1. ちょぼっとサイエンス
  2. #743 激辛ポテトチップスを食..
2024-07-19 12:52

#743 激辛ポテトチップスを食べた高校生が緊急搬送〜毒とクスリは紙一重〜

2024.7.19配信。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、激辛ポテトチップスを食べて緊急搬送されたニュースについてお話しました。
それではまた。

■YouTubeショート
https://www.youtube.com/channel/UC2u8oelpAmug5QZGXynuk8g

🔸SNSリンク集🔸
https://lit.link/chobosensei

■YouTubeポッドキャスト
https://youtube.com/@chobosensei?si=3Y-GkWVO4--CaCjD

■スタンドエフエム
https://stand.fm/channels/5fffd2f7fc3475e2c89ba329

■Spotify
https://open.spotify.com/show/1QPSBAYh61gv6ixao9uvGY

■Google Podcast
https://www.google.com/podcasts?feed=aHR0cHM6Ly9hbmNob3IuZm0vcy81MWU2MDMzOC9wb2RjYXN0L3Jzcw==

■Apple Podcast
https://is.gd/VO22oC

■note
ちょぼ先生@note学校
https://note.com/chobosensei86

■Twitter
ちょぼ先生@元高校理科教員
https://twitter.com/CDELearning65

■公式LINE
ちょぼ先生@LINE学校
https://lin.ee/n5cNTUX
00:13
はいみなさん、こんばんは、こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、皆さんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、今日はですね、あるネットニュースを取り上げてお話したいなと思うんですけども、どんなニュースかと言いますと、
7月16日、3日前に起こった事件なんですけども、東京大田区の都立高校で、激辛のポテトチップスを食べた生徒14人が、体調不良を訴え、緊急搬送されたというニュースなんですね。緊急搬送されましたが、胃の痛みであったりとか、唇の腫れを訴えて、緊急搬送されたということで、いずれも軽傷だったということなんですけども、
どういう事態だったのかということなんですが、14人もの生徒が緊急搬送される事態となったのは、都立6号高科高校。この6号高科高校なんですけども、結構特色のある高校で、工業系なんですかね、オートモービル科とか、システム工学科とか、電気系ですね、
デザイン工学科の、あとデュアルシステム科とか、結構工業高校みたいな高校なんですね。ニュースによると、報道によりますと、男子生徒の1人が持ち込んだ激辛チップスを食べた生徒33人のうち、15歳から16歳の女子生徒13人と、男子生徒1人が体調不良を訴え、病院に搬送されたということなんです。
このポテトチップスを食べたということなんですけども、どんなポテトチップスかというと、磯山商事という会社が出している、18キンカレーチップスという商品というのが、いかにもヤバそうですよね。
18キンというのは、15歳から16歳の生徒が搬送されているので、食べたらあかんのに食べちゃったと。激辛すぎるので、18歳未満の人は食べないでください、みたいなことを書いてあるんです。そうやって書くと、背伸びしたくなるじゃないですか。18キンのものを食べたい、みたいなね。そういう購買意欲をかきたてるようなマーケティングなのかもしれませんけども。
この18キンカレーチップスは、磯山商事という会社は、茨城県にある会社なんですけども、その他にも18キンカレーとか、18キンカップ麺とか、18キンチョコレートということで、18キン何々という商品ラインナップしてて、いずれも激辛を売りにしてるんですね。
03:15
成人向けとか、18歳未満は食べるの禁止などの警告文がですね、パッケージの裏に書かれてるんですけども、どんなものが含まれてたかというとですね、ブットジョロキア、ブートジョロキアとかも呼びますけども、ブットジョロキアと呼ばれる唐辛子がですね、ふんだんに入っているということなんですね。
ブートジョロキアというのはですね、2007年から2011年までギネスブックに記載されておったんですね。世界一辛い唐辛子としてですね、ギネスブックにも記載されていたブートジョロキアをふんだんに使用されているということなんですね。
ブートジョロキアというのはどれくらい辛いのかということなんですけども、辛さの数値を示す単位がありまして、それをスコビルチって呼ぶんですけども、ブートジョロキアの前の世界一辛い唐辛子がハバネロなんですね。
ハバネロチップスとか、ハバネロを使ったポテトチップスってあったりとか、商品結構ありましたよね。ハバネロ王子みたいな、ハバネロ王みたいな感じのパッケージ、悪魔みたいな顔のパッケージのポテトチップスとかお菓子を見たことある人も結構多いんじゃないかなと思うんですけども、
このハバネロの辛さを示すスコビル値は25万から45万スコビルなんですよ。それでも十分辛いと思いますし、タバスコが5000スコビルとかそれぐらいなのでめちゃくちゃ辛いのはわかると思うんですよ。
このブートジョロキアはどれぐらいかというと、100万スコビルなんですよ。要はハバネロよりも2倍辛いんですよね。ハバネロよりも2倍辛いって言われてもあんまりイメージつかないかなと思うんですけど、めちゃくちゃ辛いってことですよ。
今はブートジョロキアは世界一辛い唐辛子じゃないんですね。さらに辛いのがありまして、トリニダードスコーピオンは146万スコビル。さらにそれよりも辛いのがありまして、キャロライナリーパーと呼ばれる唐辛子は220万スコビルなんですね。めちゃくちゃ辛いよね。
この緊急搬送されたブートジョロキアよりも2倍近くスコビル値が高いので、それは恐ろしい辛さなんですけども、それぐらい辛いということなんですね。それぐらい辛いものを食べて緊急搬送されたということなんですけども、この唐辛子なんで辛いのかということなんですが、
以前カレーライスの魔力みたいな配信をしたときに、カレーライス辛い。この辛さがカレーライスを美味しくさせたりとか、この辛さによってまたカレーを食べたいなというような魔法のような魔力のようなものが唐辛子に含まれているということをお話したことがあるんですけども、
06:04
唐辛子の辛味成分は何なのかというと、これも有名な物質名だと思うんですが、カプサイシンなんですね。この唐辛子の辛味成分のメインはカプサイシンと呼ばれるものなんですけども、
カプサイシンはそもそも唐辛子なんでそんな辛味成分あるのということなんですが、本来は動物の食害を防ぐ防御物質として植物に含まれているんですね。でも人間が摂取すると汗や涙、鼻水などの分泌を促進し、体温を上昇させる効果があるんですね。
なんでこれ辛味成分を蓄えているかというと、哺乳類に食べさせないようにしているんですよ。唐辛子はパートナーを選んでいて、鳥をパートナーとしているんですね。鳥はカプサイシンの辛味を感じないんですね。我々は辛く感じちゃいますよね。
辛味というのは味覚では感知することができなくて、味覚というのはうま味、塩味、塩味、甘味、苦味、酸味、これを認識することができるんだけど、辛味というのは味覚センサーで感じることができなくて痛み、通覚として認識しているんですね。
辛味というのは痛いんですよね。痛みなんです。それを感じ取っているんだ。痛いから食べれないんですよね。哺乳類からの食害を防ぐためにカプサイシンを蓄えて、排除しようとしているわけなんで、食害から防ごうとしているんですね。
赤いということは、実っているよ、熟しているよというサインだから、食べ頃だから鳥は食べるわけなんだけど、カプサイシンの辛味を感じないので、パートナーとして食べてもらって、種子を散歩してもらうということが、動かない植物の生存戦略上、それが優位に働いておりますから、分布を広げるために食べてもらって、踏んで出してもらって、分布を広げていくんだけど、そのパートナーを鳥を選んでいるわけなんですよ。
このカプサイシン、辛いのが好きな人もいると思いますが、この辛味がたまらんのですよね。カプサイシンの魔力と言いますか。
このカプサイシンを食べると、なぜ汗が出るかというと、それを排除しようとしている体の働きなんですね。汗をかいたり、胃腸が活発化するので、食欲増進に働いたり、プラスに働くんだけど、
そもそもカプサイシンは異物痛覚を刺激しているから、排除しようという働きで汗をかいたりとか、胃腸の動きが活発化するんですね。さらにカプサイシンを食べた時の痛み、痛という感じが脳に伝わりますから、
09:01
その痛みを和らげようとするために、鎮痛作用のあるエンドルフィンを分泌するんですね。このエンドルフィンは、脳内モルヒネとも呼ばれて、疲労や痛みを和らげて、高揚感や糖水感をもたらす物質なんですね。
要は麻薬と一緒なんですよね。カプサイシンを排除しようとして、代謝活動が促進される。痛みを和らげようとして、エンドルフィンが出される。脳内モルヒネが出されると、快楽を覚えますから、カレーライスとか辛いものを食べたら、また食べたくなるのは、脳内モルヒネが分泌されるので、エンドルフィンが分泌されるから、また食べたいな、糖水感をもう一回味わいたいな、という風になるわけなんですよ。
毒と薬というのは、紙一重で、量の問題なんです。食べる量の問題なんですよ。ブートジョロキはめっちゃ辛いですよね。めっちゃ辛いということは、今言ったカプサイシンを排除しようとする働きであったりとか、脳内モルヒネもそうだけど、過剰に摂取しちゃうと、めっちゃ汗かくし血行良くなるし、血圧上がりすぎて動機激しくなる。胃腸の運動、めっちゃ激しくなる。
ブートジョロキは外出したいから、ということで、毒が過ぎちゃうと、毒になっちゃうということなんですね。緊急搬送されたのは、それをもう一回排除しよう、排除しようと、辛みの一定値を超えて持てるよ、みたいな感じで、より出そう、出そうとするから、お腹痛いとか、幹部に触れると腫れ上がるのは、それを排除しようとしている過剰な働きによって、免疫反応みたいなもんですよ。
過剰に働きすぎて、毒が過ぎちゃって、どうしようもない。動機も激しくなって、血行も良くし、出そう、出そうとするから、汗もいっぱい出てくるし、ということで、緊急搬送になったのかな、ということなんですね。辛みは、カプサイシンは、適量ならば、食欲増進だとか、汗かいて、代謝活動促進されるし、脳内モルヒネも出されて、糖水感も味わえるんですけど、毒が超えると、毒になるということなんですね。
面白半分で食べてみようや、と。15歳、16歳で、18歳じゃないけど、青春だから、食べちゃえ、みたいな感じだったけど、カプサイシンが毒が過ぎると、毒になっちゃう。なので、働きが適量ならいいんだけど、毒が超えちゃうと、とんでもない過敏に反応しちゃって、若いし、すぐ反応するから、だから、こういうふうに緊急搬送になっちゃったのかな、ということなんですね。
適量は、体の中のシステムがよくできてますから、要法、要量を守って、薬って書いてあるじゃないですか。だから、あんまり無理して、面白半分で食べるのは、よくないよ、と。ただのお菓子かもしれないけど、それが毒が超えちゃうと、毒になっちゃうよ、と。
半面教師じゃないけど、あんまり皆さんも真似しないようにと、言ったところですかね。カプサイシンは油に溶けやすいので、水飲んじゃうと逆効果になっちゃうんで、より辛みが増しちゃいますから、だから、牛乳とか乳製品を食べると一緒に食べるといいって言うけど、一緒に食べたらオッケーかっていうのは、そうじゃないので、要法、要量を守って、
12:20
無理して食べ合ってもいいけどね、ということで、皆さんは、そういったカプサイシンも、量が超えると毒になっちゃうよ、と。色々な知識を持っていれば、こういうことは起きないのかということで、今日はこの辺にしたいと思います。それでは皆さん、さよなら。バイバイ。
12:52

コメント

スクロール