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はいみなさんこんばんは、こんにちは元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼ先生の教室、2022年9月13日火曜日のホームルームの時間になりました。皆様いかがお過ごしでしょうかということで、今日のお話はですねあまり聞き慣れない生き物の話なんですけども、この生き物のある行動をですね利用して、ある素晴らしいものが作られて、今もその作り方を
作っているというですね、お話をしたいと思います。ある何々とか言い過ぎてね、何のことかわかんないみたいな感じかもしれませんけども、
海底からですね、沈没船を引き上げたらですね、その沈没船の木で作られた木造船とかの沈没船を引き上げた時に、
穴だらけみたいな、穴がたくさん開いていることがよくあるんですけども、このですね、穴を開けているこの仕業はですね、
船食い虫と呼ばれるですね、2枚貝の生き物の仕業なんですね。 要はですね、この穴を掘りますから、トンネル工事の名人、船食い虫の仕業なんですね。
この船食い虫、2枚貝の仲間なんですけども、海に流れてきた木、流木とかですね、沈没した木造船を餌にして、そこに穴を掘って住んでるんですね。
なので流木を拾った時に、穴だらけやな、みたいな、木造船を引き上げた時に、穴だらけやなというのはだいたいですね、船食い虫の仕業なんですね。
この船食い虫ですね、体長は5センチから30センチで、白く、本当にミミズのような細長い生き物なんですね。
頭の先に冠のような2枚貝を乗っけているんですね。貝というとですね、ホタテとかアサリとかをイメージしやすいんですけども、2枚貝ね、あとはサザエみたいな1枚貝のようなやつをイメージするんですけども、
大半、ニョロニョロしてるやん、みたいなね。ミミズかな、みたいな。誤解とか関係動物の仲間なのかと思いきや、頭の中にちょっと冠のような2枚貝を乗っけているという形なんですね。
この船食い虫なんですけど、化石の情報からするとですね、祖先は1億年以上に前に現れたようなんですね。
なので、穴を掘っているのは、キャリアが1億年のトンネル工事の技術を持っているんですね。
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1億年前から現在に至るまで、海のゴミである流木とか木造船に積みついて、コツコツと穴を掘ってトンネルを作っているという感じなんですね。
餌となる木の中に住んでいれば、木を栄養分として食べて生きていますし、穴を掘ってしまえば害的に襲われにくいですからね。
なので、コツコツと流木の中に穴を掘って住んでいると、餌となる木の栄養分を取りながら潜りながらトンネルをガチャガチャガチャガチャ、2枚貝はすごいギザギザしているので、トンネルを掘りやすい構造をしているんですね。
なので、トンネルを掘って、餌を食べて、害的に襲われる心配もないし、しかも流木だからですね、ぷかぷか浮いてきますよね。
なので、自分が移動しなくても、移動する能力を使わなくても、ぷかぷかと浮かんでいくので、いろんなところに行き着くことができるということは、子孫をですね、いろんな場所に残すことができるということなんですね。
こうやってして、世界中に子孫を広めることにも成功しているということですね。
素晴らしいですよね。
トンネル工事のキャリアは1億年ですから、熟練の技を見せて掘り続けていますし、掘った時にですね、掘ると穴が開きますよね。
そうすると、流木だから周り水ですから、水が入り込んでブヨブヨしちゃってですね、膨れ上がってしまうんだけども、そうはならないですね。
膨れ上がってしまうと、自分の体も押しつぶされてしまうし、穴がどんどん塞がれていきますよね。
そこで、この船食いも一緒に、さすが1億年、2億年のキャリアですよ。
掘っていって、掘っていくと、穴が塞がらないんですね。
何をしているかというとですね、単に掘るだけじゃなくて、石灰ね、石灰という硬い物質、カルシウムね、石灰という硬い物質を出して、
穴の壁を固めながら、押しつぶされないように、水を吸ってブヨブヨしないように、固めながら掘って食べて、固めながら掘って食べるんですね。
で、水の中にあるからね、流木とか沈没船ね。だから水も入ってくるんだけど、その水を出すために、水管が通っているんで、
水を排出しながら、石灰で固めて、押しつぶされないように、そのままの穴をキープしながら掘り続けて、餌を食べていると。
で、周りは穴でね、塞がれているからですね、外敵に襲われる心配もないし、さっきも言ったけど、流木のようにぷかぷか浮いていくので、世界中に子孫を広めることができるから、
キャリア1億年とか、1億年こうやって命を繋いでいくっていうね、この素晴らしい技術が持っているわけなんですね。
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で、これをですね、現実の世界にフィードバックした人がいるんですね。今から約150年ぐらい前なんですけども、このフナクイムシを観察していたイギリスの技術者、
ブルネルっていう方がいるんですけど、ブルネルがね、パッと閃いたんですよ。あ、これ使えるやん。その時ね、テムズ川の下にトンネルを掘ろうとしていたんですけども、
土が柔らかくて崩れる危険があったので困っていたんですね。そこでこのフナクイムシが掘って石灰で固める、掘って石灰で固めるっていうのを利用してですね、それをお手本に、
穴を掘ると同時に壁を作る、トンネルの掘り方にシールド工法ってあるんですね。このシールド工法を開発したのがイギリスの技術者のブルネルなんですね。
しかもこのシールド工法ですね、今でもほとんどのトンネルがこの方法で作られていると、掘っては固め、掘っては固めっていうシールド工法を今でも使っているということでですね、今のトンネル工事もこのフナクイムシがパイオニアでそれを、
これ使えるやんっていうことをはっと気づいて今でも使っているということなんですね。トンネルといえばでかい工事ですけども、それの発端となったのはね、このシールド工法の発端となったのはこのフナクイムシの掘り方と、トンネル工事のキャリアは1億円ですから、これを利用して今でもトンネル工事に使っているということなんですね。
ということで、皆さんあんまりマイナーだし知らないと思うんですけども、今度海とか行く機会があったら流木を拾ってみて、なんかこれ穴だらけだなと思ったら、もしかしたらその中にフナクイムシがいるかもしれませんよということでした。今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさんさよなら、バイバイ。