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2022-08-29 16:40

#90【人の背中を描き続けたイラストレーター】スナケンと唐仁原さんとの思い出

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唐仁原 教久さんの作品集

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00:00
【すなけんずアイ】
はい、どうも。【すなけんずアイ】のコーナーでございますね。
今、たぶん数秒前に【アイ】というテロが撮れたと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今日は、僕も数回お会いしたイラストレーター、アートディレクターの方が、7月6日に亡くなりまして、
そのイラストレーター、アートディレクターの東尋原利久さんという方が、71歳で亡くなりになったんですけれども、
そのニュースを受けて、僕も数回お会いしたことがあって、自分としても心に残る思い出だったものですが、
語ってみたいなと思ったので、ちょっとそれをお伝えしようと思いまして、ご連絡してみようと思いました。
アートディレクターさんで、イラストレーターさんなので、もちろん広告のお仕事とか、ポスターとか、CMとかにも活躍の場を広げていた方なんですけれども、
東尋原さんは、1950年に鹿児島で生まれ、1984年に事務所のハッピーバースデーカンパニーという会社を設立されておりまして、
1985年にHBギャラリーという、表参道にあるんですけれども、そこのギャラリーを回廊されています。
イラストレーター、アートディレクター、広告、想定、雑誌を中心に多くの仕事をされていらっしゃる方です。
多分最近、皆さんがよく東の方にお住まいの方は、よく電車内広告のポスターですね、浅草の神谷バーっていうところがあるんですね。
その神谷バーの広告ポスターのイラストレーションをよく描かれていらっしゃいました。
非常に哀愁の漂うという、やっぱりそれも正面というよりかは背中をよく見せるものではあるんですけれども、
その広告のポスターを大人の哀愁の背中を見せたんですね。そういうのを東尋原さんよく描いていらっしゃいました。
そうですね。あと広告ですと、無印とかですね。無印良品の広告ポスターとイラストレーションとかも盛り上がっていました。
人間の背中だけじゃなくてですね、猫の背中とかも描いていますね。
03:03
とてもとてもかわいい。
そうなんですよ。
あれですね、太宰治さんの文庫の草画っていうんですかね。
そうですね。
これ多分絶対皆さん一度は見たことある。橋入メロスとかを作られた方。
そうですね。
これはもうわかりますね。
今回の東尋原さんの亡くなったことを受けて、僕もちょっと東尋原さんのことを調べたんですけど、
幼い時の東尋原さんのお父さんを思って、この背中シリーズを描き始めたというインタビューを聞いたことがあります。
やっぱりお父さんの後ろ姿っていうのが非常に東尋原さんの原演風景というか、
正面で会っているというよりかは親父の背中を見ていることが多かったということを東尋原さんが幼少の時に思って、
それで正面の姿というよりも背中で語ってもらったっていうのが非常に自分の中で大きい。
それをアウトプットする時に自分のイラストレーション、もしくはアートディレクションの仕事もしているけれども、
イラストレーションの時に親父の背中っていうのを描き始めて、自分の代表作というか、そういうものになったというようなことを書いていました。
僕はまだプリップリのですね、若い頃にですね、銀座の飲み屋さんにですね、
なんとですね、私ですね、通っていた時期がありまして、またまた紹介していただいて、
そこのおかみさんからですね、
あすながーって言われて、東尋原さんよーって言われたんですよ。
東尋原さん、癖の強いお名前だ。
情報としてはそこなんですね。
と思って、僕がポカーンとした顔をしてたら、そこの飲み屋さんの壁に、
お父さんが仕事を終えて帰っていくっていうような、
背中が非常に印象的なイラストレーションのポスターが貼ってあったんですよ。
これ描いた人なのよーって言われて、
僕、背中の人って、僕バカだから、東尋原さんに背中の人って僕言っちゃったんですよ。
なるほど、若者が。
若者が、あ、背中の人だ!みたいな。
で言ったら、本当僕も恥ずかしいんですけど、でも東尋原すっごくいい人で、
はい、背中の者でございますって言ってくださったんですね。
おしゃれな返答ですね。
の者でございますって言ってですね、ポリポリ背中の者でございますと言ってたんですよ。
そしたら東尋原さんが、自分のねと、
事務所の名前がハッピーバースデーカンパニーって言うんですよという話をして、
06:00
で、ほーみたいな、そしたら、
今日は誰かの誕生日だし、今日も誰かの誕生日なんだっていう話をしたわけですよ。
渋い!って思って。
それすごい素敵な言葉ですね。
ワとモでこんなに痺れるみたいな。
そうですよね。
それで、そこのおかみさんが東尋原さんのこと見て、幸せな事務所名よねと、
っていう話をしていて、
ハッピーバースデー、
あ、表参道にHBギャリーっていうのありますよねって、
なんともなしに言ったのよ。
で、そしたら、それうちでやってんのって。
それも俺死なかったから。
だからあれ、ハッピーバースデーギャリーなわけ。
僕のイメージ、ハッピーバースデーで訳すとHPBですけどね。
HBなんだ。
そう、HBなのよ。
もう一緒に経営されてた。
あ、それうちでやってんのって。
なんでHBギャリーは東尋原さんも知ってたんですか?
なんか俺もその時正直行ったことはなくて、
だけどギャラリーで、
当時原宿とか表参道とかをぐるぐる回遊してた派なんで。
レスリーさんの時と同じ。
だけどHBは行ってなかったのよ。
だけどHBギャリーってものが存在してるってことは知っていて、
その時にふと、HBギャリーってありますよねって言ったら、
それうちの会社でやってんのって言われて、
そうなんですかって顔真っ赤にした覚えがあるんだけど、
そういう出会いがあってね。
そういうことがありました。
それがもう20年くらい?
多分十何年前だと思う。
もう20年くらい前かな。
そういうとこでね。
そこから何回かまたお会いしたんですか?
それから何度かお会いして、
僕がああって言うと、
背中のものでございますのポーズをしてくれたっていう。
めちゃくちゃもう個性倒してるんでしょうね。
ハッピーバースデーの話もそうだと思うんですけど。
背中のものでございますっていう感じ。
でも本当にすごいジェントリーなおじさまです。
イラストレーションはこの時代。
いろんな方が描かれてたりとかしますけど、
本当にダザエさんのものとかも見て。
みんな見たことがあるみたいな。
見たことはあるけど、
誰がやってるのかわからないとかね。
いつまで経っても僕にとっては背中の人なんだけど、
だけどやっぱり東尋原さんっていう、
とても癖の強いお名前の方ですから、
もちろんご本名だし、非常に覚えやすい。
09:00
だけどたった1回目のさっきのエピソードなどに、
2回ぐらいお会いして、
そこの飲み屋さんでお会いして、
僕の顔見て、背中のものでございますっていう仕草をされて、
それからちょいちょいその場で、
最近どうみたいな話をさせてる。
雑談ですよね。
だからそんなに、
僕が一番覚えてるのはさっきの1番ファーストエピソードしか、
正直覚えてないけれど、
あの時に接点を持った東尋原さん、背中の人、
HBギャラリーっていうのがやっぱり僕の中で残っているし、
やっぱり後々調べて、
たまたまHBギャラリーが報道でニュースになった時があって、
やっぱりHBギャラリーで個展ができるってことが、
本当に若いイラストレーターとかデザイナーにとっては東流門になっていて、
当時のもう10年ぐらい前のニュースですけど、
毎月やらせて欲しいというポートフォーリオが何千も届くらしい。
何百も。
それを捨てずにちゃんと全部倉庫に保管してて、
それを東尋原さん含めたギャラリーのスタッフが見て、
それでこの子あったらいいって言ってやらしたりするわけ。
もちろんそういうコンペティションがあるんだけど、
HBギャラリー主催の。
そこに何人か複数選ばれて出すと、
東尋原さんのHBギャラリーってすごい業界の中で有名だから、
各出版社の偉い人とかアートディレクターとかデザイナーが必ず見にくるのよ。
そうすると出版社のあるどっかのページのコーナーの差し得にお依頼したいとか、
あとうちの広告のちょっとちっちゃい仕事だけどこれやってほしいとか、
そのための近道だったのよ。
接点になるプラットフォームになる。
接点になっているギャラリーだったの。
今はもちろん東尋原さん亡くなれるちょっと前に、
娘さんが今HBギャラリーをついて社長でやっておられるんだけど、
多分そこのブランドは変わらないのよ。
それは多分東尋原さんが残したプラットフォームとして万全とそこに存在しているので、
それがすごい楽しみっていうか、
そんなに大きいギャラリーじゃないのよ。
ほんとちっちゃいギャラリーだけど、
そこに残しているっていう人であるってことを後々知ったプラス、
背中のものでございましてこうやってやっている姿が妙に自分の中でダブルっていうか、
かっこいい人って思いながら。
なるほどね。
そういうのを見ると、
そういう人と出会えて接点も出てよかったなって。
本当、東尋原さんからすれば20代そこそこのブレを言った若者の一人なわけですよ。
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飲み屋であったあんちゃんぐらいの感じ。
背中の人って指差して僕言いましたからね。
すべきはあまりないですけど、まあまあでもおかげの言いたいというか。
言った後に背中のものでございましてこうやってやってくれたっていうか、
本当に東尋原からすれば数ある数のあまたの歴史の中のほんの一部だけど、
僕からすればもうそれはあの東尋原さんにイラストレーターの東尋原さんと会えたっていう、
本当にいい時間の大事なエピソードっていうのがありましたね。
すごくお話聞くと穏やかそうな。
穏やかな方でしたね。
僕が会った限りは。
絵から受ける印象もそうですけど、なんだろうなって思いますけど、
やっぱこう亡くなられて残念だという気持ちとともに、
やっぱり絵になる男になりたいですよねっていう。
まあそうだね。
桜さんの話のところからも感じますけど、
絵になる人でいたいですよね。
前の桜さん含めてですけど、前にお話しした細谷さんとか浅場さんとか、
あの先輩たちとばったり会ったときの、
これ本当に何度でも言われるけど、
あの3人が喫煙所で3人だけで爆笑してるんだよ。
それって多分どこを切り取っても絵になるんですよね。
絶対絵になると思う。
そんな男になれるかっていうとこ、
不安でしょって思うんですよね。
僕は不安で、僕のことがね。
でもね、東尋原さんの話もそうですけど、
やっぱそうやって砂原さんの脳に残ってるわけじゃないですか。
残ってますね。
こうしてるポーズ。
はい。
そんな男になりたいなって。
なりたいですね。
記憶に残るっていうのがよくあるじゃない。
飲み屋でもその場にいないのに語られる人。
それは良い意味でも悪い意味でも、
そういう酒場で語られる人っていうじゃない。
その場にいないのに。
でも最終的にそれが良い意味でも悪い意味でも、
その人の頭に残ってるってことは気になってる人なんだよ。
良くも悪くもね。
でも最終的にみんな言うのは、
飲み屋でその発言があった時に言うのは、
あいつ幸せだなっていう話をするんだよね。
悪くても良くてもね。
っていうどっちに転んでも、
なんか忘れ去られてるよりかは、
人の言葉に乗ってる、
その人のそういう人物に、
できればいい方がいいけど。
まあね。
そうね。
できればね、そっちがいいけど、
忘れられてない人?
何かのタイミングでふと思い出せる人?
そういう人にはなっていたいなっていうのは思うね。
うん。
だから今回もね、
15:00
たまたま収録の前の時に、
もちろん東尋バランサーも亡くなられて、
別に、でもこういうね、
スナゲンズ配というコーナーがあって、
何か語るような時っていう時に、
やっぱりそのニュースに接したので、
これは自分の思い出として語るのもありかなと思ったので、
語った次第です。
ありがとうございます。
ちょっとぜひ僕もHBギャラリー一回見に行こうか。
ぜひ行ってみてください。
本当に美しいこじんまりとしたギャラリーだけど、
それを作った東尋バランサーの思いの詰まった、
本当に素敵なギャラリーなので、
皆さんもぜひですね、行ってみてください。
東尋バランサー亡くなられたということで、
この場を借りて、
ご冥福をお祈りいたします。
じゃあ今回のエピソードは以上です。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
いつも聞いてくださってありがとうございます。
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