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2022-04-23 15:06

【詩吟ch】「鸛鵲楼に登る」の吟じ方を解説(前半)<涼州詞>

涼州の詩 / 王翰
葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す
酔うて沙場に臥す 君笑う莫れ
古来征戦 幾人か回る

#詩吟 #漢詩

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詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。【詩吟ch】のheyheyです。このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくザックバラにお話ししていくチャンネルです。
週に2、3回のペースで配信しているので、気楽に聞いていってください。
最近はですね、とにかく一つの詩吟、漢詩を2回に分けて、前半、後半に分けて、どういうふうに気をつけて吟じていくのか、どういうふうに感情を込めるのか、そういったところをですね、基本的に私の主観もりもりでお話ししていくという内容になっています。
まあ1回10分。なので、一つの吟で合計20分で学べるというような内容になっております。
まあだいたい、それぞれ代表的なものを選んできてはいるんですけれども、今回、まあ早速本題に入りますけど、今回は五言ザックですね。五言ザック、七言ザックがまあメジャーなんですけれど、漢字の数が少ないんですね。
それぞれが5つの漢字で構成されている五言ザック。
こちらの中から王子観による観察論に昇る、これを一つ紹介、説明、解説か、解説していきたいと思います。
ちょっと今手元に本なくしちゃったんで、記憶出しながらなんですけれども、じゃあ詩文をさらさらっと読んでいきますね。
観察論に昇る、王子観。
白日、山に寄り手つき。
江河、海に行って流る。
千里の芽を極めんと干し。
さらに昇る、一層の楼。
白日、山に寄り手つき。
観察論という楼ですね、20mぐらい。
高いっちゃ高いんですけれど、別に遠くまで見渡せるかっていうとそこまでではないんですけれど、ある意味そこに登って心情、想像の世界ですね。
白日、山に寄り手つき。
太陽がこうこと輝いていて、山に寄りかかるようにして沈んでいくと。西に沈んでいく。
江河、海に行って流る。
東の方を見るとですね、ゆうゆうと流れる江河が海に流れているというのが正直多分全く見えません。
遠すぎて、地図上で信じられないぐらい遠いんで、想像ですね。
千里の芽を極めんと干して、さらに昇る一層の楼。
さらに遠くまで見渡したいと思って、もっと上に昇ろうとするのであるという話です。
事実と想像と組み合わさったような、正直僕もゴゴンゼックでこれが一番最初に教わったかもしれないな。
だいぶ思い入れのある詩になっております。
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では順番に行きましょうかね。
勧者苦労に昇る王子官。
前半だけさらさらと吟じればいいか。ですね、吟じていきましょう。
勧者苦労に昇る王子官。
白日、山に寄りて月、
黄河、海に行って流る。
前半はここまでになりますね。
ではまあ、銀大作者から。
勧者苦労に昇る。
勧者苦労のかに、頭高のアクセントですね。
昇るボトルがアクセントになりますね。
勧者苦労に昇る。
王子官。
王の王。
司官の下。
下がなかなかですね。
一番大事なのはもうこの白日です。白日。
ゴゴンゼックにおいて。
もう普通の詩吟においてもですね、出だしで8割ぐらい大事って言うんですけれども。
ゴゴンゼックの場合はむしろ9割ぐらい大事と言ってもいいほど。
最初の方がポイントになってきます。
そこでですね、だいたい詩吟のリズム感が分かってくるのと。
この人はゴゴンゼックをどれほどゴゴンゼックとして意識して吟じているのか。
そこらへんが見えてくるんですね。
七言ゼックとゴゴンゼックの違いが何かというと。
とにかく漢字が少ない。
つまり言葉が少ないので節回しが長いということになります。
言葉。言葉が少ないけれども丁寧に出しているのか。
節回しは長いけれど長ったらしくなっていないのか。
そこらへんがとても注意深く大会においては聞かれます。
大会というと何ですけれど。
やはりこの詩の美しく表現するにはどこがポイントかという話ですね。
白日。言葉が少ないのでより丁寧に行きましょう。
白日。2音目から高くなるという平板のアクセントになります。
白日。ここの節回しですね。
ここはゆったりしながらもちゃんとポイントを抑えているというところを伝えないといけないんですよ。
なので白日。
ここの白日でふわっとまっすぐ綺麗に伸ばしながらも
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どんと詩音まで下がるんですよ。
詩音でビターっと伸ばしていく。
詩音にしっかりと書いているのか。
ここらへんは正直ポイントとして見られます。
なので詩音に書いているかどうかをある意味強調づけるためにも
あえてふわっと少しずつ上ずっていくような感じにしているんですね。
白日。
ここでちょっとガンガンと僕は下げているんですけれど
どんどんと詩音にビターっとしっかりと私戻ってきてますよということを伝えながらやると。
そうすると詩音にしっかりと書えることですね。
聞いている人が安心感を持ってくれます。
なので白日。
この丁寧に一音一音お腹を使って出していくのと
この詩音にしっかりと戻ること。
ふわっと伸ばしてビターっと落として
まっすぐ伸ばしたらピピピピッとすぐ切ると。
日本語ばっかりで申し訳ないんですけれど。
そういうテンポでいきましょう。
山に寄りて
これは同じ言葉のリズムですね。
寄りて月
月、木がアクセントになります。
高雅
ここはですね高雅の雄大な様をここで表現したいわけですから
高雅
サラサラっとやっちゃうとダメなんですね。
高雅
まず頭高ですね。
この低い音で頭高っていうのは結構難しいんでより意識しないといけません。
高雅
こういう感じです。
ぶわーっと雄大な流れている感じを見せつつ
上がりきったところはですね
あんまりワンワンと伸ばしすぎないように
ひゅっとひゅっとまとめるぐらいのほうがいいですね。
高雅
海に
ここで海に高雅が雄大な様が出てきたからこそ
海に行って
ここは若干強みにあったほうが
高雅がちょっとついていいですね。
若干早めに
だけれども海に行って
ここのリズムは一緒になります。
特に注意すべきはこの行ってですね
小さいつが入るとき
これは初心者の場合結構短くなりがちなんですよね。
高雅
っていう風に短くなってしまう。
ではなくてそこに一音があることをちゃんと意識するんです。
海に行って
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むしろ僕の場合は先生からより強調するようにと言われたんで
一音よりも少し長いぐらいの感じで表現しています。
海に行って
流る
こんな感じかな。
強めに入ったからこそ
今度はさらさらとコンパクトに収める。
言葉がたっぷりになったら
詩文はさらさらと
言葉が短い場合は
説聴は雄大に
というような環境強弱を
常に織り混ぜて
演じていく感じになります。
流る
いつもであった
ここを盛り上げたいところなんですけれど
遠くを眺めたいというだけで
そんな気持ちを掻き立てるほどではないので
雄大な様をとにかく意識して
流る
まぁこんぐらいに収めています。
そんなところですかね。
じゃあもう一度だけちょっと吟じたいと思います。
出だしが本当に大事です。
患者苦労に昇る
王子観
あれ王子観ですね。
白日
山に寄りて
香が
海に行って
流る
こんな感じになります。
いかがでしたでしょうか。
なんとなく分かれば
分かったらいいなと思っています。
じゃあもう一つの詩ですね。
今日ちょっとしゃべりすぎたんで
さらさらといきます。
最近日本詩ばっかり
ついつい日本詩が好きなんで
中国詩ですね中国詩
王観の
領収詩
こちらの
を吟じていきたいと思います。
葡萄の美酒
夜光の灰
飲まんと欲すれば
美は馬上に催す
酔うて左上に伏す
君笑うことなかれ
古来青仙幾人か帰る
もう楽しんでるんですね。
砂漠の上で楽しんでると
言えないのだからと
最初の楽しさ明るさと
最後のギャップが
12:00
とてもいい味を出している
ということになります。
では吟じていきますね。
領収詩
王観
葡萄の
美酒
夜光の
飲まんと欲すれば
美は
馬上に
催す
酔うて
左上に伏す
君笑うこと
なかれ
古来青仙
幾人か帰る
いつまでも楽しんでいたいと
言うけれどもやはり限りがある
という感じですね。
最初は楽しさを
表現してみたんですけれど
最後らへんは気持ちがピッと
整うような不思議な気持ちになって
しまいます。
暑くなってきましたね。
窓を閉め切って
車の中でやってるのは
そろそろ10分ぐらいが限界なんじゃないかなと
思い始めました。
では引き続きこの詩を聞いてみたい
この詩の解説を
この吟の解説をしてほしいとか
あればいいですね。
すみませんそうだ
スタンドFMのレターの方にですね
嬉しいコメントがメッセージが来ていまして
詩のちゃんと予選が通ってですね
決勝の方に行けました
という内容
すごい嬉しいです本当に嬉しいです
こういう話聞けるときなんて滅多にないですからね
なので本当にだいぶ僕
にこーっとしながらスクリーンショット撮って
モチベーションになってます
引き続きこういった感想もお待ちしております
ではでは詩吟の魅力を発信する
15:01
詩吟チャンネルどうもありがとうございました
バイバイ
15:06

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