この番組は画家の作品や人柄から、こんな悩みを抱えていたのでは??と想像して勝手に効く香りを調合してみようとする番組です。
今回取り上げる画家は、20世紀のフランスで活躍した画家アンリ・マティスです。
キーワードは”原点回帰”
転機にも関わるエッセンシャルオイルも加えられ、甘く、ちょっとスパイシーな素敵な香りができました。
アンリ・マティス (Henry Matisse、1869年12月31日-1954年11月3日)フランスの画家
私がマティスの作品からいつも感じるのは、明るさ、豊かさ、楽しさ、リズムなど元気が出る要素。
しかし当たり前ですがマティスの人生にもたくさんの暗い時代や苦労などがあります。
特に人生後半の十二指腸ガンによる手術で車椅子生活になり立って絵筆を握り絵を描くことができなくなったこと。
第二次世界大戦中には、離れて暮らしていた家族が一時捕まったりということもありました。
制約のある中でも生涯追求してきた”絵の本質”を問い続けることマティスは、自分の悲しみをどう消化して前を向いていったのだろうと、それが今回マティスの香りを依頼した理由です。
放送後のひとこと
Yukiさんより香りのスプレーボトルが届いてすぐ、匂いを試してみたところ、すぐ甘い香りに包まれて、その後スーとするような爽やかな香りが広がっていきました。
今回で3回目の香りですが、サッと消えていくもの、しばらくずっと残るもの、後からどんどん出てくるものなど色々な香りが微妙に重なりあっているのをすごくわかります。これがいわゆるトップとかミドルノートとか言われるものなんだなと実感。
放送でも話していますが、今回はなぜか海が私の中でイメージとして浮かんできました。マティスがニースにいたことや、窓からの海の眺めなどを描いた絵があることに引きずられているのかも知れませんが・・・(笑)
ザバーンという高波や、寒々しい海ではなく、キラキラと太陽を反射する穏やかなブルーの海です。
マティスは何度も荒波に遭遇しましたが、それを穏やかな海に変えるかのように、自分のアトリエを整え、美しい世界で溢れさせることで、あの豊かで明るい前向きな作品を生み出したのだと感じています。
▼番組内でご紹介しているクリムトの香りの調合の秘密はブログでご紹介しています!!
https://cosinessandadventure.com/henri-matisse-fragrance/
【パーソナリティ】
・画家と絵が好きな人をつなぐ Yoko
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・自然と人をつなぐ人 Yuki
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