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2024-03-05 08:44

#657 なぜ、切り花は冬の寒い室内で長持ちするのか?

2024.3.5配信。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、切り花の長持ちのさせ方についてお話しました。
それではまた。

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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっとちょぼっとサイエンスに触れていただいて、サイエンス的科学的な思考力を身につけていこうということを目的にやっております番組です。
久しぶりに番組の人を言いましたけども、みなさんいかがお過ごしでしょうかということで、3月はですね、卒業シーズンですよね。別れのシーズン、別れの季節っていうイメージが非常に強くてですね。
3月ね、卒業します。さらに移動で退職されるとかね、部署が変わるということでですね、何かとこ別れが多い季節なのかなと。3月なのかなっていう感じなんですけども、私もね、高校3年生の担任を持ってた時はですね、卒業式ね、生徒から花束なんかいただいたりとかしてね、そういったことをしていただいたこともあったんですけど、
家に持って帰ってきますよね、花束ね。そのまま置いといたら枯れちゃいますから、花瓶に水を入れて、そのいただいた花束をね、水に入れますと。こういう経験ありませんか?
なんか切り花とかをいただいてね、切り花とかを花瓶に入れて水に入れてね、夏の暑い室内に置かれた時よりも冬の寒い室内に置かれた時の方が長持ちする、そういった経験は終わりじゃないですか。寒い時の方が切り花長持ちするなあっていうことをね、肌感覚として感じたことがあると思うんですけど、
今日のお話につながりますか。じゃあ、なぜ切り花は冬の寒い室内でより長持ちするのかっていうのをですね、お話ししたいと思います。科学的に見てね。皆さんにちょっと質問なんですが、次の3つの中から切り花が冬の方が長持ちするっていうのは、ちょっと選んでみてください。
A、部屋の温度が低いから。B、空気が乾燥しているから。C、暗い夜が長いから。ほぼ答えはあれかなっていう感じなんですけども、切り花ね、冬の寒い室内の方が長持ちするのはですね、答えはですね、Aのね、部屋の温度が低いからなんですね。
これは何かと言いますと、深掘りしていくとですね、切り花が置かれている部屋の温度は、切り花の寿命にも影響しているんですね。なぜならば、切り花が呼吸をしているからなんですね。呼吸にはエネルギーを使うということで、温度が高いほど、代謝活動などの呼吸は激しくなるんですね。
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分子活動がバーッと動きますから、暖かい方がね。冬の、鼻の老化が促されちゃうんですよね。呼吸速度が速くなっちゃうと活発に代謝活動が多くなると。なので、温度を低くすると呼吸が抑制されて、鼻の老化の速度が遅れ、鼻の寿命は長くなるので長持ちするということなんですね。
実験であるんですけども、切り花を花瓶に入れましたと。室温を25℃、20℃、15℃、10℃、5℃刻みで4パターン用意しました。
そうすると、やっぱり温度が低い部屋に置かれたものほど元気で長持ちするんですよね。だいたい25℃の環境下だと、8日目には完全に枯れちゃってるんですよ。20℃だと8日目は持つけど、それ以降は持たないと。
15℃もやはり20℃と同様ですね。8日目以降は持たないんだけど、室温が10℃だと13日目も元気で花が咲いてるんですね。
夏ならば、もしも夏に切り花をもらったときは、冷房していない部屋より冷房している部屋に置かれている切り花が長持ちするし、冬なら暖房していない部屋に置けば暖房している部屋に置かれるような切り花が長持ちするということなんですね。
この温具なんですけども、上げたり下げたりするのも切り花の寿命を縮めるということなんですね。これもそういう研究がありまして、最初の切り花の輸送に活かされているらしいんですね。
従来の切り花はですね、箱詰めされて低温の運搬車で輸送されていたと。すでに開花している花が冷たい真っ暗な箱の中で元気になるはずはなく弱ったまんまなんですよね。弱ってしまうのは避けられないと。
そして花屋さんに到着したら並べるときに低い低温から光の当たる高い温度下に移されて、つぼみが急激に開花するんですね。でも、売ってるときに花開いてたほうが綺麗ということで売りやすいというかね。見た目で花開いてるほうがですね。
小汽車もですね、これ綺麗やなって買いますよね。でも、この急激な環境の変化を受けたら花の寿命が短くなっちゃうので、家に持ち帰って寒い環境下に置いておいても、あれもすぐ枯れだなっていう経験があると思うんですよ。
それはね、急激に温度が高くしてしまうと花の寿命が縮めちゃうということなんですね。これが従来の輸送方法だったんだけども、今はですね、さらに急激に温度が高くなっちゃうのはあかんとかね。温度が高すぎたらそもそも短くなっちゃうから、そういった知見をやることにより新しい輸送方法がですね、確立されたらしいんですね。
つぼみでも開花している花でも、キリバナを水が入った容器につけたまま温度を変えずに輸送してるんですね。真っ暗にせずに照明器具で光を当てていれば、キリバナの寿命がさらに長くなるということなんですね。
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近年、熱を発生しない発光ダイオードで照明できることになったので、この方法が確立されたということで、なのでその一定の温度のまま光も当てつつ、呼吸させてある程度の代謝活動を保ったまま温度をそのままの状態にして光当てちゃうと、今では白熱球とかね、それが熱を持ってたから温度が上がっちゃったんだけど、
発光ダイオードだからLEDだから、光源自体に熱がないから逸転することができて、うまく代謝活動を保ちつつ寿命を伸ばしつつ縮めることなく、究極に温度変化なく輸送できるようになったので、今までの輸送方法だったら7から10日ほどしか持たなかったんだけども、
キリバナの寿命が10日以降も元気になっている。2週間近くキリバナの寿命が伸びたとされているということで、なので代謝活動とかキリバナの呼吸に温度が高いと呼吸いっぱいしちゃうから、低温で保つ、さらに発光ダイオードとか使いながら急激な温度もないように輸送されているので、
花屋さんに売っているキリバナが非常にお家に持って帰っても長持ちしていると。これも科学技術の進歩だし、植物学的な代謝機構もちゃんと理解していて、本当に素晴らしい発展だなというふうに非常にキリバナのことを調べているうちに感じました。
ということで、この卒業シーズンですから花束もらうことがたくさんあると思いますけども、ぜひそういったところに注意しながら寒いところに置いておくということと、急激に温度が上がったり下がったりしない、暖房の近くとかに置かないということと、うまく光を調節しながらやっていただくと、きれいなお花が2週間近く楽しめるといったところですね。
ということで、本当に面白いですよね。生き物の代謝機構とか生活してもね。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さようなら。バイバイ。
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