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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤克樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、 井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も質問いきたいと思いますが、
質問少し長めというか長いので早速ご紹介させてください。
今日はですね、30代の方からのご質問です。
質問だけ来ております。
いきたいと思います。
ちょっと業種業界が分かんないんですが、
自分の父のセカンドキャリアについての質問ということで、
ちょっと面白い、今までにない切り口ですね。
いきましょう。
セカンドキャリアについて質問させてください。
私の父親がサラリーマンを引退し、1年後に退職を控えております。
いわゆる大手企業の管理職まで勤め上げたのですが、
セカンドキャリアのデザインをどのように行ってよいのか悩んでいるようです。
これまで私たちの世代とは違って、
仕事やキャリア能力の棚下ろしを行ってきておらず、
管理職特有の特別なスキルセットを保有しているわけでもない、
というかなりネガティブな自己イメージを持っているように話して感じました。
私の立場で自分の父にセカンドキャリアのアドバイスなどできず、
共に考えたいとは思う一方、大変悩んでおります。
100年時代において世の中の退職者の多くが、
同じ悩みを抱えているのではないかと思い、
息子代表として質問をさせていただきました。
井上先生どうかよろしくお願いいたします。
はい。
ありそうでなかった切り口ですね。
まあね、本当に100人いれば100通りの状況があると思うので、
簡単には言えないですけどね。
自分のスキルとかの棚下ろしができてないって言ってるんだけど、
管理職としてやってきたけど、
もしかしたら俺はこれをやったぞとかって手応えがそんなにないんだろうなってことなんだと思います。
ただ大手の管理職で、
大手という組織力があるからっていう場合もあるけれど、
なんだかんだ言って、組織がちゃんと回ってたところで管理職としてやっていたとしたら、
この人が俺なんもせんかったなって思ってたとしたら、
何もしなくてできちゃったっていうのがあなたの強みですよって言ってあげたいのね、まずね。
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だから強みってそういうところであって、
特別にああいう交渉ごとが得意だったとか、
部下との面談が得意だったとか、
そんな具体的なものの積み重ねというよりは、
だってうまく回ってたんでしょ、あなたのセクションっていうことは。
何かはやってたのよね。
まあそうですよね。
じゃあ何かっていうのの中で、具体的なやり方とかよりも、
結局はその人の存在感、あり方ってよく言うけど、
その人がいることによって回るっていうことっていうのがあると思うのね。
あの上司が来るとピリピリするんじゃなくてね。
なんもせんけどなんかいてくれると助かるみたいな人っていたりもするじゃない。
この方がそうだって言うんじゃないけど、
やっぱりうまく回ってきたんだよ結果っていうことに関しては、
ある意味自信を持って棚下ろしまでいかなくても、
自分のある種の成功体験としては持っておいたほうがいいよっていうのが一つ。
その中から考えると、やっぱり大事なことは、
自分ってみんなの関係性で成り立ってますよってよく言うので、
人との関わりの中で自分ってどんな存在なんだろう、
っていうのを棚下ろししたほうがいいなって思う。
何ができるとかスキルじゃない。
関係性の中における自分がどういう存在なのか。
僕が自分のことでよく言うと、どんなのになりたいんですかって言うと、
いや長老みたいになりたいですとか言うんだけど。
へー、意外と聞いたことない。
囚状じゃないんです、長老なんですみたいなことを言ったりするんだけど、
小さいころからずっとあるような集団の中に、
自分ってこういうところにいつもいるよねみたいなのってあると思うんだよ。
その存在感って実はとても大事だったりするので、
これを生かしそうよってのが一番最初に考えてほしいことかなと思います。
もう一個それを深めていくと、
それって何かというと自然な自分なんだよね。
ジョーさんなんかもよく言うね。
強みってなんちゃってって言ってできちゃうようなものがあるように、
やっぱり自分の自然体が醸し出すものだから。
っていうことは、今後の40年ぐらいやってきて今後を考えるって言ったら、
やっぱり自分の自然体の姿に素直になったほうがいいなって思う。
その自然体の姿というのが、自分がどういう強みかとかではなくて、
関係性の中のうっかり置かれるあり方の存在みたいなものってことですね。
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ほんわかして優しくて包まれる感じがあるっていう人がいたりとか、
この人なら何回相談できちゃうなでもない、いろんなものがあると思うんだよね。
っていう存在感と同時にもう一個は、
自分が何をやると楽しいのかみたいな。
かつての趣味とかなんでもいいや、いろんなもので、
自分が楽しいってなんだろうっていうことを、
もう一回考えたほうがいいかなと思っていて。
日本の中的にもこの楽しいとかってキーワードになってるじゃないですか。
やりたいことを仕事にとか。
この世代のこの悩みを持ってる方にとって一番逆に苦手なとか、
一番嫌なキーワードが気がするんですよ。
楽しいを優先するとか。
これは僕の知り合いで定年になって、かつての会社にいた人間だけど、
某アウトドアグッズの店の店員になったやつがいるよね。
ほうほう。まさにセカンドキャリアみたいな話ですね。
別に高額で雇われるわけじゃなくて。
とにかく百名山を登ったやつなんだけど。
昔働いてる時代のときに。
あの時代、40年かけて百名山を登ったんだけど。
それが自分の中で楽しいっていうか、好きなことなんだなと思って。
それへ行くための費用を、自分が好きなグッズが満載されるお店の中でアルバイトしてもらうみたいなのって、
すごい楽しそうによくLINEで写真送ってくるんだけど。
これってある意味楽しんでるよなって感じがする。
まあでも確かにその世代でそれだけ登り切ってて、
お客さんが来たら何でも教えてあげられるでしょうしね。
自分の体験から来る。
例えば、今度はどこの山登るんですか?って話は全部聞き取れますしね。
あそこってね、途中でこういうのがあるんですよとかね。
絶対ファンになっちゃうよね、お客さんがね。
みたいな存在感を自分で楽しんでる。
自分という人間の存在感と自分が楽しんでることっていうのが合わせると、
実は今までやってなかった新しいジャンルの自分のゾーンみたいなのが見える可能性はあるなとは思うんですね。
他に周りで、世代で言うと、
いわゆる退職っていうか、ずっと独立してやっちゃってる方ってある意味、
ちょっと参考にならないとこある気がするんですよね。
MSNのセカンド経験はどうやってデザインしたかって言ったら、
もうちょっとあんま質問が出ないような大きさとかも同じような感じなんですけど、
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ちょっと飛びすぎてて事例にならないんですけど、他の方とかどうなんですか?
あ、いやだから、めちゃめちゃ高校時代には頭が良くて、
教大へ行ったやつだけど、
そいつなんか今はもう本当にリビタルお金しかもらえないよって言ってるけど、
大学受験の生の数学を一対一で教えるとかっていうのをやってる。
これはピンポイントにはまりそうな能力ですね。
あと面白いのは、
俺英語を使って仕事したいんだよねーなんて言ってたんだけど、
結果今、とある大学の教授の事務方の仕事をサポートするっていうのをやってたりしてる。
大学の教授のアシスタント的なってことですか。
そうだって66の親父がだよ。
大学教授、年下だけどのアシスタントやって、
最初の1年試しでやったけど、いや続けてくれって言われたんだって。
でもこれって、普通助手というよりも事務方だから、
もっと若い人とか、変な女性とか、
一緒にいたら狭い空間にいるわけだから、教授の部屋なんて。
その中で気持ちの良いとか心地よいような相手がいればいいと思うんだけど、
66のおっさんがって。
そう、66の。こいつも完璧に剥げてるやつだけど。
それ井上先生しか言えないですね。
でもやっぱり存在感なんだ。
いてくれると助かるって言われてるらしいんだよね。
その人たちはなんでそこにちゃんとフィットできる。
まさにこの方のご質問が、
そういう感じに親父がなってくれたらいいなっていうのを相談のってあげたいけど、
まさに今みたいな事例って、なかなかうまくはまらないのが現実なのかなと思うんですけど。
だからもしかしたら若干、今僕が例に挙げたような人たちって、
僕なんかも結構よく知ってる人たちだったりするんだよね。
今遠藤さんの質問に関して、ふって今気づいたことがあって、
この連中と、僕も含めてなんだけど、
この連中とは、「お前ってさー!」って平気で話がたくさんできるんだよ。
たとえば井上に対しては、「お前井上ってさ、こうだよね。」とか。
いわゆる外からのフィードバックをすごくもらえてる。
だからもしかすると、「いやこれっていいのかもなあ。」みたいなことが、
自分の中に醸成しやすい環境にいるのかもしれない。
それこそそういう関係性の中にいる連中なんだね。
この方も息子さんでやりにくいかもしれないけど、
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やっぱり、「どんなだったの?」とか、
どんな露出も失敗でも含めてどんなことがあったの?って
ひもと言ってあげて、それを聞いているとこう感じるよっていうのは言ってあげた方がいい。
自らを語る場所もあるし、それに対して、
それこそ率直な素直なフィードバックをもらえる環境にあるからこそ、
自分がそれこそ何がしたいもそうだし、どういう存在なのかとかっていう、
今日出てきたようなキーワードを、
自らを知ることができる環境にたまたまいたことが上手く、
社会とのセカンドキャリアの接続点のように構想してるんじゃないかというところですかね。
たとえばそう言いながら僕も自分自身でインサイドを築いたんだけど、
さっき長老とか言ったじゃない。どんな人物なんだっけ、長老。
これね、実は私がコーチングを学んでいたときに、周囲の人に言われたんだよね。
井上さんって、首長とかそういう人よりもその横が不安と座ってる長老みたいなやつって言われたことがあって。
でもこれってほぼたった一回しか言われてないけど、
今でもちょっと持ってる自分なんだよね。
自分ってどういう人間かなっていうときに、その言葉ってどっかで出てくる。
だからそういうのってすごく大事なんじゃないかなと思う。
なるほど。
ここはでもね、テクニカルにとか、
じゃあどうすればいいんですか、次のワンアクションみたいな話にはなりきらないかなとは思いますが、
すごい大きなキーワードが、大事なキーワードがいっぱいありましたよね。
そういう意味で言うと、セカンドキャリアをやるときにせっかくなんだから、
自分がやりたいこととか、自分が何かの役に立つとしたら何の役に立つだろうかとか、
いろんな方面で考えるんだけど、その中心にあるのは、「え、自分って何だろうな?」なんて。
あーなるほど。そこに来るか。
だからやっぱり、自分って何だろうなって振り返るというか、
それを語れるような仲間との会話とか。
息子さんだっていいし。
そういうのがあると、やっぱりいいなとは思いますね。
なるほど。
ものすごい大きなヒントがありましたね。
まさにサラリーマンの管理職まで行かれたっていう方だからこそですけど、
ある意味、悪い意味ではなくて、
井の中の河津という関係性の中でしか自分を見れないですけど、
セカンドキャリアって社会に一旦解き放たれちゃうので、
違った角度から見られる自分というのも知ってないと、
なかなか自分のポジションを次に取れないのは、
自分を知るっていうのがキーワードだっていうのは改めて船落ちますね。
別に自分で自生して振り返るだけじゃなくて、
やっぱり人から言われるってすごく大事なこと。
会話の重要性もここになってくると。
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改めて奥さんかなんかに、「俺ってどんなやつだった?」って聞いてみてもいいし。
だいたい傷つくような言葉がいっぱい飛んでくるんでしょうね。
飛んでくるだろうね。
あとやっぱり仕事仲間でずっと仲が良くしてたり、「どう見えた俺って?」とか。
部下だった人間で仲良かったら、「どうだった俺が課長だったとき?」とかね。
聞いてみるといいんだよね。
うっかりなんだけど、ちゃんと管理職できてたと思うんだよね、この人。
俺はそこちょっと紐解くとキーワードが出てくる気がするんだよね。
この人の存在感として。
続きもやりたいようなテーマなんですけれども、
ぜひ一度今日はお時間きましたので終わりたいと思いますが、
このあたりさらにもうちょっと深掘ってほしいとこがいろいろありましたら、
ぜひプラスでやっていきたいなと思います。
これは一つの社会課題な気がしますので、
一つのテーマとしておいてやっていきたいと思います。
というわけで井上先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
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