広告代理店からの問い合わせ増加
音声広告実験隊、今回もロボットスタートの中の人1名と外の人1名でお送りします。
何か先週に引き続き、今日も忙しそうでしたよね。またトラブルあったんですか?
いや、トラブルではないんですけど、最近広告代理店さんからお問い合わせをいただくことが増えておりまして、その打ち当てが続いておりました。
アドネットワーク構築を行う御社としては、代理店さんと仲良くすべきパートナーかなって理解してるんですけど、これっていいお話ですよね?
もちろんいいお話です。
最近増えてるっていうことですけど、いよいよポッドキャスト広告が日本でも注目され始めてるってことですか?
徐々にその流れって言っていると思うんですけど、今回はそれだけが理由ではなさそうです。
何か突発的な理由があったんでしょうか?
突発的というほどでもないんですが、サードパーティークッキーの段階的な配信への対応を本格化し始めたと言いますか、
今、動かなければならないと感じ始めている代理店さんが少しずつ増えてきているのかなっていうことが背景かなというふうに思っています。
業界の外から見ますと、このサードパーティークッキー配信の議論はかなり昔からあって、
一方でずっと伸び伸びになってるなって印象があるんですけど、これいよいよという感じなんですか?
EUで8月にデジタルサービス法が一部の企業に先行導入されたっていうお話もしましたけど、
個人情報保護に向けた動きというのが具体化してきているんです。
またその流れを受けて、広告無視のほうも将来はこうした対策というのを意識から始めているので、
当然広告代理店さんも同じような考えを持たれているのかなと思っています。
流れが変わらないと考えると、早めの対応を進めるに越したことはなさそうですよね。
そうなると、サードパーティークッキーの代替手段は何かという話になるかと思うんですけど、
あそこで一つコンテクチャルターゲティングというところに注目が集まっているという話は、
以前もさせていただいたかというふうに思います。
確かコンテンツの内容ですとか、文脈を分析してターゲティングする広告配信手法ですね。
例えばゲームの番組を見ている人はゲームの好きの可能性が高いとか、
アニメを見ている人はアニメ好きの可能性が高いとか、そういうやつですよね。
かなりざっくりした話になっているかと思うんですけど、
個人情報に触れないターゲティングという意味では理解されていると思うので、その通りかなというふうに思います。
デジタル音声コンテンツの活用
その代表的な選択肢の一つであるPodcast広告が注目されている。
そのような流れかというふうに思っています。
でもちょっと待ってくださいよ。
アメリカではかなり前からこの文脈の中でPodcast広告が活用されていて、ここ数年の成長につながってますよね。
はい、その通りかと思います。
そう考えると日本の動きは少し遅い気もしますけれども、どうなんでしょうか。
まず前提として、グローバルで展開されている大手の広告代理人さんに関しては、
かなり前から各国の情報を集めながら対応というのを進められているので、
動きが遅いとまでは言わないかなというふうに思います。
確かに言われてみると、海外の統計の調査元が実は日本の広告代理人さんであったという事例も見かけたことがあるんですね。
はい、もちろん海外だけではなく、例えば弊社も当初より各社と接見をさせていただいてますので、
日本の情報もしっかりとキャッチアップされているかと思います。
一方で国内を中心に展開されている広告代理人さんは、若干対応が遅れているという印象がありますね。
これは何か理由があるんでしょうか。
組織の規模にもよるかと思いますが、現在上げている収益に対して国内のホットキャスト広告であったり、
デジタル性広告市場というのはまだ相対的には小さすぎるので、
商品として扱ったとしても、組織の維持につながるかが不透明だったというところが大きいのかなと思いますね。
広告市場ですとか、その周辺にある収益界が取り扱うにはちょっと小さすぎたと。
でもこの点に関しては、数年遡れば他の国でも同じことが言えますよね。
そうですね。ですので、誰かが切り開かなければいけないということで、
弊社としてもアドネットアートの立場から市場の成長への貢献を目指しているわけなんですが、
まだまだホットキャスト広告を出行できる機会であったり、
デジタル音声コンテンツを絡めた収益を得られる機会という創出に向けた動きは、
まだ少ないのかなというふうに感じています。
このあたりの動きが加速して市場が広がらないと、
広告部署さんですとか、広告代理店さんの選択肢を減らすことにつながりますよね。
これって結構重たい問題にも感じるんですけど、何か変化の兆しのようなものはあるんでしょうか。
まず、新しいチャレンジというところで、ベンチャードリルを見てみますと、
サービスとか技術面からチャレンジする必要というのは増えていますし、
VCであったり事業会社の資金というのも一定程度流れているというふうに捉えています。
確か御社も資金調査をされてましたよね。
そうですね。また、複雑とまで言えるかわからないですけど、
音声領域で成功している海外企業と日本の企業との訂正というのも見られる流れが出てきていますね。
これ何か事例があるんでしょうか。
例えば、10月18日に米国のホットキャスト製作スタジオであるエバーグリーンホットキャストと日本放送がホットキャスト領域で提携されるということを発表されました。
確か先日最後にチラッと聞いたお話ですね。
そうです。
これってコンテンツ領域の提携でしたっけ?
それだけではなくて、米国ブランドの広告機械を日本のホットキャスト番組を通じて特集するということも含めて提携になっています。
これは既にホットキャスト広告を使いこなしている海外の広告の人さんが日本の市場を見ることにもつながってくると。
はい。先日もデータを共有させていただきましたけど、
サウンズプロフィタブルさんの調査によると、ホットキャスト広告の出行経験のある広告の人さんの約半数は、広告予算全体の20%以上を使うというふうに回答されてるんですね。
このことからも、ホットキャスト広告に対して予算とか経験のある広告の人さんに日本の市場を見てもらえる機会が増えるということは、日本の市場拡大に向けてすごい意味があることだと考えています。
そういう意味では1回目の体験が重要になるわけですね。
確かに日本ですと、そもそもホットキャストって何かっていう説明からしなければいけないケースもあると思うので、その点が省けるというのもかなり大きそうですね。
知らないがゆえに決めきれないっていうことは、どの業界でもあることかとは思うんですけど、最近この点についても徐々に変化し始めているというふうに感じていますね。
最近お会いした方から、ホットキャストを毎日聞いてますとか、
実は個人的にポッドキャスターさんのお二人に参加してましてといったお話を聞きたいというのが増えてまして、
公の情報としては、ボイシーさんとサニーサイドアップさんの授業提携の発表内容には勇気づけられるものがありました。
おお、勇気づけられたと。どんな内容だったんですか?
そのときのプレスリリースに書かれている言葉なんですけど、サニーサイドアップの代表テレシマリ役社長であるリュウさんが、
今回の授業提携の背景について、「朝のネクタであるランニングの最中に聞くなど、ボイシーは私の毎日にかかてない存在であり、
音声からの情報が頭に入りやすいというメディアの特性を実感しています。」というふうにコメントされてるんですね。
実体験としてデジタル音声コンテンツの良い部分ですとか、活用方法を理解しているというのは面白いですね。
音声コンテンツとデジタル音声の融合
はい。その音声コンテンツというのは、情報収集であったり、知識・習得意欲の高い、経営意識決定層が聞いている比率が高いというデータもあるので、
今後これがさらに緊張していけば、知らないが故に決められないという比率は減っていくのではないかなというふうに考えています。
これは少し時間がかかるかもしれませんけど、着実に進んできた変化ですね。
ちなみに、他の切り口で市場拡大につながるような動きってありますか?
市場拡大を考えた場合に、シンプルな広告出向だけではなくて、予算の出どころを高く化する視点というのも重要じゃないかなというふうに思っています。
なんとなく言わんとしていることはわかりますけれども、もう少し具体的に教えてもらってもいいですか?
そうですね。事例を挙げるとすると、例えばイベントだとか店舗とか、リアルの世界とデジタル音声の世界を融合する取り組みというのが一つになるんじゃないかなというふうに考えています。
ぱっと思いつくところですと、この番組でも何回か取り上げているアメリカで渡辺直美さんが、リスナー向けに入場ライブを7都市で開催されてましたよね。
そうなると、リスナーからの収益というのももちろんそうですけど、参加者への広告機会であったり、グッズ販売もしかしたらツアーも企画できるかもしれないですよね。
確かに動くお金も増えるイメージはわきますね。そうなると関わる方のビジネス機会もくりやすくなると。
まだ完全にパッケージ化されているわけではないので、やる場合は企画力だったり実行力等のスキルも求められますけど、お金の流れが増えるほど、よりそういった企業が関わりやすくなるのかなというふうに思いますね。
日本では関連する動きってありますか?
直近ですと、さっきも話が出ましたけど、ボイシーさんが声の祭典、ボイシーフェス23という声だけで行うオンラインフェスというのを開催されておりまして、
すごいのが、有料参加者が1万1千人以上集まったところで、すごい意味のある動きだなというふうに思ってました。
有料参加者が1万1千人。これは驚きですね。こういう時代ですか。
ボイシーさんはオンラインフェスっていうことでしたけども、ビールと絡めてってなると何か事例ってあったりしますか?
いくつか思い浮かびますが、個人的に注目してるのが、実在するメイドカフェが架空の進展を舞台にするといったラジオドラマ風のポッドキャット番組が開催されたことですね。
個人的に注目してるメイドカフェ?
実在するメイドカフェを舞台にしたポッドキャスト番組
うまい活用方法だなっていうところが注目の興味ポイントです。
あくまでこの取り組みが興味?
そうですね。メイドカフェがっていう話なんですよね。
よかった。びっくりした。ぶっこんできたのかな。
実在するメイドカフェの店舗に新しい客の来店を見だすという存在にももちろんなりますね。
もちろん既存顧客との接点を深めるというところにもつながりますよね。
店舗の雰囲気だったり、各メイドさんの持つ個性というのもファイルにきちんと伝えることができますし、
店舗を使用した番組とのコラボイベントも予定されてるってことなので、
この事例がうまくいくと、同じような店舗とポッドキャスト番組みたいな組み合わせが加速するかもしれないなと思ってるわけです。
確かにこのような取り組みがうまくいくと、ポッドキャストと何々を掛け合わそうっていう幅が広がりそうですよね。
この吉本の芸人さんも参加されてる番組ですね。取れない予算もかけられてるんですよね。
もちろん動画などを通じて同じような取り組みっていうのも可能だと思うんですが、
動画のほうがコストがかかったり編集時間もあるわけだから、それよりも楽なポッドキャストでやったほうがコストは少ないってことと、
リスナーさんの想像力をかけたてるって部分は声が強いですよね。
かわいいメイドさんの声で癒されるみたいなね。
いつもより熱量というか想像力ですね。
たとえばこの市場調査と銘打った現地調査だけは控えてくださいね。
こういうのはリアルに現場に足を運ばないと働けないのかなって思っちゃうんですけどね。
一応あれですね。リアルとポッドキャストのコラボレーション。狙いはそうですよね。
取材とか行ったほうがいいかなって思っちゃったりしますけどね。
いろんな方に怒られない程度でお願いしたいということで、今日はこのあたりにしましょうか。
本日もお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
音声広告に興味のある方、音声広告についてもっと知りたい方、
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それではまた。