これはアメリカの子供がスケボーカルチャーのコミュニティの中に
ちょっとずつ入って大人になっていくというか、
新しい世界を知っていくみたいな映画で、
もう一個は行き止まりの世界に生まれて、
アメリカの工業都市に生まれた3人、
幼馴染がちっちゃい頃から育っていくドキュメンタリチックな、
ドキュメンタリーですね、作品で。
みんなうまくいかなくて、親との関係とか、
彼女との関係とか、家族が増えるとか、
街を出るとか出ないとか、でも生きていかなきゃいけないですよ。
こんなどん詰まりのところで、
行き止まりの世界に生まれてのほうも、
割とスケボーがいいアイテムとして出てきて、
進んでいくような感じを出すんですけど。
とかもう一個、ラストブラックマンインサンフランシスコという映画。
サンフランシスコのもともと、
ブラックの方々が集まるような土地だったところがどんどん開拓されていって、
白人の方も流れてきて、
その住宅街というか、区画がほとんど白人の家庭になって、
取り残されて最後までそこに住んでいるブラックの方のお話なんだけど、
その中のセリフで、
お前の価値はどこに行っても変わらない。
壁とか床とか屋根とか関係ない。
こんなもんでお前の価値は決まんないっていうことを言ってて、
話自体がこの家から出てくるかどうかみたいな、
この場所から出てくるかどうかみたいな話なんで、
こういう言い回しなんですけど、
それがどうにもどん詰まりだった自分に、
いい意味でだいぶ残って、
この3作は繰り返し見たいなと思って、
ブルーレイ出てすぐ買いましたね。
今でも自宅に円盤が3枚ありますね。
これは多分、長いこと大事な映画になりそうだなと思っている。
考えれば考えるほど、
行きづらいなーとか、
どん詰まりだなーみたいなところは、
いまだに思ったりするんですけど、
そういう時に思い出して、
あの映画良かったな、もう一回見ようかなとなる映画ですね。
同時に、同時にじゃないな、
2021年かな、これは。
あのー、すごい感情が動いた作品があって、
少年の君っていう映画なんですけど、
香港の映画で、
あの成績優秀な女の子と、
ストリートで行けるような少年とのお話なんですけど、
どっちも学校で孤独だったり、
ストリートの中でも孤独だったりするところで
惹かれ合って、いろいろ起きていくところなんですけど、
なんかね、
くちゃくちゃになるまで劇場で涙が出てきて、
言ったら恋愛ものなんですけど、
そういうカテゴリーの映画でそんなに感情が言えると思ってなかったので、
すごく良いものを見たなって思うんですけど、
俺さっき紹介した3作と違って、
その劇場で見た時の感情がすごい気持ちの良い感情で残ってるから、
2回目見たらこれが汗ちゃうんじゃないかと思って見れてないんですよ。
で、多分見ないんですよ。
その時の受け取った感情を超えるものは多分ないし、
それを汗だもので浮気するのも嫌なので、
珍しい位置づけに入った映画でしたね、少年の君。
個人的にずっと好きなジャンルが社会問題を取り扱うとか、
実話ベースのものとか、
普段生活してる分には見聞きしないし、
言ったら関係のないことではあったりするんだけど、
知らなくて良いことはたくさんあるかもしれないけど、
知らないことで誰かにとっての心のない言葉が出てしまったりとか、
するのが凄いここ数年怖くて、
だから積極的にそういうのは知りたいと思うし、
そういう社会問題を書いてる作品を見て、
やっぱ社会のこういうところっておかしいよねとか、
これは絶対にもっと良い方向に改善されるべきだみたいな、
怒りに近い感情を覚えるのが良い体験だなと思って、
ちゃんとおかしいことをおかしいと思えてるっていうところに、
まあ変な話安心感もありつつ、
だからそういうのがあればよく見に行くんですけど、
2021年ぐらいに割と固まってたのがあって、
コレクティブ、国家の嘘、ルーマニアの医療汚職の話ですね。
モーリタニアン、黒塗りの記録、
これは9.11のテロリストの実行犯、
テロリストの犯人を政府側がデッチ上げて捕まえようとする話なんですけど、
それをデッチ上げられた人を助ける弁護士が主役になる話なんですけど、
あとはダークウォーターズ、巨大企業化を恐れた男、
アメリカの郊外の話ですね、
アメリカの農地に工場ができてそこから出てくる汚染物質で、
周辺の農家が大変な被害を受けるという話なんだけども、
政府とか大きい企業とか、理不尽なことをするでかい力、
みたいなところに立ち向かっていくような話で、
全部実話ベースみたいな。
それこそこういうことって、最終的にうまいこと言う話が多いし、
そうだから映画として結末に持ってこれてて、
映画として成り立ってるんだろうなって思うんだけど、
だから見終わったら良かったなと思うのと、
同時にまあ多分、引き続きどこかでこういうこと起きてるんだろうなと、
いうことを感じるところですね。
で、他にね実話ベースで、最近見たところではあるんですけど、
差別関連、こんなくくりでいいのかちょっと怪しいですが、
福田村事件とか、キリングオブケネスチェンバレン。
福田村事件の方は、日本の世の中が割とわたわたしてる時に、
遠くの地方の方が方言で喋るのを、日本語がおかしいつって、
お前は朝鮮人じゃないかって言って悲しい事件が起きる話。
で、キリングオブケネスチェンバレンの方は、
一人で暮らしてる黒人の男性が医療アラームみたいなやつ、緊急コールみたいなやつを間違って押しちゃって、
自宅でね。で、その大丈夫かどうか確認しに来た警察とすれ違いがあって、
生きるっていうワードがすごく2020年、2021年くらいに自分の中で大きなワードって残ってて、
そっち寄りの映画っていうか、映画をそういう見方していたっていう方が多分正しいんですけど、
アカデミーにとったノマドランドとか、アメリカでAmazonとかで期間限定で働いて、
また住処を移してみたいなノマド生活をする人たちの話とか、
ほぼ8でも話した14歳のしおりとか、中学3年生の3学期3ヶ月をただ移すとか、
帰れない山とか、2023年かなこれは、イタリアの山で育った2人幼馴染み、
片方はずっと山の子でて、片方は街に出て大学で勉強して、みたいなところの人生の交差を描いていくんですけど、
それぞれ全然違う作品なんだけど、人が生きている様を丁寧に映していて、
人生って最高だな、とまではいかんけど、いいもんだなって思える映画、
なんか結構救いになるというか、織りを見て見返したくなるというか。
で、生きるっていうはちょっと同様に、同じぐらいで、
去年、その祖母が亡くなりまして、その時に人が死ぬこととか、弔うことみたいなことを考えてて、
同じ鍋のもつを食うっていう番組に遊びに行かせていただきに、みたいな話をしたんですけど、
弔うこと、忍ぶこと、弔うことを考えたんですけど、
そのきっかけになった映画で、プラン75、カワッペリムコリッタとか、
いつかの君にもわかること、っていう映画が結構残ってて、
プラン75は75歳以上の方を、うーん、切っていくプログラムというか、言い方が悪いね。
まあまあそんな感じなんですけど、カワッペリムコリッタはそれぞれ、
登場人物が近い人、身近な人の死をどうやって乗り越えていくか、
乗り越えてかどう向き合っていくかみたいな話とか、
いつかの君にもわかることは、シングルファーザーのパパが余命宣告されてて、
自分が亡くなった後に自分の子を預ける里親を探しとか、
亡くなった後に何を残すかとかを考えていく話なんだけども、
生きることも大事だけど、まあそれは同様に死ぬことも大事で、
というか絶対にあって、なんか自分が生くことより、
周りの死とどうやって向き合うかみたいなところの方が気になるというか、
重きが置かれていそうだなと、個人的に自分の中でね、
みたいなのを思うと、自分はどうするんだろうなとか、
周りが亡くなった時とか、自分が亡くなった時の周りの話とか、
いろいろ想像がかきたてられるし、まあ多分遠い未来の話であってほしいけど、
いつかわかんないのも事実だから、考えねばあかんなと、
みたいなことを全然こう、暗い向きじゃなく書いてくれた、作ってくれたのが、
この辺ですね。カワペリムコリッタ。いつかの君にもわかること。
ゆっくり見たい。考えるきっかけになるとてもいい作品でした。
あとはね、なんかずっと思い出の作品の話ばっかりしてますけど、
こういうのが見たいんですよ、みたいな。気楽に見れるので割と好きなのが、
もちろんアメコミ、マーベルシリーズとかね、DCコミックスのシリーズも好きなんですけど、
フランスの映画で多くあるんですけど、貧しい世帯の生まれの人とか、難民の人とか、
囚人の人とかが、何かしらの芸を身につけて社会に還元していく、
みたいな映画が割とあるんですよね。そういうテンプレートっていうと言い方がすごく雑ですけども、
去年で言うとアプローズアプローズっていう映画、フランス映画で囚人が演劇をするんですよ。
それが跳ねていって、全国ツアーとか、パリのペラザっていうまあどでかいところで演劇をするみたいなところがゴールにある映画で。
他だと2023年、ウィーシェフっていうのが、一流レストランのシェフだった人が難民の子たちに料理を教えて就職までこぎつける。
難民の子たちが18歳を超えて職もなかったりすると、強制送還で国に返されるから、
なんとかフランスに残って稼いで母国、家族にお金を送るみたいなことを考えてくる子たちへ手助けっていう形で料理を教えていく。
とかテノール、これもパリ郊外の団地済み、割とパリ郊外の団地って結構貧しい環境なことが多いんですけど、
そこに生まれた子がひょんなことからオペラを習うことになって、
自分たちは団地の周りのお友達とラップとかやってるんですけど、オペラやってみたらめっちゃ上手く歌える。
そのままオペラのコースに進んでいくんだけど、地元ではラップやってて、
お前オペラなんかやってんのだっせえなみたいなこととか。
最終的に劇のクライマックス自体はそういう芸のシーンがあるんで、すごく気軽に心揺さぶられるというか、
惜しみなく自分の芸を伝えていくスタイルみたいなのがすごくお気に入りで、
こういう映画があれば見に行って、こういうのこういうのって言いながら出てくるんですけど。
あと興味のあるところの分野で言うと、やっぱ芸術の類、アートの類が好きで、
いろんなことを考えるきっかけになるので見に行くんですけど、
これも多分2021の頭とか、ルーブル美術館の映画があって、
これも創作じゃなくて、ルーブル美術館、2021年が多分ダビンチ、生誕化、没後化の何百年とかで、
ルーブル美術館がそのダビンチの記念展、記念企画展をやろうとしてたときに、
映画のカメラ入れて、キュレーターの人とルーブル美術館、ダビンチ展を回るっていうシンプルなやつなんですけど、
静かなルーブル美術館に行くって基本的にないんですよ。絶対に誰かがいるし、大体に賑わってるんで、
そんな美術館をキュレーターと回るってめちゃくちゃ豪華な体験で、
もちろん映像も美しければ画質もちゃんといいし、いろんな説明も加わってて、
映画を見たというよりは美術館に行ったっていう体験だから、またちょっとこの話の流れとは違うかもしれないんだけど、
他のアートを題材にした作品で言うと、皮膚を打った男、2021年ですね。
社会に問題を投げかけていく作品を作るタイプの作家がいて、その作家が人の背中にタトゥーで作品を作ると。
そのタトゥーで描かれたのがビザの絵。ビザってパスポートとかに使うんですね。
どっかの国に入るときに必要な入国許可、滞在許可みたいなやつなんですけど、
その彫られた人は人間でもあるし芸術作品でもあるし、輸送の際は人間として扱われるんだけど、
でも美術館で展示するときは作品として扱われるし、その彫られた人も死後、その背中に彫った皮膚の部分、タトゥーの部分がどこに収蔵されるかも決まってるし、
なんかすごい皮肉ではあるんだけど、どっからがアートなんだろうってすごく思ったところ。
そういう思考をするように問いをかけて作品を作っているんでしょうけど、
線引きの話は個人的にはすごく好きなので、今でも考えるんですけど、そんなことを考えたら、
今年ね、ついこの間、クライムズ・オブ・ザ・フューチャーっていう映画が公開されまして、
まだやってんのかな?もう終わったのかな?
これ割とホラータッチでサイエンスフィクションな感じなんですけど、
未来、人間の痛覚がなくなった時に、手術をそのままパフォーマンスとして、ショーとしてやるっていう設定でそもそも始まるんですけど、
人の臓器にタトゥーを彫って、それをアートとしていくっていうことなんだけど、
これも同じように、人体を扱う作品って、どう転んでも、どう頑張っても倫理の話はついてきて、
そうなった時に、痛覚がないから苦しくないし、やってもいいのか?とか、
実際にやってもいいってなった時に、それを見てシンプルに楽しめるのか?とか的なことを考えると、
またやっぱ芸術ってなんだろう?アートってなんだろう?ってなってきて、
いいモードに入れる作品ですね。
あと、『ダ・ヴィンチは誰に微笑む?』っていう映画で、これドキュメンタリーなんですけど、
ダ・ヴィンチの過去最高額で落札された絵画があるんですけど、そのオークションからかな?
オークションを巡って、いろんな人の思惑が行ったり来たりするわけですよ。
仲介の人とか、出資者とか、オークションハウスの人とか。
でも見応えがすごいんですけど、これ何がすごいって、これも実話で、ドキュメンタリーで本人たちも出てくるんですけど、
これが事実かと。フィクションって言ってくれた方がよっぽど腑に落ちるみたいな作りしてて、見応え。
こういうアートの話とか、一芸を身につけるみたいな話は、ずっと心地よく、
社会問題とかになると結構重めに考えたりするけど、そういうの無しで見れる。
別れる決心という韓国の映画ですね。ロマンスとミステリーみたいなところの題材なんですけど、
どの感情で何が起きたかが分からんっていう分からなさがすごく面白かったと思える、
なんか不思議なサスペンスというか、不思議なミステリーをずっと見ている感じ。
主人公と同じようにずっと、え?何なん?って思い続けてみるし、今でも思ってる。何なん?って。
でもめっちゃいい作品だったなって思う。別れる決心。
逆にすんげえ面白かったけど最悪だなっていうのが怪物。めちゃくちゃ面白かったし、
すげえなんかよくできたっていう言い方だったら分かんないけど、すげえいい作りだったなって思うし、
あー面白ーって思ってみたけどやっぱりどう考えても最悪だったなと思って。
なんか結構こんなこともあるんだと思って記憶に残ってますね。
今までにない感覚?分からんけど面白い。面白いけど最悪。
うーん、マイノリティの要素の使い方とかは嫌だなって思って見てました。
みたいなところ。まあいろんな切り口で流れ流れて喋ってきましたけど、
ちょっと一個一個ねすごくたくさん掘り下げるっていうのはなかなか時間的にも内容的にも難しかったんで、
だいぶ簡単に紹介はしてきましたけども、
名前の出た作品で自分も好きとか心残ってるとかいうのがあればぜひお話ししていきたいですし、
まああとはねあれだ、もうこんだけなんかたくさん見てるんだからおすすめ1個ぐらい知るよみたいな、
言っちゃよかったやつ言えよみたいな感じあるかもしれないと言いますけど、
多分ほぼあっちをこうやって聞いてくれている方々、
ポッドキャストを割とよく聞いている方々はカモンカモンおすすめです。
ラジオDJがおいっこの面倒を見る話なんですけど、
まあ良かったのが子供のインタビューが本当の生の声で、
それが違和感なく作品の中に散りばめられているのがすごく好きで、
大人ってこんなこと言うけど多分違うじゃんみたいなことをね、
あっけらかんと言っている子供たちがたくさんいるのは嬉しいね。
スッキリするし、あのインタビューシーンは全部とても良かったなって思って見ています。
カモンカモン大好き。
そんなところで、竜巻ひとり会はここ3,4年の映画のまとめの記録とさせていただきます。
来週以降はまたキッスターバッチ通常回になるので、
高校期待といったところです。
この番組キッスターバッチでは番組の感想、質問、
ここ数年で劇場で見た映画でとても良かったものなどなどを募集しております。
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バイバイ。