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  2. #264 キノコ好きな虫をだます..
2022-08-06 10:52

#264 キノコ好きな虫をだます植物🍄

2022.8.4収録。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、ハランについてお話しました。
それではまた。

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はい、みなさんこんばんは、こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。
ちょぼ先生の教室、2022年8月4日、木曜日のホームルームの時間になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうかということで、
北陸やですね、東北の方では非常に多くのね、雨が降って、
戦場降水災ですかね、が発生して、甚大な被害が出ているということなんですけども、
大雨にですね、あとコロナに、また今週感染者数が世界最大、世界最高になったみたいですけども、
コロナに大雨にと、非常に目まぐらしい世の中だなと思っておりますけどもね、はい。
今日のお話をしたいと思うんですけども、
今日はですね、キノコそっくりな花を咲かして、
キノコ好きな虫を騙すというような植物についてね、お話をしたいと思います。
キノコ好きな虫を騙す植物ですね。
これどんな植物かと言いますとですね、ハランと呼ばれるですね、
キジカクシカの多年草の植物のことをね、言います。
ハランです、ハラン。
スズランアカなので、スズランの仲間でキジカクシカということでね、ハランという植物ですね。
キジカクシカの多年草で地下系で広がります。
地下系ですからね、竹とかと一緒ですね。
地下に茎バーッて伸ばしてですね、そこからポコポコポコッと葉っぱをですね、地表近くに立ち並ばせるという特徴があります。
非常に大きな巨大な葉が地表近くに立ち並ぶのが特徴的でですね、その葉っぱですけども、その巨大な葉っぱですけども、
薄くて硬くて艶があるためですね、和食とかの盛り付けの時に飾りとして使われてきます。
ハランという言葉でね、植物名で標準和名でピンと来た方もいらっしゃると思うんですけども、
お寿司とかにあるバランってありますよね、バラン。
あれはね、そもそもこのハランなんですよね。
弁当とかによくギザギザのね、緑色のプラスチックやつありますよね、あれバランって言うんですけど、これはね、ハランを真似て作られたものなんですね。
よくですね、お寿司とかね、昔その冷蔵庫とかね、そういった保存方法というものが確立されてなかった頃はですね、
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このね、葉っぱで巻くっていうのが非常に多くのお寿司でやられております。
柿の葉寿司とかですね、いろんな葉っぱ、そしてハランもその一部でですね、要は腐りにくくなる。
要は葉っぱに含まれる抗菌能力、抗菌作用が非常に優れておりますので、
非常に腐りやすい生物ですから、お寿司はね。
なので葉っぱで包んで抗菌力を増してですね、腐りにくく、痛みにくくするためによくその使われていた中の一部としてね、ハランも使われておりました。
バランっていうのはこのハランを模して作ったものというので、
そういったね、食品系とかね、そういったものにもよくね、利用されとったという植物なんですね。
このハランなんですけどもですね、5月頃に紫色でタニク質、サボテンとか、タニク植物のような紫色の変わった花をですね、
その大きな巨大な葉っぱの間にですね、地面すれすれに咲かすんですよ。
これぜひね、ハラン花、スペース花って調べてみたらわかると思うんですけど、
確かにキノコに似てるんですね。
私はキノコというかですね、紫色の変な変わったカップケーキみたいな感じのイメージを受けたんですけども、
キノコみたいな、キノコに似たような紫色の花、お世辞にはあんまり綺麗とは言いにくいお花なんですけども、
その葉っぱの株元に咲かせるわけなんですね。
それまでね、要はですね、植物というものは太陽のエネルギーを使って光合成をして、
自分で有機物を作り出して、それを栄養分にして生きているということで、
自前で自家発電して生きてて、他の動物とか植物の力を借りずに独立して自立しているよというイメージがあるかと思うんですけど、
そんなことはなくて、他の動物とかに依存します。
それは何かというと、生殖活動ですね。
子孫を残すためには、おしべとめしべに花粉をつけて受粉しないといけないんですよね。
その時にやるのがですね、花を咲かせて、動物、昆虫とかですね、鳥を引き寄せてですね、
それに体についた花粉を他の植物につけてもらって、同種の多個体につけてもらって受粉をして、
種を作って子孫を残してきますよね。
だから、生殖活動をするときはですね、他の生き物に依存しているわけなんですね。
なので、花を咲かすということは、子孫を残すために戦略としてやるわけですから、
このハランのキノコに似た目立たない花っていうものが、
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昔はですね、ちょっと前までは、何を引き寄せているのかがよくわからなかった。
このキノコみたいな奇妙な紫色の地面スメスメに咲くこの花、何をおびき寄せているの、みたいな。
全然わかっていなかったんですよ。
100年くらい前の文献があるらしいんですけど、
ヨーロッパの方では、ナメクジがこの花粉の媒介主だというふうに言われていたんです。
それは何かというと、この花を取り出して、パカッと半分に割ったりとか、中身を調べてみると中にナメクジがおったので、
この奇妙な紫色のキノコみたいなやつはナメクジを寄せ付けているんだ、なかなかないですよね。
羽のない昆虫、羽のない生き物を媒介する、樹粉を送粉してもらえる動物にナメクジというチョイスはほぼほぼないから、
最も変わった花を咲かせる植物みたいな、当時そういう異名がついていたぐらいなんですよ。
あと、日本丘飛び虫、横エビとかの飛び虫とかも、日本の研究者が調べたときに、中に飛び虫がいっぱいおったから、
飛び虫を引き寄せているんだ、というふうに思われていたんですね、2017年までは。
ナメクジとか日本丘飛び虫、横エビとか、そういった生息動物とか、ナメクジ、軟体動物とかを引き寄せているのはなかなかいないですよね。
送粉させる動物にそれをチョイスするのは、最も変わった花を咲かせる植物というふうに言われていたんですけども、
2017年にその形説が崩れます。
神戸大学のスエツグ・ケンジ教授が、このハランのよくわからない紫色のキノコに似た花を送粉している動物は何なのか、
運び手は何なのかというのを調べたら、キノコバエと呼ばれるハエが、この送粉の、いわゆる花粉の運び手が強く示唆されるという研究結果が出たんですね。
このキノコバエというものは、幼虫がキノコを食べるので、キノコに卵を植え付けるハエなんですけども、
あとは腐葉土とか、そういった朽ちた木の中とかに卵を産むんですけども、
このキノコを好んで卵を産み付けるキノコバエが、どうやらこのハランの運び手、花粉の運び手なんじゃないかということがわかったと明らかにされた。
これはかなり強い説なんですね。
ほぼほぼキノコバエって間違いじゃないかという結論に至っているという感じなんですね。
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だから、見た目、感じ、キノコに似ているというのは、やっぱりキノコバエがキノコと間違えてここに寄ってくる。
体に花粉が付いた、また違うハランの多個体のところにまたおびき寄せていくと、10分完成みたいなことをしているということで、
キノコにそっくりな花を、私もカップケーキにしか見えないんですけども、紫色の。
キノコのような花を咲かせるのは、要はキノコバエに運び手として働いてもらう、送粉してもらうというのを見越してすることを目的に、
このキノコに似た紫色の花を咲かせるということがわかったんでございますね。
ということで、面白いよね。
やっと5年前になってようやくね、なめくじとか横指。
なので、最も変わった花という意味をついていたんですけど、
だって、なめくじとか飛び虫とかをおびき寄せるからね、結局オチとしては普通の花だったみたいなね。
多くの植物が羽のある昆虫をおびき寄せているから、花を咲かせるということはね、
それと変わらなかったということだけど、この奇妙なキノコというのはキノコバエを狙い落ちしているという時点で、
その特徴は変わっているかなというふうに思っております。
ということで、今日はキノコそっくりな花を咲かせて、キノコ好きな虫を騙すという植物の波乱をご紹介いたしましたということで、
今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさま、さようなら。バイバイ。
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