00:04
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
質問をしたいと思いますが、最近は組織を見ていて共通のテーマとか何かあったりするんですか?
最近、知り合い経由で紹介されたりしてきてくるお客さんの中で、
似てるようなテーマで来る方が多くなったなと思っていて、
評価制度とか制度を変えたいんですとかって言ってるんだけど、
背景としては、組織の雰囲気が良くないんですよっていうかね。
ドヨンとしてるっていうんじゃなくて、
みんな活躍してほしいのになんかいまいち動かないんだよねみたいな感じ?
っていうのが、思ったように動いてない感じとかね、そういうのがあって。
言ったことしかやらないとか、そんなような類の話が多いですね。
共通してるのは、この会社がどこに向かって何をする人たちなのか。
究極命題じゃないですか。
なんだけどね、やっぱりここが語らなきゃいけない時代なんだよね。
ついにそこを問われる。
やっぱり社員も複数の種類がいて、
やっぱり動くことだけ専門の人もいるんだよ。
やっぱりプランを立てる人は全員が立てられるわけじゃないってこともわかんなきゃいけないし。
一つの大きな組織全体を通して、
どこへ向かうための何者であるかっていうことを構成する。
人によってはブレーンの役割もあるかもしれないし、
広報の役割として口の役人もいるだろうし、
手足として実際に動く人もいるだろうし。
そういうようなことが組織づくりとしては少し出てきたなと。
法人と言われるとおり、法人という一つの人格としてどこに向かっていくのかが、
明確じゃないと組織が維持できない問題が浮き彫りになってしまう状態になってきてるってことですよね。
根深いテーマが本当に出てきてるなという感じですね。
03:02
これは本当にそう思うなという感じですが。
本の中でその延長線にありそうな、
そういう組織にいるシーンさんの質問なのかなというような感じがします。
もともと話し下手で人間関係を損なわずに分かりやすく伝える方法がわからない。
うまく伝わらないと勘違いされるかもしれないといった不安を持っていました。
リモートワークになってより一層その不安や躊躇する感情が生まれ、
送るのにも緊張してしまい文章でコミュニケーションを図るのがより難しくなりました。
文章で人とコミュニケーションを図る上で、
抑えなければならないことを教えてください。
はい。
ということですね。
冒頭言っておきたいなと思うのは、
最終的には文章でコミュニケーションをとるときの注意点みたいなことの質問になってるんですけど、
前段で口下手で人間関係損なわずにとか、
うまく伝えられないとか、相手が勘違いするんじゃないかとか。
これは文章だけじゃなくても同じですよね。
ことさら文章だけに限ってみると、
トーンとかニュアンスっていうのが出ないので、
その表現は文章上はどう伝えるかっていうことは工夫しなきゃいけないポイントなんだけど、
冒頭で不安点をいくつかこの方も言ってるので、
そこからちょっと紐解こうかなと思いますね。
なるほど。
なので文章のための特化した話というよりは、
うまくちゃんと伝わるってどういうことかねっていう話。
この人もね、冒頭言ってたところで2点ちょっと方向性があって、
人間関係を損なわずにうまく伝えるって言ったっけな。
そうですね。分かりやすく伝える方法がわからない。
ということと、勘違いされるかもって言うわけですね。
この2つね、違う話なんだと思うんだよね。
人間関係を損なわずにコミュニケーションをとるっていうテーマと、
勘違いさせないっていうのはちょっとテーマが違うよっていう。
人間関係を損なうか、人間関係をうまくするって何かっていうと、
僕よく言うように、まずはお互いが相手のことを理解するってことが
一番最初にスタートラインにありますよっていうことなので、
ここのテーマで言うと、相手のことわかってますかっていうことが大事。
わかってるっていうのはどういう次元の話?
例えば何か伝えるときに、
このことを言ったら相手は素直にはいわかりましたって受け取れる状況にあるのか、
またまたもしかしたら結構つらいぞっていう状況で捉えるのか。
場合によっては、変に伝えるとムッとされないかなとかね。
06:05
相手が言ったことによってどう感じたりどう思うんだろうとか。
ということがA、おもんぱかるというか。
意識を向けるっていうのは、まず相手のことをわかってあげようとすること。
場合によっては言ったけど、どう思います?って一言添えるのも全然大事なことね。
こうなんですけどってね。
あと、勘違いするっていうのは今度は逆で、
こちらが何を言いたいかをちゃんと明確に伝えないと思うんだよね。
だからそれは、例えば何月何日までこうしてほしいんですって言ったって、
その日付の理由とこうしてほしいっていうのはどういう状態までのことを言っているのかとか。
こちらの思っているリクエスト、オーダー、伝えたい内容の理由とか状態、状況とか。
なんか目的もあるのかな。
そういうことがちゃんと伝えないと勘違いされるよね。
勘違いっていう時点で、こちらには意図があるわけですもんね。
背景となる意図とかをちゃんと伝えないと、結果それは勘違いになっちゃう。
同時に、これを渡したら相手どう思うかなっていうのは、
最初に言った人間関係を損なわないでっていう方のテーマ。
なるほどなるほど。
つまりあることを伝えました。
これはどういう理由で言ってるんですよっていうことが、
さっき言った勘違いを生まないためのこちらの事情をちゃんと説明する。
これでもありますよね。
何月何時までやっててくれないのときのリアルだと、
トーンが、やっててくれないって申し訳なさそうなのか、明確にバシッと言ってるのかとかで、
いろいろ情報が入るじゃないですか。
メールだと数字しかないですからね。
なのでその辺は確かに背景を伝えてくれないと、
受け取る方もその意味が全くわかんない。
何でここの日なのとかっていうのは確かに欲しいですよね。
なんですけど、そちら今現状どんな状況ですかって、
今度は相手のことを聞く。
なるほど。
相手の状況に目を向ける。
前回の時はこういうことがありましたけど今回はどうですかとか、
相手の状況に触れる。
ことによって、相手が読んだ瞬間に起こってしまうかもしれないマイナス感情を起こさせないようにする。
なるほどね。相殺するじゃないですけど。
こちらの事情背景をちゃんと説明することと、
09:02
今相手が抱えていることについてちゃんと意識を向けてますよということをセットにすると。
非常に明確ですね。
これって勘違いの話ですか?
相手の状況っていうのは人間関係の話で、
こちらの事情は勘違いの話。
なるほど。いずれにしろ両方大事ってことですね。
今話してきて、整いましたけど。
このセットにすることによって、読み方によってはちょっと失礼な文言があったとしても、
相手がなんだこれ失礼だなって思うよりも、
そういう事情ならばっていって、
さっき言ったお願いしますっていうのも、
お願いしますよって多分言ってるんだろうなっていう雰囲気は感じとるぐらい。
お願いしまーすって言ってるんではない。
やっていくことですね。
確かにそこ、今まで曖昧になってたその辺の情報が消えちゃってるので、
逆に何をしなきゃいけないかというと、
井上先生おっしゃった通りの話ですね。
こちらがどういう背景、意図、根拠、理由を持っているのかというのを
しっかりとまず認識して伝えること。
そこを伝えて、ちゃんと情報も伝えること。
逆にその上で相手方がどういう状態にあるのかということを、
ちゃんとおもんばかるというか。
おもんばかる。
そこに意識を置いて、そこはちゃんと考えてますよとか、
おもんばかってますよってことは示す。
場合によっては、
今回のお願いがそちらにとってとても、
みなさんの気分を悪くすることはちょっと不安なんですけど、
って書いちゃえばいいじゃん。
これも明快ですね。
あえて言語化されると、いやそうだな、ですし、
言われれば言われるほど当たり前のことなんですけど、
全く持ってできてないなっていう確認になります。
わかりにくい人ってそこがあるのよね。
こちらから聞いててもね。
背景がわからないってことですか。その人がわからない。
その人が言いたいことは、何が本当に言いたいことなのかが見えない。
でもそれってこの方が、自分自身が起きてることと同じことを相手に起こしちゃいますよね。
それが見えないと、なんか不安ですもんね。
何が言いたいのかなっていう。
例えば、これやってくださいって言われても、
例えばだけどね、僕なんかが言われる側だとしたら、
これやってくださいって言うより、
実はそれってそんな簡単じゃないんだけどってことだってあるわけじゃない?
12:03
でもすっごく軽く、ついでにこれもやっておいてくださいよって言われても、
それは…っていうときがあるでしょ。
だったら、これもやってほしいんですけど大丈夫ですかっていうことがあったり、
なぜそれをやってほしいかを言ってくれてれば、こっちも冷静に、
そういう事情はわかるけど、
こっちはこんな事情があってなかなか難しいんだよねって話に変化していけるんだよ。
確かにな。
でもほんとそうですね、相手の立場に立つということが、
なんかよりしにくい環境、環境のせいにしたいわけではなくて、
ですけど、現実でやっぱり見えない分、起きますよねこれ。
相手方からしたら全然こっちのことわかってくれてないって思う気持ちも、
どんどん積み上がっていくでしょうし。
そうすると失礼なやつだみたいな思いになっちゃうのよね。
全く送り手がそのつもりはないのに。
そのボルテージが上がる発散のリアルな場所もなかったりしたら、
もうどうなってくるんですかね、それって。
そうそうそう。
だからもう変な話、文章だけでやり取りしてるときなんかむしろね、
もうガンガンガンガン、あの怒りの…
そうですね、お互い実は殴り合ってるみたいな。
そうなっちゃうからね。
いやー確かに売り言葉に買い言葉みたいになりそうですし、
ほんとそう起きてますよね。
お話が冒頭に井上先生お話しされてた、
改めて会社がどこに向かっているのかっていうことが、
逆にここがあるとそこのもとにという話ができますけど、
ここないと話せないですもんね。
いやー重たい回ですね。
テーマが。
重たいですよ、だけど。
重たいテーマだな。
いやーもう向き合わなければいけない、
かなりな感じがしますね、ここは。
はい。
ということで、ぜひ今日もお話いかせていただきたいなと思います。
井上先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
番組では井上健一郎への質問を受け付けております。
ウェブ検索で井上健一郎と入力し、
あからクリエイト株式会社のオフィシャルウェブサイトにアクセス。
その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
またオフィシャルウェブサイトでは無料メルマガや無料動画も配信中です。
ぜひ遊びに来てくださいね。