00:04
スピーカー 2
アイテム番号 SCP-814-JP
オブジェクトクラス セーフ 特別収容プロトコル
スピーカー 1
SCP-814-JPは、その入り口となる灰トンネルを、老朽化に伴う工事中として偽装した上に、
スピーカー 2
鉄柵で囲い、常に2人以上で監視を行います。
SCP-814-JP内に侵入する一般人を発見した場合は、即座に捕捕し、Aクラスの記憶処理を行ってください。
侵入を許してしまった場合は、自力で脱出するまで救出を禁止します。
脱出後、消失者以外にはAクラスの記憶処理を行い、消失者については行方不明のカバーストーリーをルフしてください。
SCP-814-JPA内の調査は、セキュリティクリアランス3以上の職員による認可が下りない限り、全長1メートル以上の無人ドローンを使用してください。
説明
SCP-814-JPは、長崎県四の山中に放棄された灰トンネル内に存在する扉です。
SCP-814-JPを通過することによって、SCP-814-JPの内部は異空間、以下、SCP-814-JPAと表記に繋がります。
この通過対象は生物・非生物を問いませんが、1メートル以上の全長を持つことが必要です。
SCP-814-JPAは、調査の結果、第一次世界大戦以降の時間軸に存在した線上の位置場面を再現しているものと思われます。
スピーカー 1
これらの空間は進入ごとに変化し、現在時点において同一のものが発生した事例はありません。
また、空間内の特徴として、本来存在し得る生物、あるいは武器及び兵器が存在しない、不定期に灰が降っている。
スピーカー 2
様々な種類の人形が、本来人物が存在したであろう場所に散乱している、といった点が挙げられます。
内部に存在する物体は持ち帰ることが可能ですが、常述の灰は地表に到達すると同時に消滅します。
スピーカー 1
また、調査の結果、人灰、人界かな、人の灰であることが判明しましたが、不特定多数の個人のもので構成されており、特定個人の追跡は不可能です。
スピーカー 2
また、人形も大量生産されたものであり、特定には至りませんでした。
スピーカー 1
SCP-814-JP-A内に侵入した人間は、SCP-814-JP-A内に存在する扉から脱出が可能です。
03:03
スピーカー 2
ただし、単独、複数人に関わらず人間が侵入した場合、侵入した人物のうち一人が脱出時に消失することが判明しています。
スピーカー 1
この現象は人間以外の生物、無機物には発生しません。
スピーカー 2
消失する対象に規則性は見られませんが、現時点の調査結果から、殺人、過失致死など誰かを殺害した人物は対象に選ばれないことが判明しています。
ただし、これは複数の侵入者のうち、殺人の全歴がない人物が存在する場合においてのみであり、単独での侵入、もしくは全員が殺人の全歴を持つ場合は、条件を満たしている人物においても消失対象となり得ます。
スピーカー 1
侵入させた無人ドローンによる記録映像から、消失対象は脱出の際、扉をくぐると同時に、SCP-814-JP-A内のランダムな位置に転移することが判明しています。
スピーカー 2
この際、消失対象は手を合わせる、十字を切る、併伏するなど多種多様な祈りと思われる行動をとっており、同時に発生を行っています。
スピーカー 1
現在時点で対象が発生している言語は、地球上の言語体系いずれとも一致しないものだと確認されています。
その後、侵入した人物が全員扉を抜けた時点で扉は消失し、同時にSCP-814-JP-A空間も縮小し消滅します。
スピーカー 2
収縮し消滅します。GPSなどの位置把握システムはこの時点で断絶します。
スピーカー 1
保位① これまでの実験で消失した空間が再現していた線状の位置を特定・調査した結果、
スピーカー 2
SCP-814-JP-A内において、消失現象が発生した地点を中心とした半径5メートルの地点と該当する位置に本来自生しない忘れな草の花畑が確認されました。
これらの植物自体には異常な特性は見られなかったものの、生息する土壌は強いアルカリ性を示しており、土壌からその原因となる物質は確認できませんでした。
スピーカー 1
本来なら、枯死・枯れて死ぬする環境下でこれらの植物がなぜ自生できているかについては調査中です。
保位② 保位①の結果を踏まえ判別可能であった該当地域を調査したところ、
殺人の前歴がある対象が消失した地域においては前述の花畑は確認されませんでした。
また、土中検査の結果、人以上の判別不可能な人骨及び破損した音楽再生機器が発見されました。
スピーカー 2
この機器は判別不可能な女性が以下の一節を唱える声のみが録音されており、その再生以外の指示は受け付けませんでした。
06:03
スピーカー 2
何語かわかんないけど、歌の一節が書いてます。注釈が2つ。
原爆投下時の広島、ベトナム戦争時のハノイ、湾岸戦争時のイラクなどが確認された。
スピーカー 1
2つ目、コケシ、マトリョウシカ、ソフビ人形、デッサン人形などが確認された。
場所だけタグがついてますね。
この最後の一節だけちょっと先に調べさせていただきました。
スピーカー 2
ウィキペディアによりますと、レクイエム、ラテン語で安息をという意味の語であり、以下の意味で使われています。
スピーカー 1
1つ、死者の安息を神に願うカトリック教のミサ、死者のためのミサ、聖公会においても行われている。
上記のミサで用いる聖歌、完全ミサ曲の一つ、教義にはこれを指し、本校でもこれを扱うということで、ちょっと3、4をあるんですが飛ばしまして、
レクイエム、ミサの聖歌の一節だということがわかりました。
スピーカー 2
キリエ、主よ憐れみたまえ、
私は灰のように砕かれた心で、ひざまずき、ひれ伏して懇願します。終末の時をお儚いください。
スピーカー 1
という一節を唱える声が録音されていたということですね。
画像があります。侵入したドローンによって撮影されたSCP-814-JPA撮影時、
スピーカー 2
高灰、灰が降る現象は観測されていなかったということでした。
争いの戦場の一場面を再現している空間に繋がる扉。
蒸気の灰は地表に到達すると同時に消滅します。この灰は人のものだったと。いろんな人のもの。
その戦場で亡くなった方々の単独複数人に関わらず、
殺人、過失致死などの経験がない、全歴がない人を優先的に消失させている。
消失対象は手を合わせる、十字を切る、併伏するなど多種多様な祈りと思われる行動をとっており、同時にこの地球の言語体系、いずれとも一致しない何かを発生している。
スピーカー 1
これまでの実験で消失した空間が再現していた戦場の位置を特定。
スピーカー 2
特定した結果、その空間内で消失現象が発生した地点を中心とした。
09:07
スピーカー 2
あ、現実世界でその戦場、空間に該当するところに行ったら、
スピーカー 1
これらの植物自体には異常な特性は見られなかったものの、生息する土壌は強いアルカリ性を示しており、土壌からその原因となる物質は確認できませんでした。
人海はアルカリ性関係ないのかな、人の肺は。
スピーカー 2
本来なら枯れる環境下であるにも関わらず、これらの植物がなぜ自生できているかについては原因不明、調査中です。
スピーカー 1
以上の結果を踏まえ、判別可能であった当該地域を調査したところ、戦場を実際に現実世界の方の異空間の戦場に該当するところを調査したところ、
殺人の前歴がある対象が消失した地域においては、前日の花畑は確認されませんでした。
殺人歴がない人が消えた場合に限り忘れな草が出てくる。
また、土中検査の結果、人以上の判別不可能な人骨及び破損した音楽再生機器が発見されました。
スピーカー 2
保育一の時にはなかった。
この機器は判別不能な女性が以下の一節を唱える行為。
スピーカー 1
レクイエム。
私は灰のように砕かれた心でひだまずき、ひれ伏して懇願します。週末の時をお計らいください。
スピーカー 2
懺悔。
スピーカー 1
食材とかそっち系かな。
殺人歴がある人が消えると草は生えない。
花は生えないし。
女性がミサ曲を歌っている。
スピーカー 2
殺人歴がない人が消失すると忘れな草が咲いている。
スピーカー 1
多分そういうことですよね。
罪があるかないかみたいな。
スピーカー 2
食材懺悔しようみたいな話なのかな。
じゃあまた次回。お疲れ様です。