こんにちは、ZUSHI-RECOパーソナリティの三輪ひかりです。
この番組は、神奈川県の図志・葉山・鎌倉エリアの魅力をお伝えしている、
声のローカルメディア、毎週水曜の週1回で配信しています。
今日は、葉山を拠点に三浦半島で植物を学び、植物と暮らし、植物と働く、
一般社団法人はっぷ代表、大橋マキさんをゲストにお迎えしてお届けします。
最後までお楽しみください。
今回はMCソデルゾレのゲストの回になります。
私三浦の個人回では、笑っていい友のテレフォーションキング形式で、
次にお呼びするゲストの方をおつなぎいただいてここまで来ました。
今回のゲストは、前回のゲスト、地元の洗剤を作る合同会社、
図志と葉山と鎌倉との共同代表、中本真由美さんからご紹介いただきました。
では早速お呼びします。
一般社団法人はっぷ代表、大橋マキさんです。こんにちは。
こんにちは。
よろしくお願いします。
まずは前回ゲストの真由美さんよりメッセージを預かっていますので読ませていただきます。
地元の洗剤の香りアドバイザーマキちゃん、おかげさまで洗剤の香りは大好評です。
2年前に一緒に上流した日が懐かしいね。今夏か秋に我が家でまた一緒に上流しましょう。
久しぶりに会えるの楽しみにしていますということでした。
嬉しいです、真由美さん。
この前真由美さんのご自宅で私収録をさせていただいたんですけど、
ちょうど上流する機械が届いたところで、まだ箱から出してないんだけど楽しみなのって言って。
そうそう、上流機買ったなって言ってました。
ついに真由美さんのお家にまで買っちゃったんだと思って。
今までは地元の洗剤のラボの業務用の大きな上流機があって、
そこでせっせとみんなで下処理して。
下処理が大変なんですね。
そうみたいですね。すごくお時間かかるってお伺いしました。
検証面になりそうなんですよ。
あ、そうなんだ。
本当に素材と向き合う時間。
そうですよね。
やっぱりね、大変なんですけど。
私は香りのポイントポイントでいろいろできることっていう関わりなんですけど、
真由美さんなんかも日々製造の現場なんでね。
そうですね。でもその香りに大変だけど癒されながらやられてるみたいで。
またね、地元の洗剤がたくさんの方に届いていってるっていう状況みたいなので。
本当にね、一回使いだすとやめられない。
本当そうですよね。
とってもいいので、使い勝手もいろいろ幅広い。
お家の中いろんな場所で薄めて使えたりとかもするし、すごくおすすめです。
地元ではまだね。
そうですよね。
海や山やお世話になりっぱなしなんでね。
まだ前回の中本真由美さんの回を聞いてない方がいたら、
ぜひ戻ってポトキャストを聞いていただけたら、
どういう経緯で出来上がった洗剤なのかも分かると思うので、
実は初期メンバーっていうか、当時から一緒にやってくださっている人たちが今、
団体の理事だったりとか、本当に屋台を支えてくれてる人たちだったりするので、
本当に自然に一つ一つ進めてきた結果、今があるような感じで。
牧さん自身はハップとして、葉山とかに在住の方たちと畑をやって、
自分たちでアロマを作るってことをする前から、ご自身で作ることもされてたんですか?
そうですね。それはされてたんだ。
それこそホーリーバジルなんかは、かなりその頃から自分の蒸留機を使って蒸留をしていましたね。
鎌倉山にいるけいこちゃんっていう仲間と一緒にやってたんです。
ホーリーバジルを育てていたけいこちゃんのところに、私は蒸留機を持ち込んだっていう。
最初は実験的な感じで、本当に良い代わりが取れてっていうところだったんですけど、
それをじゃあおじいちゃんおばあちゃんと一緒に育ててみようかっていうところにけいこちゃんの協力もあって、
始めて今も続いていて、実は今日中国に来る前に、
まさに昨日ホーリーバジルを収穫して、
それをフードドライヤーに入れて、カラッカラに乾燥させるんですよ。
お花が綺麗な紫色のものね。その香りが今。
そうなんです。実はまきさんが部屋に入ってきて、パッと袋を開けた瞬間から、
ふわーっと癒される香りがいっぱいしてて、この部屋中に。
本当にすごいですね、このパワーはね。
本当に思います。やっぱり清涼感もあるし、それだけでなくエネルギーをくれるような。
もともと原産地が熱い場所だったり、インドとかっていうところなんで、
すごくパワーをくれる。身にキレがあって作れるハーブって言うんですけど。
こうやって2018年にハップの、それよりもちょっと前に前進の形で、
畑をみんなでやってみて、蒸留して、アロマを作ってってところから、
ハップってものがどんどん立ち上がっていくと思うんですけど、
現在だときっとそれだけじゃなくて、本当にいろんなご活動をされてると思うんですが。
そうですね、本当に私たちのミッションっていうのが、
最初に団体を発足したときというか、任意団体のときの話ですけど、
私が最初に衝撃的に感じた疑問というか、
そういった介護者のためのアロマセラピー講座という場を通じて、
初めて本当の意味の超高齢社会とか認知症になるって、
ご本人にとってどういうことなんだろうとか、ご家族にとってどういうことなんだろうっていうのが、
本当に間近に迫ってきた初めての経験だったんですね。
もちろんその前にアロマセラピストとして、ご高齢者の病院で7年弱かな、
お仕事もしてたんですけど、お年寄りに触れる経験というのはずっと重ねてはいるんだけれども、
より地域の中で、認知症の方とそのご家族っていうのは、
どういうふうに日常を暮らしてるんだろうっていうのを初めて見ることができた場所だったんですけど、
びっくりしたのが、当時私子供がすごく小さくて、
葉山の野山に放ってね、勝手に育ってくれたって言ったらちょっと大げさなんですけど、
どれだけ助けられたかっていう、本当に実感を持っていた中で、
なんとか家族の中だけで閉じずに開いて、
解放的に気持ちもちょっと伸びやかな状態で向き合えないのかなっていうシンプルな疑問があって、
どうしてもやっぱりプライバシーのことだったりお病気のことだったりということで、
ご近所さんにあまり知られないような感じで、一つのご家庭の中で抱えていたりとか、
すごく苦しいんじゃないかって。
子育て以上にちょっと開くのが難しい問題というかね、かもしれないですね。
日々できることが増えていく子供たちと違って、場合によっては日々できなくなっていくかもしれない。
そういう不安だったり戸惑いだったり、時には怒りだったりっていうものを、
本人はもちろんのこと、それを見守るご家族だって、どれだけ苦しいだろうかね。
そういったことに触れた時に、この葉山の環境、自然っていうのをもっと活かせないのかなっていうことがきっかけで、
畑やりませんかっていうところに至ってるんですよね。
実際やってみて、自分も驚くぐらいの感覚が得られたんですけど、
上山口の方で当時は、ずっと農家やってらっしゃったおばあちゃまのお家で、
農家さんとしては卒業されたけれども、まだまだ体は動くよって。
そのおばあちゃんも、もうちょっと認知症が始まられてたんですけど、
本当にいろんな農業のことを教えてくださるような方で、
そこの畑をお借りして、社会福祉教育会さんと一緒に集まった、声をかけた子供たちでスタートしたんですよ。
そしたら、土いじり、本当にお芋とか、本当に作りやすいところからですけど、
土をいじってるうちにね、ポロッと介護の日常で大変なんだよねっていうことがこぼれ出るというか。
それをこぼれるんだけど、別に聞いてる方もそれを聞きながらずっと土をいじってるんで、
受け止めるでもなく土に帰っていくような感じが、すごくお互いに苦しくないというかね。
すごく自然な会話の中で、それが発せられてちょっと帰っていくような、巡るような感じがあって、
それはすごくいいなっていう直感があって。
それまで、もちろん介護っていうのは、専門家の方がね、ちゃんとお困りごと聞いて、
こうしたらどうでしょうっていうサービスの案内をしたりみたいな場所っていうのはすごくエッセンシャルな場だと思うんですけど、
それ以外に周りのご近所さんとしてできることがもしかしたらあるかもしれない。
あるとしたらこういうことかもしれないっていうのが始まりなんです。
なるほど、そうなのか。
でもほんとそうかもしれないですね。
何かこの町に住んでると、うちも家の周りっておじいちゃんとかおばあちゃんで住まいの方ってすごく多くて、
ご挨拶はしたりとかするけど、困りごとあったら何かしてあげたいなって気持ちになるけど、
じゃあ本当に何が自分でできるんだろうってちょっと悩んじゃったりするときに、
うちも畑やってて、そのお隣にいるおばあちゃんも畑やってたりするんですけど、
畑の作業をお互いしながらちょこっと話したりすると、
今これが大変でさみたいなポロッと言ってくださったりとか、
うちでできたものをちょっとお裾分けするの代わりにお金ものくださって交流が生まれたりとかみたいな、
きちんと正面向いて向き合うことじゃないからこそできるコミュニケーションとかつながり方って実はそれがあって、
それをすごく自然が助けてくれるっていうのはありますよね。
本当におっしゃる通りで、その体感っていうのかな、発見がすごかったですね。
面と向き合わないことで出てくるものがあるんだなって。
子供とかもそうですけど、やっぱり正面向いて、あなたは今どうしてそれしたのとか。
なんか聞くと緊張感、緊張しちゃうけど。
よけ閉じちゃうよね。
閉じちゃうけど、やっぱり自然の中で例えば手を動かしたりとか何かに心惹かれてる瞬間って、
ここがふわっと開いてて、なんかポロッと本音出ちゃうみたいな。
それは多分お互い様なんですよね。
こっち側もやっぱり気払わずにいられるから、本当の自分の言葉みたいなのを届けられたりとか、
思いが伝わったりとかするのかなっていう風に、今のお話聞いてて思いました。
本当に助けられるんでしょうね。広い空とか、鳥の声とか、土とか。
ね、そうですよね。
それがやっぱ葉山だと、四季折々感じられるものが変わるっていうのはすごくあるんじゃないかなと思うんですけど。
本当に葉山に住んでると、足元から自然がやってくるっていうかね。
で、私たちの胃袋を満たすじゃないですか。
本当に胃袋で四季折々。
本当、それすごい思います。
わかめとか、なんかね、もう胃袋がわかめの香りになるっていうか。
その幸せってここに暮らしてると日常的だけど、素晴らしいことだなって。
やっぱり東京に暮らしてたからこそ感じる部分もあるし。
で、私たち世代がこんなに楽しんでる四季がある暮らしっていうのは、
お年重ねていくと、お家で暮らすことが難しくなったりとか、
ましてその地元の自然、四季を味わったりっていうことが、
当たり前のように難しくなっちゃうっていうことも知って、
それこそもうバリバリのビジネスマンとして働いてきた方が、
第二の人生、園芸療法師になりたいんですって言って、入ってきてくださって。
60代の先生とか、本当に人生のいろんなステージで、
ハップっていう場所で何かしたいっていう思いを持ってきてくださる方が、
どんどん団体を育ててくれているというかね。
面白いですね。生き物みたい。
私も今まだ葉山在住6年目ぐらいですけど、
私は都内にもどんどんいたんですよ。
やっぱりこっちに越してきて、自分の心と時間にちょっと余白みたいなのが生まれるのと、
あとはここでの暮らしで、さっきほど言ってましたけど、やっぱり食べるってことで、
この四季をすごく感じる中で、もう少し自分自身が暮らしの中でしっかり暮らしていくっていうか、
自分が暮らし人になっていくみたいなものに憧れたりとか、
ちょっとしてみたいみたいな気持ちになってくるときに、
でも何から始めたらいいかわからなかったり、
あとやっぱり、おじいちゃんとかおばあちゃんとご活動されてると、
きっと教わることってすごくたくさんあるだろうなと思ってて、
私自身もね、自分の家で畑とかしてると、お隣のおばあちゃんがこれを肥料に使うといいとか、
なんかいろんなもの持ってきてくれたりとかするんですけど、
本当に優しくてね。
なんかそういう中に、ただインターネットで調べたらわかるかもしれないし、
YouTube見たらすぐ真似できちゃうかもしれないけど、
そうじゃないところに暮らしの知恵と歴史みたいなのがすごくたくさんあって、
ここで暮らした方からそれを教わるってことに、すごく私は意味があるなっていうのを実感として感じてるので、
ハップでね、きっとご活動されるメンバーの方々とか、
おじいちゃん、おばあちゃん、たかごさんがされる、きっとそれぞれにそういう思いを持ってらっしゃるんじゃないかなって、
本当にそういう場であれたらいいなっていうのはすごく思いますね。
出会える場所というかね、いろんな世代の人たちがね。
実際今、ひかりさん言ってくださったように、私たちはご近所ガーデンっていうね、
互いに近くで助け合うっていうご近所のガーデン、葉山で3カ所、
いわゆるコミュニティガーデンとしてお庭作りをシニアの方とか、
ご一緒にやっているっていうところで、それぞれいろいろ運営形態は違うんですけども、
その中でお庭仕事をご一緒しているっていうところで出てくるお話っていうのがね、
やっぱりひかりさんの畑と一緒で、ものすごくいろいろあるんですよね。
昔の食べ物の話だったり、遊びの話だったり、
時には突然戦争の空襲の時の話が出てきたりとか、
なんだろうと思って、この土っていう場所はどこに繋がっているんだろうと思っているぐらい広がってるんですよね。
そこをお互いに手で触ってるっていう時間に出てくることは、あまりにも面白くて。
自分たちの中に持っていたいなって。
この根っこが愛おしいなって思う気持ちを忘れずにいたいなっていう。
きっとあれで最後大きくなれって土を押さえてあげる。
あの手に絶対パワーあると思うんですよ。
あの手はあると思う。
そういうのあると思って、思ってることが大事っていうかね。
わかります。
そういう気持ちでもって子育てだってしたいし、自分も生きていたいしって。
それって言葉になかなかできないんですけどね。
難しいですよね。
でも伝わってくるものがすごくあります。
ちょっともうお話あっという間にいっぱい聞いてるので。
最後にね、これからもしチャレンジしようと思っていることとか、こういう風になっていきたいなって思い描いているものがあったら、
ちょっと未来のお話をお伺いして終わりにできたらなと思うんですが。
えっとですね、実はハップでは季節の植物っていうのを県庁さんからどうぞって譲っていただいたりとか、
あとは自分たちで栽培したりっていうような植物を使って季節の養生茶っていうものを調合しているんですね。
それを地元のガーデンの中で水分補給として飲んでいただいたり、少量ですけどちょっと地域の皆さんに召し上がっていただいたりしてるんですけど、
実はその製造工場って言ったらいいのかな、今度お引越しをすることが決まりまして、
その引っ越し先がね、本当に地元の地域活動でご縁をいただいた、昔からお付き合いになるおじいちゃんのお家なんですけど、
そこが本当に楽しみですね、今はね。
いいですね。
間もなく秋口にお引越しをするんですけど、すごく葉山らしい場所なので、
そこでお茶製造っていうのもベースにしながら、やっぱりいろんな地域の団体さんと関わりながらつながって、
自分たちの活動を広げていけたらいいかな、全部自分たちでやろうっていう感じが本当になくて、
白地図をみんなで塗り絵していくような感じで、いろんな塗り方があってもいいし、それをみんなで作り上げていくっていうのが今はすごく楽しみにしてますね。
なんか手仕事のいいところって、やっぱり集う必要があるっていう。
本当にそうで、その集ってる時間に生まれるおしゃべりだったり、
手仕事をしている、何かを動かしている、触っているっていう感覚がやっぱり緩めてくれるものってとってもあると思うし、
それでつながれる人たちっていると思うので、自分たちだけでお茶を作っていくっていうことだけでなく、
いろんな人と作ってみてもいいかなとか、おじいちゃんおばあちゃんと一緒でもいいかな。