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というわけで始まりました。
この年末年始見てた映画とか本とかの話なんですけど、
あと本当にいろいろ見たんですが、面白かったのはですね、
吉田圭介監督の空白って映画がすごく面白かったんですよね。
それを見終わったのがですね、
12月31日の11時58分くらいだったんですけど、夜の。
あと2分くらいで新年になるぞみたいな時にですね、
激重の内容だったんですけど、見終わってですね、
うわ、残り2分で見終わったけど、
これ今年一番面白かったなっていう映画でですね、
1月1日になってもう1回見るみたいな、
こんな重たい映画を年末年始1回ずつ見るって、
すげえなと自分でも思いながら見てたんですけど、
逆に言うと健康な印だなと思ってですね。
あのね、自分がですね、健康だとそういうですね、
毒を摂取できるというか、だなというふうに思ったんですが、
その空白はですね、
中学生の女の子がスーパーで万引きをしたのかなっていうのでですね、
スーパーの店長がですね、逃げ出したんで追っかけて行ったらですね、
その先でトラックに引かれると。
で、死んじゃってですね、そのお父さん、ものすごい暴力的なお父さんがですね、
ものすごい悲しんで、そのスーパーの店長と対立するというか、
スーパーの店長を攻め立てるっていう、まあそういう話なんですよね。
でですね、本当にこのとんでもないことを起こしてしまった、
怒っちゃった、それはもう取り返しがつかないっていう映画だと思うんですよね。
取り返しがつかない系映画というか、こういうのすごく好きなんですよね。
なんで好きなのかわかんないんですけど。
なんだろう、あとシークレットサンシャインっていう韓国の映画とか、
この間話したマンチェスタバイザーシーもそうですよね。
自分の子供がですね、自分の酔っ払った時のミスで3人焼け死んだとかですね。
シークレットサンシャインは自分の子供がですね、
誘拐殺人犯に殺されたっていうのをですね、
そのもう取り返しがつかないことにですね、
すげえ主人公たちが苦しむっていう話なんですよね。
で、その3つどれもめちゃくちゃ好きなんですけど、
なんでこういうの好きなのかなって思うんですけど、
なんかですね、とんでもないことが起こっちゃって、
取り返しがつかないことが起こってですね。
で、取り返しがつかなかった時に人間はどうやって折り合いをつけるのか、
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もしくはつけられないのかっていうことをですね、
やっぱ興味があるんでしょうね。
なんかその折り合いっていう言葉はですね、
結構面白い言葉だなと思って、折り合うわけじゃないですか。
だからですね、なんか多分、
何かをくっつけようとしてるみたいなシチュエーションなのかもしれないですけど、
何かをくっつけようとしてる、そのままではくっつけようがない、
ぶつかったり、はまらないと。
で、片方折る、もう片方も折る、そしたらくっつくっていうような状態をですね、
折り合うって言葉の意味に含まれてんじゃないかなと思うんですけど、
そのですね、取り返しがつかないことが起こったという事実ですよね。
とかですね、自分の大切な人がですね、永遠にいなくなってですね、
一生会話もできないみたいな、というような事実とですね、
今のまんま普通に生きてる自分っていうのはですね、
もう全然折り合ってないわけですよね。
もうぐっちゃんぐっちゃんにぶつかるわけじゃないですか。
なのでですね、もうどうすりゃいいかわかんないぐらいなレベルですよね。
なのでですね、自分も折り、そして周囲も折る、その事実も折ることですね。
折り合うことができる、もしくはできない、っていうようなことを多分描いてると思うんですよね。
僕らの普通の日常レベルだとですね、大体のことは折り合えるんですよね。
あ、嫌だなみたいなことってまあまあありますけど、
まあいいや、こう考えてこうすりゃいいか、みたいなんですね。
折り合って折り合ってってあるわけですけど、
こんなレベルのですね、取り返しつかないことが起こった時に、
どうやって折り合うのか、折り合えないのかっていうのを、
やっぱりすごくですね、フィクションだからこそ見たいですね。
自分は絶対に経験はしたくないですけど、見たいと思ってますね。
だからすごい空白って映画はですね、人がどうやって折り合えるのかっていうことをですね、
いろんなパターンをですね、描いててですね、すごい面白かったですね。
めちゃくちゃ感動しましたね。
でですね、その同じ監督のですね、
まあヒメアノールって古谷実さんの原作の映画をですね、
僕映画館で見たことあって、それはすごい面白かったんで、
空白面白すぎてですね、ちょっともう一回あれ見ようつって、
ヒメアノール見てめっちゃ面白いわってなって、
古谷実さんのですね、ちょっと熱がちょっとついてですね、
よし秘密を持つって、秘密を引っ張り出してきてさっき読んでたんですけど、
めちゃくちゃ面白かったんですよね。
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秘密はですね、僕本当に自分の中の大事な漫画、
ベスト3ぐらいに入ってるんじゃないかな、
ファイブスリーぐらいに入ってると思うんですけど、
でですね、これはその、まあね、読まれた方多いと思うんですけど、
主人公の中学生の男の子が、
あの親父、すごいダメな親父をですね、殺しちゃって、
でその後ですね、どんどんどんどん精神的に追い詰められて、
自分はですね、もう道を外しちゃった人生だから、
もうこれはこの命を有効利用するしかないわ、みたいな気持ちになってて、
大量殺人犯みたいな、通り魔みたいなやつを探して、
通り魔の事件を起こす前に殺そうと。
そしたら俺の命にも意味があるよね、と思ってですね、
包丁を持ってずーっと街をつろつきゃ回るっていう漫画なんですよね。
でですね、これはですね、連載していて単行本出た時は僕20歳前後だったんですよね。
でですね、その後ですね、その時にものすごいショックを受けたんですよね。
その感じはですね、
これその時の感覚を覚えてるんですけど、
その時の感覚をすごくそのまま言うとですね、
俺の代わりにやってくれたって感じだったんですよね。
別に僕はですね、その大量、殺人傾向とかに寝てないんですけど、
ただ、その主人公が抱えている焦燥感みたいなもの、
主人公はね、すごい中学生なのに親に捨てられて、
父親も金の虫にだけ来るみたいなですね、
スーパーハードな人生を歩んでるんですけど、
でですね、その主人公が持っている焦燥感とかですね、
自分が生きていていいというか、
自分がちゃんとですね、意味あるものだということをですね、
証明したいというかみたいな、
でもそういうふうに証明できるようなものが自分にはない、
というようなですね、焦りみたいなものがですね、
多分自分もその時は持ってたんですよね。
で、持っててですね、だから思考回路が主人公とちょっと似てるんですよ。
で、似ていて、そんな似ている主人公がですね、
なんか僕の代わりに苦しんでくれてるみたいな感じだったんですよね。
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多分だからですね、もう本当にこのキリスト教の信者の人がですね、
キリストに、イエスキリストに感じるような感覚なんじゃないかと思うんですけど、
僕の、で、最後ですね、まあその秘密の主人公がですね、
まあ絶望の果てに自殺するんですけど、
それもですね、僕の代わりに死んでくれたみたいな感じだったんですよね。
だからもうすごいこう、
なんていうんだろうね、あまりにもその呼んだ時の気持ちとか含めてですね、
特別な感じだったんで、これはもう一生もんだなって感じだったんですけど、
でですね、それを二十歳前後の時に読んで、
で、その後ですね、三十代に一回読んだんですよね。
で、その後四十代で、まあ今四十一か、そうそう二ですけど、
今読んでですね、それぞれ感想が違うんで、
そこがすごい面白かったなという風には思ったんですけど、
そうそう十分経つんで、また続きは明日話します。
よろしくお願いします。