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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和輔です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
今日も行きたいと思いますが、今回は質問が少し長めなので早速入らせてください。
以前ご質問いただいた方のようでして、
井上先生、遠藤さんこんにちは。いつも貴重な話を聞かせていただきありがとうございます。
374回、経営層と現場の断絶を埋めるにはの回で質問させていただいたものです。
その説はありがとうございました。
親会社から降ってきた社長に関する質問でした。
覚えてらっしゃいますでしょうか。
井上先生、覚えて1年前ですよ、ほぼ。
そうですよね。タイトルとかで見ていると、あれだったかなっていうのは覚えてますね。
某企業のグループ会社になっている保険代理店の中間管理職の方だったと。
親会社から社長が来たんだけど、この社長がいろいろ色があって、
開くなら信用もできなく。
経営層と現場のほうが結構断絶してるぞというような話があったんですけども、
この先の話に行きたいと思います。
今回問題の親会社から降ってきていた社長は年度末で相談役となり、
また別の方が社長として来られました。そこでまたまた質問ですということでいただきました。
今回来られた社長は、前社長とは180度違い、聞く耳を持ち、改善や要望事項があれば、
いつでも直メールくださいと公言してくれています。
そんな中で気になるのは、前社長の取り巻きだった役員がそのまま残っているということです。
前社長時代は、バッドニュースはすべてフィルターにかけ、
耳心地の良い報告を上げ、怒られないようにしていた役員連中です。
新社長に対しても同じことをして保診を図っているようです。
新社長の公言を間に受けて進言して良いものか、直メールというものの、
会社アドレスなので同時に取り巻き残党に知られてしまう可能性も危惧しております。
新社長は親会社の役員時代も同じことを公言されていて、直メールを受けておられたようです。
また相談役として残っている前社長の影響力についても注視しているところではありますが、
その実情はわかっておりません。
単に私が疑心暗鬼になっているだけなのかもしれませんが、
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アドバイスいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
ということで、経営の現場というのは本当にリアルな生々しい戦いだなという質問を通して感じますけれども。
そうですよね。経営者が変わることによってガラッと変わるし。
悪いニュースって言ったらいいのかな。問題だと感じてることをどんどん直でメールしてくださいと言っている。
この社長さんのスタンスは基本的にはいいですねって評価してあげたいなという気がしますね。
悪いニュースこそ大事だっていうのはね、組織の中ではよく言われることだし。
どこだったっけな。
フォードかなんかでかつて、今じゃないかもしれないけどかつてね、
とにかくいい報告なんか聞きたくないんだということを社長が公言していたことがあったらしいからね。
その社長自体に結構改革されて業績も上向いていったっていう話があるくらいで、
企業内の悪いニュースっていうのは非常に大事な組織を強くするためのきっかけとなるというか。
そこに着目する必要は絶対あるよねというのがあってね。
私なんかも時たま行ってる企業さんの中にもね、イエロー会議やりましょうみたいな話をすることがあって。
イエロー会議っていうのは、黄色信号が灯ってることだけを言う会議っていう。
何を黄色と判断するのかも、人によって違うんで結構恐ろしい会議になりそうですね。
ある意味気楽さが必要でね。
だからイエロー会議とか言って、少し冗談っぽく演出するというか。
だからグリーン、イエロー、レッドっていうのを。
この案件はグリーンです、みたいなことをやりながら、
ちょっとでも心配事があったらイエローを灯せよっていうメッセージを送るっていう。
そんな感じなんだけど。
なのでこの社長さんがやろうとしてることはそういうことだろうと思うので、いいと思います。
大きな方針としてはよさそうだぞという中においてですね。
この方が心配されてるのは、
じゃあそれにだったらこういうことを全部進言しましょうという話になったときに、
何作ってんだよっていうふうに、他の役員の方とか相談役の方、
かつての社長であった相談役の方たちとかにそう思われてしまうのも良くないだろうなということだと思います。
ただ、この方は前回の質問のときにも、ある意味ではサーベイの結果が非常に経営層に対する信頼のない結果が出てたとか、
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いうふうなことをちゃんと指摘しているので、
やっぱりこの方が問題だと感じていることが、
この方独自の視点でというよりは、
ある意味、把握がちゃんとしてるんだろうと思うんですね。
物事の状況を。
だとすればやっぱりせっかく感じていることは、
ぜひぜひ進言されたほうがいいんじゃないですかっていうのがまずベースです。
前回の質問のときにも問題意識がある方だなと思ったので、
今感じている問題意識、問題感というのは実際なんだろうと思うし。
ただ気をつけなきゃいけないのは、事実としての現象とかを伝えることはいいけど、
犯人探しみたいに人を指摘すると若干、もしそれが漏れたときに問題になる可能性があるし、
この方の方針を考えなさいっていう意味ではなくて、
人攻撃をしてしまった結果、この方にも被害が籠ることもなくはない。
だから進言するときに注意されたほうがいいのは、
誰々さんのところではとか、何々部長はとか、
今の役員の方たちの問題はっていうことではなく、
以前サーベイでこういう問題がありましたと。
たしか離職も増えたとか言ってたと思うんで。
っていう問題とか、その後どうなったか別にして、
こういう問題が以前からあるので、その点についてお考えいただきたいとか、
そういう事象とか、起こっている事実とかについて報告するのがいいんじゃないかなと。
はいはいはい。
それは誰かを悪口を言うわけでも、
それこそちくるわけでもないので、
起こっている現象を私の立場から見てるとこう見えるんですと、
いうことは言っていいんじゃないかなというふうに思いますね。
進言というキーワードをいただきましたけど、
これ、進言と愚痴みたいなところの境界って結構大事じゃないかなと思うんですけど。
これね、進言と愚痴の差は何かっていうと、
やっぱり進言とは何かっていうと、
よく私が言う問題って現状と理想のギャップが問題だよっていうのを言うので、
つまり、こういう姿を目指すべきだと思うんですけどというのがあって、
それが共通認識であれば進言になる。
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どこへ向かってという共通認識がずれて言ってると、
それは君の単純なる思いでしょっていう話になりかねないので。
だからやっぱり、会社として向かっていく方向はこうですよねという上で、
そのためにちょっと気になる事象としてこういうことがあります。
というのは、私は進言だと思うんですね。
なるほど。
そうなってくると、社長の考えてる理想と自分の理想がある程度、
方向としても一致するような前提を持ってないと、
進言が思い切りずれて、逆にちょっと言い方あれですけど、
こいつ何にもわかってないんだなってことがバレるぐらい、
ある意味、進言、直命令って怖いものでもあるなってちょっと思ったりするんですけど。
いや、その通りで、多分前の親会社のときにも役員のときにしてたっておっしゃるので、
多分局席混合。
そういうことですよね。
だったらもう来るものというのは。
だから全てを取り扱うわけではないでしょう。
そういうふうにいろんなものが来てるものをちゃんと仕分けしながら取り上げることができる人であればあるほど、
やっぱりこの人はどこに向いてこの話をしてるかっていうのはちゃんと見定める。
見てますよね、絶対にね。
で、社長がどこ向いてるのかが、今の段階で共通認識として言えるのは、
どんどん直命令してくれと言っていることなの。
つまり、会社の問題をより良い方向に組織をするために、
やっぱり問題を見過ごさないよっていう姿勢なので、
そのことは共通認識だったよね。
やっぱり社長が、この会社をより良くするための提案として直命令をしてくれとおっしゃっているので、
私も大変心強く感じるとか、ありがたく感じるので、
ちょっと気になる事象について申し上げます。
で、そのときは良くしようという共通認識があるので、
そのあと自分から見えてるものは、例えばわかんない。
前回あった離職みたいな問題で、今離職率が高くて、
そのために非常に現場の負荷が増えてますと。
もっと効率よくすることも確かだけど、
やっぱり離職することに関しては問題だと思うのでっていうことは言っていいと思うのね。
つまり大きなところで組織を良くする、会社を良くするということは共通認識ですよね。
そのためにこの部分について、私はこう見てて、こうしたほうがいいと思うので、
こうなるといいと思うのでっていう、これはちょっと大きな方向性とちょっとサブ方向性で、
少し複従的な、この人の感じる問題意識。
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それについては社長は知らないかもしれないし、考えてないかもしれない。
でもそれは私はこう思うんですということは言っていいよね。
この社長のね、直メールOKと言われた社長がいらっしゃったことが、
ある意味前の社長であれば、まあ変な話、うまいことその方に心地いいようにやっとけばよかったけど、
ここに来て直メールOK社長ってことは本当に現実見てくる社長なんでしょうから、
ある意味厳しい環境に追いやられているっていう、
まあそれを良いと取るか悪いと取るのかは社員さんの意識の問題だと思うんですけど、
だからなんか逆に言うとものすごいチャンスでもあり、
逆に言うとものすごい自分の問題がばれてしまう環境になっていると思うと恐ろしいなっていう感じがね。
そう、それは今の遠藤さんの意味も言ったことはそのとおりで。
やっぱり真言の内容を見てくると思うんだよね。
ああ真言というか、その真言だけじゃないかもしれないけどね。
こういう直メールの内容を逆に言うと見定める。
だから見られるよねっていうことだよね。
そうですよね。昔の国のために真言を出していくときって、
本当に全員腹切る覚悟で出しに行くじゃないですか。
内容次第では本当に台場的があるけど、ダメな場合には下手したら切られるっていう。
まあまさかないね。腹切られることはないでしょうけど。
だからね、真言って改めてまさかそんな会議になると思わなかったんで。
ずっと節字を伸ばしながら聞いているんですけど。
だからやっぱりこの方が問題意識を持っているものの、
この人の問題意識が正当なものかということを、
見られるよっていうのもあるんだよね。
なんかここまで来ると直メール死にくくなっちゃったかもしれないので、
最後に井上先生から優しくアドバイス的なところでどうでしょうか。
先ほども触れたけど、前回のご指摘されているような内容も、
実証としてはしっかりサーベイというものの結果を見ながら話されてるところもあったり。
つまり、事実の把握はこの方そんなずれてないと思うんですよね。
問題意識のあり方もそんなずれてないと思うので、
むしろ、私はこういう問題を感じますということは言っていいんじゃないかと。
なので、私はこう感じるということをちゃんと正々堂々と言ったほうが良くて、
誰誰さんが悪いとかっていう言い方はしないほうがいいよ。
そんな感じに思いますけどね。
これだけご質問をいただきながら日々の仕事をこなしていらっしゃるんでしょうから、
相当問題意識の高いのは伝わるのでね、
ぜひちょっと今日の井上先生のお話を受けまして、
直メール、そしてまたご相談とご報告いただけましたら一緒に固めていきたいなと思っておりますので、
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マッチしております。
ということで今日は終わりたいと思います。
井上先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
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