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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。ということで、今日から3月1日ですね。早いですね。もう2ヶ月が過ぎましたけども、3月はね卒業シーズンですね。私の住んでる三重県ではね、大体この3月1日、3月の初めがですね、卒業式、高校の卒業式なんですけども、
皆さんのお住まいのね、皆さんはどうでしたかね。大体もう3月1日、私の学生時代もね、3月1日が卒業式だったんですけども、3月はね、出会いと別れの季節でもありますからね。
人事も動きますし、慌ただしい3月年度末ですね。ということで、今日のお話はですね、選ばれた人だけが持つ特殊な能力、共感覚についてお話ししたいと思います。
共感覚というものはですね、ご存知ですかね。音を聞くとね、色を感じるとか、文字に色がついて見える、味に形を感じるといったところでね、2つの感覚を合わさった、ミックスされている感覚を共感覚って言うんですけども、このような感覚を持っているとしたら、あなたは共感覚の持ち主なんですね。
例えばですね、スズメの鳴き声を聞くと緑色を感じ、カラスの鳴き声を聞くと紫色を感じるというような感覚なんですね。
あるいはですね、Aという文字を見たら赤色、Bという文字を見たら青色、Cという文字には黄色を感じるというね、これは別に文学的な表現ではなくてですね、リアルな感覚として感じるんですね。
一般の人はですね、そういった共感覚を持っている人は少ないので、ちょっと理解できない感覚かもしれませんけども、共感覚は別に病気ではなくてですね、さっきも言ったように選ばれた人だけが持つ特殊な能力なんですね。
この共感覚を持っている方の中にはですね、自分が共感覚者であることに気づかない人もいるようなんですね。
なんでかというと、自分では別に特別な能力とは思っていないし、そういった感覚を生じているから、これは当たり前で、みたいな感じなので、持っている人の中でも特別な能力として意識していない人が多いらしいですね。
このですね、共感覚について深掘りしていくんですけども、
共感覚者の驚くべき日常という本がありまして、それを書いたリチャード・シトーイック博士によると、料理を味わうと形を感じるという、全く理解不可能な共感覚者もいるらしいです。
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共感覚者の中でも理解できない人もいるかもしれないというふうに書いてるんですけども、
例えば、スパゲッティミートソースを食べると、手のひらにギザギザとしたものの形を感じるといった具合で、味と体の皮膚感覚みたいなのが合わさっているという方もいらっしゃるということなんですね。
この共感覚ですけど、まとめると、視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚・鼻のうちの2つの感覚が混戦している感覚だということが言えるということなんですね。
特徴的なのは共感覚者、共感覚は必ず一方通行であるということなんですよ。
どういうことかというと、音を聞いて色を感じる人は、色を見て音を感じることはないということなんですね。
文字を見て色を感じる人も、色を見て文字を感じることはないと、常に一方通行ということね。
これも共感覚の不思議の一つされているんですね。
この共感覚者の方は何万人一人はいるようで、もし聞いてる方たちが共感覚を持っていたら、それはラッキーというふうに言えるのかなということなんですね。
なので、音を聞いて色を感じる。本当にね、見えるというか感覚として出てくるので、
例えば音を聞いてこれは緑色の音だとか、そういったミックスされた感覚が生じているということなんですね。
私は全くそういう感覚はないので、理解はちょっとなかなか難しいんですけども。
なんでこんなふうに共感覚のような現象が起こるのかということで、
先ほどの共感覚者の驚くべき日常の著者である、先ほども言ったようにリチャード・シトーイック博士によると、
この共感覚者の脳血流、脳の血液の流れを検査したところ、
共感覚が起きている時には、左半球の左側の脳、皮質の部分の血流量が低下したということなんですね。
大脳って大脳皮質と大脳髄質に分かれているんですけども、大脳皮質というのは表面のところですね。
一般的には、工事の精神活動には脳の皮質が関係しているんですね。
常識で考えれば、共感覚が起きている時は、皮質の血流量が上がっているはずなのにもかかわらず、
皮質の血流量が減っていたということで、ますます共感覚の謎が増えたと書いているんですけども、
これをまとめると、シトーイック博士はこの検査から、
共感覚を起こしているのは皮質ではなく大脳変異型ではないかと推測しているんですね。
大脳変異型は普通、常脳、本脳構造と司っているんですね。
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大脳表面の皮質だけど、奥側の部分、肝脳とか中脳とか、中側に近い部分を大脳の表面のところを大脳変異型と言うんですけども、
そこは本脳活動とか常脳的な活動、欲望とかそういったところに関わっているので、
もしかしたら共感覚者は大脳変異型でプラスアルファーの混戦した感覚が生じているんじゃないかということなんですね。
感覚というのは大脳の表面で、大脳の皮質で感じ取っているから、ますます謎は深まるばかりなんですけども、
もう一人、共感覚について調べている博士がおりまして、
カリフォルニア大学サンディエゴ校のラマ・チャンドラン博士。
これによるとですね、共感覚者の脳ではTPOと呼ばれる部分で、脳の感覚の混戦が起こっているのではないかと言われているんですね。
TPOは側頭腰、頭頂腰、後頭腰の接合部分にあるので、
左右、上、後ろのつなぎ目みたいな箸みたいな役割をしている、ブリッジみたいな役割をしている部分をTPOと呼ぶらしいですけども、
視覚情報は盲膜から目で見て、後頭腰に送られるんですよ。後頭部の後ろあたりの後頭腰で視覚というのは生じているんですけども、
ここに送られると。ここではですね、視覚情報は色、形、動きなどの要素に分解されて、
それから各要素が側頭腰、頭頂腰に送られて、形、色とかに認識されているんですね。
まずは後ろに行くんだけど、この中で色の信号は側頭腰にある防水上界と呼ばれる部分に送られてから、
TPO、先ほどのブリッジの部分、その全部つなぎ止めているところに送られると。
一方ですね、数や文字などの概念も防水上界に送られてから、TPOの一部である各界で処理されるということで、
つまりですね、視覚情報も数や文字の概念も防水上界に送られてからTPOで処理されているので、
共感覚者、共感覚はこの部分で混戦が起こることによって生じているのではないか。
こういう混戦が起こって、音を聞いているのに色を感じたりとか、文字を見ているのに色を感じたりとか、
そのやり取りのキャッチボールがね、あちゃこちゃいってもうて、いろんな脳の側頭腰、後頭腰とかに感じ取って、
プラスアルファミックスで2つの感覚が生じているんじゃないか。
要は、情報のやり取りの混戦が起こっているんじゃないかということで、
この首都議局博士の説も、ラマ・チャンドラン博士の説もですね、
どっちが正しいというのはまだまだ分かってはいないんですけども、
脳のちょっとしたキャッチボールのいたずらみたいなところで共感覚が生じているんじゃないかというふうにね、
今のところは考えられているということでね、私は全く共感覚ね、さっきも言ったようにないので、
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なんかそういうのいいっていうか、なんかすごいなと思って、
ご飯食べて形を感じ取れる手にね、感覚として残っているっていうね、なんかすごいすごいですよね。
なので、それはね、その人にとってみればなかなか不便なことなのかもしれませんけども、
なんか別に音聞いた色が感じ取ってくるから、なんか変な感じするなみたいな感じかもしれませんけどもね、
そういったものを体験したいですけども、選ばれた人にしか共感覚ってのはないからですね、
なかなか理解するのは難しいんですけども、
そういったふうにですね、脳のちょっとしたキャッチボールのいたずらによってですね、
共感覚というのが生じているということで、
今日は共感覚についてお話ししましたということで、
今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さよなら。バイバイ。