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どうもヤマンです。どうもハリーです。
いやー、ちょっとね、ずーっと紹介したかった、紹介というかね、やりたかった本があって、今日はそれを満を持してやります。
太宰治の人間失格。
あー。
読んだことあります?
読んだけど、覚えてない。
これね、あのー、まあ、めちゃくちゃ有名ですよね。
なんかドラマ、映画になったんか。
あー、おぐりしゅんかな。
そうそうそうそう。あれ、まだ俺見てないくて、見たいんですけど、これね、あのー、どういう話かというと、日本ですごい歴代2位なんかな、この文学で。
へー。
で、700万部売れてるみたいなんですよね。
はいはい。
めちゃくちゃ売れてるんですよ。
あれでしょ、恥の多い人生を送ってきましたってやつですよね。
そうそうそうそう。恥の多い生涯を送ってきましたっていう一文から始まる、養蔵っていう主人公が酒と女に溺れて闇に落ちていく話なんですよ。
はいはい。
で、まあ、太宰治っていう人が書いた本なんですけど、これを書いた1ヶ月後に自殺するっていうね。
でね、まあ、読んだ人も多いと思うんですけど、
うん。
めっちゃ、なんていうかな、重い小説なんですよね。話が重すぎて。
へー。
もうクズ男の話なんですよ、マジで。
コンツ大丈夫かっていうぐらい、あの、廃人になっていく本なんですけど、
はい。
なぜかこれが日本でむちゃくちゃ売れるっていうね。
普通ね、なんかもっとこう、ハッピーになる小説が売れるっていうのはわかるけど、こうなんか人間がほんまに廃人になっていく話がなぜか売れるっていうね。
あー、なんかでも文学多いですよね。その三島幸男とか夏目漱石とか見てても。
そうなんですよ。そこなんですよね。やっぱ文学って、なんていう、ビジネス書ってこうしろみたいな答えがあるんですけど、文学って答えがないんですよね。
うん。
で、何かをこう問いかけてくると。
で、それについて、それぞれみんな意見が違うし違ってもいいみたいなのが文学らしいんですけど、まさにそのテーマが人間失格の中で問われてる問いっていうのがむちゃくちゃを考えさせられるっていう本なんですよね。
うん。
まあ簡単にどういう話かっていうのをちょっと説明しますと、まず主人公が養蔵っていう男なんですよ。
うん。
で、住人家族の末っ子。で、お父さんは大儀子っていって、むちゃむちゃ金持ちなんですよね。
で、すごい贅沢な暮らしをしてたと。
はい。
で、末っ子なんですけど、もともと他人の目ばかり気にして育つような子だったんですよね。
うん。
他人が何を考えてるのかわからないって言って、すごい人の目を気にする子供で、あることをきっかけに自分はもう同家になろうっていう決断をするんですよ。
うん。
で、同家っていうのは、ピエロみたいに本心を隠しておちゃらける。人を楽しませてさえいればいい人間関係が築けるって言って、結構自分の真を持たないまま大人になっていくんですよね。
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で、小っちゃい頃から嫌なものを嫌と言えない性格なんですよね。
はい。
ちょっとこの辺から話が残酷になってくるんですけど、金持ちの家なんでお手伝いさんいるんですよ。
そのお手伝いさんにさえペコペコしちゃうみたいな性格なんですよね。本当にペコペコしすぎて、そのお手伝いさんに性的虐待を受けるというトラウマを抱えるんですね。
うん。
かわいそうじゃないですか。おかされていましたみたいなさ、ことが書かれてて。
本来こっちがコキ使うべきであろうそういうお手伝いさんにさえそういう意地悪をされてたと。
うん。
で、小学校に入ってからもう相変わらず同期になるんですよね。運動神経がいいのにこうわざとサッカーでミスしてコケてみんなの笑い誘うみたいな。
あ、思い出した。鉄棒から落ちるやつだ。
そうそうそう。なんかね、あのーみんなをとにかく楽しませようとして自分の本心を見せない性格なんですよ。
あーあったあった。はいはい。
で、そこで竹市っていう友達に出会うんですよ。で、そいつだけが見破るんですよね。お前今わざとコケただろうみたいな。
はいはい。
ほんとはちゃんとできるのになんでやらないんだって言って幼僧はドキッてするんですよね。
なんでこいつ俺がこんなわざとこんなことしてること見破れたんだって完璧だったはずなのにっつって。
で、それは幼僧はすごい恐怖を感じるんですよね。
うん。
自分が同期を演じてるっていうことをバラされると友達みんないなくなっちゃうっていう風に思ってすごく恐怖を感じるんですけど、
そこももう全力の自分の同期の力を使って親友になろうと。まずは友達になって口封じしようっていう風に幼僧から近づいていくんですけど本当に親友になっちゃうと。
うん。
その竹市だけはその幼僧の本質に気づいてるんですよね。なぜか。
うん。
一回お前絵描いてみろって言った時にその時竹市の前では自分の本当の本質を表すぐらいぐわって自分の絵描いたらすごく残酷な絵ができたと。
うん。
でそこは竹市ちょっと占い師みたいな占い師というかなんか預言師みたいになるんですけどお前この恐ろしい絵はすごいと。
お前必ずすごい絵描きになるよって言って。
そして女にも惚れられるよっていうこの2つの言葉を残すんですよね。
そのまま画家という人生に行こうとするんですけどお父さんがむちゃくちゃ厳格な人でダメだと。
うん。
昔の時代なんでねもう超定所感覚でお父さんの言うことは絶対だみたいな時代だったんで本当は画家になりたかったんですけど嫌なものを嫌と言えない幼僧の性格なんで大学に行くんですよ。
うん。
そのE大学に。
E大学に行ってもやっぱり絵が好きだからって言ってそういう絵の塾みたいなところに行くんかな。
で絵勉強するんですけどその大学時代にねもうこの人間失格の中に出てくる超最悪の人物堀木ってやつが出てくるんですよね。
堀木。
堀木。覚えてます?
いやもう覚えてないですね。
覚えてないですか?この堀木ってやつがむちゃくちゃ遊び人なんですよ。
はいはい。
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でその幼僧に話しかける第一世が金貸してくれよなんですよ。
うん。
いきなりねその堀木ってやつが出てきて幼僧に金貸してくれよっつって。
でもあの幼僧は嫌なことを嫌って言えない性格なんで本当に金貸しちゃうんですよね。
ほうほうほう。
そうすると堀木がじゃあお前のこの貸してくれた金で奢ってやるから一緒に飲みに行こうぜっていうなんかめちゃくちゃな提案して。
その堀木ってやつが酒とタバコと女とかそういうなんかまともじゃない遊びのアウトローな感じの世界に引きずり込むんですよね。
うーん。
その幼僧は今までこう真面目どっちかというと真面目やったんですけどこの堀木っていう悪友ですよね悪友と言っていいのか。
うん。
まあこいつの影響ですごいその金と女と酒にハマっていくんですよねどんどん。
で今まで自分を取り繕ってたからそういうなんかねアウトローな世界が心地よかったんですよね幼僧は。
うん。
ここでねあの爪子っていう女と出会うんですよ。
爪子。
これもこれがね第一の女この人間失格で幼僧いろんな女とぐっちゃぐちゃになるんですけど第一の女がこの爪子ね。
はい。
でこの爪子にねそんな綺麗じゃないんですよ爪子。
主治肉林っていうなんかキャバクラかなんかそういうところのねあの女の子らしいですけどねなんか闇を抱えてるんですってこの爪子は。
はいはいはい。
だけどなんかこう惹かれると幼僧は。
幼僧はねその昔お手伝いさんにレイプされた時とかもそのお父さんの前ではペコペコするくせにその自分よりその弱い相手に対してはすごいこう強く出てくる裏と表のある人間が大嫌いだったんですけどこの爪子はそれがないと。
うん。
なんかもうそのまんまですごい惹かれて爪子に恋をするんですよね。
うん。
である時ホリキがもうベロンベロンになってると。
うん。
あの女ばーってはべらしてるんですよね。
それも幼僧のお金ですよ。
幼僧のお金で女ばーってはべらしてる時に。
うん。
この女と俺キスしていいかって言うんですよね。
でそのしていいかっていう女が爪子やったんですよ。
うん。
でもう爪子と幼僧はあの好き好き同士やったんですけど幼僧は嫌なことを嫌って言えないんで。
まあ別に俺爪子は付き合ってるわけじゃないし結婚約束したわけじゃないしいいよって言ってしまうんですよ。
はい。
だから爪子もめっちゃショックなんですよね。
好き好き同士だと思ってたのに私この男とキスしてもいいのみたいな。
うん。
でホリキがわかったよって言ってグーって言ってこうキスをしようとした瞬間に。
もうホリキってやつ最低なんでね。
こいつはマジで最低なんで。
嫌ってキスしようとした瞬間にこんな貧乏臭い女とキスできねえわって言ってキスを拒絶したんですよ。
でもう爪子はダブルでショックですよね。
貧乏臭い女でキスできねえって言われるし好きな人にキスしていいって目の前で言われるしみたいな。
でもうめちゃくちゃ傷ついて幼僧もその爪子の姿を見てむちゃくちゃ罪悪感に駆られて
二人でベロンベロンになるまで酒飲むんですよ幼僧と爪子が。
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もうダメだ俺らって言ってそのまま二人で自殺するんですよ。
海にこう歩いて行って自殺測るってやつ。
なんだけどここがまず第一の事故クエズなんですけど爪子だけ死んじゃうんですよ自殺測って。
で幼僧が生き延びちゃうんですよ最悪ですよねもうこの状況で生き残った時にそのお父さんの手下でひらめってやつがいて
幼僧ひらめのことむちゃくちゃ嫌いなんですけどもこのひらめっていうのもお父さんにペコペコしてるくせに
その自分より権力や力の弱い人間に対してはすごい強く出る人間だったんで幼僧はひらめのことを大嫌いなんですよね。
でニュースになるんですよ自殺ミスしたけど一人の男の子が助かってしまったと。
でその助かった男が我が息子じゃねえかっていうことでお父さんがそのニュースを見てひらめを送り込んできたんですよね。
でも幼僧はひらめのことが大嫌いなんで脱走するんですよ。
でも行く宛何もないんですよね幼僧。
でもう酒に溺れてるしあの大好きな人と真銃測ったけど死に死のうとしたけど死にきれずボロボロの状態でなぜか堀木のとこに行くんですよ。
堀木も絵勉強してたんでね堀木に助け求めるんですけどなんかね堀木は最低なやつなんでもうまあいいからやめろみたいな。
もう俺に近づくなみたいなこと言うんですよ。
言ってる時に堀木なんか絵の仕事が忙しいかったらしい。
なんか漫画の連載かなんか持っててその絵の仕事が忙しいからもうお前はあっち行けみたいな感じで突っ跳ねるんですけどその時に来てた編集者が女性やったんですよ。
その堀木が担当してる漫画の編集者が女性で静子って言うんですよ。
この時あたりからあの幼僧マジで無双状態にモテまくるんですよ。
もう酒入ってぐでんぐでんに落ちこぼれていってる幼僧はもうマジでむちゃくちゃモテるんですよなんかこの小説の中で。
でその女性編集者の静子っていうのが28歳で子供が5歳の娘がいて旦那をなんか事故かなんかで亡くされてる未亡人だと。
なぜかその静子がそのそこの場にいた幼僧にあなた大丈夫ですかってすごい疲弊してますけど帰るとこあるんですかみたいな感じで結局静子とくっつくんですよ幼僧が。
でもうこの静子っていうのがねめちゃくちゃいい女性でちゃんとその女性編集者として働いてるし幼僧にこの漫画の連載とかをね仕事を振ったりして。
でその5歳の娘も幼僧のことはお父さんとか言ってたりして結構幸せに暮らすんですよ。
でここでねなんかあのこの人間失格始まって以来初めてのなんかちょっと幸せシーンみたいなが続くんですよここで。
でこのままなんか静子となんか再婚して幸せになるんじゃねーのってなるんですけど幼僧はもうマジでクズ男なんで稼いだ金せっかく連載とか持たせてくれて稼いだ金でまた酒飲み出すんですよ。
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で姉妹にはあの静子の金を持って酒まで飲み出すんですよね。
おーいいクズっぷりですね。
いいクズっぷりじゃないですか。
でもうちょっとメンヘラ入ってるんで幼僧はこのままこの静子と娘と一緒にいてるとこの人を不幸にしてしまうって言って逃げ出すんですよ。
で逃げ出すんですけどその時にあのマダムっていうなんかバーの経営してる女性ママのところに転がり込むんですよ今度は。
でもう幼僧はマジで無双状態にモテるんでもう金もないしただの酒飲みの酔っ払ったクズ男やねんけどあのそういう能力があるんですよ。
なぜか。
で幼僧はねなんかその静子からも逃げて愛するツネ子と一緒に心情測ったけど自分だけ生き残っちゃってでそこで静子と一緒になりかけたんだけどやっぱり酒に溺れてこのまま一緒にいると静子まで不幸にしてしまうって言って今度そのバーのマダムのところに転がり込むんですよね。
でやっぱりそのでマダムにもこうただ酒いつも飲ましてもらえるんですよ。
でバーの隅っこの方でねこう金もないのにずーっと酒飲んでると。
でそんな時にそのバーの行く道にヨシコっていうタバコ屋の娘とまた出会うんすよ。
ヨシコ。
ヨシコ。
でこれが18歳のね娘でねもうめちゃくちゃけなげなんすよめちゃくちゃ純粋だと。
でなぜか幼僧その女の子に恋しちゃうんすよね。
うんうんうん。
で酔っ払った冗談まみれにこうお酒飲めるから俺と結婚してくれねえかって言うんすよね。
うん。
でもさもうちょっとけなげでもうなんでもこう信じちゃうからなんか持ち?みたいなことで答えて返事しちゃうんすよ。
で二人はまあなんか婚約の約束みたいなことするするんですよね。
うん。
で幼僧がよしもうヨシコのために酒やめるぞって言って約束した次の日から酒また飲んじゃうんすよね。
いいんですね。
この辺くずっぷり最高なんすけど。
うん。
で酒飲んじゃったベロンベロンになった状態でヨシコと喋ってもあの俺飲んでねえからって言ってもヨシコ信じるんすよ。
だってあなたは私約束したからそれ信じるあなたが飲むわけないだって私と結婚するって約束したもんみたいなさ。
うんはいはい。
みたいなことになるんすけどここでねまた堀木この悪友が出てくるんですけど幼僧がヨシコに嘘ついて酒飲み出すんですけどその時にまたヨシコに嘘ついて
ヨシコのなんかタパコ屋の上の2階かなんかで堀木と一緒に酒また飲んでたんすよ。
うん。
その時にもうこの人間失格の一番闇な事件が起きるんすけど。
うん。
そのヨシコに隠れて堀木と酒飲んでる間にヨシコが舌でレイプされるんすよ。
はあ。
めちゃくちゃな展開だと思うんすけど。
誰に?
あのそういうなんかお客さんに。
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はあ。
で、だからその階段がーって堀木が降りてきた時にヨシコがレイプされてると。
うん。
それを目撃した堀木は警察呼びなり助けたらいいのに堀木はもう最低のクズ野郎なんでわざわざ幼僧呼んできておい見てみろよって言って幼僧にそのシーンを見させるんすよ。
はあ。
もう幼僧絶望じゃないですか。
うん。
信じてくれたやらヨシコに嘘ついて隠れて酒飲んでる間に自分の妻がレイプされてると。
しかもそれを悪友に見させられる。
すごいですね情報量がちょっと。
情報量がやばいけどね。
こっからもう幼僧も生まれ変わろうとするんですけど。
うん。
なんか病院に通い出すんですよ。
で、病院に通っても酒やめるって言って病院に通った時もその薬屋の店主がまた女の人でまたねこの薬結構回してくれたりして。
モルヒネに今度はまっちゃうんすよね。
はいはい。
で、あのもうぐっちゃぐちゃなっていくんすよ。
ほんまに。
うん。
あの酒にはまったとこの薬にはまってもうモルヒネ打ちまくってモルヒネ中毒みたいになっちゃって。
うん。
で、もうヨシコもそのレイプされてもうどうしていいかわかんないみたいな感じになってるからもうそういう姿を見てもう痛たまれなくなって薬に走っちゃうと。
うん。
もうボロボロの状態になった時に堀木とその平目がやってくるんすよ。
で、もうお前あの今までよく頑張ったなと。
なんかもうすごいこう善人の顔してね近寄ってくるんすよ。
うん。
もう楽にしてやるよっつって。
で、ちゃんと療養であのちゃんとした病院に入れてやるよっつって。
うん。
で、ああありがとうって言ってこう病院に行く時に最後にヨシコが病院でも必要になるかもしれないからってモルヒネ渡すんすよ。
はい。
だけどここで初めてその今まで嫌なことを嫌って言えなかった余剰が初めて嫌いいって言って断るんすよ。
はいはいはい。
もう俺はもう薬も立つって言ってモルヒネを断ったんすよね。
で、俺は病院でしっかり療養するって言って入れられたのが病院じゃなくて牢屋やったんすよ。
ほう。
どういうこと?
ここでも堀木と平目に騙されてたんすよね。
もうあいつ精神状態バグってるから。
うん。
牢屋に閉じ込めちゃえみたいな閉じ込めさせられるんすよ。
で、最後にそこで余剰は俺は確かに恥の多い人生送ってきたけど精神はおかしくなってないと。
うん。
酒にも溺れて女にも溺れたけどその頭は別におかしくなってないっていうことでその牢屋で大人しく過ごしてると最後はなんか青森のそういう施設じゃないんだけどお家?
うん。
もう誰もいないどいなかのところでおばあさんと一緒に過ごすんすよね。
そこで二人で過ごすんですけどその時当時その余剰27歳やったんですけどもうボロボロなりすぎてもう全部白髪なんすよ。
で白髪でなんかおばあさんがね薬間違って買ってきてそのお腹下す薬をねなんか間違って買ってくるんですよね最後に。
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うん。
それを飲んじゃってギルギルギルギルってなって最後にそのベン座に座ってあのぶわーってベン出しながらもう何も感じない灰燼になって終わるっていう話なんですよ。
ってこと?
いやマジでマジで。
いやこれ本当ですからね。
最後がよくわかんなかったな。
最後がだからねもうお父さんも死ぬんすよ最後でそれを聞かされてもう何もなくなって何も感じなくなって灰燼になって終わるんですよ。
真っ白になっちまった。
真っ白になって27歳だけど誰から誰がどっから見ても40代に見えるような灰燼の男性になってもうベン座に座りながらベンをジャボジャボ垂れ流しながら何も感じなくなりましたって言って終わるっていう話なんですよ。
最後で。
でなんか最後のエピソードにマダムが出てくるんですよ。
いや本当はねーって言ってあのヨド様すごくもう天使のようないい子だったのよみたいな。
で本当に悪いのはあの人のお父さんなのよねーって言って終わるんですよ。
これだけ聞いたらよくわかんないと思うんですけど。
この人間失格っていうテーマに対して今出てきた登場人物の中で本当に人間が失格なのは誰ですかっていう話らしいんですよねこれ。
まともなやつがいないけどな。
全員失格かもしれないけど。
登場人物全員悪役アウトレイジみたいな。
ただヨド様は酒にも覚えれたけど何度も立ち直ろうと頑張ってる中で何を信じていいかわからん状況で嫌なものを嫌とも言えない優しい子だったんですよね。
それがこんなことになったと。
もっと言えばその堀木とか平目とか堀木とか最悪じゃないですか。
だけどまともな人間の側に立って描写されてるんですよこの小説。
だって養蔵の金で女と酒とタバコの世界に友達落とし入れて自殺未遂まで測った友人にあっち行けって言って。
最後また一緒にそいつの金で飲んでる時にその人の奥さんがレイプされてる現場をわざわざそいつを引っ張ってきてその現場を見させて楽しんでるようなやつですよ。
なんだけどなぜかそのまともな人間でちゃんと生活して生きてる人間側で描かれてると。
でこのお父さんもそうだしお父さんの部下の平目もそうだしその吉子をレイプしたレイパーも犯人もそうだし何でもかんでも信じちゃった吉子も結局人生破綻していってたりするんですよね。
でなんかこの小説のその問いっていうのがまあねそのいろいろあると思うんですけどそのまともな人間とか人間らしいって何ですかみたいなことが大きなテーマになってるらしいこの小説は。
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答えはねあの文学なんで人それぞれあると思うしこの何を信じればいいかわからないみたいなのが大きなテーマとしてあるんですよね。
でこの太宰治の人間失格となんか並列して語られるのが夏目漱石の心とか。
うんなんかそんな聞きましたね。
あれが明治時代だったかな明治時代に夏目漱石の心でで昭和時代にこの太宰治の人間失格で対象に芥川龍の助の羅生門。
なんかねこの時ってその日本が大きく変わっていった時代なんですって。
例えば明治なんかで言ったらさその昔切腹とかってあったじゃないですか。
あれもやっぱりその明治になっていてどんどんやらなくなっていったんですよね。
でその今の俺らの感覚から言ってさ切腹ってよくわかんないじゃないですかなんで自分なんで包丁で自分のお腹刺すのみたいな。
だけど当時はそれが当たり前だったんですよ侍たる者その気高き命は他人に殺されるぐらいなら自分の手でけじめつけるみたいなさ。
まあ三島幸男先生もやってましたからね。
そういうのがあったり。
例えば芥川龍之介の羅生門とかもさ最後西洋なんとかっていう小説書いた後に聖書を横に置いて自殺するんですよね。
自殺した自分の隣に聖書があったりして。
それもなんか日本がキリスト教が入ってきた時に何を信じればいいのかみたいなテーマをこの3つが語ってるらしい。
だからね日本もね結構色々変わってきてるんですよね。
で日本ってその正月もお祝いするしクリスマスもお祝いするし結婚式は教会であげるしみたいな。
で宗教そんなないじゃないですか。
はい。
ちゃんとしたユダヤ教とかヒンドゥ教とかイスラム教とかキリスト教みたいなのに比べてさ。
どっちかっつーと仏教ベースだけどクリスマスはチキン食べますみたいな。
なんかねそういう国なんでその何を信じていいかわからないよね僕たちみたいなのが大きなテーマとして隠れてるらしい。
何を信じるか。
まあねこの人間失格っていうのがね僕の話聞いてちょっと思い出しましたどんな話か。
だいぶ思い出しました。
この話を元に小説読むのがめんどくさいって人は小栗旬の映画見てもらうといいかもしれないんですけど。
僕は見てないんですけどね小栗旬のやつは。
まあすごいクズ男の転落劇なんですけど終わってみればこれ誰が悪かったのっていうのがなんか一見わかんなくなるんですよね。
ヨウゾウは正直に人間らしい感じで生きてたのに人間失格は誰っていうテーマで見てみたら実はヨウゾウはまともで優しい人間だったんですよ。
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そのまともな人間っていうのはその社会の中でわかんないよねみたいなのがね隠れてるんですよ問いが。
こういうのをね見ながらこういう文学書っていうのを読んでもらったら非常に考えさせられるんで面白いなと。
いいですね。
お話でした。
たまにやりましょう文学会。
歴史的に大ヒットした小説を改めて読むっていうのもすごく考えさせられますよね。
昔読んで何も感じなかったのに今読むとなんかまた違う発見があるっていうのが絶対あるんで。
それが次の自分の価値観の手助けをするというか人生を豊かにするための発見になったりすることもあると思うんで。
ぜひぜひそういうことに時間を使ってみるのはいかがでしょうか。
ちょっとねバーって説明してちゃんと説明しきれなかったところもあると思うんですけど大体そんな話でちょっと長くなっちゃったんですけど興味ある方は人間失格ぜひぜひ読み返してみてください。
ということで今回の話が面白かったという方はチャンネル登録いいねよろしくお願いします。
それではまた来週お会いしましょう。
バイバイ。