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こんにちは。お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生を持ついちお母さんの私が、ASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
今日は、私が息子に対してまず実践したABAらしい事柄、行動の強化についてお話ししたいと思います。
ASDの診断を受けている息子、仮にゼン君としますが、ゼン君は興味のある事と興味のない事への熱量の差が激しいです。
好きなものに関しては、その片鱗が見えるだけで何を置いても駆けつけるという姿勢が見られるし、その姿勢はいつでもMAXレベルで発揮されます。
対して、興味のないものに関しては徹底的にスルーで、その姿勢もいつも一貫しています。
いつもは大好きなアレがなんとなく今日はいらないとか、いつも嫌いなアレを誰かが美味しそうに食べているからなんとなく食べてみようかなとか、まずないです。
この辺りのレベルの強さは個人にもよると思いますが、そもそものASDの特徴に興味の偏りやこだわり行動の強さというものがありますので、診断済みの方であればどなたも該当するかと思います。
このなんとなくという概念の薄さ、興味の偏り、またマイワールドの強さが合わさると、他人の行動、言動を見て自然と学ぶとか、自然と興味関心を広げていくというのはあまり期待できません。
物事を学習していくスタイルに独特さがあるということです。息子の場合、特にそれを強く感じる部分といえば言葉についてです。
言語に特に発達の遅れがある全君は、言語理解も発語も弱いことから会話のキャッチボールはまだできません。
でも歌は好きで、好きな歌のフレーズなら、靴下を履こうとか、他にもいろいろ発することができます。
定型発達の子であれば、最初は意味がわからず歌っていても、そのうち単なる音の羅列ではなく、言葉として理解して自然と応用したり幅を広げていくことが予想されますが、
ちなみにこれが繁華ですね。一般の繁に化けると書いて繁華。ASDの全君はこの繁華が苦手です。
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何か新たに覚えたことを違う場面でも応用するとか、優遇を聞かせるといったことが苦手ですね。
苦手というか、やらない、やりません。だから一つ一つ教える。
一つ一つこんなパターンがあるよ、こんなパターンもあるよとインプットしていくことが、知識や世界を広げるには重要になってきます。
そんな言語の力が弱く、かつどうやら言葉自体への興味がとても薄い息子に、言葉や会話の必要性を教えるべく私が取った方法がABAでした。
全君はトランポリンが大好きで、自分でジャンプするのも大人に脇を抱えてもらって高く上げられるのもすごく喜びます。
その好きを利用してもう一回を覚えさせ、もう一回が言えたらこちらはわかりやすく大喜びで褒めて即座に要求をかなえてあげる。
またみかんが好きなんですが、それを利用してみかんという単語やちょうだいという言葉を教えるといった具合です。
ちなみにこの状況でのみかんのことを行動分析学では孔子と言います。
好きに子供の子と書いて孔子です。
孔子は行動の直後に出現すると、それ以降その行動を増大させるよう機能するもののことで、ひとまずここではご褒美みたいなものとご理解ください。
行動の直後に出現と言いましたが、その通りで私が大事にしているポイントも、息子が言葉を発したら瞬時に即座に褒めるということです。
さらに禅君の場合は言語理解が遅れてますので、褒める時にも褒めているんだとわかりやすく伝わる必要があります。
そこで褒める際に私は某夢の国のプリンセスばりに声を高く、表情も明るく、リアクションを大きくと決めました。
悲しんでみせる時も同様です。絶望感たっぷりにおいよい泣き真似をして表情も悲壮感たっぷりです。
ギャグ漫画みたいなイメージですね。
ABAを意識してから私は怒ることは減ったんですが泣き真似が増えました。
同時にABAとしても育児としても外せないと思うのは一貫性です。
子どもは大人に一貫性がないと混乱します。
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特に曖昧さが苦手なASDの子であればなおさらです。
子どもが同じ行動をしているのに褒めたり褒めなかったりすると、それまで築き上げたものまで崩れるものと思って、そこは強く守っています。
今日は我が息子の例で恐縮ですが、行動の強化について、
それから繁華が苦手なので一つ一つ教えるという学習スタイルについて、
また褒める時の態度や一貫性について、
次回はABAを学ぶとあまり怒らなくて良くなりますが、
それってどういうこと?というお話をしたいと思います。
ABAで広がれ!シンプルで楽しい生き方。
今日も大事なものを大事にできる一日を。
秋根でした。