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2025-01-24 17:29

第509回 「場づくり」養成講座!〜テーマ設定のコツとは?〜

▼番組への質問はこちら

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▼今回の概要

「全体」から入るか、「部分」から入るか/まずは「顧客分析」から/顧客が、欲している、困っていること、何を考えているのか/深まる、高まる、広がる/「体感値」の重要性

サマリー

井上健一郎氏は、組織マネジメントの観点から、場づくりとテーマ設定の重要性について深く掘り下げています。彼は、対話の場で共通の価値観を共有し、個々の意見を引き出すことで効果的な環境を作る方法や、次世代育成のためのテーマ設定のポイントについて説明しています。このエピソードでは、場づくりの重要性と顧客分析を通じた効果的なテーマ設定の方法が解説され、特にファシリテーターの役割が強調されています。対話を通じて新たな知見を得ることの価値が示されています。

場の重要性
井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中場企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日は行きたいと思いますけれども。
最近、井上先生、場づくりの話を、またなんか昔よくこの番組始まったときに
言ってましたよね、場っていうキーワード。
はい、場のキーワードはね。
けどなんか最近あんまり言ってなかったなと思ったものの、
ここ数ヶ月、やたら場にまた会議してる感覚もあって。
やっぱり場っていう、人が集まるっていう空間的な場とか、
時間的な共有する場と、意識をお互いが感じ合う場っていう。
オンライン上でも場は作れると思うんだけど、
リアルの場のその三つの力っていうのは強いので。
結果、空間と時間の共有によって、そこにあるテーマが投げかけられて、
それを共同で考え、作業するのかなんかわからないね、いろんなことをやることによって、
意識の高まりとか、新たなる価値観の醸成とか、そういうものが作られる場っていうことになるので、
その三番目の意識とかその価値観とかっていうことが、
高まったり醸成されたりするっていうことが、
やっぱりとても大事な効果だなっていうふうに改めて最近感じるんですよね。
以前今見たら、494回で対話の場作りのコツとはみたいな話もしてるので、
場で言うとそういう話も聞いていただきたいですし、前回は、
次世代の若手の二、三十代の子を対象とした社長の塾作りましょうという場作りの話があったと思うんですけど、
そんな話も出てきている中で、今日はまさに次世代育成の場作りにおいての質問ということでいきたいと思います。
多分前回の聞いてだと思うんですけどね、という質問でございます。
次世代育成の場作りにおいて、その場における対話のテーマの設定はどのように行えば良いものでしょうか。
テーマ設定次第で場の方向が相当影響を受けると考えており、
テーマ設定をセンスに任せてしまうと私の場へ失敗する気がしており、
共通と差異のバランス
何かヒントがあればと思い、ご連絡させていただきました。よろしくお願いいたします。
この方が感じていらっしゃるように、場にとってすごく大事なのは、
その場でみんなで何について対話をし、何について考えていくのかということが大事です。
個々人が集まると、それぞれの持ち帰る場所があって、業務も全員違いますよということも多いと思うんですね。
そうすると、私がよく言う場にとって大事なのは、共通と差異。
つまりそれぞれ個別が持っている異なる事情から考え、いろんなものがあります。
でも共通の部分がありますよね。
ここで言う共通というのは、例えば会社という組織であれば、
組織の全体の方向性とか、この組織の全体像、そしてどこへ向かうのかみたいな方向性とか。
ここはやっぱり共通項としてみんなが認識してたほうがいいよね、ということがあります。
それぞれ業務は、例えば営業と製造であれば、やってることは全然違う。
営業マンで入った人と製造で工程に入社した人というのが、
5年、6年たったら、それぞれの部門において培った価値観みたいなのが先行しちゃう。
でもこれもあり得るよねと。大事なことだよね。
というとこれは違いになるので。
でもこの違いが、間違っちゃいないんだけど、
さっきから言う、真ん中にある共通。
会社全体としてはどこなのかっていう全体観として見える共通テーマとか共通課題とか、
共通価値観みたいなものがあった上で、
なんだけど私の仕事の場面ではこうなんだよねというすり合わせみたいなのができることが、
やっぱり場においては外しちゃいけない概念だと思ってるんですね。
その話を共有するという前に、場作りということにおける背景となる考え方というような話ですか。
そうそう。だからこの方がどんなテーマでやったらいいかなっていうことは、
個別が感じているものをみんなで出させながら進めるという具体的なやり方と、
逆に言うと、私たちの会社についてみんな語りましょうと。
一回職場を離れて会社っていうことを考えてみましょうっていうことから始めるわけなんです。
要は会社全体ということについて話す方向と、集まった人間たちその個々の部分を掘り下げるほうの話と。
両方あり得る。
ある意味真逆ですよね。そういう意味ですね。
ただ全体像を話して、そうだよねうちの会社こうだよねで終わって帰ったときに自分の職場で、
日常に戻ったときにその紐付き。じゃあもっとこうやろうとかっていう考えに至りにくい。
今度は全体像を語ってるとね。
ああ。ちょっと頭でっかちな方向になって、現場を批判する方向になりがちなリスクもありそうな話ですね。
とか、ちゃんと現場で役立つものを持ち帰らないとかっていう方向に行きやすいし、
逆に個別をやってると全体像を失っていくっていうこともあるので。
よく若手で昔流行ったMBAとか取って現場に戻ってきたら、
やたら頭でっかちで現場と関係ないんだけどみたいな感じのイメージがありましたけど。
そういうことがあり得ますよね。
なので、じゃあでもそれと自分たちが日常の業務に戻ったときに、
自分たちの業務において感じたこと学んだことをどう活かしていくかっていうことにはどっかで結びつけたいわけで。
だからこそ場におけるわけですから、そうすると個別課題みたいなことを語り合うような場にしたとしても、
個別課題だけにずっと行くと、全員がそれぞれが、それはそうだよねっていう、
全員で作り上げた場にならないエネルギーが強まるので。
みんなで何か一緒のものを作るというものは、いずれにしても絶対やらないと場の効果は生まれないから、
それとみんなで一緒に作るっていうことも、ちょっと難しい言い方しちゃいますけど、
個別の課題について、それぞれの課題についてみんなで一生懸命考えていくっていう、
みんなで一緒に考えていくっていうやり方もあれば、
うちの会社っていう全体のことをみんなで語り合った上で、
個別のことに落とし込んでいくっていうやり方の手順はありますけども。
両方法あるってわけですね。
だからこの方の質問にちゃんと戻ると、
2つの大きなテーマがありますよと。
一つは、やっぱり持ち帰って効果のあるものを感じさせるっていうことは大事ですよと。
この場に参加したことによって、
明日からこれをやろうかなっていうものを持ち帰ってもらうことは大事です。
ただし、やっぱり個別最適なことを強めるよりも、
全体感とか会社っていうものを考えるようなことはもう一つのテーマとしてはやりましょうねと。
だからそれが並行していってもいいし、一番目こっち、二番目こっちでもいいし、
テーマ設定としては、概念としては覚えてほしいのはその2つですね。
顧客視点でのテーマ設定
その中で実際に自社でやろうと思った場合には、
いろんな業種も関係性も社長のキャラクターとかも含め、
いろんな要素が100社100用じゃないですか。
その中で今の全体から入るのか、個別の方から掘り下げから入るのかっていう
大きな考え方をもらった中で、さあ、テーマを追っていくと結構具体的なテーマを持ってこなきゃいけない。
そこって確かにこの方がおっしゃる通り、センスっていう部分も確かにあるなって感じがしたんで。
テーマ設定って要はコンセプト作りにも近いじゃないですか。
すごく難しいけど大事なんだよなっていうところに質問いただいてるんで、
なんかここってどうなんですか。井上先生がテーマ設定するのが教えてるとは言いませんけど。
はいはい。どんなような人を集めるかにもよるんだけど、
比較的若い人たちを集めようとしてるみたいなので。
次世代って言ってますからね。
僕はね、やっぱり仕事における大事な要素の一個、顧客っていうものは。
顧客は誰で、顧客は何を考えていて、何を欲しがっていて、何に悩んでいるかとか。
顧客ということに視点を置いた分析みたいなのから入るのも一つの方法だと思います。
ただしこの顧客というと、会社にとってのユーザーっていうふうに捉えるんだけど、
顧客分析の重要性
全員の仕事における顧客っていう捉え方で、
それぞれの立場の顧客分析を最初に始めるっていうのは、私がお勧めする代。
ここでユーザー、顧客というのは、いわゆる請求書ベースの顧客って話だけじゃないってことですか。
たとえば、もしかしたら経理部なんかのお客さんって社長かもしれないし。
つまり後後退の人も顧客だろうし、仕事って。
かもしくは自分のやったことをもとに動いてる人っていうのは全員顧客なのよね。
自分の関係者というか、そういう意味での顧客の分析?
分析。この人たちは、まず誰が顧客だと思うの?っていうところが始まり、
それだけっていうのを掘り下げていくと、社内社外に顧客ってのがいるよねって話になるわけよね。
じゃあそれぞれ社内と社外に分けたときに、
社外の顧客は、社内もそうなんだけど、それぞれどんなことを欲してるのかね。
何を困ってるのかね。どんなことを考えてるんだろうね。
みたいなことを分析していく軸。
っていうのをやってみると、それをお互い見ながら突っ込み合えるといいねと。
ここでね、今ちょっと軽く突っ込むって言ったんだけど、
やっぱりそれぞれに突っ込んであげる人が必要なのよね。場作りって。
その人が個人で考えて終わりじゃなくて。でもさ、みたいなこと。外からの。
そう。それを、やっぱりだからファシリテーターが必要なの。
場作りってことね。
だからファシリテーター自身が、今のAさんがおっしゃることを聞いてると、
新たな知見の獲得
こういうことを感じたんですけど、それってどうなんですかとか言ってみたりとか。
それとか、Aさんの話聞いてBさんどう思いましたかとか。
Bさんなりにどこに、なるほどって納得できました。
じゃあちょっとクエスチョンついたところどこですかみたいな。
そういうふうに、一人の人間が自分はこうだと思うということを出しただけで終わらせるんじゃなくて、
それをもうちょっと広げたり深掘りさせるような方向に持っていく人が必要なのよ。
それが必要な理由だったり、それが必要と言っていることの背景はどういう意味。
つまり、場だから。自分で一人で考えた世界よりも、場で参加して同じ作業をやっても、
そこから派生して広がる世界、新しい知見とか。
ああ、独自的になるなということではあるんですか。
全体の場で考えろってことですね。
難しいですね。
だから一人のファシリテーターで、そういうことを場作りを温めて進めようと思ったら、
私は12人ぐらいが限界の人数だと思います。
じゃないともう全体にならないってことですね。
なぜかというと、Aさんが言ったことをBさん、Cさんどう思いますっていうことを振るのが、それがもう限界。
1イシューに全員振ったらもう会議終了みたいになりますか。
そうなっちゃうからね。
でも12人ぐらいだと、隣の人と話してみても温まりやすい。
なんでそういうことかというと、遠藤さんがその背景で何ですかって聞いたように、
やっぱり一人の世界じゃない、この場にいると広がる、深まる、高まるみたいなことを体感させるっていうのが、場の大事なテーマ。
なるほどですね。
だから自分の子で考える、一人で限定されてしまう思考ではない、
この場によってしか感じられない、この深まり高まり広がりみたいなところをまず体感。
これは体感値でもあるんですかね。
そう。場にとって大事なのは体感なんだよね。
だから講座ではないのよね。講義ではない。
これ面白いですね。どこかのタイミングで、講義じゃないって言ってるにもかかわらず、
場作り養成講座、ちょっと5本編ぐらいで、ショートで整理してみたいですね。
そうですね。それを一回やらなきゃいけないかもしれない。
いやー、ポッドキャストでのショート版場作り講座もありつつ、
リアルでもやっていただいてもいいかなっていうぐらいに、これはぜひぜひ広めていきたいような感覚がここに来ておりますね。
ということで、時間も来てしまいましたので、場作りについて、最近質問も、
井上先生が前回は文字込みでやってくださったので、この質問があると思いますが、
もしもし、いろいろ具体的な話がありましたら、場作りについて質問を楽しみにしておりますので、お寄せください。
ということで、今日も終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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