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レベル763N 危険度① 空間信頼性安定、実体信頼性適体
レベル763Nとは、バックルームにおける763N番目の階層である。
概要
レベル763Nは、衣服などが無造作に積み上げられた部屋が無数に接続された階層である。
部屋同士は各部屋に2つ以上存在する扉のないドアや引き戸の枠によって強引に接続されており、
いずれも部屋の中央で衣服が山のように積み上げられた様相を呈している。
こうした状況にも関わらず、階層内では床はおろか、天井の照明にさえ埃といったゴミの発生が確認されていない。
衣服の山に放置されている衣服は、季節感を問わない普段着から、礼服や着物、下着や防寒着など多岐に渡り、
人間一人が所持する衣服のほとんど全てをかき集めたような印象を受ける。
こうした衣服の山はほとんどの場合でおおよそ高齢者向けとされる衣服で構成されるが、
稀に若者や子供向けの衣服や制服のみで構成される山が発見されることもある。
これらの衣服はいずれも着用可能であるが、いずれも線香の香りが強く染み付いていると報告されている。
部屋の中で服以外によく見られるものとして、以下のものが挙げられる。
多くの場合、これらは壁に立てかけられているか、部屋の隅に放置されている。
コンセントプラグがやや折れ曲がった高度式掃除機や、ほとんどテープを使い切った粘着クリーナー、通称コロコロ。
使い切ったフローリング用掃除シートの空き袋といった掃除用具。
シャミセンやハーモニカといった楽器やゲートボールに用いられるスティック。
線香の模型といった一般的な趣味用品。
多くは紐で縛られたり、ゴミ袋に乱雑に詰め込まれた状態でまとめられている。
中身が空の金庫やアクセサリーケース。
多くは下着や靴下などの衣服が入ったゴミ袋の下敷きになっている。
ローラー付きの収納ボックスに入った写真アルバム。
いずれの写真も被写体の一人が抜け落ちたような不自然な空白が確認できる。
各部屋の内装は照明を除き、寝具からエアコンに至るまで家具の一切が撤去されたような跡の残る寝室であること以外の共通項を持たず、和室や洋室など様々な形態が見られる。
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備え付けの押入れやクローゼットの扉はすべて開け放たれており、中に何かが入っていたケースは報告されていない。
部屋には窓が設置されていることも多いが、いずれも開閉や破壊を受け付けないシャッターによって固く閉ざされている。
階層内はおおむね20度程度に保たれており、空気はやや乾いている。
各部屋の照明はすべて点灯しているが、部屋内の対応したボタンを押すことで消灯させることが可能である。
階層内では備え付けのコンセントから給電できるほか、様々なWi-Fiがパスワードなしで安全に利用できるが、部屋を移動することで簡単に接続が切れてしまう点には注意が必要である。
これらのWi-Fiを利用してインターネット上のウェブサイトを閲覧している際、着物や基金属を取り扱う買取専門業者や不動産会社、国際連合、自動基金、ユニセフなどのウェブ広告の表示回数が異常に多くなったと報告されている。
子供部屋。階層内を探索していると、おおよそ子供向けの物品のみが存在するにも関わらず、衣服が全く発見されない部屋に到達する場合がある。
この部屋も通常の部屋と同様に、照明以外の家具が廃されているという共通点があり、その一方で、玩具や本といった物品が塔のように乱雑に積み上げられているという点では相違している。
この塔はドア枠同士の導線を確保できる程度の隙間を残して部屋中にいくつも積み上げられており、放浪者が近くを通るだけでバランスを失って崩壊するほど不安定である。
塔を構成する物品はそれぞれの塔ごとにおおよその発売時期がバラバラであり、堆飾や錆といった経年劣化や不自然な結合などによって、本来の姿や機能を著しく喪失している場合がほとんどである。
いずれの物品も多少の経年劣化や傷が見られるが、表面に埃が積もっていたというケースは報告されていない。
以下は子供部屋でよく発見される物品の例である。
ただし、発見された物品の傾向から放浪者の生存に寄与し得るものが発見される可能性は薄いと考えられるため、読み飛ばしていただいて構わない。
物品発見報告の記録例を開く。
絵本や図鑑、漫画などの本、シミの発生や紫外線による退色、ページの欠落などが見られるほか、
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図鑑の途中に絵本のページが組み込まれていたり、ゲームの攻略本に少女漫画のページが組み込まれているといった不自然な点が見られる。
地育玩具のブロックで構成されたおおよそ箱状の塊。
表面には傷が目立ち、中にはカプセルトイのカプセルに封入された人のものと思われる入手が入っている。
カプセルの中からは20本の入手すべてが発見されるが、そのうち数本が銀と思われる金属製になっている場合がある。
型ベルトのちぎれたランドセル。中には洗濯機に入れて使えなくなったような状態のポケットティッシュがぎっしりと詰め込まれている。
玩具やフィギュアなどの趣味用品。部品の破損やパーツの不足が見られるほか、
魔法少女のなりきりグッズの杖の根元に縄跳びの縄がもやい結びでぐるぐる巻きにされていたり、
カスタマイズできるコマの玩具の基部に人型ロボットのプラモデルの下半身が接続されているといった不自然な点が見られる。
液晶に黒い線が入っている携帯ゲーム機。
画面はおおよそ著名なゲームのエンディング画面で固定されており、ボタンによる操作を受け付けない。
スロットにマジックコンピューター、通称マジコンやプロアクションリプレイ、通称プロアクが挿入されている場合もある。
やや黒ずんだぬいぐるみ。綿の代わりにどんぐりが詰められている。
このどんぐりを接触したという試みは報告されていないため、接触、接触可能であるかは不明である。
漆黒のフレームの上部にブラックのサテンリボンとリボン状の黒い折り紙が装飾された四角い鏡。
サイズは2Lバウン程度であり、物品の頭の底でほとんど隠れるようにして下敷きになっている。
子供部屋で発見される他の物品と異なり、目立った傷や汚れはあまり見られない。
なお、子供部屋への侵入を報告した放浪者の中には、現実世界への帰還を志す意思を喪失し、
バックルームで終生暮らしていく決意を滲ませるような発言や書き込みを残した者も確認されている。
こうした事例を受け、子供部屋には精神的な作用の存在が疑われている。
特例として、幼少の放浪者が子供部屋を訪れた際に、自身の保護者と再会する思いを著しく喪失したケースが同行者により報告されている。
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こうした影響による放浪者への直接的な危険性は薄いと考えられているものの、
子供部屋内で有用な物品の発見が報告されていないことも加味して、
レベル763Nで衣服の山がない部屋を発見しても、安易な侵入は避けるべきだろう。
実態
ロボット掃除機
レベル763Nの内部を徘徊しているロボット掃除機と推測される実態。
外見的には実在する様々なメーカーの製品とほとんど一致しており、カラーリングはすべて黒で統一されている。
これまで複数の機種の存在が確認されているが、2機以上の実態と同時に遭遇したというケースは報告されていない。
この実態は充電を挟むことなく常に階層内を掃除しているような挙動をとるが、
前述の通り階層内では埃などのゴミが発生しないと思われるため、その行動原理は不明である。
なお、この実態が子供部屋で物品の塔に体当たりを行っていたという目撃情報が数件ほど報告されている。
実態は放浪者を感知すると駆動音を響かせながらまっすぐ近づいてきて、放浪者の足元を狙い、必要に体当たりを繰り返す。
この際、実態の周囲に放浪者が残した排泄物が存在する場合、実態はそれらの掃除を優先的に試みると報告されている。
しかしながら、実態の攻撃力は通常のロボット掃除機と同様にほとんど皆無であり、放浪者に特段の影響を与えることはないだろう。
こうして1分ほど放浪者の足を吸い込もうと試みると、実態は諦めて別のエリアの掃除に向かうようである。
なお、この実態はひっくり返すことで容易に無力化できる。
物品
海藻内では、金属製の四角い缶に封入された古宝藻のせんべいが部屋の隅で発見されることがある。
このうち、乾いているものは問題なく摂取できるが、湿っているものは腹痛を引き起こす危険性がある。
これらは袋を開ける前に、食感によってある程度の判別ができる。
また、ごく稀に防災バッグのようなものが衣服に紛れて見つかることがある。
中には長期保存に適した水や保存食など有用な資源が入っており、発見した場合は活用すると良いだろう。
これらの資源や豊富な衣服が確保できることから、レベル763Nでの定住を試みる放浪者も一定数存在する。
ただし、水資源・水の確保が安定しないことを受けて、その数は少数に留まっているようである。
入り口と出口
海藻への入り方
レベル4Nで稀に見つかるぬいぐるみの山に潜り込むと、レベル763Nへ到達する。
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レベル23Nの控室で睡眠をとると、起床後に部屋の周囲がレベル763Nに置換されている場合があるが再現性が低い。
レベル44Nのベッドで睡眠をとったところ、レベル763Nの衣服の山がない部屋に敷かれた布団の上で目を覚ましたという報告が存在する。
この際、放浪者は唇が濡れているかのような違和感を覚え、枕元には歯のついた植物の枝が一本落ちていたという。
なお、放浪者は覚醒後に軽度の吐き気や腹痛、めまいといった体調不良に見舞われたと主張している。
レベル216Nで稀に見つかる乳幼児用の衣服の山に潜り込むと、レベル763Nへ到達する。
レベル962Nの収納されていない衣類が床に散乱した部屋で床の衣類に潜り込むと、レベル763Nへ到達することがある。
階層からの出方。
レベル763Nで数日にわたって一定のエリアに滞在し続けていたところ、不意に床が抜け落ちてレベル0へ到達したという報告が存在する。
レベル763Nで布団や枕のみで構成された山に潜り込むと、レベル92Nへ到達する。
レベル763Nで雨音が聞こえるシャッターに向かって外れ落ちると、レベル46Nやレベル736Nへ到達する。
レベル763Nの部屋内で衣服や雑誌などを縛っているビニール紐が部屋の外まで続いている場合があり、
辿っていった先の畳の下やクローゼットの床下収納に侵入すると、レベル123Nへ到達する。
レベル763Nの押入れやクローゼットに侵入して扉を開閉すると、レベル195Nの本通りに面する家屋へ到達することがある。
実体信頼性、敵対なんだ、ルンバ。
まあ、足を吸い込もうとしてきてますからね。
画像が2つ。
1枚目はレベル763Nの一室を撮影した画像。
正面の障子はシャッターを備えた履き出し窓であった。
押入れとかには何も入ってない。
部屋の中央に書いてありましたが、衣類が。
冬とか秋物が表面にはありますね。
なんかもこもこしてるやつがいっぱい畳の上に乗っかってます。
で、2枚目。
子供部屋の塔から発見された鏡。
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小学館の図鑑、宇宙図鑑がちょっと見切れていて。
ガチャガチャのカプセルとか。
これなんだろうな。
ちっちゃいパズルっぽいおもちゃ。
パズルフィギュアみたいなおもちゃ。
で、その下に鏡が下敷きになってますね。
天井を映す形で。
これはフローリングですね。和室じゃなくて。
子供部屋の中の、これどの世代までわかるんだろう。
私たぶんギリギリ世代じゃないかな。
スロットにマジックコンピューターやプロアクションリプレイが挿入されている。
マジコンプロワーク。
あとR4とかもありましたね。
ゲームのダウンロード販売っていうのが一般的じゃなかった頃。
ソフト販売が主流だった頃に、
そのソフトデータを吸い取る。
コピーするっていう。
だから違法性がかなり高いというか、
ほぼほぼアウトなソフトがあって。
それがマジコンとかプロワークとかR4とか。
PSP。
今でいうとiPhoneの脱獄とかが近いのかな。
そのソフトを吸い出す。
ソフトのコピーもできるやつもあれば。
なんて言ったらいいかな。
ソフトをこのプロアクションリプレイとかに挿入口があって、
そこにソフトを挿すことができるんですね。
それで何が変わるかっていうと、
チートコードを入力することができて、
初代のポケモンとかだと、
右に何個移動してセレクトボタン何回押してみたいなのがあると思うんですが、
それがダイレクトにコードを入力することでできる。
例えばマスターボール999個とか、
1回戦闘するだけでレベルマックスとか、
HP減らないとか、
そういうのが結構流行ってた時期がありましたね。
私が中学生ぐらいの時だから、
大体15年ぐらい前かな。
最近はそういうチートとかは聞かなくなったというか、
界隈にそんなにいないから聞かないってだけなんでしょうけどね。
FPS界隈では結構定期的にツイッターとかで騒がれてるの見ますけどね。
エイムめちゃくちゃ修正の高性能版チートをしてるとか、
一発で倒されたとか。
スプラが一時期、スプラトゥーン3が一時期チートはいましたね。
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マルチミサイル撃ちまくるみたいな。
ということで、全然レベル763Nについては触れてないですね。
失礼しました。
あまりにも懐かしいワードが出たんで、ちょっとテンション上がっちゃった。
そうね、どうしようかな。
どうしようかなってなんだ。
パッと見、その外れ落ちてしまった人たちの人生で来たり、子供時代に遊んだりしたものが積み上げられてるっていうような理解が
一番しやすいというかしっくりくるんですが、
ただ別段失踪したとかの情報はそんなに強くは書かれていないんですよね。
全然出入りはそれなりに簡単そうではあるし、
定住も試みている放浪者の方もいるし、
問題は子供部屋の異常性ですね。
子供部屋への侵入を報告した放浪者の中には、
現実世界への帰還を志す意思を喪失し、
バックルームで修正、暮らしていく決意を滲ませるような発言や書き込みを残したものも確認されている。
だからこの人たちが失踪というか、このままこのレベル763Nにとどまって、
もし本当に修正、ここ。
ここに限らずなんでしょうけど、バックルームって言ってるから。
もしこのレベル763Nで修正、暮らして、その生涯を遂げたとしたら、
その人の今まで着てきた衣服、買ってきた衣服とか、
子供時代に遊んだ物々が登録されるというか、記憶として実体化する?
記憶が実体化するんじゃないかなっていう感じですかね。
整合性を求めるのならというところですかね。
全然関係ない、何の脈絡もなく置かれている可能性ももちろんありますよね。
そういう人の記憶とか、云々観音は関係なく、ただただそういう空間という可能性もあります。
はい、ではまた次回。お疲れ様です。