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いずみ
何かタイミングで指針にしているものがあったりとか、見直すタイミングがあったりとか、気をつけてやっていることとかありますか?
よしむら
はい、これは今の会社に入った時に体制を作ったんですけれども、まずどんな指針でっていうところは、
自分、DMBOKをよく見るんですけれども、データマネジメント成熟度アセスメントをやりましょうというのが、確か17章ぐらいに書いてあるんですね。
そこにはリンボックホイールに基づいて定点的に観測していきましょう。レベルが1から5まであって、それに基づいて定量的に判断しましょうというのがあって、
僕はDMBOK信者なんで、ちゃんとそれを見ながら定点観測できるようにやってます。
それにプラスして、それは一般的な本のことなんですけれども、ちゃんと利用者のことも把握しないといけないなと思っていて、アンケートを取っています。
利用者に対して今困っているようなことは何ですか?データ活用、データ分析したい時に課題となっているものは何ですか?っていうのを聞いて、
その2つを回しています。どんなタイミングっていうところで、そのタイミングもちゃんと決めていて、年に1回3月にやりましょうって決めています。
これには社内的な都合があって、大体どの会社もだと思うんですけれども、年に1回目標の管理みたいなのがあるじゃないですか。
いずみ
ありますね。
よしむら
そこで1年の業務を棚下ろしするみたいなことをやると思うんですけれども、そのタイミングに合わせて見直して、次の年度に備えるというところをやってますね。
いずみ
なるほど。DMBOKってどの企業さんにも当てはまる基本のことが書いてあると思うんですけど、そこにやっぱり自社によってカスタマイズを入れたりとか、そういったことってした方がいいとかってあるんですか?
よしむら
DMBOKって超抽象的なんですね。なので、自分の要素を入れるというよりは、ここをどう読み解くかっていう形ですよね。
いずみ
その解釈を自社の現状にあった形に変えていくみたいな。
よしむら
そうですね。
いずみ
それに役立てるためにアンケートを取ってらっしゃるみたいな感じですか?
よしむら
そこはあくまでも定点観測でデータマネジメント成熟度を取って、ガバナンスがどれだけ効いてるかとか、そういうのもで取るんですけれども、ただガバナンスが取れているからといって利用者は役に立っていると思ってなかったらしょうがないと思っているので、
一般的な軸とは別にちゃんと利用者の役に立ってますよねってところでアンケートを取っています。
いずみ
なるほど、なるほど。この見直すタイミングなんですけど、たぶんある程度運用に乗ってしまったら年に1回の棚下ろしのタイミングでっていうのがあると思うんですけど、立ち上げの初期とか、もっと早くに結果を回さないとみたいな時って、よしむらさんの場合は見直しとかってどれくらいの頻度でやられてたりしたんですか?
よしむら
見直しはやっぱり年に1回ぐらいでいいと思うんですけど、これは自分がこれを見て思ったのは、ちゃんとロードマップを引きましょうだと思っていて、年間計画ですね。年間計画でまず定点観測します。1年間に伸ばすのはどういうふうにしましょうっていう年間計画を決めて、そこに沿ったように改善していく。
見直すのは大きな戦略としては年に1回でもいいんですけれども、日々やる中で1ヶ月単位とか細かい単位でロードマップにちゃんと乗っかるように見直していくっていうのは、本当月次ぐらいですかね。見直していくと。
いずみ
ちょっと道にそれてないかなとか、変な方向行ってないかなっていうのは、ちょっと微調整を月に1回かけていきながらっていう感じですかね。
そうですね。
なるほど。
よしむら
これ見ていて思ったのは、データマネジメント、成熟度アセスメントってアセスメントなんで、あんまりそれだけには意味がないかなと思っていて、おそらくですけど、あるべき姿みたいなものに対して戦略をまず立てようっていうのがすごい重要だと思いますね。
戦略を立てるために現状をアセスメントしよう、戦略を立てよう、あるべき姿に向かっていこうみたいなローテーションができるといいかなと。
いずみ
これがまさに優先順位というか、対応の優先順位をしっかり決めて取り組んでいくっていう感じですかね。
そうですね。