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2021-08-07 14:22

【詩吟ch】中級:語感が超カッコいい!<桜花の詞>

桜花の詞 / 逸名
薄命能く伸ぶ 旬日の寿
納言の姓字 此の花を冒す
零丁宿を借る 平忠度
吟詠風を怨む 源義家
滋賀の浦は荒れて 暖雪翻り
奈良の都は古りて 紅霞簇がる
南朝の天子 今何くにか在します
芳山を望まんと欲すれば 路更に賖かなり

#詩吟 #漢詩
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詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル……
おはようございます、こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上、準詩班の資格を持っていて、全国大会の優勝経験もある私、heyheyによる、
詩吟という、とってもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくお伝えしていくチャンネルです。
最近は、冒頭サボってたんですけれど、たまには丁寧に自己紹介してみました。
いつも通り、1つの漢詩、俳句、和歌などをご紹介して、どんな内容なのか、どう楽しめばいいのか、
そういったところを話した後にですね、実際に私が吟じていくと、詩吟を吟じていくということになります。
吟じる際に、どういったところに注意したらいいのか、そういった詩吟をやってみたい人向けにも、ちょっと内容を入れているという感じになっております。
だいぶですね、僕の趣味全開になっているので、どうかご了承ください。
ではでは、今日の内容いきたいと思いますけれども、まず最初に皆さんに質問です。
歌を歌う時に歌詞がいいなぁと思うタイプですか?それともこのメロディーがいいなぁと思うタイプですか?あなたはどっちでしょう?
僕は完全にメロディ派ですね。歌詞が頭に入っていることなんてすごいごくわずかです。
こんなこと言ったら怒られますけれども、そういうことですね。
今回、詩吟にそんなメロディーはないじゃないかってことなんですけれど、語感ですね。
言葉のリズム、詩の作り出すリズム、そこがですね、かっこいいんですよ。
詩というよりは語感をめちゃくちゃ重視して選んだ漢詩。
それが今日ご紹介する「黄花の詩」という漢詩になります。
五音、七音離詩になりますかね。
これはどんな詩かというと、桜の花というのは素晴らしいですよね。
過去にもこんな詩で歌われたり、こんな内容があったり、こんなエピソードがあったり、素晴らしいんですよという桜の良さ、エピソードをぎゅーっと押し込めた、そんな内容になっております。
そしてこの詩、誰が作ったのかというと、逸明と書かれているんですね、教科書の方に。
つまり誰が書いたかわからないと。ただ素晴らしい詩であったから残っているということになります。
こういう漢詩もですね、結構あるんですよ、詩銀の世界では。
作者不詳とか逸明とか、それでもいい詩はいいんですね。
ということでこちら、黄花の詩逸明という内容のものをご紹介させていただきます。
まず詩文をですね、読んでその後に通釈を読ませていただきます。
03:02
黄花の詩
逸明
白命よく延ぶ純実の樹
名言の誓辞この花を坊す
礼廷宿を借る平らのただ乗り
銀影風を恨む源の吉家
志賀の裏は荒れて断雪ひるがえり
奈良の都は振りて黄花群がる
南朝の天使、今何処にかおわします
荒山を望まんとほすれば
道さらに遥かなり
ちょっと長いんですけれどもね、ちょっと今日はご容赦ください。
では通釈ですね。
白命よく延ぶ純実の樹
白命というのは命が薄いと書いて、短い命ですね。
命が一般に短いと言われている純実の樹
美人のような美しさを保ちながら
それほどでもですね、ほんのわずか10日ほどの命を保ち続けて
桜という花は昔から人々に愛されています。
だいぶこれ通釈森に持ってますけれども
白日よく延ぶ純実の樹
白命というのは命が薄いけれども美しいという言葉の意味ですね。
桜のことを指しております。
そして次、名言の生児、この花を忘す
名言というのは中小名言の名言ですね。
生児、生児とは生と名のこの生ですね。
名言の名前というのがこの花を忘している。
これはどういう意味かというと、藤原の中名言成平
成平という方がこの桜の花がいいなと思って庭に植えて
だからこの花自体が桜町中名言という風に呼ばれたこともあると。
霊廷宿を狩る平野忠則
次のエピソードですね。
平野忠則という方は霊廷宿を狩る不遇の実になってですね
この桜の花の下に一夜の宿を狩りて有名な詩を作ったんですね。
それはどういう詩かというと
雪くれて木の下影を宿とせば
わかんねーな
花や今宵の主ならましという風な歌を書いたと。
一方で銀影風を恨む源義家
源義家ですね。平平家が来たから次は源氏ということで
源義家もですね、吹く風を恨んでこういう詩を書いたと。
吹く風を泣こそ咳と思えども
道も背に散る山桜かなと有名な詩を読んでいます。
そして次ですね。
滋賀の裏は荒れて断雪昼帰り
ここはですね
06:01
ここの絵に先に酔う八重桜を見てはですね
古の奈良の都の八重桜
今日ここの絵に匂いぬるかなと
この詩僕も知ってますね。
という風にまあこれは
これは僕も知ってますね。
しかもちょっと詩のこの1節じゃなくて2節まとめてですね。
滋賀の裏は荒れて断雪昼帰り
奈良の都は降りて紅寒群がる
ここが今の説明になっていますね。
ここの絵に先に酔う八重桜を見ては
古の奈良の都の八重桜
今日ここの絵に匂いぬるかなと
懐かしんで読んだ佳人もいましたということです。
そして最後
南朝の天使今何処にかおわします
崩山を望まんとほすすれば
道さらに遥かなり
こういった
さて
現在、現在なのかな
この作者がもしかしたらこの時代に生きていたのかもしれませんが
今南朝の天使はどこにいるのかなと
悲しんでいるんですね。
ちゃんとした都から追い出されたと
その悲しい歴史をしのんで
吉野山の方を眺めるのであるけれども
この吉野というのは桜がとても美しいと言われているところですね。
道が遥かに続くばかりで
山を望み見るよしもないのであるということです。
いやーなんか通釈で見るとボリューミーで大変ですね。
何かというと桜は美しい
過去にもいろんな詩が有名なエピソードがありましたと
そして今改めて吉野山を望んでみると
なかなか景色が見えない悲しいな
道が遠くにずっと続いているという光景でした。
でですよ
いやー長かった
よくここまでお付き合いいただきました
僕がこの詩がですね
とにかく好きなのはこの一節だけなんですよ
志賀の浦は荒れて断雪ひるがえり
奈良の都は降りて黄昏むらがる
この志賀の浦は
ここがですね
詩吟でやるとめちゃくちゃにかっこいいんですよね
かっこいい
前半がなんか淡々としっとりと吟じているんですけれども
ここで急に荒れ始めるんですよこの漢詩が
しかもこの五感がかっこいいんですね
志賀の浦は荒れて断雪ひるがえり
もうここはまさに僕は内容とか詩の意味とかを考えずに
ただこの五感が好きでですね
小さい頃からずっと頭に残っているんですよ
しかもタイトルが大河の詩
もうなんかかっこいいですよね
わかってくれる人いたら嬉しいな
僕の姉も詩吟をやっていて
先にこういった難しい詩を練習してるんですね
それを小さいながらも耳で聴いていて
09:02
それで一番なんか残っていたのがこの大河の詩
志賀の浦は荒れて断雪ひるがえり
ここ何回言うんじゃという話なんですけれども
このところだけが大好きで
この詩を選ばさせていただきました
いざ吟じてみるとなるとですね
これ結構難しいんです
そもそも立詩ということで長いので
お腹をしっかり使わないと
喉が簡単に枯れてしまいます
そして詩文としても結構難しいところ
奈良の都は降りて
ここで銀が割りという結構一度下がってまた戻るという
独特な節回しも入ってくるので難しいです
中級者向けというところになりますかね
ではでは
だいぶ僕の
ただやりたいようにやるみたいな感じが詰まった内容ではありますけれども
この五感のかっこいい詩をですね
吟じさせていただきます
それではお聞きください
大鹿の詩
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
12:00
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
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一鳴
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一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
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一鳴
一鳴
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一鳴
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一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
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一鳴
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一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
一鳴
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