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おはようございます。蜜のあじ子です。
連日の猛暑。
ふぅ、暑い。
まあ、暑い暑いといったところで、涼しくなるわけではないので、
冷房の効いたお部屋で、ついつい、冷たいものを口にしてしまいます。
いろんなフレーバーありますが、やっぱりこれに手が伸びます。
今回のテーマは、バニラアイス、アイスクリーム。
夏に限らず食べたいおやつではあるんですが、アイスの起源、ちょっと調べてみました。
17世紀末、パリで世界初のアイスクリームっぽいものが生まれたようです。
当時はホイップクリームを凍結させたもの。
グラス・ア・ラ・シャンティと呼ばれていました。
19世紀の半ばになると、アメリカで牛乳を使ったアイスクリームが作られるようになります。
日本では、明治の初めごろ、横浜の町田房蔵さんという人が、
馬車道通りでアイスクリーム製造販売を始めたのが最初のようですよ。
そんなアイスクリームの代名詞となるフレーバーが、バニラ。
白いし、特別何にも入ってなさそうなので、
プレーンなもの、デフォルトの仕様だと思いがちですが、
このバニラ、とっても高級なフレーバーなんです。
アイスクリームの香料として使われるようになったのは18世紀ごろ。
牛乳や卵などの動物性の食材を使うので、そのにおいを消すために使われました。
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バニラってランの仲間の植物です。
バニラビーンズと呼ばれる、さやに入った小さな種。
この種が、あの甘い香りを出すんですが、甘い香りになるまでが、実はとっても大変なんです。
まだ青いさや状の実を収穫した後、
キュアリングと呼ばれる発酵と乾燥を繰り返しながら半年ぐらい貯蔵をして、
初めてあの甘い香りのバニラビーンズが出来上がります。
以前は時々このバニラビーンズの黒いつぶつぶが入ったアイスクリームやプリンなんかを見かけたんですが、
ここ数年ほとんど目にすることはありません。
実は2015年以降、健康志向の高まりから天然原料への需要が伸び、
また一大産地のマダガスカルが干ばつやサイクロンによって被害を受けて、
今はワシントン条約で制限されているため、天然のバニラは輸入することもできません。
人工的に栽培されたものが出回っているわけですが、
値段がぐんぐん上昇し、1キロあたり635ドルにもなっているそうです。
スパイスの取引としては、サフランに次ぐ第2位の価格、金属の銀よりも高い香料として取引されています。
S&Bのバニラビーンズを調べてみたんですが、2本入りで874円もします。
2本っていうのは、細長い10センチぐらいのさや、これが2本です。
そんな高騰しているバニラ、そう簡単にお菓子に使うことはできなくなりました。
現在は市場の99%は合成バニラ香料、天然ものはほとんど使われていないんです。
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このバニラの香り、何度か出てきてますが、成分はバニリンです。
正式名称は4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド、アルデヒドの仲間です。
比較的簡単に合成できるようで、お手頃価格のバニラ味にはほとんどこの合成香料が使われていると思います。
見分ける方法が一つだけ。
バニラビーンズを使っている場合は、原材料にバニラ香料と表記することが可能です。
人工のバニラの場合は香料のみ。
ちなみに、ハーゲンダッツのバニラ、原材料表記見てください。
バニラ香料ってちゃんと書いてあります。
最後に、アイスと一口に言いますが、脂肪の量によってその種類が違います。
アイスクリームとは、乳固形分が15%以上、内乳脂肪分が8%以上入っているもの、以下脂肪分が多いものからいくと、アイスミルク、ラクトアイスと続きます。
乳脂肪分が入っていないものは、氷菓と呼ばれるんです。
暑い日に食べたいアイス、たまには原材料の欄も見てくださいね。
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お相手は蜜のあじ子でした。
明治のプレミアムアイスは香料って書いてあります。