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2022-01-09 17:19

【詩吟ch】基礎:骨組③滑舌を良くする3つのポイント<静御前>

靜御前 / 賴山陽
工藤の銅拍 秩父の鼓
幕中酒を擧げて 汝の舞を觀る
しずやしず しずのおだまき 繰返し
むかしをいまに なすよしもがな
一尺の布は 猶縫う可し
況や是 繰車 百尺の縷
回波回らず 阿哥の心
南山の雪 終古に深し

#詩吟 #漢詩

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おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくザックバラにお話ししていくチャンネルです。
週に2、3回配信しているので、気楽に聞いていってください。
ということで、今日も元気に進めたいと思います。
最近はずっとシリーズもので、詩吟を完成させるためには、骨組と肉付けという順番、そして最後にちょっとした詩情、感情を込めるというのが、詩吟をきれいに完成させていくためのステップだということをお話ししました。
今回はその骨組ですね。骨組の中の3つ目に移る内容で話させていただきます。
骨組というのは、すごくつまらないんですけれども、基本になるもの、建物でいう骨組ですね。一番欠かすことのできないもの。
どんなに周りが美しかったとしても、骨組がぐちゃぐちゃであれば、張りぼてであったり、そもそも傾いてしまっていたりするというもので、とても大切なものになります。
これまで発声、発音できましたけれども、今日は滑舌ですね。滑舌。これを良くしていくための内容をお話し、3つお話ししたいと思います。
早速結論から言いますと、1つ目は切り替えを早くする。2つ目が一音を意識する。3つ目は舌の動きまで意識する。この3つの内容でお話ししていきます。
昨日がですね、昨日というか前回か、前回が発音やったわけなんですけれど、発音と滑舌、やることが似ているような認識があるかと思います。
でもまあ違いはというとですね、発音は一つ一つの形の正しさ、声の出し方の正しさを言っているものであって、滑舌というのはそれを綱に合わせた時の切り替えの正確さといった方が正しいでしょうかね。
AとBの口の形があったとして、それぞれに正しい形を追い求めるのが発音なんですね。より美しいAを出す。より美しいBを出す。これが発音の考え方で、滑舌というのはAからBに動いた時に、
いかに美しい状態から美しい状態にパッと切り替えられるかどうか、動的な話になるんですね。動くと書いての動的。
03:00
ですので、まず一つ目の内容ですね。切り替えを早くする。これがやはり滑舌の一番認識すべきところになります。
死吟はニュースキャスターでもないんです。一つ一つの音は早くはないんですよ。早くはない。
だからこそ、認識すればどんな人でも、私滑舌悪いからなかなか難しいよということがいるんですけれど、決して諦める必要はないですね。
そんな人間の口の動く速さより死吟の方が早いなんてことは決してありません。だから口を早く動かす。それを意識してみてください。
僕は普段から練習しているのは、一番基本的なところで言えば、「あえいうえおあおかけきくけこかこさせしすせそさそたてちつてとた」と。
こういう風に、あ行からわ行、が行が行、ざ行ば行ば行、ぱ行までかな。まで一息でやるという練習をしております。
一応参考にやっておこうかな。定期的にやっているんですけど、これ一息でできればより素晴らしいですね。最近僕ちょっと調子悪いけど。
あいうえおあおかけきくけこかこさせしすせそさそたてちつてとたとなねぎぬねのなのはへひふえひほはほまめみむめもまもやえいうえよやよられりるれろらろあいうえおあおかけきくけこかこがげんにぐげごがござぜじずぜどざどだてじずでどだどばべびぶべぼばぼぱぺぴぷぺぽぱぽ。
という順番ですね。途中この歯行がやっぱ難しいな。決して滑舌がいいとは言えませんけれども、これで口の周りの筋肉をほぐしてあげるというのが大事です。
さらにここまでやっている詩吟の人はほとんどいないと思うんですけれど、ニュースキャスターもやっているウィーローウリという落語ですね。これを毎日5分くらい話しています。
どんなものか調べてもらえればいいんですけれど、こんな感じですね。
こんな感じでずっとこのペースで5分間ぐらい話し続ける内容です。
これがいいのはですね、結構落語っていうのは結構リズム感があって、そしてイメージが湧くじゃないですか。
台座に正座してですね、身振り手振りで人に聞かせるように面白おかしく聞かせるじゃないですか。
結構いい声してるんですよね。商店とかで見ますけれど。
そういう喋り口をイメージしながらやると自然とお腹にも力が入るし、声も前に出るし、早いけれどもはっきりした声の出し方が出せるのでウィーローウリぜひぜひやってみてください。
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結構学べること多いんですね。
ということで一つ目ちょっと長くなりましたけれども、切り替えを早くするこれを意識することがまず滑舌を良くするための第一歩になります。
そして二つ目ですね、二つ目意識するポイントとしては一音を意識するということですね。
一音、弁性粛々よる川を渡る。
これあの別に普段から話しているようにすればですね、弁性粛々よる川を渡る。
別にこれで伝わるんで問題はないんですけれども、滑舌というのは一音一音発音できれいに出した音のその切り替えの良さを切り替えをいかに素早く正確にやるかになるのでこの弁性粛々っていう風にこの一音一音をまず認識してそこにいかにパッパッパッパッと切り替えていくかこれが滑舌なんですね。
だから一息にやっちゃいけないんですよ。
弁性、弁性粛々、じゃあ滑舌の練習にもならないし良くもなっていかないです。
弁性粛々よる川を渡る。
口がハキハキと素早く動いていますか。
それぐらいですね、今まであの発音であ、い、う、え、お、それぞれしっかりと口を開けて練習してきたかと思うんですけれども、それぞれの音にすぐ切り替わっていますか。
弁性粛々これ早くやればやるほどどんどんとおざなりになっていきます。
そりゃそうですよね。
まあそこはわからなくはないんですけれど、だからこそそういう風に一音一音を素早く丁寧に切り替えられる人がより滑舌が美しいということになります。
そして3つ目に移りますね。
3つ目は舌の動きまで意識するということです。
滑舌とか発音とか言うとですね、あの唇ばっかり認識されてしまうんですけれども、声を出すのは唇だけじゃないんですよ。
ちゃんと舌ですね、舌。
ベロです。
ベロが同じぐらい重要な役割を果たしています。
声を出しているとき舌の動きまで意識していますか。
特にですね、口が回らないという人は舌が回っていないことが多いです。
なので意識して舌を動かしてみましょう。
舌を認識してみましょう。
ベンセイシュクシュク。
その時に舌がどういう位置にありますか。
認識してみてください。
ベンセイだと結構舌の方に、舌は舌の方に、ややこしいですね。
舌の方に位置してシュクシュクの場合はちょっとすぼめたような形で口の真ん中らへんに前に出てるんじゃないかなと思います。
こういう風にするとシュッという声が出しやすいんですね。
つまり、つまりですよ、逆に言えば舌をその位置に素早く動かしてあげれば、その声がより切り替えやすくなる、滑舌が良くなるということです。
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声の出し方もですね、僕もなんか本読んだことあるんですけれど、
舌を、舌のどこを意識するかで、声によって、発音によって舌を意識するポイントが違うらしいですね。
舌先、サシスセソーは舌先を動かすし、ラリルレロっていうのは結構舌の真ん中らへんを意識するし、
あとは何だったっけな、ナニングネ語とかですかね、
とかはナニングネのとかそこらへんは多分舌のもっと奥の方、認識する感じとかそういう説明がありました。
なるほどと思いながら、舌をそこまで細かく細分化して認識したことはなかったなと勉強になったのを覚えております。
そこまでですね、素人は言いませんけれども、滑舌が悪いんだという人は、
口の切り替えの速さだけでなく、舌を動かすところまで意識してみてください。
あと最後に1点言っておくと、死吟はですね、巻き舌はNGです。巻き舌はNGです。
僕は正直巻き舌があまりできないんですけれど、死吟の時に限って巻き舌になってしまうことがあるんですよね。
そういう人は舌の動きがだらしないんですよ。つまり全く認識できていない。
ちゃんと舌まで意識していれば、巻き舌になることはだいぶ抑えられると思います。
抑えられると思います。
ということで、滑舌を良くするための3つのポイントをお話しさせていただきました。
滑舌とは、切り替えを早くすることだということ。そして2つ目は、一音を意識すること。
3つ目は、舌の動きまで意識すること。
意識することばっかりなんですけれども、そういう意識を持つかどうかだけでだいぶ変わってきますので、
ぜひぜひ意識してみてください。
という感じですね。
今日は休日3連休初日なので、ちょっと長めの詩吟を一つご紹介したいと思います。
これあまり今までやったことないんじゃなかったかな。
静か午前、という来山陽の漢詩ですね。
漢詩自体は山陽あるので、絶句と立詩の間ぐらいの長さになります。
そして間にですね、これは歌いじゃないと思うけれども、ちょっと別の民謡じゃないんですよ。
ちょっと間に入っている特殊な詩吟になっておりますので、お楽しみください。
静か午前、これ源義経の愛人ですね。
名前は聞いたことあります。
僕も今日はちょっと細かく説明するほど勉強していないので、保留にさせてください。
という感じですかね。
先にちょっと詩をバラバラと読んでいきます。
静か午前、来山陽。
滑舌よくしないといけないですね。
駆動の童謡、乳部のつづみ。
12:01
幕中、酒をあげて、汝の舞を見る。
静や静、静のお玉木、繰り返し。
昔を今に、なす良しもがな。
一尺の布は、なお縫うべし。
言わんやこれ、奏者百尺の糸。
海波めぐらず、赤の心。
南山の雪、常しなえに吹かし。
駆動の童謡、乳部のつづみ。
これは日本舞踊とかですね。
それと合わせて吟じたい。
そういう感じですね。
ではお聴きください。
静か午前、来山陽。
駆動の童謡、乳部のつづみ。
幕中、酒をあげて、汝の舞を見る。
静や静、静のお玉木、繰り返し。
昔を今に、なす良しもがな。
一尺の布は、なお縫うべし。
言わんやこれ、奏者百尺の糸。
15:12
海波めぐらず、赤の心。
南山の雪、常しなえに吹かし。
いかがでしたでしょうか。
常しなえに。
ここら辺、滑舌難しいですね。
あとは、やっぱり、
詩吟は、力入れると入れれば入れるほど、
口の動きが重たくなってくるので、
この力む、お腹を力みつつ、
口回り、下回りは、もうリラックスした状態。
このバランスが難しいんでしょうね。
という感じでした。
ではでは、今日はこんな感じかな。
次は、アクセントの話ですね。
ということで、
この年明けからの順番に聞いていただければ、
きっと詩吟をしっかりと、
どういう風に認識していけば良くなるか。
だいぶエッセンスが詰まっているので、
引き続き楽しみにしていてください。
質問もありましたら、
スタンドFMとか、多分メッセージいただけると思うんで、
そこら辺にどしどし送ってください。
毎回ですね、本当に、
今日もメッセージ来てるな、嬉しいなと思いながら、
だいぶ活力になっているので、
どんなことでも嬉しいです。
よろしくお願いします。
ではでは、詩吟の魅力を発信する
詩吟チャンネル、どうもありがとうございました。
バイバイ。
17:19

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