00:00
群馬県のニュースをお伝えします。
(1)2024年に生まれた外国人を含む県内の赤ちゃんの数(出生数)は、前の年に比べ4.5%減の1万276人で、
過去最少を更新したことが、27日、厚生労働省が発表した人口動態統計の速報値で明らかになりました。
出生数から死亡数を引いた自然源は、前の年を1181人上回る1万7598人と過去最大を更新し、人口減少がさらに加速しました。
全国も出生数が過去最小の72万988人、自然源が過去最大の89万7696人でした。
こうした状況を受け、県生活子ども課は「県民が安心して子どもを産み育てられるよう、ライフステージに応じた切れ目ない支援に取り組む」と強調。
新年度は保育士の増員や新生児の先天性代謝異常検査の拡充など48項目を盛り込んだ「こどもまんなか推進プログラム」に取り組む方針です。
(2)新型コロナウイルス禍の教訓を踏まえ、新たな感染症の発生や蔓延に備えて医療機関と結んでいる「医療措置協定」について、
県は27日の県議会一般質問で、締結先が817機関となり、パンデミック時に入院病床670床、発熱外来801か所を確保できる見込みであることを明らかにしました。
他にも県は本年度、前橋赤十字病院に感染症医療支援センターを設置し、研修などを通じて県内医療機関の対応力向上と人材育成を進めています。
(3)交差点で歩行者と車両を分けて通行させる歩車分離式の信号について、警察庁が1月、導入を検討すべき条件を大幅に緩和する指針を各都道府県警に通達したことを受け、導入促進に向けて活動してきた本県の交通事故遺族は「前進」と歓迎しています。
指針の改定は23年ぶりです。自動車王国でありながら、県内の信号機全4190基に占める歩車分離式の信号の割合は2.8%にとどまっており、歩行者や自転車で通学する児童生徒らの命を守るための導入加速が期待されます。
(4)連合群馬は27日、高崎市内で春闘決起集会を開き、加盟労組の組合員らおよそ170人が賃金の引上げや格差是正を訴えました。
03:08
連合群馬の佐藤会長は高崎城市公園で、賃金が物価上昇に追い付かず、可所分所得や実質賃金が目減りを続けていると指摘。
「昨年を超える水準を本気で目指さなければいけない。この春闘交渉で群馬の賃金相場をつくり、最低賃金を上昇させ、働く者全ての労働環境を改善する原動力にしましょう」と呼び掛けました。
その後、参加者は「月例賃金の引上げにこだわろう」 「適正な価格転嫁を実現しよう」などと声を張り上げながら、JR高崎駅周辺を練り歩きました。
(5)県内最多の1万6千人超の外国人が暮らす伊勢崎市で、外国人が経営するレストランが集まった「多国籍マルシェ」が27日、伊勢崎市役所で開かれました。
伊勢崎市内の7店舗が出店し、本格的な自慢の料理を販売しました。
食を通じた交流と相互理解の場をつくろうと、伊勢崎市国際交流協会が主催したものです。
会場にはペルー、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、スリランカの計5カ国の料理が並びました。
庁舎内にはスパイスの香りが漂い、弁当などを買い求める多くの客でにぎわいました。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。