コミティアへの出展
9月に開催されるコミティアという同人誌イベントに出展することになりました。
例によって、キャラクターデザイナーの井上史太郎さんのお手伝いということの一環なんですが、今回共同出展ということにしました。
1つのブースが2人座るのがやっとのテーブル1個で手狭なので、私も一緒に出展することで2テーブル分確保できると広く使えるということで、私は娘と一緒に出展することにしました。
コミティアは同人誌のイベントなんですが、必ずしも本を出さなきゃいけないというわけではないそうです。グッズ販売とか似顔絵描きますとかそういうのでもいいようなんですが、せっかくなので何か本を出そうかなと考えています。
ずっと昔に同人誌を作っていたことはあって、でももう30年近くぶりぐらいなんですね。
業者に頼んで印刷して作るにしろ、自分でコピー本を作るにしろ、20年30年前と比べると今はもう全然状況が違っています。
ちなみに昔作っていた同人誌はアイドル似顔絵漫画というニッチなジャンルでした。一回だけコミケに出展したこともあります。
当時から男性アイドルものの同人誌は結構あったんですが、私たちがやっていたような女性アイドルものの漫画同人誌というのはほとんどなかったですね。
女性アイドルものの文章の同人誌というのは結構ありました。
昔同人誌を印刷した時に使ったことがある業者の栄光とピコが今でも健在だったことが嬉しく思いました。
栄光は広島にある会社でとにかく安いんですね。
ピコは吉祥寺にあるという印象があったんですが三鷹駅からの方が近いようです。ピコは実際に行ったこともあります。
漫画同人誌でも今やデジタル入稿が当たり前だと思うんですが、そうなってくると基本は通常の印刷物の制作と変わらないですね。
ただ漫画の場合白黒なので画像の解像度を高めにしておく必要があります。
昔の同人誌作りと現在の状況
通常の印刷物だと文字の部分とかは当然クリアに印刷されるように解像度が高くないといけないんですが、
画像としてビットマップで扱っているのではなくてテキストデータとして扱うことで印刷する機械側の最高の解像度のクオリティで出力することができるんですね。
カラー写真とかはそこまで高い解像度は必要なくて通常印刷物の場合350 dpi が推奨とされています。
じゃあ白黒の漫画の場合どれくらいの解像度が必要かというと一般的には1200 dpi と言われています。
カラー画像の350に比べたらかなり大きいですよね。
要するに白か黒か2つの色しかないデータなので高い解像度。
方眼紙で言うと方眼紙の目がかなり小さいものでないとギザギザに見えてしまうということになります。
紙の色の白か黒か黒の塗りつぶしかだけだと絵が単調になってしまうので漫画の場合いわゆるスクリーントーンというのを使って
網点などで薄い色を表現しますよね。
多分クリップスタジオのような漫画を書くのに特化したアプリケーションを使わないとこの辺の白黒での漫画のデータを作るというのは難しいんじゃないかと思います。
私は ipad のプロクリエイトというアプリを使っているんですが白黒で書くという機能もないですし標準でスクリーントーンの機能とかもないので印刷する漫画を書くにはちょっと不向きなんですね。
白地に黒で書けばいいじゃないかという問題でもないんですね。
プロクリエイトの場合白地に黒で線を引いたとしても線のエッジの部分は黒だけじゃなくてグレーになっていてモニターで見たときに滑らかに見えるようになっているのでそのまま白黒原稿にはならないんですね。
ただ今は印刷所でもグレースケールでの入稿というのがあるようです。
セブンイレブンのマルチコピー機の便利な機能
これはスクリーントーンのような網店とかは使わずにグレーの濃淡で色を塗ってグレーの状態のデータで入稿して白黒で印刷してくれるということになります。
このグレースケールの場合の推奨の解像度は600 dpi ということでした。
漫画の単行本で雑誌に載ったときはカラーだったページが白黒で印刷されていてやけにグレーの階調が多いなというページを見かけることがありますがああいう感じの印刷になるんだと思います。
やっぱりちょっとエッジは甘くなってしまいますよね。線がそこまでくっきりしていない感じにはなってしまうと思います。
でここまでの話が実は前振りなんですが今回一番言いたかったのがセブンイレブンのマルチコピー機で同人誌作成に便利な小冊子という機能があることです。
その前にもう一個前振りの話をしないといけないんですが昔コンビニのコピー機で原稿をコピーして半分に折ってホチキスで止めて同人誌を作っていたこともあるんですがその時面倒だった作業が面付けなんですね。
面付けって何かというと印刷する順番に原稿を並べることです。 1ページ目から順に並べればいいんじゃないかというとそうではなくて表面と裏面に2ページずつ両面コピーした紙を重ねていって本になるので
例えば漫画の場合右閉じになるので左側に1ページ目が来るとすればその横右側は最終ページ1ページ目の裏にプリントされるのは2ページ目でその左に最終ページの一つ前のページが来るとそれを全部計算して原稿を並び替えとかないといけないんですね。
じゃあ並び替えときゃいいじゃないかということではあるんですがこの2つのページの裏にこの2つのページをコピーすると全部手動でやるので失敗したらもったいないですし結構気を使ってやらないといけない作業でした。
両面コピーするときには1回コピーした紙を手差しで刺すか用紙を入れるところに入れてしまうということをしてたんですがここでどっち側を表に入れるかとかとにかく気をつけないといけないことがいっぱいあるんですね。
ちなみにコンビニエンスストアはありましたしコピー機もあった時代ではあるんですがまだコンビニにカラーコピー機はなかったくらいの昔の話です。
ちなみにコピー機のところにお金を入れるところがあってそこにお金をチャリチャリ入れていくというのもそこまで一般的ではなくてレジに行ってコピーしたいんですけどって言ってコピー機に刺す装置みたいなのを借りてそれをコピー機に刺すとコピーができるようになってその装置に何枚コピーしたかがカウントされて
でコピーが終わったらレジに行ってその装置にカウントされている数字で何枚コピーしたかを元にお金を払うというシステムでした。昔は同人誌をコピーしていると長い間コピー機を占領することになるんでそこにちょっとコピーしたいんですけどみたいな人がやってくることがあるんですが
そういう時には現金で10円とかもらってコピーしてもらったりとかしてました。白黒コピーは当時から10円だったので物価の変動関係なく技術の進歩も関係なく値段が変わってないですね。
そしてやっとで現代の話ですが先ほど言っていた面付けの作業コピー本を作る時にどのページの順番で表裏にコピーしたらいいかをセブンイレブンのマルチコピー機は自動でやってくれるということでこれは便利だなと思いました。
まだ試したことはありません。画像をページ順で選ぶのかページ順に並んでいるpdfファイルになっていればプリントするときに小冊子というのを選んであとは自動で1枚の紙に左右2ページその裏面にも2ページとプリントアウトして2つ折りにして
同人誌小冊子が簡単に作れる機能があるということを知ってこの機能で今回コピー本を作ろうかなとコミティアに向けて考えています。
また先ほど話していた白黒かグレースケールかみたいな話ですがセブンイレブンのマルチコピー機でも現行はグレースケールで600 dpi で白黒として結構綺麗にプリントできるそうです。
その辺も昔とは違う技術の進歩ですね。なお気をつける点というか制限としてコピー機なので端っこギリギリいっぱいまでプリントはできないんですね。プリンターでいうところの縁なし印刷的なことはできません。
必ず5ミリほど余白が必要ということです。漫画の場合基本的には余白を持って内側に書いていきますが演出上を上とか右とか下とか左とかにわざとギリギリまでコマを伸ばしたりすることもありますが紙の端っこギリギリまではプリントできませんよという制限がコピー本の場合はどうしても出てしまいます。
見開きいっぱいで端までギリギリ書かれているような私の世代だと車玉三味のリングにかけろやセインとセイヤみたいな見開きでギャラクティカマグナムみたいなという絵を書いてもちょっと5ミリぐらいの余白ができちゃうということです。
あとファイル容量的にも制限があって10メガバイトまでですね。あと細かい話なんですが小冊子プリントにするとプリント時のちょっと小さめという機能が必ずオンにするに固定されてしまうらしく
実際に作った原稿の原寸よりもちょっと小さく先ほど言った余白の分だけ縮めた形でプリントされるらしいです。それを見越してちょっと小さめにデータを作っておくというそのためのテンプレートを配布している人がいました。
あとデータを元にセブンイレブンでプリントするときにデータをあらかじめサーバーに登録しておいて番号とかqrコードでプリントするネットプリントを使うのが便利なんですがネットプリントではなくSDカードとかUSBメモリーでデータを持ち込んでプリントした方が値段が安いです。
これ実は最近気がついて軽くショックを受けました。ネットプリントとして不特定多数の人にプリントしてもらうと番号を公表してプリントしてもらうとそういう取り組みもやっているんですがそうではなくて自分たちが必要なものを自宅のプリンターもそんな綺麗に出ないしコンビニで出力しようという時にもネットプリントを使っていたんです。
でも実はメディアを持ち込んでプリントした方が10円くらい安いよということがわかりました。
カラーコピーの場合B5A4B4の場合ネットプリントの場合1枚60円でメディア持ち込みの場合50円です。
A3の場合ネットプリントが100円でメディアで持ち込んだ時には80円20円違います。
でも10円20円でも枚数何枚もやっていくとそれなりな金額にはなりますよね。
で白黒コピーの場合なんですがサイズ関係なくネットプリントだと20円データをメディアで持ち込めば10円なので差は10円なんですが倍ですよね。
例えば12ページの白黒コピー本を作る場合USBメモリーとかでデータを持っていってコピーすれば60円で作れるのにネットプリントで作ると120円になるわけですよね。
用紙1枚に表2ページ裏2ページプリントされるのでページ数割る2×1枚のコピー代という計算になります。
ちなみにセブンイレブンのマルチコピー機でスキャニングもできるらしいです。
長くなってしまいましたが今回は以上です。足利浩二がお届けしました。