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はい、というわけで始めました。
本日はですね、またロッキーの話をするんですけど、
これ以上ロッキーの話してたらロッキー専門チャンネルになっちゃうくらいなことを言ってたんですが、
あれちょっと待ってよ、まだ話し足りねえなと思ってですね、
もう一回大変わりで言ってみようと思ったんですけど、
ちなみにですね、タイトルのまたまたロッキーだというのが意味不明だと思うんですけど、
これは昔の吹き替え版のロッキーですね。
ポーリーに連れられてですね、ロッキーがエイドリアンの家に入った時にですね、
エイドリアンはびっくりして奥の部屋にドアを閉めて閉じこもるんですけど、
その閉じこもったドアをですね、ノックしながらエイドリアンに話しかけるというシーンがあるんですよね。
それでですね、狭間道夫さんの吹き替えでノックに合わせてですね、
ロッキーだって言ってゴンゴンゴンって3回のノックでロッキーだって言うんですけど、
それでもなんか出てこなくてですね、もう一回ノックするとここでですね、
またまたロッキーだって言ってノックするんですよね。
という、もう何て言うんですかね、昔の吹き替えあるあるというか、
アドリブ入れすぎだろっていうやつがあってですね、それはすごい好きなんですけど、
そこからですね、頂いてタイトルにまたまたロッキーだっていうのを入れさせてもらったって感じなんですけど、
まあですね、そんな話はどれもよくて、
あれを見ましたね、ロッキー4の再編集版というか、
のロッキーvsドラゴンを見てですね、すげえ面白かったですね。
よくよく考えたら、スクリーンでロッキー見るの初めてじゃんと思ってですね、
小学生の時近所に映画館なかったので、ロッキーシリーズは全部見れずにですね、
大人になってからロッキーザファイナルあったんですけど、死ぬほど忙しい時でですね、行けなかったと。
よくよく考えたら、クリードはね、映画館で両方見てますけど、
ロッキーを映画館で見たのは初めてだって言って見たんですけど、めちゃくちゃ面白かったですね。
でですね、元のロッキー4からロッキーvsドラゴン、かなりのシーンを入れ替えてるんですよね。
でですね、それも面白かったんですけど、その話はまた後の時から。
ロッキーのそれまでの1,2,3の良いところの話っていう話をまたつらつらしたいんですけど、
でですね、ロッキー1で見返した時にですね、ここは胸を打たれるなと思ったのがですね、
エイドリアンを初めて自分の家にあげるとこなんですよね。初めて初デート行ってですね。
そのまま、うちにあがれよってあげてですね、すっげえ汚い家にあげるんですよね、ロッキーが。
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でですね、そしておもむろにタンクトップ1丁になるんですよね。
でですね、ものすごいセクシャルな空気感を出してきてですね。
エイドリアンはいつでも帰れるようにですね、入口のところに立っててですね、
やっぱり私帰るわみたいな感じですね。
ちょっと大丈夫かこれみたいな、若干無理矢理感出てないかって、ちょっと一瞬不安になるんですけど。
でもなんかロッキーが、ちょっとキスしていいかみたいなことを言ってですね。
二人でキスして、倒れ込むんですけど、そこがですね、
ロッキーのものすごい汚い部屋のですね、ものすごい汚い入口のドアの、
なんかもう本当にこう、なんだろう、めちゃくちゃ狭いですね。
60cm×60cmくらいのすごい狭いスペースでですね、錆びたドアの前でですね、
二人がキスして、そのままこう下に倒れ込むんですよね。
で、倒れ込むんですけど、そこがですね、もう、
世界の片隅ってどこですかって言われたら、ここだろって感じなんですよね。
なんか本当にこう、なんていうんですかね、もちろん本人たちにとってはですね、
ものすごく大きなことが起こっているわけですけど、
ようやくね、お互いの思いを届けたみたいな感じなわけですけど、
もうね、それがもう本当に汚い、狭いところでですね、
それがされてて、もう本当に世界の片隅の出来事って感じがするんですよね。
その本当にこの世界の片隅にいる人なんだな、
この人がこんなにこういうチャンスみたいなことが舞い降りてきたんだなみたいな感じですね。
まあそれもすごい良かったんですけど、
あとですね、なんかあったかな、そっか、
なんか、まあそのね、ミッキーがロッキーとですね、
とこに来てですね、謎の昔の自慢話を始めて、
俺をマネージャーにつけろっていうのを言うシーンとかもですね、
あれもやっぱり改めて見て、なんだろう、
大人の男ってこういうとこあるよなと思いながら見てたんですよね。
その、なんかこう、素直になれねえよなみたいな、
ごめんなさいみたいな感じになれなくてですね、
なんかこう、なんか強がって、なんかこう、
強がったりちょっと茶化したりしながらですね、
なんか普通にごめんねとかですね、頼むとかですね、
なんか言えずに来る感じ、
そういうことは言えないおじいちゃん、みたいな感じがですね、
なんとも人間臭くていいなあっていう風に思ったですね。
あとですね、ロッキーの制作の話ですよね、
ロッキーを作った時のスタロンがいかに追い込まれている状態から、
その脚本一つで自分の主演を勝ち取ってですね、
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金ない中で撮影したみたいな話をしてたんですけど、
有名な話で、ロッキーのトレーニングシーンで街を走っている時っていうのは、
もちろん誰もですね、ロッキーというかスタロンの存在を知らないので、
フィラデルフィアのね、すごい汚い市場みたいなところを走るシーンがあるんですけど、
そこはですね、カメラが回ってて、
ちょっとですね、シャドウとかしながら上下、スウェットの男が走ってるんで、
街の人たちはボクサーのドキュメンタリーでも撮ってるのかなみたいな感じでですね、
みんなこう、本物のボクサーと勘違いしてるんですよね。
でですね、そんな中市場を走ってたらですね、
おじいちゃんがボクサーって言ってリンゴを投げてロッキーがそれを受け取ってかじるシーンがあるんですけど、
あれも完全に実際に出来事なんですよね。
映画を撮るって言ってそれを撮ってるわけじゃない。
ゲリラ撮影みたいな感じなんで、
ボクサーが頑張ってカメラついてるなみたいな。
入ってリンゴを渡したっていう、実際に出来事をそのまま映画に使ってるんですよね。
でなんですけど、それがですね、ロッキー2だとですね、
同じようにロッキーがトレーニングシーンが始まって同じようなコースを走るわけですけど、
これはやっぱり感動するのが、
ロッキー1と同じコースを走るんですけど、
ロッキー1で世界的スターになってるんで、
全員がスタロンのことを知ってるんですよね。
てかロッキーのことを知ってるんですよね。
で、しかもフィラデルフィアの英雄というかね、
フィラデルフィアがその舞台なんで、
そこで走ってたら、おいロッキーいるじゃんみたいな感じですね。
みんなが、うわロッキーロッキーつってですね、すごい声援をかけてですね。
で、子供が走ってついてきてですね、
最終的に千人くらいついてきて、
ずーっとね、ロッキー1では一人で走ってたコースをですね、
何千人とか言い過ぎかな、でも千人くらいはいそうな感覚なんですけど、
千人くらいが走ってついてくるっていうシーンになっててですね、
まあもうね、こんな朝のトレーニングのたびにですね、
こんな人間ついてきたら大変だろうとは思うわけですけど、
まあこれがですね、なんていうか、いいんですよね。
その制作のですね、裏を知っていると、
ワン撮ってた時は誰にも気づかれなかった。
本物のボクサーだと思われてたスタロンがですね、
ほんとロッキーがいるぞって言ってみんなが走ってついてきてるわけですよね。
だからある種のこのドキュメンタリーなんですよね、そこは完全な。
その映画の手法として、街を走ったらみんながついてきたっていうのは、
自然発生的なことを収めてるっていう意味でもドキュメンタリーですし、
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スタロンがですね、ロッキー一作で世界的なスターダムに登りつめて、
それをもう誰もが知るロッキーになったんだっていう場面であるっていう意味でもドキュメンタリーなんですよね。
だからロッキー一作はほんとそこがすごい良いなって思って、
毎回あのシーンはグッと来ちゃうんですけど。
地味に今回見てこいつも良いキャラしてるなって思ったのが、
アポロのトレーナーですね。
アポロの黒人のトレーナーがいるんですけど、
アポロって世界チャンピオン、モハメダーリがモデルなわけですけど、
世界的チャンピオンでもうすでにすごい大金を稼いでるみたいな感じなんで、
周囲にビジネスマンみたいなのがいっぱい付いてるんですよ。
マーケティング担当者とかですね。
いっぱい付いていて、
ワンの時からですね、
このロッキーと戦うっていうのも面白い企画ですね。
宣伝企画を考えればみたいなことを周りの人たちが言っていると。
そのトレーナーの人はですね、
たぶんアポロがまだ何者でもない時から見ているくらいの人だと思うんですよ。
子さんなんですよね。
その商売じゃなくて、
本当にアポロのことを考えているし、
アポロの試合のことを考えているんですよね。
だからワンでも、
みんなが宣伝はどうしようかって、
アポロとかも一緒になって宣伝のアイディアとかを考えている時にですね、
一人そのロッキーの試合を見てですね、
試合とか練習風景を見て、
こいつはマジだぞとか言って警告をしたりしているんですよね。
それでロッキー2でアポロがワンで、
アポロが勝ったものの疑惑の判定だろ、あれロッキー勝ってるだろって言われていることに我慢がならなくなって、
もう一回ロッキーと再戦したいって言って、
その引退を表明していたロッキーをなんとかリングに引きずり上げようとするみたいな。
その時にテレビとか使って口汚く煽ろう、罵ろうみたいな。
そしたら上がってくるんじゃないかみたいなことをアポロが言ったら、
周りの宣伝マンとかを止めるわけですよね。
それはちょっとブランディング的によろしくないのではとかですね。
あと、アポロさんは勝ったんですし、
あの無名選手にいつまでもこだわっている理由ないですよみたいな感じなんですよね。
次に行きましょうね、次に。みたいな感じなんですよ。
一言言っちゃうと、金を産む画鳥に対して誰も本当のことを言ってくれないっていう、
ちょっと裸の王様ポジションになりつつあるんですよね。
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周りがみんなビジネスマンばっかりに固められて。
アポロがそれで怒って、
なんだって言って、じゃあ俺が負けるとでも思ってるのか、次再戦したらって。
誰か言ってみろ、本当に思ってることって言うんですよね。
そしたらロートレーナーが、じゃあ言ってやるって言って、
あいつは危険だって言うんですよね。
殴っても殴っても倒れなかったって。
あいつは本当にヤバい奴だ、みたいなことをアポロに言うんですよね。
ヤバい奴だって。
お前が次試合したら危ないかもしれない。
どうだって。
これで満足か、みたいなことを言ったらアポロがよく言ってくれた、みたいな感じで。
よし、練習するぞ、みたいな感じでめっちゃトレーニングするんですけど。
その感じも良かったですね。
彼の本当にアポロのことを思ってんだ、みたいな感じがすごい良かったわけですけど。
そんな感じで、こんなペースで話したらまた再現ないんで、
ちょっとロッキーVSドラゴンの話をするとですね。
シーンがいっぱい変わっていたと。
一言で言うと、
例えばロッキーVSドラゴンはですね、
オープニングでアメリカ国旗柄のグローブとソ連の国旗柄のグローブがバーンとぶつかって大爆発するところですね。
あと、誕生日のポーリーにロッキーが謎のお手伝いロボを買ってあげるとかですね。
スタロンの考えるサービスシーン満載なんですよね。
今回のロッキーVSドラゴンはそういうのがなくなって、
スタロンの作家的なところというか、
こういう人々のキャラクターをすごい丁寧に作って、その心情を丁寧に描くみたいな、
すごい作家的なところ、文系的なところが、
すごいそういうシーンに置き換わっているという感じなんですけど、
映画としては明らかに元のロッキーVが良くなっているわけですよね。
アポロのドラゴンに挑む時の心情とかがすごい丁寧に描かれていて、
こんなやる人があったんやみたいな感じなんですよね。
すごい良かったんですけど、
思うのが、なんでこんなシーンがいっぱいあったんだろうと思ったんですけど、
ロッキーVに使われていないフィルムが100時間分くらいあったらしいんですよね。
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いろんなシーンのいろんなパターンが撮ってあったと。
それを見て最終的にスタロンが編集方針を決めて、編集してロッキーVを作ったわけですよね。
その時のいろんなパターンの中に、まさにスタロンの二面性みたいなのがあって、
すごいキャラクターとかのことをすごい考えて、
その心情とかをすごく丁寧に描くっていう、すごい作家的なところ。
作家的なところの面と、
映画人としてサービス精神がありすぎる、かつそのサービス精神は若干絡まっているという、
スター的なところって言うんですかね。
サービス精神旺盛なスター的なところっていうのの、
二面性がやっぱりスタロンにあって、
そのグラデーションでいろんなシーンを撮ってるんですよね。
なんかここはコーリーにロボをプレゼントするロッキーってのはどうだ、面白くないかみたいな感じで、
サービス精神で撮ってる場面と、アポロのこういう夜もあったに違いないみたいな、
その作家的な部分で撮ってる部分っていうのは、そのグラデーションがあってですね。
で最終的に、よしじゃあどのシーン使おうと思った時に、
ロッキー4当時の世界的スターにマジでなってて、
サービス精神側が強くなっているスタロンからすると、
これはアポロの染みったれたシーンよりは、やっぱりコーリーにロボをプレゼントするシーンだろうみたいな感じで、
ロッキー4は編集されていて、
今コロナ禍でどこにも行けなくて暇になったらオッケーね、スタロンが。
もう一回あれ使ってちょっとやろうかなって言って、しみじみと編集したのが今回のロッキーフェイスドロボで、
そっちはものすごくスタロンの文系的なというか作家的な部分が出てるんですよね。
というのでですね、そこが面白かったなと思いました。
普通に考えてですね、このアポロの心情よりコーリーにロボットをプレゼントするシーンを優先した当時のスタロンやべえなと思いましたけど、
やべえなと思ったし、何だったらロッキー4でアポロがドラゴンにやっぱりどうしても戦いたいんだみたいな、
シリアスな心情を語っているときに、コーリーにプレゼントしたロボットが後ろから現れて、
アポロがなんだあのロボット?ってその話が中断するというですね、どうでもいいギャグを使ってて、
面白いなと思いましたね。
あと面白いなと思ったのが、ロッキー4のロッキーは、アポロが死んでもものすごく悲しみを前に見せずに、
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絶対アポロを倒してやるみたいな感じで、弱いところを見せないんですけど、今回のロッキーはもう弱いところを見せまくるんですよね。
もうボロボロ泣いてですね、俺にチャンスを与えてくれたのは彼だけだったって言ってですね、もう嘘嘘しきでボロボロ泣くんですよね。
なので、これもスタロンの二面性だなと思うんですよね。
人の弱いところを描ける、そこに築ける感受性というか、そういう心を持っているんですけど、
でもやっぱりマッチョでいいですね、強く見せないとなっていう部分があってですね。
ロッキー4を撮ってた当時のスタロンは、やっぱり弱いところを見せられないなって思ったんだと思うんですよね。
今のスタロンは、ロッキーのこういう弱いところが素敵だよな、いいよなって思ってそっちを選んだんだと思うんですよね。
すごくスタロンの二面性ですよね。僕そういう二面性本当に好きでですね。
かつ、スタロンはその二面性に苦しんでいるというか、スタロンのキャリアが落ちる時っていうのは、サービス精神が暴走し始めた時なんですよね。
サービス精神暴走し始めて、やっぱりスタロンのこういうドラゴンは見たいだろう、世界中のみんなはみたいな感じで、いや違うみたいなことが起こるわけですよね。
ジャッジ・ドレッドっていうですね、顔を仮面で隠しているアメリカンヒーロー、アメリカンコミックがヒーロー主演で映画化する時に、
どうだろう、観客はみんなこんな仮面よりも俺の顔を見たいんじゃないかつってですね、仮面被らないみたいな、ダメだろうみたいな、そういう感じのね、
キャリアが落ちていくわけですけど、そういうですね、スタロンのそういうところは素敵だなというふうに思いましたね。
本日は以上です。ありがとうございました。