Yuki Kamimoto
ありがとうございます。では鳩貝さんお願いします。
Junichiro Hatogai
日本銀行フィンテックセンターの鳩貝と申します。
なんで日銀の人間がこういう場所にいるのかって話なんですけど、広い意味でデジタル通貨って通貨ってことで言えば、当然日本銀行を課金をしているわけですし、
紙のお金皆さんお手にしていると思いますが、それをデジタル化するっていうプロジェクトを今担当しておりまして、
出す出さないというのは決まってないんですけれども、その実験をずっとやっていると。そういう中で、自分たちだけでやっているのではなくて、今CBDCフォーラムっていう会議体を作りまして、
日本の64社の民間事業者の方々と一緒になって新しい通貨券を作っていこうと、そういうような気持ちでやっておりますので、
その話なんかも含めて今日ご紹介できればと思っています。日一銀だけで閉じない世界をですね、皆さんと作っていくという意味では、このセッションにいさせてもらう理由もあるのかなと、こんなふうに思っています。よろしくお願いします。
Takafumi Watanabe
ありがとうございます。では渡辺さんお願いします。そのままで大丈夫です。ソニー銀行の渡辺と言います。皆さんこんにちは。
ソニー銀行って名前から聞いたことあるかもしれないですけども、ネット銀行です。ソニーグループの一社としてこれまでいろんなプロダクツやってきたんですけど、ここ最近はWEB3にかなり注力してやってます。
今日のテーマのステーブルコインについても後で詳しくお話しできると思うんですけども、今動き始めています。
ソニーということで先進的で、そして皆さんに新しい価値を届けるということをミッションにこの分野でもやっています。よろしくお願いします。
Noritaka Okabe
ありがとうございます。では最後に岡部さんお願いします。はいJPYCの代表の岡部です。
弊社社会のジレンマを突破するというミッションを掲げて、ステーブルコインを今発行しているような会社です。
いろいろ準備してるんですけど、日々UFC信託銀行さんと信託型のステーブルコインを企画していたり、実社でもJPYCというステーブルコインを出そうとしていたり、いろんなお取り組みをしているので今日ご紹介できればいいなと思っております。よろしくお願いいたします。
Yuki Kamimoto
ありがとうございます。ディスカッションに入る前に前提情報としてお話ししておきたいなというところなんですけど、
今の世界ではUSDCとかUSDTというところで、ステーブルコインは大体20兆円近くぐらいですかね。
流通市場がございます。一方、日本では昨年の6月の改正資金法、改正再資金法のところで明確に世界に先駆けてステーブルコイン、日本でどういう定義なのかということが明確になったかなと思います。
その定義の中で言うと、いわゆるポイントとか電子マネーとの違いのところで言うと、円などの法定通貨と連動するだけではなくて、換金もできるというところと、
さらにパブリックに誰にでも送ったり受け取ったりができるという、より柔軟な新しいデジタルマネーというところなのかなと理解しております。ここから各社様のお取り組みだったり目的というところを聞きながら、もうちょっと解像度を上げていきたいなと思うんですけれども、
最初にJPYCの岡部さんにお聞きしたくて、今言った資金決済法の改正前から日本円のステーブルコインというのをパイオニアとしてやられてこられて、改正後もそこに準拠していろんな本当に全方位的に取り組みされていると思うので、
Noritaka Okabe
なんでJPYCがそこに取り組んでいるのかというところをお話しいただくとわかりやすいんじゃないかなと思うのでお願いします。ありがとうございます。JPYCは本当にステーブルコイン2019年ぐらいから準備し始めていました。17年ぐらいからやってたので早い方だとは思います。
なんでこの領域やってるのかなんですけど、我々イノベーションを起こすのがお仕事のスタートアップで、その決済手数料が信用がないところほど高いっていうのがすごく痛いなと思っていて、不特定多数のみんながほぼ決済手数料ゼロの決済手段があったら、もっとイノベーションが起きやすくなるっていうのを確信して、この事業はもう人生かけるに値する事業だなと思ってやっています。
Yuki Kamimoto
具体的にそしたらどんなお取り組みをステーブルコインに関してやってるか教えてください。
Noritaka Okabe
今はプリペイドの形でステーブルコインを発行して、まずは実績を積み上げようとしています。これから資金移動型のステーブルコインに関しても今年予定なんですけれども出そうと準備をしている。
あとは三菱USDC新宅さんとの新宅型のステーブルコインも企画者として関わらせていただいていて、預金型のステーブルコインに関しては青ヶ島の組合を通じてちょっと今準備をしているというような状況です。
Noritaka Okabe
あとUSDCサークルも株主なので、USDCもデントリーを使って扱えるようにする。ということで本当に全方位的にステーブルコインに関してはやっていきたいと思っています。
Yuki Kamimoto
あとは北国銀行さんとの取り組みもありますよね。
Noritaka Okabe
北国銀行さんとの絡みでいうと、地域通貨を預金型のデジタルマネーを北国銀行さんが出されていて、そのお金を使ってステーブルコインを買えるようにしたらどうかとか、最終的には逆方向もできるようにしたらどうかというような共同検討を発表させていただいております。
Yuki Kamimoto
すみません、ここでいきなり突っ込んじゃうんですけど、USDCの日本版を日本で流通させていくっていう仲介業を取ってやられるっていうのと、あとは別の取り組みで日本初のステーブルコイン作っていこう。これどっちが早く進みそうとかって今あるんですか?
Noritaka Okabe
そうですね、これは違うライセンスなんですね。資金移動業があれば発行ができて、デントリー業というのがあればそのUSDCを売ることができるとなっています。
どっちが早いかは正直金融調査次第なんですけれども、自社の中では資金移動業、日本円の方が早いんじゃないかなという気がしています。ただ他社さんが何社か今USDC扱おうとされているところもあるので、そちらとどっちが早いかはもう他社さんとの競争なんで、ちょっと自分からは言えないですね。
Yuki Kamimoto
なるほどですね、ありがとうございます。それでは続いてですね、ジャパンオープンチェーンさん、近藤さん、どんな取り組みされているか教えてください。
Hidekazu Kondo
よろしくお願いします。少しだけ話のキャリアをお話しさせていただくと、もともとソニーで1年間だけ働いていて、
ウェブブラウザを作って仕事をしていたんですね。当時実はエディ、フェニカというのをやっていまして、結構古くから決済系に取り組んでいたということがあります。
ウェブブラウザをソニーから出そうとしたら、10年待てと言われて、嫌になってやめてブラウザを起業したという、そういうキャリアなんですけれども、
よくしもですね、ブラウザをずっとやっていたことで、ディーム・バーナル・リーさんというですね、ウェブブラウザを最初に作った方とお会いする機会があって、
彼がずっとセマンティックウェブってことを言ってたんです。今ウェブ3.0って言われるけど、これ2.0と3.0の差は何なのかっていう話なんですけれども、
実はまずDIDって分散型の認証の世界と、あと決済なんですね。これが結びついてないからまだウェブは不完全だって彼が言っていて、
つまり今何を使っているかというと、ビザのカード決済とか、実は違うネットワークを使って決済。それがまだ1.0とかコボルトか使って返されてるんですよね。
だから非常に定数量が高いという状況になってまして、ウェブ3.0世界はそのインフラがブロックチェーンに変わっていくっていうところがまず革新的にすごい。
我々のスタートアップがなんでこの銀行さんが何千億円もかけて作ったシステムが同じようなことができるかというと、
既にそういったものを世界中のコミュニティが作ってくれているので、我々はそれを相乗りしているだけということで、
ただ法律面とか速度面とか規制面で実はそれを満たすチェーン、ブロックチェーンがないなということで、このジャパンプチを立ち上げたという経緯。
あとはですね、これをこの上でステイブブロック発行するときに、やっぱり金融機関さんもゼロから全部作る必要もないなということで、
コインスタジオというアビサスアース型のサービスを提供していまして、それを入れていただくと金融機関さんは簡単にステイブブロックを作れますよ。こんな仕事をしております。
Yuki Kamimoto
今、既に発表されているのがチギンさんとの取り組みで、具体的には。
Hidekazu Kondo
そうですね、みんなの銀行さんとか、きらぶし銀行さん、オリキューさん、何個かと既にPOCも既に進めておりまして、
Yuki Kamimoto
じゃあ、地銀さんとしては、当然やるべき、未来としてはやるべきことっていうような位置づけ。
Hidekazu Kondo
あとはその地元支援ですね。やっぱり地銀さんなので、例えば皆木子は福岡中心にやってますから、
そのエリアで何かこのコイン使っていくとちょっと安くなりますよとか、
あと融資もそのお金だと少し何かメリットがあります。こういうことになっていくかなと思っています。
Yuki Kamimoto
ありがとうございます。もう1個だけ聞きたいんですけど、
今、ジャパンホップチェーンさんは日本初のチェーンとして、今後IOとかも検討されているっていう感じだと思うんですけど、
たくさんチェーンある中で、わざわざというかJOCを選んで、その上でステーブルコインを発行していくメリットとか意味とかってどこにありますか?
Hidekazu Kondo
ご質問ありがとうございます。
そうですね、実は皆さんブロックチェーンたくさんあるのをご存知だと思うんですけれども、
本当に詳しいスキルって実はあまりご存知ないと思うんですね。
もう1つ法律的なところですよね。
例えばイーストラリウムのメンネットっていうのはですね、コミュニティが喧嘩するとハードフォークって残すんですよ。
そうするとステーブルコイン2個に分かれちゃうんですね。
でも法的にはこれどっちっていうことになった時に非常に難しい問題がありまして、
ハードフォークって新しいチェーン作るんで、古い方が本物でしょって言われると、
サイバーすると多分古い方が勝っちゃうんですよ。
例えばこういう問題があるので、実は無理だと思っています。
もう1つは最近MEVって言われるですね、
要するにトランザクションの前に取引を差し込んで先にこうやっちゃうみたいな、
いわゆるフロントランニングって問題がすごく起きてまして、
イーストラリウムとか防ぐのは難しいんですけれども、
うちの仕組みはこれは起きない。
ですから金融機関が扱うときにフロントランニングされちゃうと、
正しい格で取引できないですから、
本当にフロントすると多分他のチェーンでは無理ですね、今のところ。
そういうところは我々にとってメリットがあります。
Yuki Kamimoto
ありがとうございます。非常に今後も楽しみなところですけれども、
ここからソニー銀行渡辺さんにソニー全体の取り組みを絡めてですね、
ステーブルコインの取り組みを教えてください。
Takafumi Watanabe
ありがとうございます。
ソニー銀行は最近新しいスローガンを出してまして、
ボーダーレスデジタルバンキングフォーモーハンということで、
いろんな活動を強化しています。
ステーブルコインが今日のテーマではあるんですけれども、
それに先んじてセキュリティトークンは昨年から手掛けていますし、
セキュリティトークンの投資家の方にNFT、
デジタルコンテンツと呼ぶかもしれませんが、
それをプレゼントしたりとか、
いろいろウェブ3で新しいことを銀行としてですね、
主体的に、主導的にやっています。
今後ステーブルコインということでいうと、
この春からPOCを始めています。
ご存知かと思いますけれども、
ポリゴン、彼らのブロックチェーン、それからIDを活用し、
そしてベルギーのスタートアップであるセトルミント、
この3社でですね、
コンソーシアムを組んで、
ステーブルコインの実証実験をやっています。
我々としてこの実証実験で成し遂げたいことは、
もちろんポリゴンのブロックチェーンIDといった、
技術面での検証もそうですけれども、
ですし、セトルミントによって、
いろんなシステムの基盤とか開発をしっかり成し得るかと、
そういうとこもそうですが、
やはりこの2本、まずは2本かなと思っていますけれども、
Takafumi Watanabe
ここにおいて、こういったものがどういうようなユースケースで
使えるのかということを考えながら、
ゼロ知識証明という新しい技術のユースケースを
今考えながらやっているところです。
もちろん、ソニーグループの一社として、
さっきちょっとお話ししましたけれども、NFTとかそういったものは、
ソニーミュージック、ピクチャーズ、そしてプレイステーションと
コラボして魅力的なデジタルコンテンツを作って
提供していますし、ちょっと宣伝のあるんですけれども、
デジタルセットのウォレットを目指した、
第一弾の機能としてはNFTのビューアなんですけれども、
これをこの夏に出す予定です。
ちなみにその名前が、ソニーバンクコネクトと言います。
Yuki Kamimoto
ちゃんと知ってくださって。
Takafumi Watanabe
今日に間に合わせて特感でTシャツを作りました。
ちょっと若干ゴワゴワしていますけれども。
我々はやっぱりソニーですので、もちろんデスシーである一方で
銀行でもありますので、いろんな安心安全にいろんなサービスを
でも楽しく使っていただける、そういったところに着目して
いろいろ動いています。
ちょっと自分の宣伝ばっかりしちゃってすみません。
Yuki Kamimoto
とんでもないです。ありがとうございます。
やっぱりNFTの話もされたように、やっぱりソニーグループっていうところで言うと
エンタメファンっていうところがすごくたくさんあると思うので、
そこをどう絡めていくのかっていうのが結構皆さん注目のところかなと思ってます。
前ちょっとお話しさせていただいたときに、
すでにある決済だけじゃなくて、このエンタメファンっていう切り口で
新しい決済を作っていかれたいっていうのがすごく興味深くて、
ちょっとよろしければ補足を。
Takafumi Watanabe
そうですね。もちろん、後藤さんがいらっしゃるんですけど、
日銀さんがやはりしっかりとしたベース、ステーブルコインにおいても
基盤はやっぱりしっかり作られるんだろうな、
JPICさんもやれるんだろうなというふうには思っています。
そのベースの中でいろんなコミュニティがあると思います。
そのコミュニティ、例えばソニーグループであればエンタテインメント、
ゲーム、映画、音楽に中心代表されるような
エンタテインメントのコミュニティ。
そこで安心安全で楽しく使えるような
ステーブルコインの世界があってもいいんじゃないかなと。
もちろんそれ以外もいろんなコミュニティが存在すると思いますので、
ベースとなる基盤の中でいろんなコミュニティにそれぞれ適応した
安心安全で楽しいステーブルコインの世界ができればいいんじゃないかなと。
そんな中で我々は今ある決済のキャッシュレスとか、
今ある決済を簡単便利安心安全ということで
ステーブルコインの決済に変えていく。
これものすごく大事だし、まずはそれだと思いつつ、
我々はこのエンタテインメント、もっと具体的に言うと
クリエイターアーティストとファンですね、それからプレイヤー、
それを結びつけるような新しい世界で決済というものを生み出していきたい
というふうに考えています。
もしかしたらクリエイターの方たちのIP、これを早くキャッシュ化するということで
クリエイターの方たちはその得られたキャッシュで次に投資できる。
より良いIPを作れるとか、ファンの方たちも素敵なアーティスト
自分の推しのアーティストを応援するために
今まではグッズを買うだけだったかもしれない。
もちろん投げ銭みたいなのもあったかもしれないですけれども
それは安心安全簡単便利そして楽しくできるような新しい決済に
ステーブルコインというものがマッチするんじゃないのかなというふうに
将来を思い描きながらやっているところです。
Yuki Kamimoto
ソニーグループならではのステーブルコイン非常に楽しみなところですけれども
鳩谷さんお待たせしました。
これまでステーブルコインの各社様の取り組みを聞いて
CBDCを今フォーラムで研究されているお立場から
この動きをどう捉えていらっしゃるか、総合的なコメントをお願いします。
Junichiro Hatogai
私自身はデジタル通貨の実験をやっているわけなんですけれども
そのCBDC、中央銀行デジタル通貨というものは