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2022-08-27 12:20

今日の10分de1テーマ「20年前に書いた小島信夫の卒業論文を読んだ話」

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

 [beats by P.J INLAND]

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はい、というわけで始まりました。
本日はですね、20年前に書いた卒業論文を読んだ話っていう話をしたいんですけど、
この間ね、明日から出版社か、あれを読んでですね、
これはまるで大学生の俺がそのまま30歳まで同じことやってたバージョンやんけみたいになってですね、
で、まあ同じような本を読んでみたいな感じでですね、
その明日から出版社のその会社の人が、結果的に一番最初に出した本って小島信という小説家の翻訳した本なんですよね。
それを出して一発目小島信かってなったんですよね。
小島信っていうのは僕が本当に多分一番好きな作家でですね、
大学生の時とかは本当に小島信を読みまくってですね、
多分全部の小説の8割くらいは読んでるんじゃないかなと思うんですけど、
すごく個人的に好きな作家ですね。
で、卒業論文も小島信の別れる理由っていう本で書いたんですよね。
でですね、その明日から出版社を読んでですね、
なんかこう、大学生の時の俺みたいだと思ってですね、
小島信の話も出たんで、
そういえば俺卒業論文を小島信の別れる理由で書いたなと思ってですね、
で、あれちょっとどんなこと書いたっけかな、もう一回読んでみてえなと思ってですね、
で、確かのが閉まってたっけって言ってゴソってやったらあってですね、
で、まあ読んだと、21歳の時の自分が書いたですね、やつを読んだらですね、
非常によくできてて、
なんていうか、非常にですね、今より物も知らないはずのね、
21歳くらいの若造のはずなんですけど、
難しいこと考えるなーみたいな感じで、
なんか論理とかもしっかりしててですね、文章もなんか、
今よりちょっと成功な感じ、生硬いというかね、成功な感じはするんですけど、
まあ文章もしっかりしててですね、
で、あと何よりなんていうんですかね、思考量がすごくて、
あの、なんだろう、俺こんなに、こんなボリュームの思考を今、
一つにまとめらんないなって感じがしたんですよね、
でですね、もう本当にこうなかなか対策だったんですけど、
ね、しかも最後の方にいったってはですね、難しく過ぎてよくわかんない人になって、
03:00
これ何に書いてあるんだみたいな感じのですね、
なんかもう、なんだろう、その時の自分の中では繋がってたんでしょうけど、
なんかもう老子みたいなこと書いてあるんですよ、
なんか、前は一つで一つは前でみたいな感じの、
つまりみたいな感じのこと書いてあって、
なんか自分の中では論理構成繋がってるんですけど、
難しすぎてわからんみたいな感じですね、
まあすごかったんですよね、
でですね、あの、明日から出版社やるんだ時に、
この人はそのまま行ったんだみたいな、
俺はもう切り替えて就職活動して就職したけど、
みたいなこと言ってたんですけど、
えっと、その、
ですね、まあ大学生の時はそういう本とかを読んでですね、
とか映画とかを見てですね、
アダコーター考えたりとかですね、
なんか、あの、するのがまあ好きだったんですよね、
そういうなんか本当に、
明日から出版社にも書かれてたけど、
なんかすごく大事なことが書かれてる感覚がする、
みたいなことを言っててですね、
で、まあそうだよね、みたいな、
で、それをすごく楽しんでもいたし、
なんかこう、すごい、
まあ、なんていうか、
それについて考えることが好きだったわけですけど、
えー、まあ僕はすごい常識的なんでですね、
あの、まあ就職するかってなった時に、
えー、まあ、
こっから先はですね、
もうこんなことをやる時間はないだろうと、
こんな本、こんな本を読んでですね、
アダコーター考えたりとかする時間はもうないだろうと、
じゃあ、えーと、
それをですね、大ピラにあるその卒業論文でですね、
徹底的に気が済むまでやろうとって思ったんですよね、
えー、小説読んで、なんか、
ね、あの、なんか感じることとか、
あの、いや生きるって何なんだろう、みたいなそういうことをですね、
あの、どうせそんなことはこの後考えられないと、
どうせめちゃくちゃ忙しいんでしょ、と、
という感じで、えー、
じゃあもう徹底的に卒業論文でやろうと、
で、それでもう気が済むまで本当にやろう、
で、それを受け止めてくれる題材なんだろうと思った時にですね、
小島信夫、まず作家は小島信夫がいいなと思ったんですよね、
で、その中でもですね、
まあある意味最大の失敗作みたいな、
とも言えると思うんですけど、
別れる理由っていうその本にしようってしたんですよね、
で、それがですね、
1000ページくらいある本3冊、
2段組で1000ページずつくらいある本3冊とかなんかね、
とにかくクソ長いんですよ、
で、連載期間がなんか20年近くくらい確かあったんですよね、
10何年くらいしてたのかな、20年もないか、
でですね、あのもう、
そのゼミの教授にですね、
頼む勘弁してくれって言うぐらいですね、
これはあれを読まなきゃいけないのかっていうぐらい、
ボリューム的にもですね、内容的にもヤバいと、
で、内容がどうヤバいかっていうと、
普通のですね、小島信夫ってその、
06:03
自分の詩小説みたいな小説を書くんですけど、
これがそのちょっと複雑なところで、
詩小説というのは、
で、小説を生業にしている、東京に住んでいて、
奥さんがいて、息子がいてみたいな小説家が主人公なんですよね、
だったりするんですけど、
これ明らかに小島信夫って感じがするんですけど、
あくまでも他人の手で書いてあるんですよね、
ただ、小島信夫というのは、
小島信夫というのは、
小島信夫というのは、
小島信夫というのは、
あくまでも他人の手で書いてあるんですよね、
ただ、家族の状況とか、住んでる家の話とかはですね、
小島信夫と全く一致するんで、
詩小説のように読めるんだけど、
詩小説の手は取ってないっていう、
ちょっとその複雑な立ち位置を取っているんですよね、
そこがすごい面白いところなんですけど、
でですね、
そんな感じのいつもの、
三浦俊介じゃなくて、主人公の名前なんだっけな、
主人公の名前忘れちゃったんですけど、
三浦俊介みたいな主人公の、
家族のドタバタ者、
ドタバタ者と言っていいか、
家族ドタバタ者みたいなのが、
最初の1000ページぐらいであると。
でですね、
その次の1000ページはですね、
そんな主人公が夢を見てですね、
超シュールな夢の中で、
なんか馬に姿が変身したりとかですね、
トロイ戦争のキャラクターたちが出てきてですね、
ワンやガンやなんか宴会みたいなのを始めてですね、
あーだこーだなんか、
なんていうか本当にこう、
分からない話をし続けるっていうのが、
1000ページ続くと。
1000ページ言い過ぎかな、
600ページぐらいだったかな、
とにかく分厚い本3冊なんですけど。
でですね、
それが終わった後ですね、
今度は、
実在の、
あら小島、
その、えっと、
その主人公がですね、
その夢から覚めて、
あの、
三羽俊介イコール小島の冒頭でしてですね、
実在の小説家とか評論家とかと話をしてですね、
で、何だったか分かれる理由っていうね、
連載どうしよっかなーみたいな、
その現実の、
まさに現実の話を小説の中でし始めて、
それが1000ページ続いて終わるっていうですね、
めちゃくちゃな小説なんですよね。
小島ラブの小説って、
小島ラブってまあ、
なんていうんですかね、
短編とか書かせると、
もうすごい切れ味鋭いですね。
もう磨き抜かれたような短編書くんですよね。
書くし、
中編とか長編とかでも、
もちろんそうやってしっかりしてる、
法要家族とかですね、
ものすごいしっかりしてる小説もあるんですけど、
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穴開きすぎる小説、
穴開きすぎるというか、
自由すぎるというか、
なんかとにかくですね、
小説はこう書くんだよみたいな、
教科書に書いてあること全部守ってないみたいな、
小説を書くんですよね。
それの一番ヤバいやつがその分かれる理由だと。
そんなですね、
なんか連載感で言ったら、
普通の家族とたまたものみたいなのがですね、
多分4年間くらいあって、
夢の中のシュールな話を4年間くらい書き続けて、
その後、夢から覚めて、
現実の舞台に出てですね、
現実の評論家とか、
実際の編集者とかが登場してですね、
この連載どうしようかなみたいなことを言っている、
ものすごいシュールな、
小説の中でその小説のことが書いてあるみたいな、
その話がさらに4年くらい連載しているみたいなんですね。
まあ、
尋常じゃない、そんなことできるのかみたいな、
なんか内容なんですけど、
それについて話していったと。
話していったというよりは、
卒論を書いたというのでですね、
それを読んだんですけど、
まず驚いたのがですね、
僕がこのラジオとかで、
このラジオを始めて、
自分の思考の癖というか、
考え方の癖みたいな、
感じ方の癖みたいなものを、
自覚するようになった部分もあって、
俺ってこういうところになんか引っかかるんだなとか、
で、
こういうところに、
こういうものの区別の仕方とかをするんだなとか、
これを良いと思っているんだなみたいなことがですね、
自分の思考の癖みたいなのを、
ちょっと自覚し始めたんですよね。
こういう方向性で考えがちだな、
みたいな感じで思ってたんですけど、
それがですね、
ほぼ全て入っているという感じだったんですよね。
自分が21歳の時に、
ヒーコラ言いながら書き上げたものがですね、
ここから先はもうこんなことを考えることはないと、
多分仕事に邁進することになると思うと。
だから今の間にこれをもう全部吐き出しとこうと言ってですね、
別れる流を題材に吐き出し切ったものがですね、
完全に今の自分の大事にしていること、
疑問に思っていることとかと、
すげえ一致してたんですよね。
だから、
この時から変わってなかったんだっていうことに、
すごく驚いたっていうところはありました。
という感じでですね、
ちょっとこの別れる流の話とかですね、
ちゃんと何も見ずにですね、
12:00
いい感じのボリュームで、
分かりやすく話せるのか全然自信がないんですけど、
とりあえず1回目はこんな感じで、
また続きは明日にしたいと思います。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
12:20

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