人弁護士だけで600人以上いるような
日本の最大手の一つです。
5個あるんですけどそのうちの一つで所属しております。
その中で何十人もスペースを扱うチームを率いているんですが、
それは当たり前のことでは全然なかったです。
今日こうして民間でスタートアップに関心がある人が
こんなに宇宙のセッションに集まってくれるって、
これは10年前とかでは到底考えられなかった話です。
私の何があったかの話をさせてもらいますと、
コロンビア大学という所に事務所から米国留学とさせてもらえるので
行ったんですけれども、2年目の研修の時に三菱重工で研修をした時に、
アメリカに行って初めて日本にスペースローヤーがいなくて
国益を損なうレベルだっていう話をアメリカで聞きました。
アメリカは当時2013年の段階でスペースXが創業10年だったんですね。
民間で定期度はやっていきますと、宇宙飛行士は民間が送るし、
定期度の経済圏なんて国は月とか火星目指すから、そこは民間でやってよと。
もう出来上がった技術でしょって、そういう世界でした。
でも日本は全然そうじゃなかった。
もう国が予算を取って衛星を作って上げていくと。
宇宙ビジネスの背景
新谷 美保子
関係ない話、宇宙探査はNHKが特集する話みたいな、
ビジネスは関係ないみたいな、そういう世界だったわけです。
でも私はその状態が絶対日本にも来ると思って、
これは日本のそのものづくりを世界にちゃんと守って、
その国益を守りつつきちんと浸透させるために、
弁護士としてこれは絶対やらなきゃと思って、
すごい決意を固めて帰国したんですね。
何があったかって、私たちの事務所って、
今日のIBSにもすごいたくさん参加してるんですけど、
めちゃくちゃスタートアップとか新しい産業に得意な、
新しいことをとにかくやる事務所、大手事務所にも関わらず、
もうみんな開いた口が塞がらないって感じでした。
私が帰ってきて宇宙ビジネスやりたいって言った時、
そんなことやってる弁護士日本に一人もいないし、
それで稼いでる、大手事務所で稼いでるチームなんて一個もないし、
本当にここに残りたいんだったらよく考えろとか、
何千万かけて留学させたと思ってんだとか、
期待してたのに何なんだとか言われました。
でも代表だけが10年やるからちょっとやってみろと、
宇宙飛行士になるつもりで、宇宙飛行士10年準備するつもりで、
やってみろと言われたのが帰国した2015年です。
まだ10年経ってないんですけど、
今はすごい大きいチームを率いて、
パートナー私だけでは全然回しきれなくて、
複数名のパートナーでアンケを回すぐらいに大きくなってます。
何があったかっていうと、この10年は日本でも宇宙ビジネスっていうのが
民間のビジネスになったってことなんです。
だからこうやってビジネスローヤーが活躍する場が生まれたっていうことです。
その下にいっぱい政府の委員系のやつが出てるんですけど、
これは全然ちゃんと読まなくてよくて、
何が言いたいかっていうと、
民間ですごくこれが困ってるとか、これが課題だって私が在野で思うことを
政府にちゃんと還元して、それをルールに入れてもらう。
そのことで産業が活性化すると思うから、
全然政府の委員とかやっても儲からないし、できればやりたくないけど、
それがすごい今重要で意味があると思うから、
私は時間を削ってやっていますという経歴になっております。
宇宙スタートアップのIPO
新谷 美保子
今私たちのチームはこんなに大きくなっていて、
一番稼ぎ頭は正直スタートアップ投資です。
大きい会社さんとかいっぱいプレスリリースされてるから分かると思うんですけど、
全然CVCとかじゃなくて、
事業会社本体からめちゃくちゃスタートアップにも100億円単位で
1個のディールで出したりしてます。
すごいたくさんの案件に関与していますし、
特に私たちが最近やってるのは海外の宇宙スタートアップ投資っていうのを
何件か連続してプレスリリースされたと思いますが、
それを扱っています。
それに加えて報道はされないんですが、山のように実は紛争があります。
ロッキー・ド・マーチンとかボーイングとか、
そういうところと日本の企業は戦っています。
それをもう絶対に裁判には出さないから、
機微な情報なので、裁判所には持っていけないので、
もう事業会社と私たち弁護士でガチンコで
もう交渉するっていうのが日々の生活です。
なので、私は大きいファームにいるから、
9割はクライアントワークやってるんですけど、
残りは政府員として政策の検討に関与しています。
それから今出てるいろんなメディアっていうのは、
やっぱりこの日本のエリート層とか知識階級の人に
宇宙ビジネスってもうちゃんとビジネスになるんだっていうことを
分かってほしいので、そういう層に訴えられそうなものだけは
出るようにしてます。
だからお昼の番組のひな壇で座ってコメントするとか
そういう仕事は受けないですけど、
こういうすごい知識階級が読んでくれそうな
日経ビジネスとかそういったものには出て、
これが世界を変える、少子化していく日本で、
技術があるっていうことだけが多分、
日本が世界の中でなくてはならない国になる
唯一のキーだと思っているので、
そこについて発信するようにしています。
やはり米国に留学して思ったのが、
日本ってものづくりめちゃくちゃいいんですよ。
だけどそれを外に出していったり、
それをルールメイキングの中に落としていく
ということがすごく苦手だと思うので、
私はそこの橋渡しができたらなというふうに思ってます。
やっぱりどんどん日本人が減っていく中で、
日本が世界の中でどういう立ち位置になるかというところは
ディープテック分野が変えていけるんじゃないかな
というふうに思ってます。
特に宇宙はまだ覇者が決まっていません。
これさっき宇宙ビジネスやりたい人って言ったときに
手を挙げてくださったの3、4人だったんですけど、
もう一回もうちょっと考えてみてください。
データとかITとかやってる人は、
すごい神話性がある産業です。
別に衛星作って打ち上げなくてもいいので、
降りてくるデータを使ってくれてもいいし、
通信を使ってくれてもいいし、
測位を使ってくれてもいいし、
いくらでも使いようがあります。
単に人間の活動領域がいくかいくから、
宇宙も広く広く広く広く広く広く広く広く広く
宇宙も広がってきたよっていう、
活動領域が広がったっていうだけの話なので、
ぜひ今やろうとしていることが、
宇宙でもできないかっていう視点を
持ってほしいというふうに思っています。
はい、私からは以上です。
藤井 涼
新田さんありがとうございます。
今おっしゃっていただいたように、
このセッション別に宇宙でビビらせたいわけじゃなくて、
実は皆さんに宇宙実は取り組めるんだよっていうところを
理解していただきたいというようなセッションになっております。
じゃあまず早速ですね、
一つ目のテーマに行きたいなと思うんですけど、
これあるのかな?あるんですかね?
ある?
どうしよう。
質問とかはあるのかな?
ない?
じゃあそのまま行きましょう。
まず第一問ですね。
まず何て言うんでしょうかね、
まず大きなテーマは宇宙スタートアップのIPOという
テーマで行きたいと思うんですけれども、
まず野崎さんにお伺いしていきたいと思います。
多分皆さんそのITのスタートアップというところは
イメージつくと思うんですけど、
そもそも宇宙のスタートアップ、
ちょっと当然特殊な環境だったりはするので、
まずそこのあまり怖がらせない程度に
特殊さみたいなところはぜひお伝えしていただきたいですし、
あと上場するってことは当然ブレイクスルーのポイントが
あったと思うんですけれども、
その辺りを思い出していただくといかがですか?
野﨑順平
ありがとうございます。
そうですね、皆さん上場企業で、
宇宙で上場している企業って何社くらいあるかご存知ですか?
日本ですね。
まだ本当に少ないんですよね。
アイスペースは2023年の4月に上場をですね、
当初のグローブ市場の方に上場させていただいて、
あとQPSさんですとか、それからアストロスケールさん、
この間アストロスケールさんが上場されましたけど、
何で上場するのかというところがあるんですよね。
やはり上場するとですね、当然大変になるんです。
今まさに我々もものすごい大変な中にいるんですけど、
なぜかというと、よりたくさんの株主の方と向き合わなくちゃいけないですし、
だけどやっていることはものすごい大きな研究開発のフェーズなので、
すべての情報を外に出せないわけですよね。
なのでなかなかそこが難しくてですね、苦労をしています。
何であえてそんな苦労をするかというと、
一家に答えはお金です。
これは怖がらせないようにという話がありましたけど、
宇宙事業というのはディープテックですよね。
いわゆるディープテック。
その中でも宇宙開発事業というのは、
自信持って私も投資家に言っているんですけど、
一番不確定要素が大きいと思います。
これは否めないと思います。
不確定要素だらけなんですよ。
ただそれでも開発を続けなくちゃいけない。
お金がかかるんだけどそれを何とか苦命しなくちゃいけない。
そのためにもしっかりと上場してですね、
いろんな投資家の方から投資を受けられる環境を作るというのが、
自分たちが上場した一番の目的でもありますね。
ただもちろんそれだけじゃなくて、
上場することによっていろんな大企業の方と連携しやすくなったりとか、
いろんな人にやっぱり参加していただきやすくなるとか、
そういうメリットはもちろんあるんですけど、
最大の理由は資金調達だと思いますね。
藤井 涼
宇宙ってやっぱり基本的に戦争と切っては離せないような領域で、
アメリカとか中国は軍事予算というのがものすごい投下されているというところがあるんですけど、
戦争しない日本においてそういう調達の難しさってどう感じますか?
野﨑順平
戦争という言葉を一回強いので置くと、
軍事安全保障ってどうしても近いですよね。
今、戦争する際の安全保障上にやはり宇宙のインフラって非常に大事になっているというのはあるじゃないですか。
軍事衛星、偵察衛星もそうですし、通信もそうですし、
なのでどうしても切って切り離せないところがあります。
しかも技術力もですね、
打ち上げるロケットとミサイルとかどうしても近いところがあったりするので、
そういう意味でも非常に機微に増える情報が多いことは事実ですよね。
ただ、これも会社さんによって違うと思うんですけど、
それは日本においても一緒だと思いますよ。
やはりアメリカ、中国だけではなくて日本も防衛上非常に重要になっているので、
ただここは会社さんごとのスタンスの違いはあると思っていまして、
アイスペースの場合にはダイレクトに軍事のところを何か変えるということはしていません。
ただ、やはり監視の衛星を持ってきたいとかですね、
カメラをそこに設置したい、そういうニーズっていろいろあると思いますので、
そのあたりは非常に気をつけながら事業をやっているところがありますね。
藤井 涼
ありがとうございます。
軍事と宇宙の関連性
藤井 涼
すいません、ちょっと私の質問で横道に反れちゃったんですけど、
アイスペースとしてのブレークスルーポイントを改めてお伺いできたらなと思うんですけど、いかがですか?
野﨑順平
上場する上でのブレークスルーっていうことでよろしいですか?
そうですね、まず会社としては2010年に設立されているんですよね。
結構昔なんです、そういう意味でいうと。
私が参加したのは2017年にアイスペースに入りまして、
その時が会社としての大体イメージが20人ぐらいの会社だったんですよ。
本当に会社の大学の研究室の一室みたいな、最初ノックするのがすごい勇気がいったんですけど、
ちょっと反社会勢力のオフィスじゃないかと思うところでして、
そういう状態だったんです。
そこまで何をやったかっていうと、アイスペースっていうのは四輪車ですね、
ローバーっていう月の上で走る四輪車を作ることをやってました。
問題はそれを月に持っていく手段がなかったんですよね。
ロケットももちろん自分たちでないですし、ロケットの先のランダーですね、
月まで行くアポロのような着陸船もないので、
そこを他社に頼るしかなかったんですね。
これだとやはりビジネス化って全然できませんから、
じゃあローバーだけじゃなくてランダーの開発を始めようって決めたのが、
ちょうど私が参加した2017年頃だったんですね。
そこから資金調達をして色々事業を作っていったっていうタイミングでした。
ミッション1の成功
野﨑順平
なのでそこはやはり会社としては一つ、もう今2024年ですから、
結構会社としての人生半分ぐらいローバーがやってて、
もう後半に入ってきているような感じなんですね。
もう一つはやはりタイミングポイントはですね、
一番大きかったのは自分たちがミッション1で打ち上げたことですね。
開発2017年から始めて1号機はだいたい5年ぐらいなんだかんだかってるんですよ。
もう5年から6年の間ですね。
そうするとその間やっぱり実績がないので、
なかなか社会に示すことができないんですけど、
やはり打ち上げでちゃんと月まで行けたっていうのは最大のブレークスルーになっていると思いますね。
藤井 涼
そうですね、もう結果で示すっていうところで。
さらに去年ちょうど1年ぐらい前に上場されましたけれども、
それが月短先というものを作っている会社が1社目の上場っていうところで、
結構いろんなハードルがあったんじゃないかなと思うんですけれども、
上場まで大変でしたか?
野﨑順平
大変でした。楽ではなかったですね。
これはとある株主の方に言われたんですけど、
上場ってこんな大変じゃないですよ普通って言われたんですね。
もちろん簡単じゃないんですけど上場すること自体はどの会社も、
ただその中ではあまりに大変だったってことだと思うんですよね。
私もこれ1社しかないので比較感がないんですけど、
2つ理由がありましてですね、やっぱり不確定要素が多いんですよ。
上場の時に大体見られるのってもちろん3つありますからね。
例えば会社としての内部管理がしっかりできているかどうかとかそういうのはありますよね。
そういうところをやるとしても、じゃあ本当にこの事業ってちゃんとビジネスになるんですか?
お客さんいるんですか?
結構それは最初、競商圏取引所の方々にもとても冷たいコメントをかけられたんですよね。
やっぱりいやいや、そんな輸送事業とかって、そうは言いませんけど本気ですかって感じですよね。
本当にそんな事業生まれるんですか?30年後じゃないんですか?みたいな。
そんなやはりところからのスタートだったので、
それはもう本当に世の中も含めてどんどん始まることなんですよ。
10年どころか5年後にはどんどんお金が動いているので、今やらないと間に合わないんですよ。
そこを説得するまず旅だったっていうのが一つですし、
もう一つは、いやいや着陸なんかできないでしょっていうのがあるんですよ。
これは宇宙事業の結構共通の多分一番のハードルじゃないかと思うんですけど、
よくうちの社長の、さっきのフォーブスの写真で一緒に出てましたけど、
社長の墓村と登壇いただいたんですけど、墓村なんかよく言うんですけど、
宇宙で一番難しいのって実は人の思考だっていう話がよくありまして、
皆さんいろんな事業を話しながらも宇宙って聞いた瞬間に脳みそが停止してしまうんですよね。
もう難しくて無理無理無理みたいな感じになってしまう。
よく分かんないものになってしまう。
だからよく冷静に考えてみると、まず人類はもうアポロの時代に作ってますよね。
あれ1960年ですよ。60年代ですよ。
なのでもう4,50年前に開発しているものなんですよ。
それを一度確立されたものをスタートアップがどうやって安く、
速いスピードで作るかっていうチャレンジなので、
何かとんでもない未知なものを作っていると思わないでくださいっていうのを
まず理解していただく旅だし、
あと皆さんご存知か分かんないですけど、意外に宇宙って安定してるって知ってますか?
海の中とか地球上の方がよっぽど不安定なんですよ。
雨は降るし風は吹くじゃないですか。
でも宇宙って一度飛ばすと真空の状態なので、
もちろん放射線とかそういうのはあるんですけど、
割と安定なんですね。
実はアイスペースも2022年の12月に打ち上げてから、
ミッション1は特に長い時間かけて行くんですけど、
5ヶ月間かけて月面まで行ったんですよね。
これはいろんな理由があって、コスト削減だったんですけど、
この5ヶ月間の間いろんなことありながらも、
基本的にはものすごい安定してるんです。
大きな影響を受けずに天気の影響とかないので、
安定しながら行くことができるので、
そういう意味でも思っている以上にもっともっと宇宙は見えやすいところなんですよ
っていうことを説得する旅が一番大変だったっていうところですね。
宇宙ビジネスの未来
藤井 涼
ありがとうございます。
この辺り、しんたいさんいろいろ話せることも話せないこともあると思いますが、
この1年で一応4社ぐらい上場。
月探査とか、あと衛星データ活用、
あと宇宙ゴミとかですね、
あと人工衛星を作るベンチャーとか、
全部違うアプローチで上場してるんですけれども、
そういったところも含めて、
宇宙企業が上場する意味みたいなところも含めてですね、
ちょっとお考えをいただけますか。
新谷 美保子
そうですね、ありがとうございます。
宇宙って最初にすごいお金かかるし、
いつ売上立つかっていうのも結構時間がかかるし、
基本的にやっぱり上場していくっていうことに
馴染みにくい産業であるってことは間違いないと思うんです。
基本的には。
だけどやっぱりこの上場企業が4社も出たっていうのは、
やっぱりこの民間のスタートアップの流れが
だんだんだん間違いになってきたっていうことを示しているので、
それはすごい良いことなんだと思います。
ただ一方でやっぱり日本ができてないと思うのは、
その上場以外のエグジットで良い事例が全然出てないっていうのは
すごいもったいないなと思ってて、
技術持っているところを大きい企業とかが買うっていうことで
生まれるシナジーってめちゃくちゃある産業だと思うんだけど、
まだそれができてないと思ってるんですね。
だからもう次はそういうのも出てきてほしい。
上場も増えていくけど、
そういうのも出てきてほしいっていうふうに
思っているっていうのがあります。
あともう一つ、さっき防衛とか安全保障の話出たんですけど、
私さっきの自己紹介で見ていただいた方いるかもしれないですけど、
2022年の1月からちょうどウクライナ危機の直前から
日本の宇宙政策委員会というところで政策を決めているんですけど、
そこの安全保障部会の委員を拝命しています。
それは何を意味しているかというと、
この弁護士を入れたのは、
日本の宇宙安全保障の中の柱の3つの1つに
産業を使おうっていうのを入れるためだったんです。
1年半議論して、その後、昨年ですね、
2022から1年半議論して、
2023年の6月に日本国としては初めて
宇宙安全保障構想というのを出しました。
これは他の米国とかは出してるんですけど、
日本としては初めてです。
どうやって宇宙を使って安全保障を守るかっていうアーキテクチャを出してます。
もうこれ公開されているので、
もしご興味あったら見てほしいんですけど、
その中で民間の宇宙のビジネス、
宇宙ビジネスでできたインフラを使っていこうということが書かれていて、
まあとんでもない莫大な予算が付けられています。
ですので、日本も、米国も完全にそっちの流れです。
民間で作ったものを防衛に使っていこうとなっているので、
そういった流れになっているので、
産業が安全保障の面でも大事になってきているというふうに思っています。
はい、2点以上です。
藤井 涼
ありがとうございます。
結構盛り上がっちゃって、
意外と時間がもう少ないんですけど、
2つ目のテーマに行きたいと思います。
弁護士さんの新谷さんがいらっしゃるので、
宇宙と法律っていう一見固そうに見えるんですけど、
結構カオスなところもあって、
それが面白かったりとか、
まだまだこれからで、
あと決まっているところもあったりとか、
私もわからないことがよく多くてですね、
ちょっとそのあたり。
新谷 美保子
簡単に話すと条約っていうのが、
国境がないから条約一応あるんですけど、
条約ではほとんど何も決まっていないと思ってもらって大丈夫です。
原理原則みたいなことしか書いていない。
じゃあどうやって宇宙ビジネスやっているの?
というと各国が国内法を持っていて、
そこで許認可を出してロケットを打ち上げたり、
衛星を管理したりしていいよというふうになっています。
法律とかがちゃんとできることによって、
規制の方に傾くんじゃないかと思うかもしれないけど、
ルールが決まることで産業は入りやすくなるので、
産業振興の意味もあると思っています。
だからそういうものが。
で、月資源の法律もできたので、
やっぱりそういうのはこういうアイススペースさんとかが、
資金調達をするのにもプラスになったんじゃないかなと思っています。
藤井 涼
今月の資源の法律はどうなっているんですか?
新谷 美保子
月の資源の法律はこれはすごい面白くてですね、
宇宙資源と国内法
新谷 美保子
4カ国ぐらいだけですよね、国内立法を持っているんですけど、
天体は領有できないんですよ、誰も。
よく婚約の時に月の土地買いました、あげましたとかやってますけど、
あれはパロディーにお金を払っているので、
誰も領有できないんです。
だけど、日本とかアメリカとか、
ルクセンブルーグとかUAEはどういう法律を作ったかっていうと、
天体は領有できませんと。
そうなんだけど、
取ってきて占有した資源だけは自分たちが所有権をもらえますよ、
っていう国内立法を作ってしまいました。
アナロジーとしてよくあるのは、
公開に出て行ってお魚取ったら、
海は自分のものにならないけど、お魚食べていいよねっていう感じで、
取ってきた資源はもらっていいよっていう法律が日本にはあります。
なので、すごい希少金属があったら早く占有してください。
それで資源大国になります。
藤井 涼
野崎さんどうですか?
結構そこのルールメイキングというか、
ルールによってだいぶ活動も影響を受けるじゃないですか。
そのあたりいかがですか?
野﨑順平
本当にすごい大事でして、
まさに国内法を整備するっていうのは、
ある意味いろんなたくさんあるブレイクスルーの一つではあったんですよね。
実はそれがあるので、
ISPACEはアメリカとルクセンブルーグに子会社があるんですけど、
まさにアメリカもルクセンブルーグも日本もそうですけど、
国内法を整備してくれてるんです。
結局我々からすると、
国際の合意がなくて国内法を作ってるのっていいの?って感覚もしちゃうと思うんですけど、
そうじゃなくて、やっぱりまずやる人たちがそうやって国内法を作るところからだと思うんですよね。
要はもうそれだけ宇宙資源を民間事業が取りに行くっていうことがリアルになってきているので、
待ったなしの状況なので国内法の整備が進んでいる。
いずれこれがグローバルな動きになってくるっていうことをちゃんと期待したいと思いますし、
さっきお話しあった中国は実際サンプルリターンしてるわけですから、
やっぱりもう猶予はないわけですよ。
なのでまずすごいそれはポジティブですし、
ISPACEの月面ミッション
野﨑順平
アイスペースはミッション2ですね、
今年の冬に打ち上げてその後着陸する予定なんですけど、
そこの着陸した時に、
結構地味であまり我々は話してないんですけど、
NASAと取引を一つやる予定でして、
我々が採取した月の砂ですね、
レゴリスを取ってNASAに対して販売するっていう実は契約を一つ持ってます。
これ実はものすごい画期的で、
初めて民間事業が業者がNASAに対して販売をしに行こうとするものになる予定なので、
少し期待して調整を見ていただければと思います。
藤井 涼
ありがとうございます。
そういうNASAに対して、
要は物を提供するっていうビジネスもあると思うんですけれども、
データを売っていくっていう方もあると思うんですが、
企業からその期待されているデータってどういうものを期待されているんですか?
野﨑順平
そうですね、
それはものすごいあります。
今そのご質問のですね、
ちょっと変えると、
何でいろんな企業は月に行きたいんですか?っていうご質問に近いんですけど、
さっきお話しあったように、
皆さん宇宙って聞くと何かIT、機械、鉄鋼、円溜め、
宇宙業界っていきなり縦軸で来るようなイメージを持っている方が多いんですけど、
そうじゃないんですよね。
全ての業種の中でプラットフォームを地球でやるか、
あるいは当社の場合は宇宙でやるか月でやるかっていう、
そういう違いなんです。
アイスペース、さっき紹介の中にもちょっとありましたけど、
2040年にだいたい1000人が月の上でも活動しているっていう世界が来ると思います。
そこで活動していると何をするのかって言ったら、
さっき申し上げた月のエネルギーを作りたいんですよ。
そのエネルギーを取るためには掘削する人がいるし、
それを貯蔵したり電気分解する人がいる。
そういう人が、宇宙飛行士が活動するので、
生活する家もいる、移動するための車もいるってことで、
見ていただくと地球上の必要な産業はそのままそっくり月に持っていかれるんですよね。
そうすると、例えば家を作る建設会社からすると、
月にじゃあ家を作りましょうって言っても分からないんですよ。
なぜかっていうと、どれくらい月の砂が地球よりも柔らかいかが分からないから。
どれくらい持つかが分からないんですね。
それがないと全然計画も作れない。
じゃあアイスペースに期待をされているのは、
我々がどれくらい砂の耐性があるのかをまず調べてデータを差し上げますよ。
あるいはその方々が自分で観測する機器を持って行って、
自分たちで調べるとか、そういう例がたくさんあるところですね。
藤井 涼
企業が進出する前のしっかりとしたリサーチを代わりにやってあげるっていうところですね。
宇宙ビジネスへのアプローチ
野﨑順平
そうですね。
特に今はまだ全然月に行く人たちが少ない段階なので、今がチャンスなんですよね。
5年後、10年後にはもっといろんな人が月に行く状況ですので、
アイスペースさっきお見せした、
2027年までにどんどんまずミッションを打っているのは、
かなり無理してミッションを打っているんですけど、
とにかく今先行者メリットを取りに行って、
早い段階で月の上に痕跡を残したい、データを取りたいっていうのが、
藤井 涼
いずれ優位になると思っているのでやっているところです。
ありがとうございます。
ではそろそろお時間近づいてきましたので最後の質問に行きたいんですけれども、
今日お話し聞いて、たぶんほんの少しでもちょっとやってみたいかなって思った方がきっといるはずなんですよ。
そういう人たちに向けた、まずこれからやってみたらいいんじゃないかっていうアドバイスをですね、
それぞれの視点からいただきたくて、
野崎さん、月探査機いきなり作れっていうのは絶対無理だと思うんですけれども、
全くものづくりもできませんとか、ただデータはありますとか、
いろんな方いると思うんですけど、何かアドバイス、最初の第一歩いかがですか。
野﨑順平
第一歩って本当に人それぞれだと思うんですよね。
何かこれが正解ってのは多分何だと思ってて、
私の場合には例えば宇宙兄弟を読むところから始めたところがですね、
意外にそういうところから宇宙好きになるっていうのはありましたし、
本当それぞれだと思うんです。
ただ、第一歩を踏み出すときに、
ぜひあまり恐れないでいただきたいっていうのはものすごいやっぱりあります。
間違いなく宇宙はいろんな人からですね、きついことを言われること正直多いと思います。
例えば、やっぱりさっき言ったように難しいんじゃないかっていうマインドセットを変えるところからなので、
それって本当にできるんですかとか、そんなニーズあるんですかっていうような声に晒されること多いんですね。
ただ、今すごい面白いタイミングなのはですね、
我々いろんな民間企業の方とお話ししてるんですけど、
同じ業界でもですよ。
同じ業界5社いて、5社社長さん全然違うことをおっしゃるんです。
ある社長さんはもう絶対やりましょう。
これが20年後30年後の自分たちの生きる道です。
ある社長さんはいやいやいや、夢があっていいですねって終わりなんですよ。
この違いがチャンスだと思っていただきたいんですね。
今ものすごい変わるタイミングなので、そこで恐れずにやっていただきたい。
これがすごい大事なことだと思いますし、
もう一ついいことはですね、
いろんなこと言いますけど、でも皆さん応援してくれます。
信じてくれなくても、やっぱり何か我々ディスラプターで壊してるわけでもないですし、
皆さんやっぱり月とか地球から外に出てくるっていうのは皆さんワクワクしますよね。
やっぱり次の世代の100年後を作る大事な要素だっていう感覚は皆さんわかってますので、
応援してくれる人は多いんでですね、
ぜひ恐れずに入っていただきたいなと思います。
藤井 涼
ありがとうございます。
政府の立場とかいろんな立場からお話できると思うんですけど、いかがですか?
新谷 美保子
入ってくる人向けにアドバイス。
藤井 涼
入ろうかなと思ってる人。
新谷 美保子
入ろうかなと思ってる人。
入ろうかなと思ってる人。
何でしょう。難しいな。
入ろうと思ってない人は無理して入らなくていいと思います。
っていうのが正直なところです。あんまり甘くないです。
私やっぱり損害が生じて、それを解決する仕事をやってるので、
衛星ってめちゃくちゃ大きいやつがちょっとへこんだりして作り直すだけでも、
もう2桁多く3桁多くすぐ行きます。
支援金だけでも行きます。
脅すなよってこのセッション言われてるけど、
私はめちゃくちゃ怖い現実を見てます。
でも保険を適切にかけて、
政府の制度を適切に使って、
適切な契約をまけばそんな風にならないんです。
いくらでもやりようはあるんだけど、
やっぱりさっきの国益を損なうレベルにスペースロイヤーがいないじゃないけど、
やっぱりそこが全然マチュアじゃない産業だから、
そういうことが起きている。
まだまだ世界に負けている。
今、欧米はどうなってるかというと、
欧州はそんなでもないんだけど、
米国系のスタートアップとか、
スペースXとかロケットラボ含めですよね。
めちゃくちゃ契約書をこの10年でアップデートしてます。
私たちってもう10年近く民間で仕事をしてるから見てるんだけど、
彼らはどんどんどんどんいい契約書にしてるんです。
売れてれば売れてる企業ほどそこに力を割いてます。
きちんとリスクヘッジすればできるんだけど、
今はできてないからあんまり無理して入らなくていいし、
すごい装置産業だから最初にお金かかりますから無理しなくていい。
ただ私が言いたいのは最初にも言ったメッセージと一緒ですけど、
人間の活動領域が莫大に増えるっていうその瞬間に
たまたま皆さん生まれて生きてるんだよっていうことです。
自ら陸に人間が上がった時と同じぐらいのインパクトを
与えかねない今この瞬間だと思ってます。
本当に外に出ていく。
人がこの物質が出ていかなくても衛星が出ていって
そのデータを使えるっていうだけでも
人の見れるもの、使えるものは変わってきます。
宇宙ビジネスの意義
新谷 美保子
そのタイミングにいるのに最初から目をつぶる必要はないです。
装置を作るのが大変だったら出てきたデータだけ使えばいいので、
それはきっと皆さんここにいらっしゃる皆さんの得意分野な気がするので、
まずはそこからちょっと考えてみてほしいと。
常に陸とか他国との競争だけじゃなくて
ちょっと視野を一回広げてみたら
すごいものが見えたり使えたりするかもしれない
ということを考えてほしいなと思います。
藤井 涼
ありがとうございます。
あと3分ぐらいあるんですけれども、最後おまけで
私実は宇宙に関わるようになったのって
まだ2年ぐらいしか関わってなくてですね。
それまではずっとシーネットジャパンというメディアの編集長をやってまして
なので10年以上グーグルとかアマゾンとか
そういうメルカリとかですね、そういうところを取材してたんですよね。
なんですけどやっぱりだんだん自分の中では
ITにイノベーションが起きていないなという感覚があって
ちょっとフラフラしてたときに
宇宙の地球の重力では作れない素材が
いろいろ宇宙では今後生まれてくるっていう話を聞いてですね
これが次のイノベーションなんじゃないかと私は思って
宇宙に飛び込んで今楽しくやらせていただいてるっていう感じで
本当に飛び込んでよかったなと思うので
宇宙の関わり方、こういうものを作るというやり方もあると思うんですが
メディアとか情報発信とかですね、いろんな関わり方あると思いますので
ちょっと興味持った方はぜひですね
何かちょっとちょろっと関わってみたり
見てはいかがでしょうかという感じで
一つ目のセッションを終わりたいと思います。
はい、ではアイスペース野崎さん、そして
新谷弁護士、本日ありがとうございました。
野﨑順平
ありがとうございました。
ありがとうございました。
新谷 美保子
ありがとうございました。
40:35

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