これすごいぶっ飛んでるかもしれないですけど、地球を美しくしたいっていう意図しかないっていうのがあって、
それはどういうことかというと、もともとは小さなアトレイ事務所で、すごいボスが夫婦でやってて、僕一人みたいな小さい事務所でやってて、
デザインで結構学べた面も多かったんですけど、やっぱり批評しちゃった部分もあって、デザインで食っていくのつらいなっていうところがあって、
やっぱりそこで感じたのが、クライアントさんとかにいろいろ打ち合わせに行くと、まだ小さい事務所だからっていうのもあるんですけど、
やっぱりそもそも建築の、我々の事務所がやってる内容はあんまり知られてなかったりとか、
あとはデザインに対するリテラシーというか関心がそもそも実はなかったみたいなこととか結構あったりして、
それが結構悔しいなって普通に素直に感じたりしたんですよ。
で、そこから転職して内装の工務店さんとかに一回、修行も兼ねて移るんですけど、転職するんですけど、
でもその時にデザインと距離を取ってみてから改めて、やっぱり普通に素直に考えてみると一色銃って言われるんですけど、
銃に関する、つまり建築とか銃っていうのが世の中であんまりデザイン的な面白さとして受け止められてないなってことで、
素直に普通に気づいて、で仮にそれをうまく広められる世界があったとしたら、
例えばですけど、そういう僕が今やってるプロジェクトとしてクライアントさんになってくれる人とかも、
もともとそういう発信を見ながら頼んでくれる方だったら、もうちょっとリテラシーがあったりとかして、
面白いプロジェクトになったりとか、そもそももっと美しいもの作ろうみたいなモチベーションで頼んできてくれる人が増えたりとか、
あとは実際にお客さんなんなかったとしても、日常の楽しみ方って人それぞれだと思うんですけど、
でも美味しいもの食べたりとか、友達とインスタの写真アップして楽しむぐらいの以外にも、
都市とか建築とかインテリア見ながら心落ち着けられたりとか楽しむみたいなことが普通にできたら、
それだけで人類の幸福度が上がるなって普通に思ったりとかして、
そう考えると解説していろいろ建築のこと分かりやすく知ってもらうっていうのが、
すごい大げさな言い方ですけど、人類全員のためになっていくんじゃないかなって思ったりして、
その結果僕に仕事が来るんだったら、それはそれでまた一ついい建築が増えるかもしれないし、
そういう循環というか、そういう構造が広まっていったら、
結構割と本当に日本の景色とかそういうのが変わっていくんじゃないかなって思い始めて、
それで発信をやろうみたいな、発信が来て仕事が来たらそれもそれで楽しんでやろうみたいな、
理想は両軸がうまいバランスできたらいいんですけど、
でも続けられる意味はすごいそういった意味ではあるんじゃないかなって思った。
なるほど。素晴らしい。めっちゃいいですね。
そうだなと思って、そういう建物に対する美意識ってどういうところで培われるんだろうとか思うと、
やっぱりそれを専門にしてきた人は注目してみれたり、その背景にあるデザインの意図っていうのは分かるけど、
確かに一般の人が例えば家を建てるときに接続できる道具って、
こういうカタラグの分厚いやつから3色、パール、ベージュ、ピンク、この3つしかないみたいな、
その美意識の中で選んでいくと、そりゃそういうものしかできないし、
その一般の人たちの感覚って拡張されないよなとか思うと、
もっとそっちの人たちに寄り添ったコミュニケーションって本当に大事だなって今聞いてて思いました。
もうあのカタログを変えたいんですけど、どうすればいいですか。
新しいカタログを作ってもらいたいですね。
今ちょっとお話でもあったんですけど、実際にその建物もご自身作られて、空間も作られていて、
なんかそのツイッター経由で声がかかってみたいなところから活動が広がったみたいなこともあるってお伺いしてたんですけど、
そこら辺も教えてもらえますか。
そうですね。今まで完了したプロジェクトで言うと大体10件ぐらいはあるのかな。
今やってるプロジェクトも10件ぐらいなので、
トータルで言うと今依頼されてるのも含めて20件ぐらいをやってる感じになるんですけど、
運がいいことに僕の実家がそもそもなんか、
実家全然デザインではやらないんですけど建設会社と一応設計事務所は形としてなんかあって、
僕はそこにもう会社員として入る形で仕事が受けられたんで、そういうのもあってすごいついてたっていうのもあるんですけど、
ただなんか発信活動してから仕事が来るっていうのはそもそももっと時間かかるって思ってたんですよ。
発信に集中して一回会社員を辞めてる時期があるんですけど、
しばらくニートでいいから発信してたらそもそも設計じゃなくてプロデューサー的な感じで頼まれるんじゃないかなぐらいに思ってたら、
そしたら会社、発信にもう専念したいんで、なんかそういう感じで会社辞めましたっていうのを発信した1ヶ月後ぐらいに住宅の仕事とか、
新築の住宅を作ってくださいとか、あとは京都で有言って言うんですけど、お茶屋さんの内装をお願いしますみたいな相談があったりとか、
そういうのが結構立て続けに全国いろいろ来たりしてっていうのがありました。
来るルートは結構様々で、フォロワーさんがダイレクトに頼んでくれるプロジェクトもあるんですけど、
あとはフォロワーさんが営業係になってくれてて、面白いの作りたい人がいるんで紹介しますみたいな感じで聞かれたりとか、
そういうのもあったりとかっていうので徐々に広がっていくとか。
あともう一つは今ホテルの案件とかいくつかやってるんですけど、
それはある都内のホテルオーナーの方が僕らと1回プロジェクトをやった時にちょっと仲良くしてくださって、
その後にその方がいろんなホテルのブランディングデザインみたいなことをやってたりしてるので、
それで他社さんのホテルに一緒にチームになってその方と一緒についていって、デザインとか建築の提案をしに行くみたいなことで、
直接そのお客さん自体はフォロワーではなかったりするんですけど、
でもそういう形でこういろんな大きいプロジェクトに今ちょっとつながりつつあるというか、今の現状ですね。
じゃあ徐々に地球を美しくしていってるんですね。
そうですね。今そういう野心の下で動いてますね。
あと分かるか分かんないんですけど、私たち結構毎年いろんな都市に行って、その都市をリサーチしたり見たりしてるんですけど、
今年は去年はエジプトのカイロに行って、今年はベトナムのホーチミンに行くんですね。
でアーバニストキャンプっていう形でちょっと参加者も集めながらアーバンリサーチをしていくっていうのをやりたいなと思ってるんですけど、
ベトナムやっぱ結構面白そうな建築たくさんあるなと思っていて、
もしミルゾーさんがお勧めの建築とかがあれば知りたいなと思いました。
僕が昔アトレイ事務所で勤めてた時に一回だけ出張で行ったのが、
カンボジアでちょっとそういう組織設計事務所の人たちにデザインを頼まれて一緒に行ったプロジェクトだったんですけど、
新しく作るビルの内装を考えたりとか、ちょっとした議員さんの合定を一緒に基本設計で考えましょうみたいなプロジェクトで行ったんですけど、
向こうの建築の中で結構びっくりしたのが、バンモリバンっていう建築家がいて、
調べてもらうとわかるんですけど、オリンピックの体育館とかそういうのを作ったりとか、学校とかいろんな施設作ってるんですけど、
日本の短技建造みたいなすごいかっこいい構造物を作る、カンボジアでめちゃめちゃ有名な建築家らしいんですけど、
それを目の当たりしたときすごい迫力があって面白くて、
バンモリバンですね。
VANのモリバンですね。
もちろん地域が違うからっていうのもあるんですけど、でもアジアの全然違う日本と違う国でも、
日本みたいな短技建造みたいなスーパースターの建築家が出てくるんだって思ってすごい感動して、
もしベトナムに行くときにもそういう、ちょっと全然調べてるんでわかんないですけど、そういう建築家がいるのか、
なんかそういう近代をグワーッと押し上げてた人がいるのかとか、ちょっとそういうのもしいたら気になるなっていうのもあるかも。
いいですね。
やっぱり興味あるのは、なんか時代を引っ張っていく建築家がその土地どちにいると思うんで、
そういうのを観察していくと、その国の特徴がすごい見れるのが好きですね。
確かに誰が人気なのかとか、それでその土地柄とか時代性、結構わかりますよね。
日本は誰なんですか、今。
日本は、でも今、賛否両論あるかもしれないですけど、やっぱ熊健吾さんは結構ポピュラーになってきたんじゃないですかね。
なってきたというか、普通に地方でもいっぱいありますから、
建てられてて、やっぱり一般の人に知られてるって意味だと熊健さんはやっぱ強いんじゃないかなと思いますね。
その次みたいな世代はいるんですか。
その次の世代は、今40代の方は結構いっぱいいらしてて、
僕が強いなって思ってる方としては、
例えば大西真紀さんっていう方とかは、学生の頃からめちゃめちゃ頭角を表してたし、
今作ってる建築も、形がすごい自由だしテクニカルだし面白いなって感じはありますよね。
あとは、最近、まだプロジェクト自体はすごくスーパースケールなわけじゃないですけど、
個人的に結構好きだなって思ってるのは、増田さんと大坪さんっていう建築家がやってる、
増田大坪っていう、そういう2人の建築家のスタジオがあるんですけど、
それはアプローチというか視点というか、これを建築っていう風に考えるんだみたいなことが結構面白くて、
ちょっと今具体的に全部説明できませんけど、その人たちはやっぱ面白いなって思いながら見てますね。
いいですね。
あとはでも、僕らの同世代でいうと、この間それこそポッドキャストに出てきてた大野さんとかは、
結構オンサイトの大野さんとかって面白いなと思います。
やっぱ建築が一番面白く感じるのは、材料だとか技術とかテクニカルな部分でアイディアを出してくるところが一番面白いと思うし、