YouTube Musicでのポッドキャスト配信に関する注意事項
音声広告実験隊、今回もロボットスタートの中の人1名と外の人1名でお送りします。
なんか今日はバタバタされてましたよね。収録の時間も変更してくれってことでしたけど、なんかあったんですか?
あったんですよ。皆さんにも本当に気をつけてほしいんですが、先日GoogleさんがポッドキャストプラットフォームをYouTube Musicに一本かけるっていう話したじゃないですか。
ありましたね。確か、ポッドキャストの間口が広がる部分はいいけど、ポッドキャスターさんにとっては必ずしも優しい設計になってないとか、そんなお話でしたよね。
そうですそうです。特にね、現状はその動画で使ってきたルールっていうのをポッドキャストにも適用してるんで、ポッドキャスターさんの視点では若干使いにくいっていう意見があるっていうことをお伝えさせていただいたっていう話ですよね。
特にストリート広告ですとか、エピソード内に広告が含まれてる場合は、YouTube専用に広告無し版を作るか、そのエピソードを削除して配信することの検討も必要になるっていう話もありましたよね。
そうなんですよね。
なんか怒ってるのかな?
怒ってるっていうかね、現状っていうのは動画による収益っていうのが中心でしょうから、Googleさんの収益構成を考えたら当然仕方ない部分もあると思うんで、
そう特段怒ってるわけではないんですけど、今回はさすがにっていう事象が発生したんですね。
実害を受けたような雰囲気がしますね。
もちろんこれね、私にも罪があったかもしれないんですけど、結局復旧作業なんだったんだで半日ぐらいかかっちゃったんですよね。
それが今日遅れた理由っていうことはなんとなくわかりましたが、何が起きたんですか?
YouTubeミュージックがRFHフィールドでポッドキャスト番組を取り込めるようになったって話は、以前共有させていただいたかと思うんですが。
それを聞いてYouTubeもいよいよ本格的にポッドキャストに力を入れたんだなって思ってましたよ。
当然ですけど、実験体の隊長としては、いち早くこれを試して、何か発見があればリスナーの皆様にも共有したいというふうに考えてたわけですよ。
切り込み隊長として先陣を切っていったと。
特にですね、広告に関連する部分というのは僕ら的には絶対把握しなければならないというふうに考えてるんですけど、
ポッドキャストの収益化基準というのも、動画と同様のチャンネル登録者数と再生時間が求められるっていうことだったんで、
ポッドキャストのためにYouTubeのアカウントを作って、いちから始めるってなると、当然早々収益化まで時間がかかると思うんですよね。
日本の中でYouTubeミュージック経由でポッドキャストを聞いてる人はまだ限られるでしょうから、かなりのハードルになるでしょうし、それを待つと時間がかかっちゃいますよね。
一方、弊社はたまたま動画ベースで育ててきたチャンネル登録者数が1万を超えるアカウントっていうのを持ってたんですね。
いろいろとやってらっしゃるんですね。つまり、収益化基準を満たしたアカウントがあると。
そんな中、動画で収益化基準を満たしたアカウントでポッドキャストの運用を行うと、ポッドキャストの広告が出そうじゃないですか。
実際にどうなるのかっていうのを知りたい点がいくつかあったので、これはもう試すしかないよねって思ったわけです。
これ実験としてはすごく面白そうで、とてもいいことじゃないですか。
問題はその後で、そのアカウントで弊社が別途、この番組とは別に運営をしているポッドキャスト番組があったんですけど、
それのエピソードがだいたい今500ぐらいあるんで、それを一気に接続してアップしてみたんですよ。
そしたらですね、YouTube Musicにどれぐらいの期間で反映されて、どんな形で表現されるか、どういう検索ワードで見つかるのかなとかってすごい楽しみにしてたんですね。
ちょっと反映まで時間がかかるみたいな噂は聞いてますけど、いろいろと知っておきたい情報ですよね。
そしたらですね、予想してなかったんですけど、YouTubeのアカウントのほうに大量の動画が投稿されて、
なんかトラブルがあったんですかっていう連絡が、YouTubeを見てる方から連絡が来たんですね。
YouTube Musicにポッドキャストではなくて、YouTubeのほうに動画が大量投稿されたってことですか?
そうなんです。YouTube Musicにももちろん登録をされてたんですけど、
SNSスピードで経由した投稿というのが、エピソードがビデオポッドキャストになって、YouTube側の動画コンテンツとして大量に投稿されちゃったっていうことなんですね。
これチャンネル登録されてる方も、なんか突然運営者がやる気出してきたのを大量に動画上げてきたとって、勘違いしちゃいますよね。
そうなんですよ。
ポッドキャスト広告市場の動向
1万人以上のチャンネル登録者っていうのは、うちのコンテンツがたまたま最新のロボット情報に関わる動画をいっぱいアップしていて、
それを見に来て登録されてるって方なんですけど、それとは違うロボットじゃない情報が、音声コンテンツとしての動画が大量に投稿されたって形になっちゃったんですね。
これはまずいやつですね。
信用しないかねませんし、そもそも見たいロボット動画が漏れてしまってアクセスしづらくなるわけですよ。
一気に100本更新されたみたいになると、アカウント乗っ取られたんじゃないかみたいな心配される方も出てきますよね。
YouTubeの画面を見るとポッドキャストのタブがあるので、そこに何かまとまるのかなと思ったら全然違っていて、普通に動画として表示されると。
ということで、これはまずいよねってことになって、ビデオポッドキャストとして動画として表示されないように、
一個一個の動画を設定変更する必要が出てきちゃって、それを対応してたらすごい時間がかかっちゃったんですよっていう話だったんです。
それは即時対応しないといけませんね。
なんか踏んだり蹴ったりっていう感じもしますけど、さすがに設定のミスがあったんじゃないですか?
それも最初は思ったんですけど、そうではなくて、
弊社のアドネットワークにご参加いただいている他のポッドキャスターさんにも同じようなことが起こっていることがわかったので、
少なくとも普通に案内されている手順に従うと、僕らと同じような結果になるんじゃないかなと思いますね。
それはなかなかな感じですけれども、何か対策とかはあるんでしょうか?
番組を運営する目的にもよるかと思うんですが、例えば動画を中心に現在活動されているYouTuberの方であれば、
大量のコンテンツを持っているポッドキャストを組み入れる場合は、
ポッドキャスト専用の別のYouTuberアカウントを作成したほうが無難じゃないかなと思いますね。
そういう混在もなくなるっていうことですね。
別のアカウントですとか、別チャンネルの作成だとそこまで手間はかからなさそうなので、一応知っていれば対応できそうですかね。
ただ、現在調査中でもあるんですけど、一つのブランドのアカウントで複数のチャンネルを作れますけど、
その場合、最初に登録したチャンネルでしかアドレス登録ができないというルールがあると思って、
他にも気をつける点がいくつかありそうな感じがするという状況なんですね。
ポッドキャストの収益化に関する問題
アカウントの紐付けとか考えると論点が出てきそうな感じですね。
YouTubeもこれから本格的にポッドキャストの力を入れられていく段階かと思いますので、
今後の変化に期待したいところですけど、このまま終わってしまうとネガティブな回になっちゃいますよね。
本当は先日の続きで、クイズを通じて業界を掘り下げたいなと思ってたんですけど、
今回もその対応に時間が取られてしまったというのがあったんですけどね。
確かにそうですよね。
ということで、今回は2問しか用意できませんでした。
本当ですか?2問用意されましたか?十分ですよ。
それでは早速なんですけど、今回はIABさんが直近で発表された、
2023年のポッドキャスト広告収入調査というのがあるので、それをベースに出題できればというふうに思います。
かしこまりました。しかし最近、デジタル音声広告ではなく、
ポッドキャスト広告単体の調査も増えてきましたよね。
ポッドキャスト単体で見ても、かなり市場が大きくなってきましたからね。
ということで、早速第1問なんですけど、
今までお話ししてきたYouTubeミュージックの取り組みというのも、ちょっとはかわる問題になります。
ポッドキャスト広告市場の動向
米国におけるフォーマット列のポッドキャスト広告市場についてなんですけど、
2020年の時点では、音声のみのポッドキャストへの広告率が91%でした。
残りがビデオポッドキャストで9%でした。
ここ2年で、どちらの広告の出稿率が伸びているでしょうかという問題です。
2択の問題ですね。
これ、すごく簡単な気もしますけど、もしかしたら前回正解率が低かったからレベルを下げられました?
いや、そんなつもりはないんですけど、もしこれが簡単だと思ったのであれば、
神野さんが音声業界の全体像が見えてきたってことかもしれないですね。
ビデオポッドキャストについては、確か今年の6月ですかね、
Spotifyさんが10万番組を超えて、確か3月のとき7万番組だったと思うので、
6月で40%増えたって発表されてましたよね。
そうでしたね。
で、Google社もビデオポッドキャスト市場に賞賛があるからこそ、
先ほどのYouTube Musicに一本化したって方針決められたかと思いますよね。
そうですね。
そう考えるとビデオポッドキャストの広告比率って増加してて、
15%とか20%ぐらいになってるんじゃないですか?
本当にそれでいいですか?
あれ?なんかプレッシャーかけてきますね。
大丈夫です。
残念。
2020年と2022年を比較すると、音声のみのポッドキャスト広告収益は91%って先ほど言いましたけど、
これが95%に増加してます。
一方、ビデオポッドキャストの広告収益は、
9%から5%に相対的に減少してしまっているってことなんですね。
意外ですね。
これもう少し詳しく分析をしていくと、
2020年から2022年の間に、
ポッドキャスト広告の市場全体は115%増加してるんですね。
なので、ビデオポッドキャスト広告が9%から5%に減少したと言っても、
広告の出広料が減ったってわけじゃなくて、
ここ2年で増加したのはほぼ音声のみのポッドキャスト広告であったと紐解けるかなと思います。
確かイギリスとかで、
ビデオポッドキャストってそこまでリスナーに望まれてるのかっていう議論はあったと思いますけども、
これからはイギリスの方の意見も積極的に取り入れていきたいと思います。
イギリスの市場は結構重要かなと思いますね。
それでは気を取り直して第2問いきますね。
広告目的の変化
2021年時点では、短期的なダイレクトレスポンスを目的とした広告と、
中長期的なブランディングを目的とした広告出向の比率は、ほぼ半々でしたと。
さてここ2年で、どちらを目的とした出向比率が伸びているでしょうか。
ダイレクトレスポンス広告とブランディング目的の広告、どっちが伸びてるかって話ですよね。
これも2択ですよね。
そもそもPodcastはブランディング目的の広告の人たんと相性がいいって記事を見たことある気がしますよ。
結構見ますよね。
でも最近AdTechの技術との融合ですとか、
AIによる推測技術が成長してきて、
ターゲティングとか効果検証の手段も増えてきたと思うんですよね。
それも間違いないですよね。
これ正直いい問題ですね。
これどちらもありそうなので。
これ広告の試算視点で考えてみると、
他の広告との比較の中で選ぶわけですよね。
そうですね。いろんなメディアの中からPodcastを選ぶってことですよね。
何が突き抜けてるかっていうのはポイントになりますよね。
そう考えると、やっぱり際立つのが完全調子率の高さですとか、
やっぱり届けたい情報を伝達しきる力は相当高いと思うので、
そこから考えるとブランディング目的の広告が伸びてるんじゃないかと思いますけど、いかがでしょうか。
本当にその答えで大丈夫ですか?
プレッシャーかけますと大丈夫です。
ファイナルアンサー?
ファイナルアンサーです。
はい、お見事。正解ですね。
これは実数値としても伸びてるんですけど、
2021年と2023年の予測を比較すると、
ブランディング目的の広告が48%から61%に上昇して、
一方、ダイレクトレスポンス目的の広告の比率は52%から39%まで下がっているということなんですね。
結構大きい変化ですね。
これもさっきの話に似てきますけど、
この期間の市場成長というのを踏まえると、
実は両方とも広告職は増えてるんだけども、
特に伸びたのがブランディング目的の広告を中心にということなのかな、
そういうふうに整理ができるのかなというふうに思います。
だんだんとポッドキャスト広告の有効な活用の仕方の整理が進んで、
そこを中心に市場が広がってるっていう感じですかね。
ですね。
しかし意外とわからないもんですね。
特に日本はこれからの市場ということもあるので、
日本にいる限りこの辺り、感覚的にはつかみにくい部分もあるでしょうから、
引き続き一緒に学んでいければなというふうに思います。
わかりました。ぜひよろしくお願いします。
ということで、今日はこの辺りにしましょうか。
本日もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
音声広告に興味のある方、音声広告についてもっと知りたい方、
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それではまた。