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こんにちは。お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生の子を持ついちお母さんの私が、ASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
今日も、みがるに方言でしゃべります。
前回の放送で、子どもの、というか動物の望ましくない行動を減らす手続き、
消去についてお話ししました。
子どもの望ましくない行動を減らす手続きといえば、もうほとんどこの消去を実践的には使っていくことになるので、
私的にはメインの中のメインメンバーだと思っています。
なぜかというと、行動を減らすためのもう一つの手続きである、弱化は、どうしても罰を与える感じになってしまうので、使いづらいからですね。
と言いつつ、私も我が子に対しては、どうなんだろうと思うところもありますが、
本来は罰を与えなくてもいいような環境調整ができるはずだと、そこをいつも目指しています。
ちなみにここで言う環境調整というのは、周りの人の対応も含みます。
さて、前回は時間が長くなるため触れなかったのですが、
実は行動の消去を語る際に外せないなぁと思う項目があります。
それは消去バーストです。バーストには爆発という意味があります。
消去バーストとは、今まで強化されていたある行動が強化されなくなったときに、一時的にその行動の頻度や強度が爆発的に増えることです。
つまり、ある行動に対して消去の手続きを開始したら、一時的に逆にその行動が強まる現象です。
例えば、意中の人とのLINEのやりとり。 昨日までは返事が来ていたのに、今日は返事がない。
こんな時、必要以上にポンポンメッセージを連投してしまう。 忙しい?どうしたの?何かあった?
こういうのが消去バーストです。 またスーパーで子供がお菓子をねだっています。
昨日まではちょっとダダをこねたらお菓子を買ってもらえたのに、今日は買わないよと言われてしまいました。
するとその子は一層強くダダをこね始めました。 これもお菓子が手に入ることで強化されていたダダこねの行動が消去されそうになって起こる
消去バーストです。 結論を言うと、バーストが起こってもめげずに消去、冷静に淡々とスルーするとかですね。
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消去をし続ければ行動はちゃんと消去されていきます。 それができずに根負けしてバーストが起きた時にうっかり報酬、好子を与えてしまうと
かなりめんどくさいことになる可能性があります。 例えば先ほどのスーパーでお菓子の例だと
子供がダダこねを強めた時にお菓子を買ってもらえた場合、 このくらいのダダこねレベルだとお菓子買ってもらえるんだと
子供が学習してしまう恐れがあるからです。 こんなふうに子供自身が思っているわけではないんですが
感覚として学習されてしまうってことです。 なので
次にお菓子買ってもらいたいときは、その強いダダこねレベルから始まり、 もしそこでも親御さんが最初は応じずにバーストが起こったところで根負けしたら…
と、どんどん強度が増す流れに乗ってしまいます。
好きな人へのLINEの例なんかでも、 メッセージのやり取り楽しかった。でもなぜか返事が来なくなった。
すると消去バーストが起きて、こちらはポンポンメッセージを送ったり、 相手の対応で頭がいっぱいになっているところに嬉しいメッセージが相手から来たら
もしかすると自分のバーストな行動量に引っ張られるように のめり込んでしまったりする人もいるんじゃないかなぁとか
思ったりします。 ロマンス詐欺もこういう原理や心理学などを巧妙に応用しているんでしょうね。
はいお聞き下さりありがとうございました。 今日も大事なもの大事にできる一日を。
あきねでした。