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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭SPPのちょぼ先生です。
ちょぼ先生の教室、2022年11月24日木曜日のホームルームの次回になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?ということで
いやー、昨日のね、サッカーワールドカップ日本対ドイツ
見ましたか?みなさん。もうね、興奮さめあらぬという感じでね。
もうなんか幸せな寝不足という感じなんですけども、もうすごかったですね。
まあね、戦前の予想ではですね、もうドイツ圧倒的有利という感じでね、ブックメーカーとかも
ドイツ圧倒的に有利というね予想でたんですけども、私もね正直ね、0-3ぐらいで負けるんじゃないかなと思ってたんですけども、なんてことない。
逆転勝利ということで、日本のワールドカップ7大会連続出てますけども、その中で初めて私ですね、逆転勝利というものが、その逆転勝利したのがドイツということでね、もう
優勝5回ですか?4回ですか?優勝国を破ってという感じでですね、もうすごいですね。
また時間作ってね、これの配信したいなとか思うんですけどもね、ということでね、今日のお話しに行きたいと思います。
全然サッカーと関係ないんですけどもね、今日のお話はですね、クモの糸を剥くカイコっていうね、お話をしたいと思います。
はい、クモの糸です。 なんかこう、ハイキングしたりとかね、ちょっとね、あのヤブの中入った時にね、クモの巣が顔にまとわりついてとかね、
なんかこう、お家でね、隙間隙間にはクモの巣張ってるやんみたいなね、感じで、あんまりね、あのいいイメージはないかもしれませんけども、
このね、クモの糸ってね、めちゃくちゃ丈夫って知ってました?皆さんね。まあその手とかでね、払いのけてすぐ切れたりするかもしれないですけど、
実は断面積あたりの強度っていうのはですね、 むちゃくちゃ強いんですよ。
で、直径0.5ミリメートルぐらいのクモの糸があれば、体重60キロの人をすり下げられることができるぐらい強度が強いし、
それを束ねたらですね、防弾チョッキとかに使われるケプラ繊維よりも、 めちゃくちゃ強いっていう風にですね、言われているぐらいですね、すごい丈夫な繊維なんですね。
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で、研究者たちはですね、じゃあこのクモの糸をたくさん培養して作れば、これも未来の繊維として、しかもタンパク質で作られているし、自然のものだから、本当にサステナブルですよね。
自然に帰っていくから、ということで注目したんですけども、意外は意外ですね、意外というかですね、クモの生態をね、考えてみるとですね、
縄張りがあったりですね、とも食いをするためですね、飼育して大量の糸を採取することがね、非常にですね、困難なんですね。
なので、これまでですね、遺伝子工学技術を用いてですね、細菌とか哺乳類のバイオ細胞などで、クモ糸のタンパク質、タンパク質はDNAの遺伝子が作られますからね、
遺伝子工学で作ることができるんですよ。作ることができるんだけども、いろいろ試みしたんですけども、タンパク質を大量に作るのにコストがかかったりとか、
タンパク質を糸状にね、紡ぐことができないなどの問題があってですね、なかなか実用的になってないということでね、コストもかかるしね、なかなか作るの難しいということでね、
なかなか実現はされてなかったんですけども、発想の転換ですよね。これ凝り固まった研究者というか、普通に考えれば、大腸菌とかの原核細胞にそこのタンパク質をコードさせてね、遺伝子組み換えしてバイオすればいいやっていうふうに思うんですけども、発想の転換というかね、
柔らかい頭の研究者たちがたくさんいるんですよね。2012年の論文なんですけど、テウルラ、2012年の論文によるとですね、どうしたかというとですね、同じように糸を出す生き物に蜘蛛の糸を履かせたらええんちゃうん?みたいなね、そんな感じですよね。
発想はその手があったかみたいな。それに注目したのはカイコですよね。シルクですよね。絹ですよね。カイコのこの履く糸を、蜘蛛の糸を履くようにすればいいんじゃないの?ということで注目したんですよね。蜘蛛の糸を履くカイコを遺伝子組み換えで作ってしまえばいいというところに注目したんですね。素晴らしいですよね。
蜘蛛の糸を出すタンパク質、タンパク質だからね、遺伝子の解析をして、蜘蛛の糸を出すタンパク質とカイコが作るシルクを出すタンパク質を入れ替えて、フュージョンタンパク質って言うんですけど、入れ替えてカイコの糸のところを出すタンパク質の遺伝子の部分を蜘蛛の糸と同じタンパク質を組み換えれば、
カイコから蜘蛛の糸を出すことができるということになります。そんな技術は私も遺伝子系の研究室でなかったので、なかなかこうやって簡単に口では言うけど、難しいんですけどね。どうやってやんねんって感じですけども。
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蜘蛛の糸を出すタンパク質を置き換えて、フュージョンシルクって言うらしいですね。置き換えたシルクっていうことで、これでその遺伝子組み換えで作ったカイコの子供を誕生させて、培養というか飼育していくと、
カイコが蜘蛛の糸を吐き出すというのが成功してですね、それを集めると、蜘蛛の糸に匹敵するぐらいの強さのシルクを作ることができた。ややこしいけどね。こちらのシルクとか蜘蛛って出てきてややこしいけども、要はカイコが蜘蛛の糸を出して、その糸を培養して実用化するとですね、蜘蛛の糸に匹敵するぐらいのシルクを作ることができた。
要はシルクの強度がアップして、もとはといえばそれは蜘蛛の糸で作られているという感じなんですね。
医療現場のですね、そういったところで使われたりとかですね、将来的には人体とか腱、筋肉の腱とかね、組織のスカフィール、スカフォールド、足場ですね、農業で自然に変えていくから、そういった筋肉繊維とかでもこの蜘蛛糸を利用して使うことができると。
なかなかその拒絶反応とかも起こりにくいので、自然のものだから、そういったことに実用化を期待されているという感じなんですね。
今ね、実用化されていないと言ってたんですけど、本当に最近の話なんですけど、日本のベンチャー企業のスパイバー、スパイダーマンのスパイダーとファイバーのバーを掛けた名前の企業らしいですけど、
スパイバーっていう企業がですね、蜘蛛の糸を人工的に合成、大量にできるっていうことをね、技術開発者らしいんですよ。素晴らしいですよね。
カイコとか使わずに、もう本当に研究室レベルで、蜘蛛の糸のタンパク質、構造タンパク質を遺伝子解析して、これをたくさん集めて培養して、どうやって培養するのかっていうのは企業秘密みたいな感じで読み取れなかったんですけど、
人工的に作れるということもできているということでね、進んでますよね。このスパイバーっていう企業ね、ゴールドウィン社とコラボして、ゴールドウィンってのはノースペースとかね、蜘蛛の糸で作ったダウンジャケットとかも作ってみたいですね。
よくよく読んでくると、蜘蛛の糸じゃないらしいですけどね。
蜘蛛の糸を作った時の技術を使って作った強い人工繊維というもので、ダウンジャケットとかゴールドウィンとコラボして作ってみたんですが、それは蜘蛛の糸じゃないらしいんですけど、作り方は蜘蛛の糸にマインスパイアされているという感じですね。
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蜘蛛の糸ってね、水に塗れると10%ぐらい縮んじゃうらしいので、蜘蛛の糸で作りたかったんだけど、ちょっと断念したらしいんですけども、
そういった人工的に作る、ナイロンとかで作ってますけど、さらに強度アップした繊維というものが今作られてて、どんどん科学技術が進歩して、
どんどん蜘蛛の糸も100%蜘蛛の糸で作ったものも作られてくるんじゃないかという風に考えられてますね。
今は蜘蛛の糸は大量に作ってないみたいですけども、そういった蜘蛛の糸は強いよということで、注目してそれを実用化するという、もう科学技術の素晴らしさですよね、というところでした。
今日はですね、蜘蛛の糸を剥くカイコというお話をいたしましたということで、蜘蛛の糸で作った服を着る日も近いのかなという感じです。
科学技術の進歩に期待しましょうということでしたということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさんさようなら、バイバイ。