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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元高校理科教員のちょぼ先生です。
今日もサイエンスホームルームの時間になりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
このチャンネルでは、皆さんに科学的なものの考え方を身につけてもらって、人生豊かにしていこうということを目的に放送しておる、ホームルーム風のラジオ番組になっております。
お話するジャンルは、曜日ごとに変わっておりますので、気になる方はプロフィール欄をチェックしてみてください。
ということで、今日も雨が強いです。
ちょっと雨の音が入るかもしれませんが、バシバシ言ってるんですけども。
ご了承いただいて、今日は火曜日ですので、教育系のお話をしたいと思います。
教育とサイエンスが絡んだようなお話なんですけども。
昨日ですね、ノーベル賞の受賞式が行われました。
今年はですね、物理学賞ですね。
日本人のマナベ・シュクロさんがですね、獲得、受賞いたしまして。
その晩餐会とかですね、その受賞式の様子がニュースでもよく報道されてたんですけども。
日本人じゃないのか。
もうほぼアメリカの人ですけども、元日本人というかね。
ルーツは日本なので、日本でも代々的に報道されとったわけですけども。
コロナ禍を反映しましてですね、出席者を大幅に制限されて、晩餐会はなかったんですね。
晩餐会はなしで、ストックホルムで毎年開かれておりますので。
アルフレッド・ノーベルが描かれた重いメダルを受賞されている様子がですね、報道されとったわけですけども。
あとですね、式典終了後には、ネットニュースを読んでるんですが、
右手では静かにしたメダルを胸の前にかざしたり、夫人と腕を組んだりして記念撮影に応じたということなんですけども。
そこでですね、日本の皆さんに、英語でもレッスンされておりましたけど、
日本の若い科学者、若者に向けてメッセージを言ってましたので、
ちょっとそれをピックアップして、今後の科学教育というかですね、
そういったものをちょっと考えてみたいなと思うんですけども。
何て言ったかと言いますとですね、メダルは思ったよりも重くて素晴らしい。
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日本の若者には自分の好奇心を満たすような好きなことを研究してほしい。
得意なことを選んで将来サイエンスの研究で運と活躍してほしいと日本語でエールを送ったということなんですけどもね。
すごい素晴らしいメッセージなんですけども、
私は高校教員でしたから、高校の理科の現場にいたわけですけども、
自分の好奇心を満たすような好きなことを研究してほしいと、素晴らしい言葉なんですけども、
現実問題ですね、自分の好奇心を満たすような好きなことを研究できる環境とかですね、
そういった場所とかですね、そういったものがどんどんできなくなっているというのが現場にいた身としては思うところなんですけどもですね。
小学校、中学校の理科教育というものはですね、それなりに好奇心を満たすような授業もしておりますし、
家外観察とかですね、野外観察とかですね、結構実験ありきて実験をメインにして、
そこから考えられることみたいな感じで、実験発信の授業をしているのが大体多いんですけども、
小学校、中学校ですね、なんですけども、途端にね、高校理科になると面白くなくなっちゃうんですね。
好奇心を満たす理科が好きで、理系の科学とか生物とか物理とかをね、先行するんですけども、
その好奇心を満たすような、心躍るような科目じゃなくなっちゃうんですね。
受験というものがですね、大きなウェイトを占めておりまして、高校の理科というのはですね、受験用の理科みたいな感じなんですね。
受験用理科ってね、おもんないんですよ。面白くないんですよ。
問題を作って、それをクイズ形式で出してですね、落とすための受験みたいなね、
10箱の隅を突くような問題ばかりなので、面白くはないんですよ。
概念ばかりを見て、概念ばかりを教え込むので、現実を見てないんですね。
面白い興味を引いたりとか、理科っておもろいなと思うのは、自分の実世界とリンクしてるからこそ面白いと思うんですね。
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物理の難しい問題を解けたとしても、生物の細かいDNAのことを勉強してもですね、
それを専門的に今後使うんであれば意味はあるんですけども、
現実の科学に寄り添うというようなことをしてないんですよね。
どんだけ難しい問題を解いてもですね、有機ELってなんなんかなとかね、
エアコンがどうやって冷えてるのか、どうやって温めてるのかということとかですね、
電子レンジってなんで温まるのやろうとか、現実の科学らしきこと、
身近に科学は転がっていると思いますけども、そういったことが本当にわからない人がね、
この難しい理系物理科学生物やっても、わからない人が多いんですよ。
それって受験を理科ではやらないんですよね。
私は生物専門だったので、生物を教えてたんですけども、
人の発生とかね、ウニとかカエルが受精卵から、ウニの赤ちゃんとかカエルの赤ちゃんですね、
オタモジャクシになっていく様子をやるのに、人の発生をやらないんですよね。
人が何週目で大きくなって、どんな変化していくのかっていうのは、教科書には載ってないんですよ。
人の発生やれよと思うんですけど、人間とリンクさせてないんですよね。
それを学んだからといって、何か何の?って言われたら、本当に何もならないのが多いんですよね。
何のためにそれを学んでるの?みたいなのが、一切見えてこないというのが、高校理科の現状なんですよね。
だから、もともと理科が好きで、もっと学ぼうと思ってたのに、自分が何か興味あることを一生懸命やると思うんだけど、
それは一切入ってこない、みたいなのが結構多いんですよね。
大学は大学で自分のテーマを決めて、何か研究しようと思うことがあって、
ある程度はやってはいるんだけど、空白の3年間があるんで、ちょっと離れちゃうというかね、自分の好奇心に対して。
だから、ちょっとこの高校の受験理科重視のこれを転換するべきなんじゃないかなと思うんですよね。
今、金にならない研究はやっておりませんし、国から金を欲しいから、自分の意に反して、
本当は研究してないのに、こんな研究してますよっていうのを、普通の東大の教授とかもそういったものをロブ出して、お金を獲得してるんで、
大学は大学で結構問題はあるんですよね。
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だから、真鍋さんが日本で研究をしてた時、一生懸命、好奇心、知的好奇心を満たすために、一生懸命やってた研究というものが、
どんどんできなくなっているし、お金になることしかやってないみたいなね。
というような現状なので、高等教育のこのサイエンスを見直さないと、本当にね、日本人、日本ルーツの研究者がノーベル賞を取ることは、今後本当になくなっていくんじゃないかなと。
というふうに私は思っているんですよね。
なので、科学っていうのはもともと面白いもんだし、身の回りに転がっているんだけど、全然リンクしていないっていうのはあるし、
もう本当に問題ありきのものになっているから、ちょっと今後どうなのかなと。
真鍋さんはすごい素晴らしいメッセージというものを我々に送っていただいているんだけども、
投げ返すボールがないみたいなね。
そういったもどかしい現状なので、ちょっと本当にね、何とかせなあかんなと思うんですけどもね。
どうでしょうか皆さん。
皆さんが高校であった理科の勉強を覚えてますか?
自信が多いこの国、日本で、歴史もありますよ。
地学をやらないんだよね。真鍋さんは地学系のことなので気候変動なので、
環境問題とかもね、いろいろ叫ばれておりますけども、地学をやらない。
地学を教える先生もいないし、全くいない。ほとんどいないですね。
地学専門の先生というのもいないし、理科ってもう地学も入れて理科なのに、
地学も軽視しておりますしね。ジオパークとかね、もう観察者面白いじゃないですか。
地球の成り立ちとか、日本の成り立ちとかね、気候変動とかもどういう風にして雨が降るのかとかね、
そういったことも中学校でやるけど、高校ではほとんどやらないところが多いですから、
そういった現実とリンクさせるサイエンスというものをですね、
やっていくべきなんですけども、やらないと。多分この流れは変わらないという感じなのでね、
そういった身近な科学とリンクさせるような授業というかね、
そういったラボみたいな研究機関とかいうものを、教育機関みたいなのを作っていきたいなと思っておりましたのでね、
そういった学校を作るのが私の夢なんですけども、そういった身近な科学とリンクをさせた教育機関を作れたらいいなということで、
こうやってね、シュクシュクとコツコツとこういう情報発信をしてですね、
やがて夢に近づけるように、夢の現実に向けて、私もね、頑張っていこうかなと思っております。
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ということで、今日は真鍋さんのノーベル賞受賞式のインタビュー。
皆さんに、若者に向けたメッセージからいろいろ今考えられるですね、今起こっている科学教育の現状についてお話をしました。
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それで毎週木曜日はケン先生とコラボ配信をしております。
毎週金曜日は18時からライブでホームルームということでライブ配信もしておりますので、
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ということで今日はこれで終わります。さようなら。おやすみなさい。