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2022-05-18 19:08

今日の10分de1テーマ「シン・ウルトラマンを観た」

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

[beats by type-AB]

00:14
はい、というわけで始まりました。
本日はですね、新ウルトラマンを見たぞという話をしたいと思います。
新ウルトラマン見てすごく面白かったんですけど、
そんなにネタバレするかどうかわからないですけど、
するかもしれないので、まだ見ていない方は聞かないでいただきたいんですが。
えっとですね、すごく面白くてですね。
見て一日経って、もう一回ぐらい見たいなと思った時に、
なんでもう一回見たいかな、何をもう一回見たいんだろうと思った時に、
一番最初に思い浮かんだのがですね、山本浩二さんが演じるメフィラス星人だったんですよね。
それがすごいなと思ったんですけど、
最初のですね、結構ずっとアクションシーンも多くてですね、
アクションとか特撮シーンというかが多くてですね、
多分子供が見ても退屈しない内容になっていると思うんですよね。
例えばシンゴジラとかと比べると。
なんですけど、シンゴジラとかはですね、
もうすごいこの特撮の映像みたいなのに、
構図やら、絵作りやらにものすごくワクワクしたんですけど、前編。
シングルドラマーはあんまりそこはそんなに思わなかったかな。
別に面白かったんですけど、
なんかこう、うわ、うわ、すげーっていうシンゴジラを見ている時みたいな、
特撮とかに対してワクワクはなかったんですが、
なんだろうな、ある意味見たことないものを見ているって感じではなかったからかもしれないですね。
元のウルトラマンをちゃんと再現しようとしているからだと思うんですが、
ゴジラの方は元のゴジラを再現しようとしていないから、
すごい異常なものができていた感じもするんですけど。
なんですが、なんでですね、
すごい特撮が面白い部分であるんですけど、
それが最大の魅力だったら、ソードはなかったなと。
本当にもう一回見たいと思ったのは、山本浩二さん演じるメヒラス星人なんですよね。
メヒラス星人ってですね、
宇宙人で知能を持っていて、
地球にものすごくジェントルな感じで、
いわば黒船来航みたいな感じで、
私と条約を結びませんか?みたいな感じで来る宇宙人という設定なんですよね。
ものすごくジェントルで正直に話すんですけど、
03:03
全くこいつは信用ができないっていうのがですね、
信用ができないというか、
信用ができない、とにかくこいつの言う通りにしてたら
むしられるだけに違いないみたいな感じがすごいあるんですけど、
多分ですね、反野監督ってその、なんていうんですかね、
日米安保というか、
安全保障条約に対して、
安保体制に対して多分結構思うところがありそうなのが、
シンゴジラからも見て取れたので、
メヒラス星人のですね、
私の参加に入れば、
あなたたちはこれからも現れる怪獣とか宇宙人の攻撃から、
私が守ってあげますよみたいなのがですね、
うさんくさく聞こえるっていうのは、
日米安保を重ねてるのかなと思ったんですけど、
そこのですね、山本幸二さんの、
地球にむちゃくそ、
地球というか日本人にですね、むちゃくそ馴染んでる、
だけど、めちゃくちゃ馴染んでるのにめちゃくちゃ信用ならないっていう感じが、
すごかったんですよね。
だって、合意に入れば合意に従え、
私の好きな言葉ですとかつって、
日本のことわざにもすごい精通しててですね。
で、その合意に入れれば合意に従えですよねって言って、
わざわざメヒラス星人って書いた名刺を出してくるんですよね。
それもすごいですよね。
なんか半分ギャグみたいな感じなんですけど、
で、みたいな感じでですね、
もう本当にこの居酒屋でウルトラマンと二人で飲むシーンがあるんですけど、
もう、日本酒を食って煽って食うって顔しながら、
あの、私はね、こういうことがしたいだけなんですよ、みたいな感じで話してて、
ほんとなんかこう、日本人のサラリーマンが飲んでちょっと、
なんていうか、ぶっちゃけ話をしてるみたいな空気で話してるんだけど、
ものすごい異物感があるんですよね。
この宇宙人信用ならない、こんなに日本に寄せてきてるけど、
っていう感じがバンバンあると。
そこがすごく面白かったんですけど、
で、そこが面白いってすごいことだなと思って、
っていうのは、そのウルトラマンを今の技術でですね、映画化する、
ちょっと本格的に大人向けに映画化しようという時に、
一番厳しい部分と思えるのが、
あの、日本語をめっちゃ喋ってコミュニケーションをとってくる宇宙人なんですよね。
例えばですけど、
ドゥニ・ビルヌーヴ監督のメッセージっていう映画がありましたけど、
あれとかのハードSF的な宇宙人像ですよね。
06:02
その言語がですね、空中に散布する隅みたいなのが言語でですね、
その宇宙言語っていうのを、
なんか、音とかのやりとりはないんですよね、文字のやりとりでもなく、
空中に散布する隅の形が言語であるとかみたいなですね。
めちゃくちゃSF的な宇宙人像ってあると思うんですけど、
大人向けに本格SFっていう風にしていくと、
そういう形になってくと思うんですけど、
あのウルトラマンにあったようなですね、
私はバルトアン星人というみたいな感じの、
地球のみんなよみたいな感じのね、
日本語で語りかけてくるみたいな、
ああいう宇宙人像みたいなのが一番ですね、
ちょっとこれはなんか子供向けっぽいし昔っぽいなーみたいな感じがするわけですけど、
そのですね、一番厳しい部分ですよね。
言っちゃうとウルトラマンもそうなわけで、
ウルトラマンもね、宇宙人なわけでですね、
日本語を喋ってめっちゃコミュニケーションをしてくる宇宙人っていうのが、
そこがウルトラマン本格映像化するときに一番厳しくなりうる部分だったはずなのに、
そこが役者の力でですね、一番面白いっていう部分になってて、
それはそのメヒラス星人もそうなんですけど、
ウルトラマン演じてた斉藤匠さんもすごい良くてですね、
これはもうメヒラス星人と逆なんですよね。
感情が全くなくて欠落しててですね、
全くその周囲のやり方と合わせられない、
感情のないロボットみたいな演技なんですけど、
まさにこう、人間の感情を理解しない宇宙人のように振る舞ってるんですけど、
心の中は熱い。
地球人になった、自ら命を捨てて子供を救った宇宙人と自分が合体したことによって、
こんな行動ができる地球人っていうのは何なんだろうか。
知りたい、そして守りたい、みたいなですね、熱い気持ちみたいなのがあるんだけど、
地球の習わしみたいなことは知らないので、
周りからはなんかあんまり心がない、よく分かんないやつ、みたいな風に思われてるっていうですね、
二人のですね、日本語喋る宇宙人の対照的なウルトラマンとメヒラス星人っていうのが、
両方とも役者の演技でですね、すごい面白くなってる。
それが一番いいところだなと思ったんですよね。
で、次にいいところが、当たり前なんですけど、
ウルトラマンわかっているっていう部分なんですが、
ウルトラマンわかっているって何かっていうと、
僕ちょっとね、新ウルトラマン、ラスト多分40分くらいですね、
09:04
ずーっとウルウルしながら見てたんですけど、
なんでウルウルしながら見てるかっていうと、
ウルトラマンがですね、そういう感じで、
宇宙人なのに地球人のためにですね、頑張って戦ってくれてるんだけど、
地球人はそのことを理解してないし、
そして理解していたとしても、
もう今回もウルトラマン助けてもらえばいいんじゃないみたいな、
なんかちょっと甘えみたいなものも出るし、
なんか本当にですね、ウルトラマンはすごいそんな感じで、
崇高なですね、人を救うという行動を示したこの地球人というのを、
自分はもっと理解したいし、
一緒にいろんな人と関わってる中で救いたいという気持ちが湧いてきた。
だから誰にも理解されずとも光の国のですね、
元々のウルトラ一族とかにですね、
理解されずとも自分はそれがやりたいんだと言いながら、
傷だらけになって怪獣と戦っているっていう姿がですね、超ウルトラマンなんですよね。
もうここにウルトラマンの魅力が詰まりまくってるんですけど、
そのですね、後半はですね、本当に理解もされず、
強大な敵がどんどん現れてですね、
傷だらけになってボロボロになりながらずっと戦うと、
その姿にですね、ずっとウルウルしてたんですけど、
一回ですね、なんかのネットニュースかツイッターかなんかでですね、
フリーマーケットかなんかにボロボロのウルトラマンのフィギュアが売っていたと。
それを息子が欲しいって言った。
こんなボロボロでもいいの?ってお父さんが聞いたら、
こんなボロボロになるまで戦ってくれたんだから、
ちゃんと持って帰りたいみたいなことを言ったみたいなことを、
なんかちょっとこう、いいお子さんリアクションみたいな感じでですね、
わりとツイッター上で広まってたんですけど、
それはまさにその通りでですね、
これ実は仮面ライダーとかだと、今一つ実はちょっと当てはまらない部分もあるんですよね。
それはですね、一番そのことをうまく文章にできているのが、
宇野恒裕さんという方が書いた「リトルピープルの時代」っていう本があるんですけど、
そこにですね、ウルトラマンと仮面ライダーを対比して論じているんですよね、その本の中で。
そこに書いてあることが、本当にそのウルトラマン、仮面ライダーの基本を理解する上ですごくわかりやすい内容だったんですけど、
12:10
仮面ライダーって捉えられて、改造されて、自分はもう人間じゃない体になってしまったっていう、
そもそも最初から負の側面を追っていると。
で、「俺はもう人間じゃないんだ。」みたいな感じで、
仮面ライダーの1号の第1話とかだったと思うんですけど、
ドアノブを引きちぎっちゃって、「俺はもう人間じゃないのか。」とか言って、
悩む本郷たけしみたいなのがいたわけですけど、
ただですね、もともとその影を背負っている、傷を背負っていて、後ろぐらいヒーローであるからこそ、
起こる出来事みたいなこととか、その活躍はすごくストレートなんですよね。
そんなヒーローが、今回はプロレス会場を占拠した怪人をやっつけました。みたいな感じですね。
プロレス会場を占拠した怪人との戦いに、別に何のテーマもないんですけど、
テーマをすでにキャラクターが背負っているので、戦いの中で描く必要はないと。
なんですけど、ウルトラマンって宇宙人であり、地球人を遥かに超越した力を持ちながら、
地球人のために、地球人を守るために戦ってくれるという、
理想とか善とかですね、みたいなものをすごい体現した、まさに光の国の住人というか、
神に等しいみたいな部分がちょっとあってですね。
だからこそ、神に等しい、まさに善を体現しているっていうキャラクターが、
ただただですね、痛快に怪人をやっつけているだけだと、やっぱり迫ってくるものがないと。
仮面ライダーは最初から負の要素とかをキャラクターの中に取り込んでいるから、いいんですけど、
ウルトラマンには負の要素は全くないんですよね。まさに曇り一つない神に等しいと。
その神がですね、ちゃんと正しい行いをしようとするんだけど、
でも人間の愚かさとかですね、ウルトラマンのそういう崇高さみたいなのを理解、誰もしてくれなかったりとかですね。
だからウルトラマンは戦いながらどんどんボロボロになっていくっていうのが、
本当に最初のウルトラマンとウルトラセブンですね、特にウルトラセブンなんですけど、に共通しているんですよね。
15:01
ウルトラセブンとかも話が進んでくる度に、どんどんボロボロになってですね、本当に可哀想なんですけど。
ウルトラマンもね、ゼットンがね、最後これは絶対勝てないっていうのに立ち向かっていって、
結局やっぱそれまでの戦いのダメージも蓄積しててやられてしまって、
ウルトラマンにずっと俺たち助けられてたじゃないかっていう家族隊かな?のメンバーがですね、
自ら考案した戦績でゼットンを倒すっていうのが最初の初代ウルトラマンの最終回でしたけど、
そんな感じでですね、みんなの神様であると、
すごく超越的な力を持ち、ものすごい善の実行者で、
みんなに愛情を持って、みんなを守るために戦う。
でも理解してくれないし、人間は愚かなんで、それと逆のまるでウルトラマンに悪いことをするようなことをやってるし、
そもそも人間ってそんな守る対象になるようなものなのかっていうテーマセットとかも、
ウルトラセブンとかすごいあるんですよね。
ノンワルトルからの使者とかですね。
そもそも人間に追いやられて海底人になってしまった一族が作った怪獣を倒すみたいな話なんですけど、
ウルトラマンの正義みたいなのを揺さぶってくる出来事みたいなことがずっと起こってですね、
ウルトラマンはどんどんボロボロに傷だらけになっていくっていうのがウルトラマンなんですよね。
その感じがですね、シンウルトラマンもすごくバッチリ出ててですね、
ワーンってなっちゃったんですけど。
というわけでですね、すごく面白かったですね。
ツイッターで子供がシンウルトラマンを見に行ったら、子供が映画館がパッと電気ついたら泣いてて、
その最後ウルトラマンが自分のある種、自己犠牲的に勝てないかもしれないけど、
立ち向かっていくっていう姿についてすごく熱弁してたっていう話があって、
めちゃくちゃいい話だなと思いましたね。
ウルトラマンのいいところはそこなんだよって思いました。
でですね、以上がすごくいいところでですね。
じゃあ悪いところどこかっていうと、
長澤正美、斉藤匠、山本浩二以外の演技が、なんでこんなに下手くそじゃないみたいな感じでしたね。
18:09
そこはシンゴジラとすごい差は感じました。
あとはそうですね、やっぱりウルトラマンが多分庵野監督がすごい好きだから、
ウルトラマンをちゃんとやるぞって感じで、
ゴジラはそんなに、もちろん見てるけど、そんなにめっちゃ好きってわけじゃないから、
ゴジラ使って自分のディザスター映画を作りたいみたいなので得た一般性みたいなもの、
普遍性みたいなものが、もしかしたらシンウルトラマンにはなかったかなって気がしますね。
シンウルトラマンを見て何かを彷彿とさせるとか、
これは俺と関係のある話だみたいな感じがなくて、
あ、ウルトラマンだ、面白いみたいな感じでしたね。
それはそれで全然いいと思うんですけどね。
というわけで本日は以上です。ありがとうございました。
19:08

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